遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

日中韓サミット 考

2019-12-25 01:23:58 | 日本を護ろう
 注目の日中韓サミットが開催されました。
 多くの方々もそうだった様に、遊爺が注目した点は、国賓で来日する習近平主席に対し、東シナ海の尖閣近海などへの侵略、南シナ海の不法人口島軍事基地化、香港やウイグル他への弾圧を抱える問題への釘を刺せるか。戦後最悪となっている日韓関係の中での首脳会談で、両国間の国際公約を守るようどこまで説得出来るかでした。
 この点について、安部首相は予定通りの言動は出来たと評価される結果だったと言えます。勿論、相手が日本の要求通りの行動をするかどうかは、今後に注目です。
 以外だったのは、文在寅バッシングの強さ。日本の毅然とした対応と要求のみならず、中国からも厳しい態度での圧力がかけられ、沈没状態に終わった様子でしたね。

 最大の注目点の、国賓で来日する習近平への釘刺し。
 
安倍首相、習近平主席に強気要求! 尖閣自制&邦人解放、香港情勢に懸念も 日中首脳会談 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2019.12.24

 安倍晋三首相は23日午後、訪問先の北京で、中国の習近平国家主席と首脳会談を行った。習氏の国賓来日が来年4月で調整されるなか、安倍首相は、沖縄県・尖閣諸島周辺海域での中国公船の挑発活動を自制するよう強く求めるなど、懸念についても率直に伝えた。習氏の来日時に、国交を正常化した日中共同声明(1972年)や「日中平和友好条約」(78年)などに続く、「第5の政治文書」の発表を検討していることも示唆した。

 
「習主席の国賓来日を極めて重視している」「日中関係を次なる高みに引き上げ、地域の平和、安定、繁栄に大きな責任を有する両国がしっかり責任を果たしていく決意を明確に内外に示したい」
 安倍首相は人民大会堂での会談で、こう語った習氏は「両国の関係を新しい段階に押し上げたい」と応じた。会談は夕食会も含め、約2時間に及んだ。

 両首脳の「決意を明確に内外に示したい」「新しい段階」といった発言は、習氏の国賓来日時に、経済や環境など世界の課題を見据えた「第5の政治文書」の発表を想定しているとみられる。

 安倍首相としては「日中関係は正常な軌道に戻っている」という認識だが、会談では、
日中間に横たわる諸懸案についても主張した。
 まず、
尖閣周辺での中国側の独善的行動について、安倍首相は「東シナ海の安定なくして、真の日中関係の改善はない」と善処を促した。両国首脳は、自衛隊と中国軍の偶発的衝突を回避する「海空連絡メカニズム」などを通じ、海洋安全保障分野の協力を進めることで一致した。

 中国での邦人拘束にも懸念を伝えた
 2015年以降、中国では少なくとも15人の邦人が拘束され、9人が実刑判決を受けた。安倍首相は拘束された邦人の情報を速やかに提供し、早期の帰国を実現させることも求めた。

 「自由」「民主」「人権」などを求める市民や若者らと警察当局との衝突が続く
香港情勢についても、「大変憂慮している」と懸念を伝え、冷静な対応を求めたウイグル族の弾圧にも、「国際社会に透明性をもって説明すべきだ」と伝えた

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が同日、「香港や新疆(ウイグル自治区)の問題は中国の内政だ」と明言したのと、大きく違った。

 まず、尖閣周辺での中国側の独善的行動について、安倍首相は「東シナ海の安定なくして、真の日中関係の改善はない」と善処を促したそうです。
 これについては、自衛隊と中国軍の偶発的衝突を回避する「海空連絡メカニズム」などを通じ、海洋安全保障分野の協力を進めることで一致。事前の調整ではここまでが限度。尖閣近海や領空への侵入を控えるところまでは回答を得られるには至りませんが、「看過できない」とする日本の立場を、両国首脳間の協議で直接言及したことは、評価に値すると考えます。

 更に、邦人拘束や、香港情勢、ウイグル族の弾圧にも言及。
 これまでの日本の政治家では、直接の会談ではなかなか発言してこなかった苦言をズバリ呈したことは進化ですね。
 中国の反応の報道には未だ接することが出来ていませんが、今後に注目です。
 米中の「新冷戦時代」に突入し、日米間に楔を打ち込みたいと対日接近する習近平。どんな反応をするのか、無視するのか。。

 文在寅大統領が、日本からも中国からも毅然とした対応に遭い、沈没。自業自得なのですが。
 
日中韓サミットで文大統領苦境 日中から強い圧力、“出たとこ勝負”の外交に成果なし 中国側の「おもてなし」では安倍首相と“大差” - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2019.12.24

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が、日本と中国から強い圧力を受けている安倍晋三首相は24日、四川省成都で、文大統領と1年3カ月ぶりの日韓首脳会談を行うが、いわゆる「元徴用工」をめぐる韓国最高裁の異常判決を国際法違反として、是正を求める立場を1ミリも崩さない。習近平国家主席率いる中国も、文政権による日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄撤回などに激怒しているとされる。文氏が、日中韓サミットのために中国入りした23日、韓国検察は職権乱用容疑で、最側近だったチョ国(チョ・グク)前法相の逮捕状を請求した。この複合苦境を文氏は乗り越えられるのか。

           ◇

 「中国がこの間、朝鮮半島の非核化や平和定着のため、重要な役割を果たしたことを高く評価する」「一時的には互いに残念な気持ちになることもあるが、両国の関係は決して疎遠になることができない悠久の歴史と文化を有している」
 
文氏は23日、北京での習氏との中韓首脳会談で、こう語った。聯合ニュースなどが伝えた。「互いに残念な気持ち」とは、中国の怒りを意識した、媚びるような発言に聞こえた。

 注目の日中韓サミットは24日、中国の李克強首相をホストとして、パンダで有名な成都で開かれる。安倍首相と文氏はこれに先立ち23日に北京入りし、習氏とそれぞれ首脳会談を行った。

 ただ、
中国側は「おもてなし」で差をつけたようだ。
 習氏は23日、
文氏とはランチで軽く済ませ、安倍首相とは夕食会で手厚くもてなした。文氏は24日に帰国するが、安倍首相は25日、李氏の案内で世界文化遺産の古代水利施設「都江堰(とこうえん)」を訪問する。

 こうした
待遇の違いは、中国の文政権への不満・怒りがありそうだ。米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備(2017年)に続き、文政権は先月22日、米国の圧力を受けて、GSOMIA破棄を土壇場で撤回した。GSOMIA破棄は北朝鮮が強く求め、中国も賛成していた。

 
中国は「文政権=裏切り者」と判断したのか、先月29日、東シナ海で中国と韓国が管轄権を争う暗礁「蘇岩礁」(韓国名・離於島)付近から、中国軍機1機を韓国の防空識別圏内に約20分間も侵入させた。

 さらに、中国の王毅国務委員兼外相を今月初めに訪韓させ、「韓国を訪問したのは、韓国側と戦略的な意思疎通を行うため」「中韓両国は隣国として、対話と協力を強化し、基本的な国際ルールを守らなければならない」と迫った。事実上の「レッドチーム入り厳命」とみられた。

 同じ日、
文氏の外交・安全保障のブレーン、文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官は、国際会議で「中国の核の傘入り」について言及した。

 23日の中韓首脳会談でも、
文氏は、欧米諸国が批判を強めている中国の人権問題について「香港や新疆(ウイグル自治区)の問題は中国の内政だ」と明言した。中国の怒りを鎮めるのに必死のようだった。

 
日本も、文政権には強硬姿勢で一貫している。

 これは、韓国最高裁が昨年10月、日本企業に元徴用工への賠償を命じる異常判決を出したためだ。韓国はその後も、海軍駆逐艦による海上自衛隊哨戒機へのレーダー照射事件や、文喜相(ムン・ヒサン)国会議長による「天皇陛下(現上皇さま)への謝罪要求」などの暴挙を続け、日韓関係は史上最悪の状態に陥っている。

 日韓の請求権問題は、1965年の日韓請求権協定で「完全かつ最終的に解決」している。

 
安倍首相は訪中に先立つ23日午前、徴用工問題について、「国と国との約束は守ってもらわなければならない。請求権協定は国交正常化の前提で、日韓関係の根本をなすものだ」「日本の考え方を(文大統領に)しっかりと伝えたい」と、1ミリも譲歩しないことを、官邸で記者団に語った

 
文氏は日中両国の圧力に加え、24日に帰国すれば、チョ国氏の任命責任を激しく問われそうだ。大丈夫なのか。

 韓国情勢に詳しいジャーナリストの
室谷克実氏は「文政権は、事務的な詰めの協議もなく、『出たとこ勝負の外交』しかしていない。これでは、日中韓サミットも、中韓首脳会談も、日韓首脳会談も、大きな成果は期待できない。日韓間の最大の懸案である徴用工問題も、安倍首相をやり込めれば決着できると考えているようだが、決して通用しない。半導体材料の輸出管理強化の撤回を求めても、見通しは暗い。帰国後、『何をしにいったのか?』と批判を浴びるのは目に見えている」とあきれている。

 
 日韓首脳会談 「韓国政府の責任で解決策を」安倍首相 | NHKニュース

 安部首相は、いわゆる「元徴用工」をめぐる韓国最高裁の異常判決を国際法違反として、是正を求める立場を1ミリも崩さない姿勢を予定通り貫いて、韓国政府の責任で解決策を示すよう求めたのですね。
 両首脳は早期解決に向け、外交当局間の意思疎通を継続していくことで一致。
 
 一方、中国側は「おもてなし」で差をつけました。
 待遇の違いは、中国の文政権への不満・怒りがありそうだと zakzak の記事。
 中韓首脳会談で、文氏は、欧米諸国が批判を強めている中国の人権問題について「香港や新疆(ウイグル自治区)の問題は中国の内政だ」と明言して、中国の怒りを鎮めるのに必死。

 他方、今回のサミットで出国した留守のタイミングに合わせて、検察によりチョ国(チョ・グク)前法相の逮捕状請求がなされた文氏。
 蔚山市長選での大統領府の介入疑惑も表面化し、文氏の足元にも疑惑が及びそうな気配。
 大統領府に選挙介入疑惑 新たな火種、元職員自殺も―韓国:時事ドットコム

 文氏は、外交でも、国内でも大ピンチに陥ってます。
 ジャーナリストの室谷克実氏は「文政権は、事務的な詰めの協議もなく、『出たとこ勝負の外交』しかしていない。これでは、日中韓サミットも、中韓首脳会談も、日韓首脳会談も、大きな成果は期待できないと指摘。

 早々に帰国した文氏。難局が待ち受けています。
 韓国大統領府のコ・ミンジョン報道官は、24日行われたムン大統領と安倍総理大臣との首脳会談の結果について発表していますが、珍しく日本側で報道されている内容との大差はないようですね。



 # 冒頭の画像は、日中韓サミットの文在寅大統領、李克強首相、安部首相




  この花の名前は、ノゲイトウ


↓よろしかったら、お願いします。



写真素材のピクスタ


Fotolia




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 移民歓迎ムードが漂うが 中... | トップ | 2020年は、米大統領選挙... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本を護ろう」カテゴリの最新記事