尖閣を「核心的利益」と定義した中国は、略奪・占有に向け周到な戦略に基づいた戦術を着々と実行に移しています。
反日デモを焚き付けているのが、民意だとの口実を得て強硬策を行使したい政府なのか、胡錦濤・共青団の次期政権への支配力強化に対する江沢民・上海派の混乱作戦(胡錦濤政権誕生時の大規模反日デモも江沢民派の仕掛けとも言われている)なのかは不明ですが、PR効果もあり数十人規模から急速な拡大と、暴徒化が進んでいます。
その中で、人民解放軍将校達が軍事力の行使に言及しています。小規模の戦闘はベトナムとの間で実績があり、単なる脅しと聞き流せない話です。
どこまで中国の反応を読んでいたのか解らない野田政権ですが、時を同じくして開催された日豪 2+2 では連携の緊密化を進めることに合意し、覇権拡大を進める中国の行動の透明化を求めました。玄葉氏は中国の情勢を観て日程を繰り上げて帰国したのだそうですが、想定内のこととし、むしろ日程を延長して豪と対応協議を重ね、中国への抑止力を高めてほしかったのですが、想定外であわてたことを中国はもとより世界中に示す繰り上げ帰国と情けない失態です。 . . . 本文を読む
民主党と政府の新エネルギー政策が確定発表されました。何の根拠もない原発依存度の数値を示し討論を主催していましたが、何の裏打ちの根拠もなく「30年後に原発ゼロ」としています。財源の無いバラマキマニフェストで国民を騙し、その正体が露呈した今日大幅に支持率を下げていると言うのに、性懲りもなく選挙対策が目的で創った政策とはバレバレです。
いきあたりばったりの仙谷が主導しているのだそうですから、あちこちで齟齬が生じ矛盾だらけで波紋が広がっています。そこで、状況は変化するので逐次見直すとの逃げ道付き。
総智を集め、熟慮して、根拠のある、国益を高める政策ではないという自信の無さが最初から露呈しています。
自民党総裁候補者の5人は、代替えエネルギーの目途をつけてからロードマップを描くべきと口をそろえています。当然のことですね。 . . . 本文を読む
尖閣国有化に対し、中国は様々な反発行動を開始していますね。
尖閣を「核心的利益」と定めた中国は、きっかけを捉えては侵略・占有の行動をしようと虎視眈々と狙っているのですから、都が購入して実効支配の強化策を実行しようが、中国に恐れおののく外務省主導で国有化して放置しようが関係なく世界に向けて勝手な理屈をPRしながら、準備した戦術を、周到な戦略に基づいて展開してくるのです。
外務省が、予め中国と水面下で交渉し、都の実効支配強化を阻止するとして国有化したのであれば、是非は別としても一つの外交手段ですが、勝手に恐れて自粛しているのですから、中国はおもうツボで、腰の引けた日本政府を恐喝しながらここぞとばかり作戦を実行に移しているのです。
その恐喝の中に、軍の示威行動があります。ネットで軍の出動を呼びかける声が多く、その声への対応をせざるを得ないことと、軍内部での強硬論への対応もあるのですね。 . . . 本文を読む
南シナ海、台湾海峡、東シナ海、西太平洋と海洋に覇権拡大を進める中国が、インド洋では「真珠の首飾作戦」でインドを取り囲み覇権を確立しようとしていることは、諸兄がご承知の通りです。
しかし、パキスタン、スリランカ、バングラデシュ、ミャンマーに築いた港湾のうちパキスタンは中国方式の骨の髄までしゃぶり採る偽支援から荒廃し、親米のムシャラフ政権であったことからも、中国には一線を画していました。
がしかし、中国一辺倒だったミヤンマーが、広く他の国々にも鎖国を解放し、アジア重視戦略に転換した米国とも接近することとなり、中国の僕としての拠点とは言い切れなくなってきていますが、逆にビンラディン暗殺作戦などで疎遠となってきているパキスタンが中国に擦り寄っているようで、中国が米国よりになっていた拠点を奪還する形勢となったようです。
米国&ASEAN+インド他の中国包囲網と中国のインド洋覇権獲得の争いは、一勝一敗となりました。東シナ海での日中は、完全に支配されたEEZ境界のガス田といい、中国に睨まれてみすみす領土問題騒動を煽られ委縮し略奪される寸前に追い込まれた日本が無勝連敗ですが...。。 . . . 本文を読む
APECでの野田氏と胡錦濤主席の15分の立ち話は、野田氏が両国の関係を大局的な観点で進めたいと言った内容は早くから報道されていましたが、胡錦濤氏の発言内容の報道が遅れていました。
韓国・李大統領との再会では、抱き合って親しさを示したのと対照的に、こわばった表情を見せていましたが、新華社による発言内容は日本の尖閣国有化に強く反発する物だったのですね。新華社の報道は訂正があったりして揺らいだものの様ですが、両首脳の会話を、日本の報道機関が直接取材した報道が観られないのは遊爺の探し方が悪いのでしょうか。
尖閣国有化への胡錦濤氏の強い反発発言と同時に、近海の「領有線」発表と「海監」の配備を素早く実行する中国に対し、領土問題は存在しないと言いながら、中国の反発に恐れおののき、なにもしない為に国有化しますとひれ伏している野田政府の態度を、日本の随行した報道機関は隠そうとしているのでしょうか。のんびり旅行気分で随行していて、日本政府の発表しか取材出来ていないのでしょうか。 . . . 本文を読む
中華思想で覇権拡大を推進する中国を、国際社会と協調できる国にするにはどうしたらいいのかを、過日少し触れていました。折に触れ取り上げて行きたいと考えますが、先ずは次の二点を取り上げていました。一党独裁の専制政治=自由と人権無視の国家体制に中国国民を目覚めさせること。国民を犠牲にした国内の富の配分制度に国民が目覚めること。
報道によると、親中派の梁長官が誕生した香港で、一党独裁を美化する「愛国教育」を撤回することになったのだそうですね。そして、富の配分では、「富二代」=金持ちの放蕩息子たちによる暴走への批判も高まりつつあるとも。
中国が生まれ変わる芽は、着々と芽生えて来ている様ですね。 . . . 本文を読む
露・ウラジオストクで開催されているAPEC2012の首脳会談に向け、参加各国の2国間首脳会談が始まりました。
日韓は双方が会談拒否をしていましたが、席は隣同士の為着席時に握手はしていましたね。日中については野田氏は立ち話でもと言っていますが、拒否されている様です。日露については、遊爺は野田氏の出席に反対でしたが、30分程度会談が実施されたそうですね。
米・オバマ氏欠席の今回、ホスト国のロシアと、前回構築された中国包囲網への対抗策に注力する中国が主導的役割を果たしている様です。 . . . 本文を読む
ロシア・ウラジオストクで開催されているAPECで、ロシアは極東開発の資金源の資源外交推進に注力しているのだそうです。
主力ガス田が枯渇し、北極圏や極東のガス田開発の必要性に迫られる一方で、欧州の脱露依存に伴う販路縮小により、アジアへの販路拡大が必要となっている現状では、外資の導入・支援と併せて、資源外交に注力せねばならないことは、ロシア経済の命運がかかっていると言っても良いことで、ロシアのこの動きは。切羽詰った必然の行動なのですね。 . . . 本文を読む
尖閣の購入では国が東京都と競い合っていました。国が直接購入の報道がなされた当初は、地権者の弟さんの発言や、仲介の山東議員情報などから、国による既成事実化の先走った情報操作かと思いましたが、どうやら本当のことの様ですね。
石原知事が仰る通りで、地権者が決めたことなら第三者が口を挟むことは出来ませんが、国の購入の動機・目的、プロセスには、大きな問題があり、税金を使った購入後については、おおいに注文をせねばなりませんね。 . . . 本文を読む
愛国無罪で反日行動を中国のネット社会では英雄視し、人民解放軍は南シナ海、東シナ海はもとより、太平洋島嶼国や遠くアフリカ諸国にまで覇権拡大を進め、中華のお国はいまや勢いでは米国を凌ぎ、世界を席巻の真っ最中ですね。
そして、各地でトラブルを引き起こしているのですが、この覇権拡大の中華思想(かつての帝国主義と同類)を阻止し、国際社会と協調できる国にするにはどうしたらよいのでしょう。 . . . 本文を読む
暫く夏休みさせていただいていましたが、今日から復帰させていただきます。
お休み中にいろいろな動きがあり、話題がつきませんが、一番気がかりなのは、中国が尖閣に対する米国の態度に言及するようになってきたことです。「三戦」戦略の「世論戦」の一環ですね。
国務省・ヌーランド報道官と中国の記者との定例記者会見での質疑応答は、諸兄がご承知の内容です。定例会見では見慣れない記者とのことで、新しい戦術の始まりを予感させるものでしたが、クリントン長官の訪中を控えたジャブの役割でもあった様ですね。
台湾海峡の問題に米国の関与を遠ざけるのと同様に、尖閣に関しても米国の関与を遠ざける戦術を展開開始する様です。
クリントン長官の訪中の狙いと、中国の反攻の行方が注目されます。
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