尖閣上陸を目指して予告をして航行してきた「保釣行動委員会」は、予定通り上陸を達成しました。
予告して堂々と領海侵犯してきた不法侵入者が、予定通りに目標を達成されて、日本国の国会議員は慰霊祭でも上陸させない。これでは、中国の為の実効支配がされていると言ってもおかしくないでしょう。
NHKの7時のニュースでは、双方でけが人を出したり大きな損傷を出さない作戦で上陸させたとの報道でしたが、産経による同乗の保釣委メンバーのネット中継では、海上阻止しようとしている様子も報じられています。
領海侵犯で捕えなかったのか、捕えられなかったのか。上陸を待って捕えたのはなぜか。
進行中なので情報が錯乱しているのか、意味不明の疑問だらけの情報ばかりです。
もう少し時間が経てば整理されてくるのでしょうが、現状の疑問点を整理してみます。
■香港での行動委側からの情報
・陳妙徳主席による会見内容は、「誰も負傷することなく上陸できた。今回の行動は大きな成功を収めた」
・同乗した香港・鳳凰衛星テレビ(フェニックス・テレビ)の記者が現場から伝えた情報では、活動家7人が尖閣の魚釣島に上陸。中国の国旗を立て、国歌を歌った。
・保釣委は、抗議船は巡視船と何度もぶつかって船体が破損したため、航行できるかどうか分からない状態だと。
時事ドットコム:尖閣上陸成功を宣言=中国国旗立てる-香港団体
■上陸の様子のネット中継
海上で追い返すことを念頭に努力し、停船させ乗り込もうともしたが、無理はしなかったという印象です。
しかし、保釣行動委員会の目的は、灯台の破壊以外は達成されてしまいました。
当初は、5人だけ逮捕の情報でしたが、どうやら17人全員逮捕したようですね。
次は逮捕後のこれからの処分ですが、藤村官房長官は、「地元の沖縄県警、それから海上保安庁、それぞれが法にのっとって、適切に厳正に対処していただくと、このように考えております」と述べたそうです。つまり、菅、仙谷、前原と同じで、政府は責任を地方に転嫁しています。
FNNニュース: 尖閣上陸の香港活動家5人逮捕 藤村長官「適切に厳正に対処」
東海大・山田教授は、報道ステーション(偏向番組なので普段は見ないのですが、たまたま途中から見た)で、前回の小泉首相の判断という超法規処置ではなく、日本の法律で最後まで裁くべきと主張しておられました。入管法違反の初犯は即時国外退去となるので、結果は似ていても、内容として、法の適用を行うことで実効支配が確立されるという意味では全く異なるとのことです。
中国は、即時無条件釈放を要求してきていますね。
冒頭にもふれましたが、不意打ちではなく、予告して行動した1隻の民間船が易々と上陸出来てしまうということは、懸念されている偽装漁船団と監視艦が押し寄せた場合は、全く手も足も出ないと言うことになります。
今回の保釣行動委員会の船を制止しなかった中国は、ジャブとして様子を見ていたのですから、大船団ならいとも簡単に上陸出来ることが確認出来たので、いよいよ行動を起すことになりそうです。
山田教授も、この点を懸念し、対策を急ぐよう指摘しておられました。
予告され準備時間もあった、1隻の民間船(多少の装備はあるが)に上陸されてしまったことは大きく反省し、偽装漁船の大船団と武装監視艦の襲来への作戦を練り直ししていただかねばならない危機を、政府はしっかり認識していただかねばなりませんね。
繰り返しになりますが、日本の国会議員の上陸を阻止し、外国の民間人の上陸を許してしまうのでは、どちらの実効支配が達成されているのか解らない話になります。
# 冒頭の画像は、尖閣諸島での上陸を目指す保釣行動委員会の船(手前)と併走する巡視船
この花は、シャクナゲ
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予告して堂々と領海侵犯してきた不法侵入者が、予定通りに目標を達成されて、日本国の国会議員は慰霊祭でも上陸させない。これでは、中国の為の実効支配がされていると言ってもおかしくないでしょう。
NHKの7時のニュースでは、双方でけが人を出したり大きな損傷を出さない作戦で上陸させたとの報道でしたが、産経による同乗の保釣委メンバーのネット中継では、海上阻止しようとしている様子も報じられています。
領海侵犯で捕えなかったのか、捕えられなかったのか。上陸を待って捕えたのはなぜか。
進行中なので情報が錯乱しているのか、意味不明の疑問だらけの情報ばかりです。
もう少し時間が経てば整理されてくるのでしょうが、現状の疑問点を整理してみます。
■香港での行動委側からの情報
・陳妙徳主席による会見内容は、「誰も負傷することなく上陸できた。今回の行動は大きな成功を収めた」
・同乗した香港・鳳凰衛星テレビ(フェニックス・テレビ)の記者が現場から伝えた情報では、活動家7人が尖閣の魚釣島に上陸。中国の国旗を立て、国歌を歌った。
・保釣委は、抗議船は巡視船と何度もぶつかって船体が破損したため、航行できるかどうか分からない状態だと。
時事ドットコム:尖閣上陸成功を宣言=中国国旗立てる-香港団体
■上陸の様子のネット中継
【尖閣上陸】「あと1メートル」「飛び込め」 上陸の様子をネットで“実況” - MSN産経ニュース
「あと1メートル」「海に飛び込め」。尖閣諸島の魚釣島に上陸した香港の団体「保釣行動委員会」のメンバーは、上陸時の様子をインターネット上に書き込み、“実況”をしていた。
書き込みによると、抗議船にはメンバーや記者を含む14人が乗船し、8月12日に香港を出航。順調な航海ぶりをアピールし、15日午後3時20分には「『船の上でたばこが吸えない以外、すべて順調。上陸成功は間違いない』と船長が笑った」と書き込んだ。
15日午後4時半ごろには「目標まであと12海里。10隻の日本の艦艇が取り囲み、放水してきた」「全員が救命胴衣を着用」。午後5時ごろには「船に日本人が乗り込もうとしている」と実況した。
午後5時4分には「あと3海里だ! 上陸に成功すれば、まずは日本の灯台を壊すぞ!」。同23分には「へさきがぶつかった。船員は全員無事」。その後は「最後の1メートルだ」「船が浅瀬に入った。国歌を歌う」「『飛び込め』とメンバーが叫んだ。島の上には日本の防衛隊が40、50人いる。多勢に無勢だ」などと次々書き込み、午後5時半には、ついに「上陸成功」と宣言した。
目的については「5つある」と記載し、(1)(中国の)旗をたてる(2)国歌を歌う(3)テレビとラジオで、中国の放送を受信する(4)日本の灯台を壊す(5)石を拾う-と列挙した。
「あと1メートル」「海に飛び込め」。尖閣諸島の魚釣島に上陸した香港の団体「保釣行動委員会」のメンバーは、上陸時の様子をインターネット上に書き込み、“実況”をしていた。
書き込みによると、抗議船にはメンバーや記者を含む14人が乗船し、8月12日に香港を出航。順調な航海ぶりをアピールし、15日午後3時20分には「『船の上でたばこが吸えない以外、すべて順調。上陸成功は間違いない』と船長が笑った」と書き込んだ。
15日午後4時半ごろには「目標まであと12海里。10隻の日本の艦艇が取り囲み、放水してきた」「全員が救命胴衣を着用」。午後5時ごろには「船に日本人が乗り込もうとしている」と実況した。
午後5時4分には「あと3海里だ! 上陸に成功すれば、まずは日本の灯台を壊すぞ!」。同23分には「へさきがぶつかった。船員は全員無事」。その後は「最後の1メートルだ」「船が浅瀬に入った。国歌を歌う」「『飛び込め』とメンバーが叫んだ。島の上には日本の防衛隊が40、50人いる。多勢に無勢だ」などと次々書き込み、午後5時半には、ついに「上陸成功」と宣言した。
目的については「5つある」と記載し、(1)(中国の)旗をたてる(2)国歌を歌う(3)テレビとラジオで、中国の放送を受信する(4)日本の灯台を壊す(5)石を拾う-と列挙した。
何故領海に侵入した時に逮捕しなかったのか、出来なかったのかについては、現段階での情報では専門家でも意見が分かれていますね。
【尖閣上陸】「最後まで司法手続きを」と識者ら 水際で逮捕も可能と指摘 - MSN産経ニュース
尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐっては、これまでも周辺海域で領海侵犯が繰り返されてきた。日本固有の領土にもかかわらず、なぜ活動家たちの不法上陸を許してしまったのか。専門家は「活動家に上陸の実績を与えたのは残念。何としても上陸を阻止すべきだった」と批判する。
「犯罪が成立しているのになぜ黙認するのか。これでは中国との間に領土問題があると逆に認めることになる」。こう憤るのは東京入国管理局長を務めた元法務省官僚の坂中英徳氏だ。上陸前の水際でも入管難民法の不法入国罪を適用し、海上保安庁が逮捕できると指摘。「領海内に入った時点で身柄を拘束すべきだった」と強調する。
これに対し、「領海を侵犯しただけでは、上陸の意思があるのか立証が難しい」と指摘するのは国境問題に詳しい東海大の山田吉彦教授(海洋政策)だ。活動家らは日本側に身柄を拘束されることで騒ぎを大きくし、中国内で注目を浴びることが目的とされる。「海保も安易に逮捕すべきか頭を悩ませており、抗議船を領海内から追い返すことで上陸を阻止しようとする」(山田教授)傾向があるという。
平成16年3月にも魚釣島に上陸した中国人7人が沖縄県警によって同法違反で現行犯逮捕されているが、小泉純一郎首相(当時)の政治判断で刑事手続きを断念。強制送還にとどまった。拓殖大の下條正男教授(日本史)は「政府は『毅然(きぜん)と対処する』と言葉ではいうが、実際には何もできていない」と話す。
22年9月の中国漁船衝突事件でも、中国人船長の起訴をめぐり、日中間の外交問題に発展。結局、船長は「日中関係に考慮」し釈放された。坂中氏は「国の基本的な秩序を守るかどうかの重要な局面であり、日中関係よりも大きな問題。法と証拠に基づき粛々と最後まで司法手続きを進めるべきだ」と訴えている。
尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐっては、これまでも周辺海域で領海侵犯が繰り返されてきた。日本固有の領土にもかかわらず、なぜ活動家たちの不法上陸を許してしまったのか。専門家は「活動家に上陸の実績を与えたのは残念。何としても上陸を阻止すべきだった」と批判する。
「犯罪が成立しているのになぜ黙認するのか。これでは中国との間に領土問題があると逆に認めることになる」。こう憤るのは東京入国管理局長を務めた元法務省官僚の坂中英徳氏だ。上陸前の水際でも入管難民法の不法入国罪を適用し、海上保安庁が逮捕できると指摘。「領海内に入った時点で身柄を拘束すべきだった」と強調する。
これに対し、「領海を侵犯しただけでは、上陸の意思があるのか立証が難しい」と指摘するのは国境問題に詳しい東海大の山田吉彦教授(海洋政策)だ。活動家らは日本側に身柄を拘束されることで騒ぎを大きくし、中国内で注目を浴びることが目的とされる。「海保も安易に逮捕すべきか頭を悩ませており、抗議船を領海内から追い返すことで上陸を阻止しようとする」(山田教授)傾向があるという。
平成16年3月にも魚釣島に上陸した中国人7人が沖縄県警によって同法違反で現行犯逮捕されているが、小泉純一郎首相(当時)の政治判断で刑事手続きを断念。強制送還にとどまった。拓殖大の下條正男教授(日本史)は「政府は『毅然(きぜん)と対処する』と言葉ではいうが、実際には何もできていない」と話す。
22年9月の中国漁船衝突事件でも、中国人船長の起訴をめぐり、日中間の外交問題に発展。結局、船長は「日中関係に考慮」し釈放された。坂中氏は「国の基本的な秩序を守るかどうかの重要な局面であり、日中関係よりも大きな問題。法と証拠に基づき粛々と最後まで司法手続きを進めるべきだ」と訴えている。
海上で追い返すことを念頭に努力し、停船させ乗り込もうともしたが、無理はしなかったという印象です。
しかし、保釣行動委員会の目的は、灯台の破壊以外は達成されてしまいました。
当初は、5人だけ逮捕の情報でしたが、どうやら17人全員逮捕したようですね。
次は逮捕後のこれからの処分ですが、藤村官房長官は、「地元の沖縄県警、それから海上保安庁、それぞれが法にのっとって、適切に厳正に対処していただくと、このように考えております」と述べたそうです。つまり、菅、仙谷、前原と同じで、政府は責任を地方に転嫁しています。
FNNニュース: 尖閣上陸の香港活動家5人逮捕 藤村長官「適切に厳正に対処」
東海大・山田教授は、報道ステーション(偏向番組なので普段は見ないのですが、たまたま途中から見た)で、前回の小泉首相の判断という超法規処置ではなく、日本の法律で最後まで裁くべきと主張しておられました。入管法違反の初犯は即時国外退去となるので、結果は似ていても、内容として、法の適用を行うことで実効支配が確立されるという意味では全く異なるとのことです。
中国は、即時無条件釈放を要求してきていますね。
冒頭にもふれましたが、不意打ちではなく、予告して行動した1隻の民間船が易々と上陸出来てしまうということは、懸念されている偽装漁船団と監視艦が押し寄せた場合は、全く手も足も出ないと言うことになります。
今回の保釣行動委員会の船を制止しなかった中国は、ジャブとして様子を見ていたのですから、大船団ならいとも簡単に上陸出来ることが確認出来たので、いよいよ行動を起すことになりそうです。
山田教授も、この点を懸念し、対策を急ぐよう指摘しておられました。
予告され準備時間もあった、1隻の民間船(多少の装備はあるが)に上陸されてしまったことは大きく反省し、偽装漁船の大船団と武装監視艦の襲来への作戦を練り直ししていただかねばならない危機を、政府はしっかり認識していただかねばなりませんね。
繰り返しになりますが、日本の国会議員の上陸を阻止し、外国の民間人の上陸を許してしまうのでは、どちらの実効支配が達成されているのか解らない話になります。
# 冒頭の画像は、尖閣諸島での上陸を目指す保釣行動委員会の船(手前)と併走する巡視船
この花は、シャクナゲ
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