米株式市場でFOMO(取り残されることへの不安)が再燃している。
S&P500種指数は過去10営業日のうち9営業日で上昇し、過去2週間の上昇率が7.2%となるなど、急反発。投資家の多くは株高の継続を見込むようになっていると、WSJのライブマーケット報道の主執筆者ガンジャンバネルジ。
ペン・ミューチュアル・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジウェイ・レン氏は「(投資家は)今の時点で年末の株高に備えたポジションを取ろうとしている」と言うと、WSJ・ガンジャンバネルジ氏。
同氏は、今年はほぼずっと株価に対して慎重姿勢を維持してきたが、株高を受けて方針転換した。そして最近、S&P500種指数が年末にかけてさらに上昇した場合に利益を得られるコールオプション(買う権利)を購入したのだそうです。
株価が反発した背景には何があるのだろうか。
株価と債券価格は11月に入り、米当局から二重の後押しを受けた。米財務省が長期国債の入札規模拡大ペースを大方の予想よりも縮小した上、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の追加利上げ見送りを示唆したと、WSJ・ガンジャンバネルジ氏。
市場関係者が年初に掲げた米経済に関する厳しい予測は現実のものとなっていないようだ。
ティー・ロウ・プライスのポートフォリオマネジャーのチャールズ・シュライバー氏は、ポートフォリオに占めるキャッシュの割合を年初からほぼずっと高水準で維持してきたが、10月の株安局面でその一部を株式に投じたと話す。同氏は株高が続くとみているのだそうです。
「機会があれば株式に追加投資するつもりだ」とシュライバー氏。
個人投資家の株価見通しは一段と強気になっていると、WSJ・ガンジャンバネルジ氏。
米個人投資家協会(AAII)の調査によると、今後6カ間に株価が上昇すると予想している投資家の割合は先週43%に達し、前週の24%から急上昇。弱気と答えた投資家の割合は27%と、ほぼ半減したのだそうです。
ゴールドマン・サックス・グループのエコノミスト、ヤン・ハチウス氏は、強気のエコノミストの一人だが、最近の顧客向けリポートで米経済の好調ぶりは予想を上回っていると述べたと、WSJ・ガンジャンバネルジ氏。
利回りの低下に伴い、投資家は株式市場のスター銘柄の下落時に利益が出る取引を敬遠するようにもなっている。バンク・オブ・アメリカのデータによると、「マグニフィセント・セブン」に対する空売り残高は過去最低水準近くで推移していると。
これらの銘柄は今年の株高で大きな役割を果たしたのだそうです。
バレー・フォージ・キャピタル・マネジメントの創設者、デブ・カンテサリア氏は「(金利が)ピークに達したのであれば、今後(株式の)好機が到来する」と語ったと、WSJ・ガンジャンバネルジ氏。
同氏のポートフォリオに占めるキャッシュの割合はほぼゼロで、株式一辺倒で運用しているという。
多くのエコノミストやアナリストが経済・市場について厳しい警告を発する中で、同氏の強気姿勢は功を奏しているのだと。
「楽観主義者でなければ優れた株式投資家になれないだろう」と同氏は述べたと、WSJ・ガンジャンバネルジ氏。
投資に楽観主義になれる様努力してみたいですが、資産が乏しい私には、一喜一憂の毎日です。。
# 冒頭の画像は、今後 6か月の株価見通しに強気と回答した投資家の割合
この花の名前は、カリガネソウ
↓よろしかったら、お願いします。
S&P500種指数は過去10営業日のうち9営業日で上昇し、過去2週間の上昇率が7.2%となるなど、急反発。投資家の多くは株高の継続を見込むようになっていると、WSJのライブマーケット報道の主執筆者ガンジャンバネルジ。
米国株、上昇に拍車か FOMO再燃 - WSJ ガンジャンバネルジ 2023年 11月 13日
米株式市場でFOMO(取り残されることへの不安)が再燃している。
S&P500種指数は過去10営業日のうち9営業日で上昇し、過去2週間の上昇率が7.2%となるなど、急反発している。こうした状況を受け、投資家の多くは株高の継続を見込むようになっている。
投資家は米国株ファンドに多額の資金を投じたり、市場の混乱時に利益が出る取引を避けたりしている。S&P500種指数やハイテク株中心のナスダック100指数に対する売り持ち高を大きく落とした投資家は多い。大幅な株高が続き、不意打ちを食らうことを警戒しているためだ。
シカゴ・オプション取引所(Cboe)ボラティリティー指数(VIX、恐怖指数)は10月の高水準から急低下し、最近では8営業日連続で下げている。
ペン・ミューチュアル・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジウェイ・レン氏は「(投資家は)今の時点で年末の株高に備えたポジションを取ろうとしている」と言う。
同氏は米経済の景気後退(リセッション)入りが近いとみて、今年はほぼずっと株価に対して慎重姿勢を維持してきたが、株高を受けて方針転換した。そして最近、S&P500種指数が年末にかけてさらに上昇した場合に利益を得られるコールオプション(買う権利)を購入した。
株価が反発した背景には何があるのだろうか。
株価と債券価格は11月に入り、米当局から二重の後押しを受けた。米財務省が長期国債の入札規模拡大ペースを大方の予想よりも縮小した上、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の追加利上げ見送りを示唆したのだ。
投資家は今週、14日発表の米消費者物価指数(CPI)や15日発表の米卸売物価指数(PPI)といった一連のインフレ統計を見極めることになる。
2023年も残すところあと数週間となったが、市場関係者が年初に掲げた米経済に関する厳しい予測は現実のものとなっていないようだ。
ティー・ロウ・プライスのポートフォリオマネジャーで、約500億ドル(約7兆5750億円)の資産を運用するチャールズ・シュライバー氏は、ポートフォリオに占めるキャッシュの割合を年初からほぼずっと高水準で維持してきたが、10月の株安局面でその一部を株式に投じたと話す。同氏は株高が続くとみている。
「機会があれば株式に追加投資するつもりだ」とシュライバー氏は言う。
LSEGリッパー・グローバル・ファンド・フローズによると、11月8日終了週は米国株ETF(上場投資信託)および投資信託に約42億ドルが流入し、3週連続の流入超過となった。
一方、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、ヘッジファンドなどの資産運用会社によるS&P500種指数に対する売り持ち高は最近、2022年6月以来の低水準に落ち込んでいる。ナスダック指数の場合はこれが今年3月以来の低水準に沈む。
また、個人投資家の株価見通しは一段と強気になっている。米個人投資家協会(AAII)の調査によると、今後6カ間に株価が上昇すると予想している投資家の割合は先週43%に達し、前週の24%から急上昇した。弱気と答えた投資家の割合は27%と、ほぼ半減した。
ゴールドマン・サックス・グループのエコノミスト、ヤン・ハチウス氏は、米経済見通しについて特に強気のエコノミストの一人だが、最近の顧客向けリポートで米経済の好調ぶりは予想を上回っていると述べた。同氏はインフレ率が来年も下がり続けると予想している。
利回りの低下に伴い、投資家は株式市場のスター銘柄の下落時に利益が出る取引を敬遠するようにもなっている。バンク・オブ・アメリカのデータによると、「マグニフィセント・セブン(アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、エヌビディア、テスラ、メタ・プラットフォームズの超大型7銘柄)」に対する空売り残高は過去最低水準近くで推移している。
これらの銘柄は今年の株高で大きな役割を果たした。
バレー・フォージ・キャピタル・マネジメント(資産運用額約30億ドル)の創設者、デブ・カンテサリア氏は「(金利が)ピークに達したのであれば、今後(株式の)好機が到来する」と語った。
同氏のポートフォリオに占めるキャッシュの割合はほぼゼロで、株式一辺倒で運用しているという。多くのエコノミストやアナリストが経済・市場について厳しい警告を発する中で、同氏の強気姿勢は功を奏していると話す。
「楽観主義者でなければ優れた株式投資家になれないだろう」と同氏は述べた。
------------------------------------------------------
Gunjan Banerji (ガンジャンバネルジ)は、ウォールストリートジャーナルのライブマーケット報道の主執筆者。
彼女の記事とビデオは、株式、債券、デリバティブにまたがる過去10年間の金融市場における最大の物語をカバーしています。彼女は定期的に全国テレビに出演し、CNBC寄稿者としての彼女の報道について話し合っています。
彼女の記事とビデオは、株式、債券、デリバティブにまたがる過去10年間の金融市場における最大の物語をカバーしています。
米株式市場でFOMO(取り残されることへの不安)が再燃している。
S&P500種指数は過去10営業日のうち9営業日で上昇し、過去2週間の上昇率が7.2%となるなど、急反発している。こうした状況を受け、投資家の多くは株高の継続を見込むようになっている。
投資家は米国株ファンドに多額の資金を投じたり、市場の混乱時に利益が出る取引を避けたりしている。S&P500種指数やハイテク株中心のナスダック100指数に対する売り持ち高を大きく落とした投資家は多い。大幅な株高が続き、不意打ちを食らうことを警戒しているためだ。
シカゴ・オプション取引所(Cboe)ボラティリティー指数(VIX、恐怖指数)は10月の高水準から急低下し、最近では8営業日連続で下げている。
ペン・ミューチュアル・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジウェイ・レン氏は「(投資家は)今の時点で年末の株高に備えたポジションを取ろうとしている」と言う。
同氏は米経済の景気後退(リセッション)入りが近いとみて、今年はほぼずっと株価に対して慎重姿勢を維持してきたが、株高を受けて方針転換した。そして最近、S&P500種指数が年末にかけてさらに上昇した場合に利益を得られるコールオプション(買う権利)を購入した。
株価が反発した背景には何があるのだろうか。
株価と債券価格は11月に入り、米当局から二重の後押しを受けた。米財務省が長期国債の入札規模拡大ペースを大方の予想よりも縮小した上、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の追加利上げ見送りを示唆したのだ。
投資家は今週、14日発表の米消費者物価指数(CPI)や15日発表の米卸売物価指数(PPI)といった一連のインフレ統計を見極めることになる。
2023年も残すところあと数週間となったが、市場関係者が年初に掲げた米経済に関する厳しい予測は現実のものとなっていないようだ。
ティー・ロウ・プライスのポートフォリオマネジャーで、約500億ドル(約7兆5750億円)の資産を運用するチャールズ・シュライバー氏は、ポートフォリオに占めるキャッシュの割合を年初からほぼずっと高水準で維持してきたが、10月の株安局面でその一部を株式に投じたと話す。同氏は株高が続くとみている。
「機会があれば株式に追加投資するつもりだ」とシュライバー氏は言う。
LSEGリッパー・グローバル・ファンド・フローズによると、11月8日終了週は米国株ETF(上場投資信託)および投資信託に約42億ドルが流入し、3週連続の流入超過となった。
一方、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、ヘッジファンドなどの資産運用会社によるS&P500種指数に対する売り持ち高は最近、2022年6月以来の低水準に落ち込んでいる。ナスダック指数の場合はこれが今年3月以来の低水準に沈む。
また、個人投資家の株価見通しは一段と強気になっている。米個人投資家協会(AAII)の調査によると、今後6カ間に株価が上昇すると予想している投資家の割合は先週43%に達し、前週の24%から急上昇した。弱気と答えた投資家の割合は27%と、ほぼ半減した。
ゴールドマン・サックス・グループのエコノミスト、ヤン・ハチウス氏は、米経済見通しについて特に強気のエコノミストの一人だが、最近の顧客向けリポートで米経済の好調ぶりは予想を上回っていると述べた。同氏はインフレ率が来年も下がり続けると予想している。
利回りの低下に伴い、投資家は株式市場のスター銘柄の下落時に利益が出る取引を敬遠するようにもなっている。バンク・オブ・アメリカのデータによると、「マグニフィセント・セブン(アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、エヌビディア、テスラ、メタ・プラットフォームズの超大型7銘柄)」に対する空売り残高は過去最低水準近くで推移している。
これらの銘柄は今年の株高で大きな役割を果たした。
バレー・フォージ・キャピタル・マネジメント(資産運用額約30億ドル)の創設者、デブ・カンテサリア氏は「(金利が)ピークに達したのであれば、今後(株式の)好機が到来する」と語った。
同氏のポートフォリオに占めるキャッシュの割合はほぼゼロで、株式一辺倒で運用しているという。多くのエコノミストやアナリストが経済・市場について厳しい警告を発する中で、同氏の強気姿勢は功を奏していると話す。
「楽観主義者でなければ優れた株式投資家になれないだろう」と同氏は述べた。
------------------------------------------------------
Gunjan Banerji (ガンジャンバネルジ)は、ウォールストリートジャーナルのライブマーケット報道の主執筆者。
彼女の記事とビデオは、株式、債券、デリバティブにまたがる過去10年間の金融市場における最大の物語をカバーしています。彼女は定期的に全国テレビに出演し、CNBC寄稿者としての彼女の報道について話し合っています。
彼女の記事とビデオは、株式、債券、デリバティブにまたがる過去10年間の金融市場における最大の物語をカバーしています。
ペン・ミューチュアル・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジウェイ・レン氏は「(投資家は)今の時点で年末の株高に備えたポジションを取ろうとしている」と言うと、WSJ・ガンジャンバネルジ氏。
同氏は、今年はほぼずっと株価に対して慎重姿勢を維持してきたが、株高を受けて方針転換した。そして最近、S&P500種指数が年末にかけてさらに上昇した場合に利益を得られるコールオプション(買う権利)を購入したのだそうです。
株価が反発した背景には何があるのだろうか。
株価と債券価格は11月に入り、米当局から二重の後押しを受けた。米財務省が長期国債の入札規模拡大ペースを大方の予想よりも縮小した上、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の追加利上げ見送りを示唆したと、WSJ・ガンジャンバネルジ氏。
市場関係者が年初に掲げた米経済に関する厳しい予測は現実のものとなっていないようだ。
ティー・ロウ・プライスのポートフォリオマネジャーのチャールズ・シュライバー氏は、ポートフォリオに占めるキャッシュの割合を年初からほぼずっと高水準で維持してきたが、10月の株安局面でその一部を株式に投じたと話す。同氏は株高が続くとみているのだそうです。
「機会があれば株式に追加投資するつもりだ」とシュライバー氏。
個人投資家の株価見通しは一段と強気になっていると、WSJ・ガンジャンバネルジ氏。
米個人投資家協会(AAII)の調査によると、今後6カ間に株価が上昇すると予想している投資家の割合は先週43%に達し、前週の24%から急上昇。弱気と答えた投資家の割合は27%と、ほぼ半減したのだそうです。
ゴールドマン・サックス・グループのエコノミスト、ヤン・ハチウス氏は、強気のエコノミストの一人だが、最近の顧客向けリポートで米経済の好調ぶりは予想を上回っていると述べたと、WSJ・ガンジャンバネルジ氏。
利回りの低下に伴い、投資家は株式市場のスター銘柄の下落時に利益が出る取引を敬遠するようにもなっている。バンク・オブ・アメリカのデータによると、「マグニフィセント・セブン」に対する空売り残高は過去最低水準近くで推移していると。
これらの銘柄は今年の株高で大きな役割を果たしたのだそうです。
バレー・フォージ・キャピタル・マネジメントの創設者、デブ・カンテサリア氏は「(金利が)ピークに達したのであれば、今後(株式の)好機が到来する」と語ったと、WSJ・ガンジャンバネルジ氏。
同氏のポートフォリオに占めるキャッシュの割合はほぼゼロで、株式一辺倒で運用しているという。
多くのエコノミストやアナリストが経済・市場について厳しい警告を発する中で、同氏の強気姿勢は功を奏しているのだと。
「楽観主義者でなければ優れた株式投資家になれないだろう」と同氏は述べたと、WSJ・ガンジャンバネルジ氏。
投資に楽観主義になれる様努力してみたいですが、資産が乏しい私には、一喜一憂の毎日です。。
# 冒頭の画像は、今後 6か月の株価見通しに強気と回答した投資家の割合
この花の名前は、カリガネソウ
↓よろしかったら、お願いします。