遊爺雑記帳

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トランプ氏のNATO防衛は「任意」

2024-02-15 01:33:55 | ウクライナ全般
 2024年の米大統領選挙は、西側諸国の未来が争われていると、ウィリアム・A・ガルストン。
 バイデン大統領は欧州の安全保障が、ロシアのプーチン大統領によるウクライナ侵攻を阻止することにかかっていると考えている。トランプ前米大統領はウクライナの運命について、よく言っても無関心だと。
 バイデン氏は北大西洋条約機構(NATO)が米国と欧州の安全保障の要だと考えているが、トランプ氏はNATOについて、自衛力を備えるべき裕福な国に福祉を与えるようなものだと見なしているとも。
 
【オピニオン】トランプ氏のNATO防衛は「任意」 - WSJ
 米大統領選のバイデン氏との対決、個性の衝突以上のものに By ウィリアム・A・ガルストン 2024年2月14日

 最近のメディアでの議論から判断するに、2024年の米大統領選挙は「忍び寄る認知症と激しい精神病質の闘い」として要約できるしかし、そこではもっと大きなものが争われている。西側諸国の未来だ

 
ジョー・バイデン大統領は欧州の安全保障が、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領によるウクライナ侵攻を阻止することにかかっていると考えているドナルド・トランプ前米大統領はウクライナの運命について、よく言っても無関心だバイデン氏は北大西洋条約機構(NATO)が米国と欧州の安全保障の要だと考えているが、トランプ氏はNATOについて、自衛力を備えるべき裕福な国に福祉を与えるようなものだと見なしている

 
米議会共和党は昨年秋、ウクライナへの支援継続を支持する条件として、米南部国境の警備に関する政策を変更し、それを法律に明記することを求めた上院の交渉担当者たちは4カ月にわたる苦労の末、支援実現のために警備を強化する法案を作成したが、法案はトランプ氏に反対され、4日足らずで否決された。同氏は解決策ではなく問題を望んでいる。上院は最近、対ウクライナ支援を盛り込んだ法案を、超党派の支持により70対29の賛成多数で可決したが、国境警備強化を含まないこの法案が下院で可決される可能性は低い

 
ウクライナに対して追加支援が実現しなかった場合、どんな結果が待っているかを明確にしようウクライナ軍にとって不可欠な軍需品の在庫はなくなりかけている。前線ではウクライナ軍が撃つ砲弾の5~10倍の砲弾をロシア軍が撃ち込んでいる。ウクライナ軍はあまりにも弾薬が不足しているため、ロシア軍の大規模部隊から攻撃を受けたときのために、弾薬を取っておくよう告げられている。これが小規模の部隊の前進を許している。防空システムの弾薬も使い果たしつつあるため、都市部の民間人がロシアの無人機やミサイルの攻撃にさらされているロシア軍は前線にあるアウディーイウカやクピャンスクとその周辺で、徐々にウクライナの防衛能力をむしばんでいる

 カーネギー国際平和基金の
ロシア問題専門家マイケル・コフマン氏は米国の追加支援がなければ、ウクライナは良くても2024年の一定期間を持ちこたえる程度の状況となり、その後は「徐々に敗北に向かう」と述べている

 
ドイツのオラフ・ショルツ首相は最近のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)への寄稿で、ロシアがウクライナで勝利すれば、「欧州の姿は劇的に変化」し、力ずくで領土を奪うことを検討している他の権威主義的な指導者に未来図を提供することによって、「自由主義世界の秩序に深刻な打撃」が及ぶと断言した。ショルツ氏は欧州がウクライナの防衛に資金面かつ軍事面で貢献していると強調した一方で、大西洋の両岸でウクライナを強く支援し続ける必要がある点も、適切に指摘した

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ウィリアム・A・ガルストン ウォール・ストリート・ジャーナル、政治とアイデアのオピニオンコラムニスト
 ウィリアム・A・ガルストンはウォール・ストリート・ジャーナルに毎週「政治とアイデア」コラムを執筆しています。彼はブルッキングス研究所のガバナンス研究プログラムでエズラ K. ジルカ委員長を務めており、そこで上級研究員を務めています。 2006 年 1 月にブルッキングスに入社する前は、メリーランド大学公共政策大学院のソール・スターン教授兼学部長代理、哲学・公共政策研究所所長、市民学習と関与に関する情報研究センターの創設所長を務めました。 (CIRCLE)、国家市民刷新委員会の事務局長。 6回の大統領選挙キャンペーンに参加し、1993年から1995年までクリントン大統領の国内政策担当副補佐官を務めた。

ガルストン氏は、政治理論、公共政策、アメリカ政治の分野で 10 冊の本と 100 以上の記事の著者です。彼の最新の著書は、『リベラル多元主義の実践』(ケンブリッジ、2004年)、『パブリック・マターズ』(ロウマン&リトルフィールド、2005年)、および『反多元主義:自由民主主義に対するポピュリストの脅威』(イェール大学、2018年)です。米国政治学協会のヒューバート H. ハンフリー賞を受賞し、2004 年には米国芸術科学アカデミーのフェローに選出されました。

 米議会共和党は昨年秋、ウクライナへの支援継続を支持する条件として、米南部国境の警備に関する政策を変更し、それを法律に明記することを求めた。上院の交渉担当者たちは4カ月にわたる苦労の末、支援実現のために警備を強化する法案を作成したが、法案はトランプ氏に反対され、4日足らずで否決された。同氏は解決策ではなく問題を望んでいると、ガルストン氏。

 上院は最近、対ウクライナ支援を盛り込んだ法案を、超党派の支持により70対29の賛成多数で可決したが、国境警備強化を含まないこの法案が下院で可決される可能性は低いとも。

 ウクライナに対して追加支援が実現しなかった場合、どんな結果が待っているのか。
 ウクライナ軍にとって不可欠な軍需品の在庫はなくなりかけている。前線ではウクライナ軍が撃つ砲弾の5~10倍の砲弾をロシア軍が撃ち込んでいる。ウクライナ軍はあまりにも弾薬が不足しているため、ロシア軍の大規模部隊から攻撃を受けたときのために、弾薬を取っておくよう告げられている。これが小規模の部隊の前進を許していると、ガルストン氏。
 防空システムの弾薬も使い果たしつつあるため、都市部の民間人がロシアの無人機やミサイルの攻撃にさらされている。ロシア軍は前線にあるアウディーイウカやクピャンスクとその周辺で、徐々にウクライナの防衛能力をむしばんでいるのだそうです。

 カーネギー国際平和基金のロシア問題専門家マイケル・コフマン氏は、米国の追加支援がなければ、ウクライナは良くても2024年の一定期間を持ちこたえる程度の状況となり、その後は「徐々に敗北に向かう」と述べていると、ガルストン氏。
 
 ドイツのショルツ首相は、ロシアがウクライナで勝利すれば、「欧州の姿は劇的に変化」し、力ずくで領土を奪うことを検討している他の権威主義的な指導者に未来図を提供することによって、「自由主義世界の秩序に深刻な打撃」が及ぶと断言したのだそうです。

 ショルツ氏は欧州がウクライナの防衛に資金面かつ軍事面で貢献していると強調した一方で、大西洋の両岸でウクライナを強く支援し続ける必要がある点も、適切に指摘したのだそうです。

 NATO軍の中で、トランプ氏と欧州勢とで、互いに相手に貢献の強化を求めあっている!?

 互いに支援疲れの国内世論の圧力に耐えるのに窮している?
 それこそは、かつてロシアが長期戦で西側諸国に勝利した歴史の再現。
 ショルツ首相が言う、力ずくで領土を奪うことを検討している他の権威主義的な指導者に未来図を提供することになり、「自由主義世界の秩序に深刻な打撃」を及ぼす。

 対露制裁網の抜け穴(イラン、北朝鮮の軍事支援 & 中国、インドの資源購入)への対策強化が望まれますね。
 日本のウクライナ支援への貢献は??



 # 冒頭の画像は、ニューハンプシャーで共和党候補選で連勝したトランプ氏
  【米大統領選2024】 ニューハンプシャー州予備選でトランプ氏勝利確実 ヘイリー氏は「選挙戦継続」表明 - BBCニュース



  この花の名前は、原種ヘラボラス


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