尖閣の海が、まさにいま中国に奪われようとしている。
「それを許してなるものか」と闘っているのは、石垣市議の仲間均さん。「ミスター尖閣」と呼んでいいだろうと、産経新聞の川瀬弘至那覇支局長。
戦前まで尖閣諸島には、日本のかつお節工場が稼働していた。
中国が領有権を主張するようになるのは46年以降。53年には140隻もの中国漁船団が尖閣周辺に押し寄せ、領海に侵入する事件も起きたと、川瀬那覇支局長。
だが、日本政府の対応は歯がゆかった。中国との関係悪化を恐れ、学者らが上陸調査を求めても認めなかったと。
ミスター尖閣の仲間さんの心に火がついた。
尖閣への上陸調査を公約に掲げて市議選に出馬し、当選。尖閣周辺へ船を出し、漁労調査や上陸調査を重ねた。
そこで目の当たりにしたのは、わがもの顔で領海侵入を繰り返す、中国などの外国漁船。海上保安庁の巡視船が退去命令の汽笛を鳴らしてもほとんど効果はなかったのだそうです。
仲間さんは、断固として対応するよう何度も政府に求め、記者会見も開いて警鐘を鳴らした。
「あのころ政府が当たり前の対策を講じていれば、いまのような事態はなかった」と。
令和の時代となり状況は激変。尖閣周辺に出没するのは外国漁船だけではなく、中国海警局の武装船も。
尖閣諸島が日米安保の対象となるのは、日本が実効支配しているからと、オバマ政権時のクリントン国務長官が明言。トランプ大統領時代もそれは継続され、中国が海警の増強を推進し、尖閣の巡回を強化してきていることは、諸兄がご承知のとおりです。
遂に、今年 2月には海警局に武器使用を認める海警法が、勝手に施行されてしまいました。
「現場に漂う緊張感が一気に高まった」と、仲間さん。
こうした中、尖閣周辺で操業する日本漁船は減少し、いまや十数隻を数えるのみ。対して中国漁船は増加傾向にあり、昨年に領海侵入した隻数は延べ138隻、今年は 4月現在ですでに延べ80隻に上るのだそうです。
昨年、中国が勝手に設定する漁獲期解禁時、中国漁船の大挙襲来が危惧されましたがそれは無かったとの報道と認識していましたが、規模は異なるものの、中国漁船の侵入は行われているのですね。
尖閣の実効支配競争に突入している今、中国は国内法整備まで行って着々と推進しています。
対する日本は、わずかに巡視船の増加案を検討する程度で、実効支配策も昨年の漁期開け襲来予測騒動時に一瞬議論が沸騰したものの、今は沙汰止み!
ミスター尖閣の仲間さんが孤軍奮闘、尖閣周辺での漁をインターネットでライブ中継するため、資金を募るクラウドファンディングを実施。目標を大幅に上回る3,200万円余の支援が集まったのだそうです。
高橋洋一氏は、ライブ中継のカメラの設置等を提唱しておられます。
自民党内でも、一時、諸策案の議論がたかまりかけていましたが、今はすっかり沙汰止み。
五輪開会にも関わらず、海警の侵入も行われました。
中国船2隻が領海出る 尖閣周辺、3日連続の侵入 - 産経ニュース
海警や中国漁船のの侵略は続き、ミスター尖閣の、戦いも続けていただいています。
日本政府や国会は、何か対抗策に動いているのでしょうか。
# 冒頭の画像は、ミスター尖閣こと仲間均さん
オタネニンジンの実
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「それを許してなるものか」と闘っているのは、石垣市議の仲間均さん。「ミスター尖閣」と呼んでいいだろうと、産経新聞の川瀬弘至那覇支局長。
【沖縄考】那覇支局長・川瀬弘至 ミスター尖閣は戦う - 産経ニュース 2021/8/3
沖縄県石垣市字(あざ)登野城(とのしろ)尖閣魚釣島。初めて上陸したのは平成7年4月だ。石積みの住居跡に、日本人が暮らしていた証しを見つけて全身が震えた。
以後16回、南小島、北小島、久場(くば)島―と、断崖絶壁の大正島を除く尖閣諸島に繰り返し上陸した。22年以降は漁師の資格をとり、漁業も行っている。
「日本の領土領海だし、石垣市の行政区域だから」
石垣市議の仲間均(ひとし)さん(71)が、ふっと笑う。
× × ×
「ミスター尖閣」と呼んでいいだろう。昭和24年、沖縄県宮古島市の伊良部島に生まれ、漁師の祖父にかわいがられて育った。「かつて伊良部の漁師は尖閣の海を生活の糧(かて)としていた。その血が自分にも流れている」と胸を張る。
戦前まで尖閣諸島には、日本のかつお節工場が稼働していた。中国が領有権を主張するようになるのは46年以降だ。53年には140隻もの中国漁船団が尖閣周辺に押し寄せ、領海に侵入する事件も起きた。
だが、日本政府の対応は歯がゆかった。中国との関係悪化を恐れ、学者らが上陸調査を求めても認めなかった。
仲間さんの心に火がついた。石垣市で建設会社などを経営していた平成6年、尖閣への上陸調査を公約に掲げて市議選に出馬し、当選すると早くも翌年に公約を果たす。以後も尖閣周辺へ船を出し、漁労調査や上陸調査を重ねた。
そこで目の当たりにしたのは、わがもの顔で領海侵入を繰り返す、中国などの外国漁船だ。12年に領海侵入した外国漁船は延べ328隻に上り、海上保安庁の巡視船が退去命令の汽笛を鳴らしてもほとんど効果はなかった。
仲間さんは、断固として対応するよう何度も政府に求め、記者会見も開いて警鐘を鳴らした。
「あのころ政府が当たり前の対策を講じていれば、いまのような事態はなかった」と唇をかむ。
× × ×
そのいま、令和の時代となり状況は激変した。尖閣周辺に出没するのは外国漁船だけではない。中国海警局の武装船もだ。
7月、仲間さんが漁業目的で尖閣に向かうと、途中で海保の巡視船が4隻あらわれ、仲間さんの漁船を守るように航行した。
「近くにいるな」。荒海に緊張が走る。果たして、尖閣周辺の接続水域で2隻の「海警」が待ち構えていた。
「海警」は漁船を追尾して領海に侵入し、隙あらば近づこうとする。それを海保の巡視船が巧みな操舵(そうだ)で阻止する。海保と「海警」のせめぎ合いは漁船が尖閣から離れるまで長時間続いた。
中国が昨年、尖閣周辺に「海警」を派遣した日数は過去最多の333日に及ぶ。今年2月には海警局に武器使用を認める海警法が施行。「現場に漂う緊張感が一気に高まった」と、仲間さんは言う。
こうした中、尖閣周辺で操業する日本漁船は減少し、いまや十数隻を数えるのみだ。対して中国漁船は増加傾向にあり、昨年に領海侵入した隻数は延べ138隻、今年は4月現在ですでに延べ80隻に上る。
尖閣の海が、まさにいま中国に奪われようとしているのだ。「それを許してなるものか」
仲間さんは6月、尖閣周辺での漁をインターネットでライブ中継するため、資金を募るクラウドファンディングを実施。目標を大幅に上回る3200万円余の支援が集まった。
「尖閣に日本漁船を戻さなければ、『実効支配』は名ばかりとなる。ライブ中継を通じ、多くの方々に現状を知らせたい」
ミスター尖閣の、戦いは続く。(川瀬弘至)
沖縄県石垣市字(あざ)登野城(とのしろ)尖閣魚釣島。初めて上陸したのは平成7年4月だ。石積みの住居跡に、日本人が暮らしていた証しを見つけて全身が震えた。
以後16回、南小島、北小島、久場(くば)島―と、断崖絶壁の大正島を除く尖閣諸島に繰り返し上陸した。22年以降は漁師の資格をとり、漁業も行っている。
「日本の領土領海だし、石垣市の行政区域だから」
石垣市議の仲間均(ひとし)さん(71)が、ふっと笑う。
× × ×
「ミスター尖閣」と呼んでいいだろう。昭和24年、沖縄県宮古島市の伊良部島に生まれ、漁師の祖父にかわいがられて育った。「かつて伊良部の漁師は尖閣の海を生活の糧(かて)としていた。その血が自分にも流れている」と胸を張る。
戦前まで尖閣諸島には、日本のかつお節工場が稼働していた。中国が領有権を主張するようになるのは46年以降だ。53年には140隻もの中国漁船団が尖閣周辺に押し寄せ、領海に侵入する事件も起きた。
だが、日本政府の対応は歯がゆかった。中国との関係悪化を恐れ、学者らが上陸調査を求めても認めなかった。
仲間さんの心に火がついた。石垣市で建設会社などを経営していた平成6年、尖閣への上陸調査を公約に掲げて市議選に出馬し、当選すると早くも翌年に公約を果たす。以後も尖閣周辺へ船を出し、漁労調査や上陸調査を重ねた。
そこで目の当たりにしたのは、わがもの顔で領海侵入を繰り返す、中国などの外国漁船だ。12年に領海侵入した外国漁船は延べ328隻に上り、海上保安庁の巡視船が退去命令の汽笛を鳴らしてもほとんど効果はなかった。
仲間さんは、断固として対応するよう何度も政府に求め、記者会見も開いて警鐘を鳴らした。
「あのころ政府が当たり前の対策を講じていれば、いまのような事態はなかった」と唇をかむ。
× × ×
そのいま、令和の時代となり状況は激変した。尖閣周辺に出没するのは外国漁船だけではない。中国海警局の武装船もだ。
7月、仲間さんが漁業目的で尖閣に向かうと、途中で海保の巡視船が4隻あらわれ、仲間さんの漁船を守るように航行した。
「近くにいるな」。荒海に緊張が走る。果たして、尖閣周辺の接続水域で2隻の「海警」が待ち構えていた。
「海警」は漁船を追尾して領海に侵入し、隙あらば近づこうとする。それを海保の巡視船が巧みな操舵(そうだ)で阻止する。海保と「海警」のせめぎ合いは漁船が尖閣から離れるまで長時間続いた。
中国が昨年、尖閣周辺に「海警」を派遣した日数は過去最多の333日に及ぶ。今年2月には海警局に武器使用を認める海警法が施行。「現場に漂う緊張感が一気に高まった」と、仲間さんは言う。
こうした中、尖閣周辺で操業する日本漁船は減少し、いまや十数隻を数えるのみだ。対して中国漁船は増加傾向にあり、昨年に領海侵入した隻数は延べ138隻、今年は4月現在ですでに延べ80隻に上る。
尖閣の海が、まさにいま中国に奪われようとしているのだ。「それを許してなるものか」
仲間さんは6月、尖閣周辺での漁をインターネットでライブ中継するため、資金を募るクラウドファンディングを実施。目標を大幅に上回る3200万円余の支援が集まった。
「尖閣に日本漁船を戻さなければ、『実効支配』は名ばかりとなる。ライブ中継を通じ、多くの方々に現状を知らせたい」
ミスター尖閣の、戦いは続く。(川瀬弘至)
戦前まで尖閣諸島には、日本のかつお節工場が稼働していた。
中国が領有権を主張するようになるのは46年以降。53年には140隻もの中国漁船団が尖閣周辺に押し寄せ、領海に侵入する事件も起きたと、川瀬那覇支局長。
だが、日本政府の対応は歯がゆかった。中国との関係悪化を恐れ、学者らが上陸調査を求めても認めなかったと。
ミスター尖閣の仲間さんの心に火がついた。
尖閣への上陸調査を公約に掲げて市議選に出馬し、当選。尖閣周辺へ船を出し、漁労調査や上陸調査を重ねた。
そこで目の当たりにしたのは、わがもの顔で領海侵入を繰り返す、中国などの外国漁船。海上保安庁の巡視船が退去命令の汽笛を鳴らしてもほとんど効果はなかったのだそうです。
仲間さんは、断固として対応するよう何度も政府に求め、記者会見も開いて警鐘を鳴らした。
「あのころ政府が当たり前の対策を講じていれば、いまのような事態はなかった」と。
令和の時代となり状況は激変。尖閣周辺に出没するのは外国漁船だけではなく、中国海警局の武装船も。
尖閣諸島が日米安保の対象となるのは、日本が実効支配しているからと、オバマ政権時のクリントン国務長官が明言。トランプ大統領時代もそれは継続され、中国が海警の増強を推進し、尖閣の巡回を強化してきていることは、諸兄がご承知のとおりです。
遂に、今年 2月には海警局に武器使用を認める海警法が、勝手に施行されてしまいました。
「現場に漂う緊張感が一気に高まった」と、仲間さん。
こうした中、尖閣周辺で操業する日本漁船は減少し、いまや十数隻を数えるのみ。対して中国漁船は増加傾向にあり、昨年に領海侵入した隻数は延べ138隻、今年は 4月現在ですでに延べ80隻に上るのだそうです。
昨年、中国が勝手に設定する漁獲期解禁時、中国漁船の大挙襲来が危惧されましたがそれは無かったとの報道と認識していましたが、規模は異なるものの、中国漁船の侵入は行われているのですね。
尖閣の実効支配競争に突入している今、中国は国内法整備まで行って着々と推進しています。
対する日本は、わずかに巡視船の増加案を検討する程度で、実効支配策も昨年の漁期開け襲来予測騒動時に一瞬議論が沸騰したものの、今は沙汰止み!
ミスター尖閣の仲間さんが孤軍奮闘、尖閣周辺での漁をインターネットでライブ中継するため、資金を募るクラウドファンディングを実施。目標を大幅に上回る3,200万円余の支援が集まったのだそうです。
高橋洋一氏は、ライブ中継のカメラの設置等を提唱しておられます。
自民党内でも、一時、諸策案の議論がたかまりかけていましたが、今はすっかり沙汰止み。
五輪開会にも関わらず、海警の侵入も行われました。
中国船2隻が領海出る 尖閣周辺、3日連続の侵入 - 産経ニュース
海警や中国漁船のの侵略は続き、ミスター尖閣の、戦いも続けていただいています。
日本政府や国会は、何か対抗策に動いているのでしょうか。
# 冒頭の画像は、ミスター尖閣こと仲間均さん
オタネニンジンの実
↓よろしかったら、お願いします。