北朝鮮の挑発がエスカレートしていますね。
短距離ミサイルや潜水艦発射弾道ミサイル( SLBM)の発射実験の頻度を上げてきています。
北朝鮮は13日夜、西海に面した東倉里のミサイル発射実験場で「重大な実験(ミサイルエンジン燃焼実験)」を実施。
朝鮮人民軍総参謀長は、核兵器高度化を図っている事実を隠そうとしませんでした。
6月のシンガポールでの米朝首脳会談で金委員長は「非核化に向けて努力する」と約束しました。国際社会は、半信半疑ながら成り行きに注目しましたが、核実験は止まっているものの、ミサイル発射基地の廃棄などは手付かずです。
それどころか、最近は挑発がエスカレートしているのですね。
短距離ミサイルなどの発射実験に、トランプ大統領が黙認姿勢を示したことから、お得意の瀬戸際外交で、何処まで黙認するのか、エスカレートさせながら間合いを測るとともに、既成事実の積み重ねを進めているのですね。
マーク・エスパー米国防長官は、北朝鮮を「ならず者国家(Rogue state)」と名指しし、 「(今回の実験は)米本土に対する直接的な脅威だ」と指摘、座視しない意向を示しました。
トランプ大統領も、「何かを計画中であるのなら失望する。もしそうなら対処するまでだ」と述べ、北朝鮮を牽制しました。
そもそも金氏に非核化の意思はなかったと、李教授。
2019年1月には、朝鮮中央通信を通して「板門店宣言、シンガポール宣言、平壌宣言のいかなる文言も、目を洗ってみたって“朝鮮半島の非核化”ということばはあっても“わが朝鮮だけが非核化する”ということばはない」と主張していると。
しかも、「米国は朝鮮半島非核化を“北朝鮮の非核化”であるかのようにこっそりと看板をかえ、錯覚を起こそうとした」と誤解が生じないようにと念を押しているとも。
最近、北朝鮮の崔善姫・第1外務次官は訪問先のロシアで「核関連協議はテーブルから下ろされた」(11月20日)と公言、金星・国連大使は、国連の場で「これから非核化問題については議論しない」(12月7日)と断言しました。
白馬に乗り、北朝鮮の聖地とされる白頭山(Mount Paektu)を登る金正恩朝鮮労働党委員長の写真が4日、公開されました。
専門家らは、写真は非常に象徴的であり、重要な政策方針の発表があることをほのめかしていると指摘していますね。
白馬に乗った金正恩氏、李夫人と白頭山へ KCNAが写真公開 国際ニュース:AFPBB News
年末に開かれる労働党中央委員会総会で正式に、核は放棄せず、「新しい道」を進むと宣言するかもしれないと李教授。
拉致問題では、トランプ大統領が、金正恩委員長に直接話題にし、側面支援をしていただいていて、安部首相も、前提条件なしでの直接対話の意向を表明していました。
しかし、その後進展はみられていません。
いちるの希望を託したが、そのような幻想を捨てるべきときがきたと李教授。
金正恩という指導者が、善良な指導者に変わり、拉致問題だけは正直に、真摯(しんし)な気持ちをもって解決するとは到底思えない。今の金委員長には米国を頭越しにして日本と話し合う余力も動機もないと。
核問題も拉致問題に対しても解決の障害になっているのは、金正恩という指導者だとズバリ!
そして、結論は一つしかない。核を手放そうとせず、拉致被害者を帰さない金正恩政権を排除するしかない。
日本にそのような力がないとすれば、米国や国際社会にそのような選択肢を促す外交を展開すべきではないかと。
勿論、日本には金正恩政権を排除するすべは持ち合わせていません。
ご指摘の、米国や国際社会にそのような選択肢を促す外交展開も、河野氏ならできたと思われますが、茂木外相ではいかがでしょう。
急速に対米挑発をエスカレートさせている金正恩。その理由は何なのか。
経済制裁の効果が進み苦しさが増してきているからなのか。対米外交姿勢に軍部からの不満が溜まってきているのか。中露からの支援に目途がついたのか。中間選挙を控えるトランプ大統領。弾劾追及されるトランプ大統領。中東に勢力を使わざるを得ないトランプ大統領。今が、トランプ大統領に攻勢をかけるチャンスと踏んでいるのか。
そのいずれなのか、そのすべてなのか。
米国の動向と併せて注目が必要ですね。
# 冒頭の画像は、白頭山の革命戦跡を訪れた金正恩夫妻
トウガラシ ブラックパール
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短距離ミサイルや潜水艦発射弾道ミサイル( SLBM)の発射実験の頻度を上げてきています。
【正論】北朝鮮の体制転換に動くべきだ 龍谷大学教授・李相哲 - 産経ニュース 2019.12.20
≪米国は核脅威を座視しない≫
年末に近づくにつれ北朝鮮の挑発がエスカレートしている。マーク・エスパー米国防長官は13日(現地時間)、北朝鮮を「ならず者国家(Rogue state)」と名指しし、「北朝鮮は核武器を保有した上にいまは大陸間弾道ミサイル(ICBM)を開発している。これは米本土に対する直接的な脅威だ」と指摘、座視しない意向であるとした。トランプ米大統領も「何かを計画中であるのなら失望する。もしそうなら対処するまでだ」(16日)と述べ、北朝鮮を牽制(けんせい)した。
北朝鮮は13日夜、西海に面した東倉里のミサイル発射実験場で「重大な実験(ミサイルエンジン燃焼実験)」を実施した。14日、朝鮮人民軍総参謀長は、実験で手にした成果は「米国の核脅威を制圧する戦略武器開発にそのまま適用されるだろう」と核兵器高度化を図っている事実を隠そうとしなかった。
東倉里ミサイル発射場は昨年9月、金正恩朝鮮労働党委員長が、文在寅韓国大統領と一緒に永久廃棄を約束した施設だ。平壌で南北首脳会談を終えたあとの記者会見で、文大統領は記者たちを前に「北側は東倉里エンジン試験場とミサイル発射台を関連国の専門家の立ち合いの下、永久廃棄することにした」と公言した。
昨年4月以来、板門店での南北首脳会談、6月のシンガポールでの米朝首脳会談で金委員長は「非核化に向けて努力する」と約束した。国際社会は半信半疑ながらも条件次第では核を捨てる意思があるものと信じていた。
昨年5月27日、文大統領は、金委員長との2回目の会談を終えた後、「金正恩は本当に非核化の意思があるのか」という記者の質問に、「金委員長の非核化の意思は確固たるものだ」と答えた。
そして同年9月20日には「(金委員長は)可能なかぎり早い時期に完全な非核化を終え、経済発展に集中したいと言った」と北朝鮮の立場を代弁するかのような発言をしたこともある。
金委員長が本当に完全な非核化を約束したのか、それともそれは文大統領の希望だったのかは判然としない。
≪国際社会への欺瞞許すな≫
しかし、昨年4月以降、国際社会は、金委員長の欺瞞(ぎまん)戦術と、文大統領の度重なる北朝鮮擁護発言に翻弄され、幻想を抱いてきた。もはや、それを捨てるときがきたのではないか。
そもそも金氏に非核化の意思はなかった。1回目の南北首脳会談に臨む1週間前の2018年4月20日に労働党中央委員会総会を開き「核武力建設の完成」を宣言した。その後、19年1月には、朝鮮中央通信を通して「板門店宣言、シンガポール宣言、平壌宣言のいかなる文言も、目を洗ってみたって“朝鮮半島の非核化”ということばはあっても“わが朝鮮だけが非核化する”ということばはない」と主張した。
しかも、「米国は朝鮮半島非核化を“北朝鮮の非核化”であるかのようにこっそりと看板をかえ、錯覚を起こそうとした」(1月20日)と誤解が生じないようにと念を押している。
最近、北朝鮮の崔善姫・第1外務次官は訪問先のロシアで「核関連協議はテーブルから下ろされた」(11月20日)と公言、金星・国連大使は、国連の場で「これから非核化問題については議論しない」(12月7日)と断言した。
北朝鮮は年末に開かれる労働党中央委員会総会で正式に、核は放棄せず、「新しい道」を進むと宣言するかもしれない。そうなれば、国際社会の北朝鮮非核化に向けての努力は、またもや水の泡になる。
≪正恩政権への幻想捨てるとき≫
拉致問題でもわれわれは時間を無駄にしているのではないか。北朝鮮を刺激せず、金委員長と無条件で話し合えば、何らかの解決策が見つかるという、いちるの希望を託したが、そのような幻想を捨てるべきときがきた。
金正恩という指導者が、善良な指導者に変わり、拉致問題だけは正直に、真摯(しんし)な気持ちをもって解決するとは到底思えない。さらに、今の金委員長には米国を頭越しにして日本と話し合う余力も動機もない。すなわち、核問題も拉致問題に対しても解決の障害になっているのは、金正恩という指導者だ。
日本は核問題が解決された後はわれわれの出番だとの幻想を抱いているのかもしれないが、仮に金委員長が核を捨てたとしても「ならず者国家」であることに変わりはない。拉致問題は核問題が浮上する前の問題であることを想起すれば、核問題が解決されたとして拉致問題が自然に解決するとは思えない。
だとすれば結論は一つしかない。核を手放そうとせず、拉致被害者を帰さない金正恩政権を排除するしかない。
日本にそのような力がないとすれば、米国や国際社会にそのような選択肢を促す外交を展開すべきではないか。 (り そうてつ)
≪米国は核脅威を座視しない≫
年末に近づくにつれ北朝鮮の挑発がエスカレートしている。マーク・エスパー米国防長官は13日(現地時間)、北朝鮮を「ならず者国家(Rogue state)」と名指しし、「北朝鮮は核武器を保有した上にいまは大陸間弾道ミサイル(ICBM)を開発している。これは米本土に対する直接的な脅威だ」と指摘、座視しない意向であるとした。トランプ米大統領も「何かを計画中であるのなら失望する。もしそうなら対処するまでだ」(16日)と述べ、北朝鮮を牽制(けんせい)した。
北朝鮮は13日夜、西海に面した東倉里のミサイル発射実験場で「重大な実験(ミサイルエンジン燃焼実験)」を実施した。14日、朝鮮人民軍総参謀長は、実験で手にした成果は「米国の核脅威を制圧する戦略武器開発にそのまま適用されるだろう」と核兵器高度化を図っている事実を隠そうとしなかった。
東倉里ミサイル発射場は昨年9月、金正恩朝鮮労働党委員長が、文在寅韓国大統領と一緒に永久廃棄を約束した施設だ。平壌で南北首脳会談を終えたあとの記者会見で、文大統領は記者たちを前に「北側は東倉里エンジン試験場とミサイル発射台を関連国の専門家の立ち合いの下、永久廃棄することにした」と公言した。
昨年4月以来、板門店での南北首脳会談、6月のシンガポールでの米朝首脳会談で金委員長は「非核化に向けて努力する」と約束した。国際社会は半信半疑ながらも条件次第では核を捨てる意思があるものと信じていた。
昨年5月27日、文大統領は、金委員長との2回目の会談を終えた後、「金正恩は本当に非核化の意思があるのか」という記者の質問に、「金委員長の非核化の意思は確固たるものだ」と答えた。
そして同年9月20日には「(金委員長は)可能なかぎり早い時期に完全な非核化を終え、経済発展に集中したいと言った」と北朝鮮の立場を代弁するかのような発言をしたこともある。
金委員長が本当に完全な非核化を約束したのか、それともそれは文大統領の希望だったのかは判然としない。
≪国際社会への欺瞞許すな≫
しかし、昨年4月以降、国際社会は、金委員長の欺瞞(ぎまん)戦術と、文大統領の度重なる北朝鮮擁護発言に翻弄され、幻想を抱いてきた。もはや、それを捨てるときがきたのではないか。
そもそも金氏に非核化の意思はなかった。1回目の南北首脳会談に臨む1週間前の2018年4月20日に労働党中央委員会総会を開き「核武力建設の完成」を宣言した。その後、19年1月には、朝鮮中央通信を通して「板門店宣言、シンガポール宣言、平壌宣言のいかなる文言も、目を洗ってみたって“朝鮮半島の非核化”ということばはあっても“わが朝鮮だけが非核化する”ということばはない」と主張した。
しかも、「米国は朝鮮半島非核化を“北朝鮮の非核化”であるかのようにこっそりと看板をかえ、錯覚を起こそうとした」(1月20日)と誤解が生じないようにと念を押している。
最近、北朝鮮の崔善姫・第1外務次官は訪問先のロシアで「核関連協議はテーブルから下ろされた」(11月20日)と公言、金星・国連大使は、国連の場で「これから非核化問題については議論しない」(12月7日)と断言した。
北朝鮮は年末に開かれる労働党中央委員会総会で正式に、核は放棄せず、「新しい道」を進むと宣言するかもしれない。そうなれば、国際社会の北朝鮮非核化に向けての努力は、またもや水の泡になる。
≪正恩政権への幻想捨てるとき≫
拉致問題でもわれわれは時間を無駄にしているのではないか。北朝鮮を刺激せず、金委員長と無条件で話し合えば、何らかの解決策が見つかるという、いちるの希望を託したが、そのような幻想を捨てるべきときがきた。
金正恩という指導者が、善良な指導者に変わり、拉致問題だけは正直に、真摯(しんし)な気持ちをもって解決するとは到底思えない。さらに、今の金委員長には米国を頭越しにして日本と話し合う余力も動機もない。すなわち、核問題も拉致問題に対しても解決の障害になっているのは、金正恩という指導者だ。
日本は核問題が解決された後はわれわれの出番だとの幻想を抱いているのかもしれないが、仮に金委員長が核を捨てたとしても「ならず者国家」であることに変わりはない。拉致問題は核問題が浮上する前の問題であることを想起すれば、核問題が解決されたとして拉致問題が自然に解決するとは思えない。
だとすれば結論は一つしかない。核を手放そうとせず、拉致被害者を帰さない金正恩政権を排除するしかない。
日本にそのような力がないとすれば、米国や国際社会にそのような選択肢を促す外交を展開すべきではないか。 (り そうてつ)
北朝鮮は13日夜、西海に面した東倉里のミサイル発射実験場で「重大な実験(ミサイルエンジン燃焼実験)」を実施。
朝鮮人民軍総参謀長は、核兵器高度化を図っている事実を隠そうとしませんでした。
6月のシンガポールでの米朝首脳会談で金委員長は「非核化に向けて努力する」と約束しました。国際社会は、半信半疑ながら成り行きに注目しましたが、核実験は止まっているものの、ミサイル発射基地の廃棄などは手付かずです。
それどころか、最近は挑発がエスカレートしているのですね。
短距離ミサイルなどの発射実験に、トランプ大統領が黙認姿勢を示したことから、お得意の瀬戸際外交で、何処まで黙認するのか、エスカレートさせながら間合いを測るとともに、既成事実の積み重ねを進めているのですね。
マーク・エスパー米国防長官は、北朝鮮を「ならず者国家(Rogue state)」と名指しし、 「(今回の実験は)米本土に対する直接的な脅威だ」と指摘、座視しない意向を示しました。
トランプ大統領も、「何かを計画中であるのなら失望する。もしそうなら対処するまでだ」と述べ、北朝鮮を牽制しました。
そもそも金氏に非核化の意思はなかったと、李教授。
2019年1月には、朝鮮中央通信を通して「板門店宣言、シンガポール宣言、平壌宣言のいかなる文言も、目を洗ってみたって“朝鮮半島の非核化”ということばはあっても“わが朝鮮だけが非核化する”ということばはない」と主張していると。
しかも、「米国は朝鮮半島非核化を“北朝鮮の非核化”であるかのようにこっそりと看板をかえ、錯覚を起こそうとした」と誤解が生じないようにと念を押しているとも。
最近、北朝鮮の崔善姫・第1外務次官は訪問先のロシアで「核関連協議はテーブルから下ろされた」(11月20日)と公言、金星・国連大使は、国連の場で「これから非核化問題については議論しない」(12月7日)と断言しました。
白馬に乗り、北朝鮮の聖地とされる白頭山(Mount Paektu)を登る金正恩朝鮮労働党委員長の写真が4日、公開されました。
専門家らは、写真は非常に象徴的であり、重要な政策方針の発表があることをほのめかしていると指摘していますね。
白馬に乗った金正恩氏、李夫人と白頭山へ KCNAが写真公開 国際ニュース:AFPBB News
年末に開かれる労働党中央委員会総会で正式に、核は放棄せず、「新しい道」を進むと宣言するかもしれないと李教授。
拉致問題では、トランプ大統領が、金正恩委員長に直接話題にし、側面支援をしていただいていて、安部首相も、前提条件なしでの直接対話の意向を表明していました。
しかし、その後進展はみられていません。
いちるの希望を託したが、そのような幻想を捨てるべきときがきたと李教授。
金正恩という指導者が、善良な指導者に変わり、拉致問題だけは正直に、真摯(しんし)な気持ちをもって解決するとは到底思えない。今の金委員長には米国を頭越しにして日本と話し合う余力も動機もないと。
核問題も拉致問題に対しても解決の障害になっているのは、金正恩という指導者だとズバリ!
そして、結論は一つしかない。核を手放そうとせず、拉致被害者を帰さない金正恩政権を排除するしかない。
日本にそのような力がないとすれば、米国や国際社会にそのような選択肢を促す外交を展開すべきではないかと。
勿論、日本には金正恩政権を排除するすべは持ち合わせていません。
ご指摘の、米国や国際社会にそのような選択肢を促す外交展開も、河野氏ならできたと思われますが、茂木外相ではいかがでしょう。
急速に対米挑発をエスカレートさせている金正恩。その理由は何なのか。
経済制裁の効果が進み苦しさが増してきているからなのか。対米外交姿勢に軍部からの不満が溜まってきているのか。中露からの支援に目途がついたのか。中間選挙を控えるトランプ大統領。弾劾追及されるトランプ大統領。中東に勢力を使わざるを得ないトランプ大統領。今が、トランプ大統領に攻勢をかけるチャンスと踏んでいるのか。
そのいずれなのか、そのすべてなのか。
米国の動向と併せて注目が必要ですね。
# 冒頭の画像は、白頭山の革命戦跡を訪れた金正恩夫妻
トウガラシ ブラックパール
↓よろしかったら、お願いします。