遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

予算早期成立を自慢するが?

2010-03-29 00:14:34 | my notice
 民主党の議員さんは口をそろえて予算の早期成立を自慢しています。
 政治と金の追求で始まった国会でしたが、その追及から逃れるカードとしての、国民や中小企業のための予算審議の優先を唱えていました。また、御用マスコミや御用評論家もそれを援護していました。衆議院で「子ども手当て」などの目玉法案の審議が始まる時期に、自民党が欠席するなどの失態で審議を一方的に進められたこともあるのですが、予算の中身の政策論議を詰めることこそが民主党の政策の正体が露呈できるチャンスだったのでした。
 その戦術を誤った自民党幹部はその責任を追及されても仕方が無いし、それなりの責任をとらねばならないところです。

 今朝の時事放談で、黄門・渡辺氏がやはり予算早期実現を新政権の功績のように言い出しましたが、武村・ムーミンパパが「数を頼りに強行採決しただけのことで、バラ撒きのとんでもない予算」とばっさり斬っていました。
 「子ども手当て」「高校無償化」は財源の継続性や外国人関連の欠陥を、政府も認めながらの委員会質疑を打ち切っての強行採決で強引に成立させたものです。
 黄門・渡辺氏も、次からは入るを計って出を制すから今回は勘弁してと言わざるをえない実態なのです。
 
 その無責任な政府とマスコミの態度を嘆いている記事がありました。
 
桐村 英一郎 - 新聞案内人 :この国は「軟着陸」できないかもしれない

<前略>
 財政の軟着陸とは、まず赤字拡大を止め(止血)、次に経済成長や「入るをはかりて出ずるを制す」で債務残高を相対的・絶対額で徐々に減らしていく(体質改善)ことだ。
 一方、硬着陸や激突は、たとえば内外で国債の信用が急落し、金利急騰、円の暴落、資金調達の困難などが起こることだろう。

 
心配の第一は政治である。借金まみれの予算をつくった民主党も民主党だが、「日銀が直接、国債を引き受けて財源をつくれ」と財政赤字どこ吹く風の亀井静香金融相にはあきれる。国民新党は92兆円の予算では足りないと、国債などを財源にした11兆円規模の補正を政府に求めている。
 
新聞にも言いたい。ギリシャの連鎖反応もあってか、各紙にはここへきて財政危機を懸念する記事が増えたが、それならなぜ社説で正面から亀井発言を取り上げないのか。新聞も「今が何より大事」の迎合主義に陥っているのではないか。

○新聞の社説も赤字拡大に手を貸していないか

 各紙とも「消費税の封印を解け」「消費増税はやむを得ない」と主張している、と反論するかもしれない。しかし同時に「景気の腰を折るな」「デフレ脱却に全力をあげよ」「雇用対策に万全を期せ」と口をそろえる。これでは、左足をブレーキに乗せる構えをみせて、右足でアクセルを吹かすようなものだ。
 2本ある上段の社説で消費税率引き上げ論議を促し、下段の社説で「二番底」の懸念があるとして公共事業予算の復活を求める。そんな紙面もあった。
筆者、論説委員室はそれでバランスが取れていると思っているのだろうが、実際は財政赤字拡大に手を貸していることになる。
<中略>
 
○財政再建目標立てられない深刻な事態

 リストラで職を失った人、働く貧困層など気の毒なケースを突き付けられると、「予算を、救いの手を」と思うのが人情だ。確かに雇用は大切である。しかし一方で、
失業率が日本の倍近い米国が公定歩合を引き上げ、緊急対策を平時に戻す「出口」を模索していること、欧州連合(EU)がギリシャ救済と財政規律の狭間でのたうちまわっていることを忘れてはいけない。とびきり財政状態の悪い日本がいまだに具体的な財政再建目標を立てられない、という事態こそが深刻なことなのだ。
 
国債をあてにして子ども手当を支給すれば目先家計は助かるだろうが、「請求書」はいずれ当の子どもたちに回る。日々の生活に困らない年金生活者が「もっと福祉を」「負担削減を」と欲の皮を突っ張らせると、インフレや増税で年金が目減りするという形で帳尻を合わせられてしまう。今をとるか、今と明日を天秤にかけるか、結局は選挙権をもつ人びとの選択だ。

 民主党の議員や、その御用マスコミ・御用評論家たちは二言目には、旧政権が貯めた財政赤字と、今回の予算=民主党の政策を削って修正してもこの税収減の時代に過去最大の大型予算となったことの追求を、自民党批判に転嫁して焦点をそらして逃げています。
 この中長期にわたる国家の計がなく、自己都合の政局優先の政治姿勢の無責任さこそが民主党の正体で、時間が経ち一つ一つの政策を具現化する次期が来たものから、欠陥や口先だけの実現性の検証が乏しい理想論でしかないことが露呈してきています。

 桐村氏が書いておられるとおりで、すべては国民の選択なのですが、参院選での民主党過半数はNGの世論調査結果が出てきて、多くの国民が民主党の正体に目覚めてきた結果がでてきていることは、この国もまだまだ大丈夫と少し安堵します。
 毎日のように次々欠陥政権ぶりを露呈してくれていますが、このまま参院選まで続けていただいて、われわれが忘れることが無いようにしていただければと期待してています。




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1 コメント

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カメラの前では、亀と菅とが水掛論 (1Q3)
2010-03-29 06:54:13
 テレ朝の「サンデープロジェクト」では、亀と菅とが「言った」「聞いていない」で内ゲバ。「あんたの耳が悪い」とまで、子どものけんかの次元の低さ。
 http://www.asahi.com/politics/update/0328/TKY201003280223.html?ref=goo

 末期症状ですね。

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