遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

中国も尖閣諸島沖の海洋調査実施

2006-07-09 13:06:19 | 東シナ海ガス田
 韓国の海洋調査船「海洋2000」が、竹島周辺の日本領海やEEZ内で、当初報道されていた日程を早め、5日午前から侵入し海流調査を始め夜に竹島周辺海域から離れ釜山港へ向かいました。
 韓国海洋警察庁の護衛艦「5001艦」などの護衛付きで、海保の「だいせん」が無線を通じて調査中止を要求すると、「韓国EEZで海洋調査をするので妨害しないでほしい。使用資器材は回答出来ない」と返答してきたそうです。(日経 7/5夕刊、7/6朝刊)
 今回の繰り上げ実施は、再会されているEEZ境界画定交渉を無視するものとも言え、4月の中止交渉に不満を持ち、外交ルートを無視する盧武鉉大統領の意志が強く反映されているのだそうです。
 北朝鮮のミサイルが次々と着弾している中を開始・続行したことは、どさくさに紛れて国際世論の注目をかわしながら実績を積み上げられるとの判断があったのでしょうか?
 朝鮮日報 Chosunilbo (Japanese Edition)/上空にミサイル、海上に調査船…東海の熱い1日
 朝鮮日報 Chosunilbo (Japanese Edition)/「海洋2000号」調査終え釜山港入港
 朝鮮日報 Chosunilbo (Japanese Edition)/【ミサイル発射】なぜ盧大統領は沈黙を守っているのか

 更に注目すべきは、中国はこの韓国の調査船の不法侵入に対する日本の態度を見て東シナ海での行動を起こすと思っていたのですが、小沢民主党代表が3日から訪中し、4日に胡錦濤国家主席とも会談するというのに、2日午前5:50頃に海洋調査船「東方紅2号」が尖閣諸島・魚釣島の南西約24キロの日本のEEZ内で航行しているのを海保の巡視船が発見しています。
 巡視船は「日本EEZ内での事前通報のない調査は認められない。直ちに調査を中止せよ」と中国語と英語で警告しましたが、「東方紅2号」は応答せず、海水採取などを続けながら北西方向へ航行し、3日未明にEEZ外に出たのだそうです。(7/3 日経朝刊)
 小沢代表の歓迎の唐家璇国務委員らとの会食の席で、「学生が政府の許可も得ず勝手にやったようだ」との中国側の非公式発言があったようです。(7/4 日経朝刊)
 4日の中国外務省の記者会見では、「(尖閣は)中国領であり、日本領であることを前提とした交渉は受け入れられない」と述べ、日本の抗議を受け付けない態度です。日本の外務省は、中国政府が「今後は事前通報制度にのっとって処理する」と釈明してきたと発表しています。(7/5 日経朝刊)
尖閣諸島沖の海洋調査問題、中国側「把握してなかった」 (朝日新聞) - goo ニュース

 
小沢氏と中国主席会談 (7/5 日経朝刊から抜粋)

 過去、小沢氏はしばしば中国と摩擦を引き起こした。99年には日米防衛協力指針の対象に中国が含まれると明言。直後の訪中では首脳との会談が実現しなかった。
 2002年には軍事力増強を批判。「いい気になると日本人はヒステリーを起こす。一朝にして何千発の核弾頭を保有できる」と挑発した。

 そんな小沢代表ですが、「代表になって初めての外国訪問で中国を訪問した」とPRし、「田中先生の志を引き継ぎ、日中友好に努力してきた」と誇り、胡主席は「古き友人と持ち上げる会談だったようです。
 中国側の胡主席と会談を設定する対応といい、小沢氏の変貌といい、付け焼き刃的な接近が、今後の両国の関係にどのような貢献がなされるかは、大きな期待はしないほうが良さそうです。
 
 韓国も、中国も、北朝鮮も行動が、政府と軍部・外交筋の一丸となった連係が乱れている様子です。

 ただし、ミサイルに対するイージス艦にしても、EEZや領海に不法侵入する調査船に対しても、監視する=見ているだけしか備えがない日本の対応の実態が、3つの隣国の不法行為によって実証された一週間でした。

 北朝鮮には、米国と連係し国連安保理を巻き込んだ国際的連係での制裁を進めています。米国の傘の下での制裁ですが、中・ロに抵抗されています。

 中国には、抗議したのですが、小沢歓迎をコケにされていますし、8日からはじまった、東シナ海のガス田開発をめぐる第6回局長級協議では、尖閣沖の日本の領海の共同開発の要求しか話が出ていない状況です。
 中国 尖閣周辺の共同開発案固持 (産経新聞) - goo ニュース

 竹島近辺海域調査では、対抗手段の日本も調査実施が、韓国の繰り上げ実施で即日実行できず、宙に浮いてしまい、EEZ交渉の中で事前調査制度に応じなければ実施などと後退させられています。
 通報協議拒否なら対抗調査 政府方針、竹島周辺海域で (共同通信) - goo ニュース

 不法侵入に対し、見ているだけで、米国の威をかりるか、しっぽにくっついてしか対抗制裁手段が執れないことが実証された以上、かねて虎視眈々の各国が今後一層行動をエスカレートさせてくることは、誰でも想像できることですね。
 国を守るための手だて、制裁出動が可能な抑止力の早急な構築が望まれます。

 
 

↓ よろしかったら、お願いします。


胡錦涛の反日行動計画  中国はなぜ「反日」になったか
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 韓国の海流調査船拿捕はあり... | トップ | 東シナ海ガス田協議 「不測... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

東シナ海ガス田」カテゴリの最新記事