shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

オフコースのベスト盤『i -ai- 』を自分流に楽しむ / call ・I LOVE YOU (Album Version)

2022-04-29 | 音楽
このブログは2016年6月10日初出の項目を、今の心境に合わせて再編集して再度アップしました。
(前回up:2019年5月17日付)

------------------------------------------------------------------------------

小田和正氏の3枚組オールタイム・ベスト盤『あの日 あの時』がある。
でも、オフコース時代の音源がみんなソロになってからの
「再録音」ものである点が不満だ。



そんなわけで、
改めてオフコースのベストアルバムi (ai)』を買った。
さらにはデジタルオーディオプレーヤー(僕にはMD)に落として、
帰り道に繰り返して聴いている。

さらには、アルバムの構成に違和感を感じて、自分なりに曲順を変えたり、
ベスト盤には未収録で鈴木康博ボーカルの「愛の終わる時」を追加したり、
松尾一彦ボーカルの「君の倖せを祈れない」をロックな「愛よりも」に差し替えたりして、
手を加えてより深く楽しんでいる。


以下、こうなった。

1. 僕の贈りもの      『僕の贈りもの』
2. 僕等の時代       『We are』
3. 愛を止めないで     『Three and Two』
4. 愛の中へ        『over』
5. Yes-No         『We are』

6. 潮の香り        『JUNKTION』
7. 夏の終り        『SELECTION 1978-81』
8. 風に吹かれて      『SELECTION 1978-81』
9. ロンド   ★      Single       (★=差し替え曲)
10. 私の願い       『We are』
11. 思いのままに     『Three and Two』

→こうやって見ると、やはり5人組時代の作品が多いのは仕方ないでしょう。
 そんな中目立つのが、鈴木康博の母子(おやこ)愛ある「ロンド」だろう。
 だって、好きなんだもん。
 「風に吹かれて」はやはりビル・シュネーのリミックスによる『SELECTION』版が良い。

12. 秋の気配       『JUNKTION』
13. 愛の終わる時 ★   『SELECTION 1978-81』
14. さよなら       『SELECTION 1978-81』
15. 言葉にできない    『over』
16. 心はなれて      『over』

→ここは“愛の崩壊”(鈴木康博氏のバンド脱退)的内容でいちばん重い展開となる。
 『over』制作当時、小田氏はバンド解散まで考えていました。
 歴史に「if」はないのだが、バンドの売り込み方針で小田和正氏リーダーでやらなかったら…
 鈴木康博氏はバンド脱退せずに“ソロアルバム”同時並行で活動してたら……
 いやもう過去の話なんですが。

17. 愛の唄        『ワインの匂い』
18. 眠れぬ夜       『ワインの匂い』
19. せつなくて      『We are』
20. 時に愛は       『We are』
21. YES-YES-YES      『I LOVE YOU』
22. 夏の日        『The Best Year of My Life』
23. Endless Nights ★ 『Back Streets of Tokyo』

→17「愛の唄」から19「せつなくて」は失恋の痛手を引きずったもの。 (愛の唄、けっこう好きなんだよね) 
 20「時に愛は」から愛の再生と試練的な歌で構成しました。

 世間的には鈴木康博氏の抜けたオフコースなんてオフコースじゃない、的な異見もありましたが、
 自分は4人組時代の1984・1985年の作品は大好きでした。
 パワフルなロックの色彩が強かったりして、なまじ2人組の初期より楽しめました。

 残念だったのは当初から「鈴木氏脱退から3年間の“期間限定”」的活動だったことと、
 『The Best Year of My Life』も『Back Streets of Tokyo』も名盤で大ヒットしたにもかかわらず、
 小田氏のその考えが覆られなかったことでしょう。

 「Endless Nights」は「たそがれ」の英語バージョンで、
 全編英語歌詞のアルバム『Back Streets of Tokyo』からシングルカットされた歌でした。 
 いや、正しくは『Back Streerts of Tokyo』のために録音された唯一の新曲で、
 「たそがれ」がその先行シングルで日本語バージョン、という位置付けでしょう。 
 全体的にAOR色が強くて愛聴盤です。

24. 一億の夜を越えて   『We are』
25. 君が、嘘を、ついた  『The Best Year of My Life』
26. call ★        Single
27. 愛よりも ★     『The Best Year of My Life』
28. 生まれ来る子供たちのために  Single
29. 緑の日々       『The Best Year of My Life』

→ここはもうズバリ “ロックショー!” 的な曲で構成しました。
 激しい疑心暗鬼とそれを打ち破ろうとする葛藤を経て、再生された二人の恋愛。
 今までだったら崩壊してゆくだけの恋愛を、力で押し留めた “転機の一曲” がこれでしょう。

 「call」1985


歌詞:J-Lyric.net
http://j-lyric.net/artist/a002409/l006c6b.html

30.君住む街へ      『Still a long way to go 』
31.いくつもの星の下で  『We are』
32.I LOVE YOU  ★   『I LOVE YOU』

 以上、全32曲。

→「君住む街へ」はバンド末期の隠れた名曲です。 北海道ロケ映像によるMVが大好きでした。
 鈴木康博氏のオフコース時代の歌では、「いくつもの星の下で」がベスト1です。
 
 自分でも思わず力が入ったのが、シングルバージョンの「I LOVE YOU」を
 アルバムバージョンに差し替えて “トリ(ラスト)” に持って来たことだ。


 「2001.9.11」以降悲しいことに世界ではテロと内戦、
 日本国内は災害など、個人だけではどうにもならない悲劇に満ちている。
 それを認識してもらうためには、codaで子供が遊ぶようにコーラスで入る
 シングルバージョンでは役不足なのだ。

 さらに世界的に懸念されるのが1920~1940年代のような
 「不況・恐慌→ファシズムの台頭→戦争・破滅」の歴史の繰り返しだ。
 戦争の悲劇を知ろうともせず、「ストリートファイター」等のバトルゲームで育った世代の政治家が
 「奪われた領土は、戦争で取り返さないと無理じゃないの?」
 なんて暴言を言い出す始末だ。

 だから、幸せになれるものはちゃんと幸せにならなければいけないし、
 そのタイミングを誤ってはいけない。
 そして、その恩恵は独り占めせずに多くの悩める人々にシェアして欲しい。

 そんな願いをトリの “アルバムバ-ジョン“ に込めてみた。
 この歌での恋人たちは、Coda部分で “結ばれた” のだと思う。

 “誰もあなたの代わりになれはしないから
  あなたのままここにいればいいから”
 そう言われる人はほんとうに幸せだ。



 「ニコニコ動画」でこんな映像があります。
 間奏のジョン・レノン氏暗殺ニュースの訳が素晴らしいので、リンクしました。




2019年5月17日付訪問者数:264名様
2022年11月21日付訪問者数:146名様
(ひえ~~~)
お付き合いいただきありがとうございました。

-------------------------------------------------------------------------------------------------

2022年4月29日付追記:
オフコースのファンハウス時代(現ソニー・ミュージックレーベルズ)から発売された6タイトルを
リマスタリングして、6月15日(水)再発が決定!
  https://www.sonymusic.co.jp/artist/oda/info/540632

2022年6月15日(水)発売 価格:各2,750円(税込)

●「The Best Year of My Life」 (FHCL-3010)
 1984年発表、「君が、噓を、ついた」「緑の日々」など、
 5人組時代よりシャープなサウンドになった4人組作品第1弾。

●「Back Streets of Tokyo」 (FHCL-3011)
 1985年発表、アメリカ進出を意識した全英語詞&さらに洗練されたサウンド、AOR的な全8曲(新曲は Endless Nights1曲)

●「as close as possible」(FHCL-3012) 
 1987年発表、外部スタッフが増え、打ち込みサウンドがメインになってきた、バンドとして転換点の1枚。

●「IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION III 1984-1987」(FHCL-3013)
 1984~1987年のシングルA面曲と、武田鉄矢主演映画「RONIN」のために書き下ろした「時代のかたすみで」で構成。
 個人的には、B面曲「愛よりも」や「哀しいくらい」のもう一つの英語詞「City Nights」、「二度目の夏」が欠けているので
 今回それらを入れないと再販の意味はないのでは?と思います。

●「Still a long way to go」 (FHCL-3014)
 シングル「君住む街へ」を含む、オフコース最後のオリジナルアルバム。
 『We Are』以来のエンジニア・ビル・シュネー不在となり、色々な面で突き当りを感じさせた一枚。

●「君住む街へ 1984→1988」(FHCL-3015)
 4人組オフコースの主要曲をCD1枚に凝縮した、解散決定時のファンハウス時代のベスト盤。
 「call」が入っていないので、ベスト盤としてはどうにも中途半端の感が否めない。

個人的な「買い」はやっぱりはじめの2枚でしょう。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 出川哲朗の充電させてもらえ... | TOP | 並行在来線/函館~長万部存廃... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 音楽