一己の世界観

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『日本のこころの教育』 境野勝悟 到知出版社

2010年11月23日 00時20分38秒 | 教育
 もっと早くに読んでいたらよかったと思わせる一冊です。花巻東高校の講演録です。
問題提起が実に面白いです。「さようならはなぜさようならと言うか、知っている?」英語なら、good bye、すなわち、神がそばにいて、あなたを守ってくれるという意味である。では、日本語のさようならは?

 私も左様ならという漢字は知っていましたが、そこから意味が推測できませんでした。すなわち知りませんでした。日本人なのに情けない。いったい、日本人の何人がこの質問に答えられるのでしょうか。多くはないでしょう。お母さん、お父さん、日本、日の丸、それらに共通するものは、太陽です。
 
太陽の国、日本。これこそが日本人のアイデンティティの礎をなすものです。「日本人とはどんな民族ですか?」と聞かれれば、すぐに答えられます。「太陽のように、強く、たくましく、明るく生きる民族ですよ」そんなに単純なものではないかもしれません。答え方に個人差があることは否めないでしょう。ただ、このルーツを知っておくだけで、日本人としての矜持を保つことができます。

 私は、あなたは、日本のことについてどれだけ語る事ができますか?自国についていかに深い知識を持ち、愛しているかによって、真の国際人になれるかが決まるといっても過言ではないでしょう。日本文化や歴史、さらに勉強し研鑽を積まなければならないと確信した次第です。