グローバル・ナビ by 杉山哲夫

海外資産運用コンサルタントのつぶやき

米国債急落、ドル急騰、株価急騰、円安加速 どこまで行くのか

2016年11月19日 | 筆者のひとりごと
4か月前までは米10年債のイールドは1.3%、18日には2.36%に急騰、為替市場は対ドルレートに大きな変動、選挙の当日日本円はトラムプ氏優勢のニュースで101.00の水準まで急騰、ところが株価は反転上昇に入り、債券は売りに転じ、日本円円売り、ドル買いに転じて105.00の水準まで急落し18日には対ドルレート110円を上回り111円近くまで円安になりました、一部の観測では米国の金利は底打ちし長期上昇の局面に入るのではとの観測が出始めています、金融市場の環境が激変し始めているとの観測もあります、金利上昇の震源はトラムプ次期大統領の巨額の減税とインフラ投資です、この先連保債務が10年先までに5兆3000億ドル増加しリーマンショツク以降に騰勢を強め現時点で約20兆ドルの連邦債務はさらに国債の増発の圧力となります、市場取引は14兆ドル、内6兆ドルは海外の投資家が保有、最大は中国の1兆1000億ドル、次に日本が1兆ドル保有しています、FRB自身は2兆4000億ドル保有しています、利上げ開始後は保有を減らし始めます、しかし米国債の消化のカギは日本は減らしませんが、そこで中国の動向がカギとなります、トラムプ政権と中国が衝突すれば債券の売却をちらつかせ橋本内閣がおこなつた債券売価を切り札(失配)にする可能性は無きにしも非ずです、しかし米国債が2-3%のイールドになれば逆に購入側となります、言い換えればこの先為替市場の動向は債券市場の金利上昇の如何になるでしょう、筆者の観測では現在の日本10年債のイールドは0.015%であり米10年債は2.36%とすればその差は2.345%、日本円が110.00とすれば差が2.5%で115.00、2.75%で120円(年度末)まで予測されます:このように今までには考慮できない国際政治環境となる先行きはカオスの状態に入るわけであり何が起きてもおかしくないと考慮すべきです: 債券売りは継続する可能性が大、株式は」一度利益確定の売りを示現し再度上昇に入ると観測します

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