プーチンのウクライナ侵攻に対する経済制裁で、LNGは重要な鍵となっています。
不買の打撃は大きいのですが、ロシアの代替え供給先がない。購入量を減らしても、価格が高騰して、ロシア側の収入は減らない等々、ジレンマが満載。ロシア側に主導権を握られかねない現状です。
ところが、アルジェリア産のLNGという盲点があった。
スペインがフランスへLNG販売する為のパイプライン工事を中断していたのだそうですが、その再開話が持ち上がっているのだそうです。
スペインは、アルジェリアから地中海海底パイプラインで調達。
スペインのリベラ・エネルギー相は、8~9カ月程度で稼働させることが可能と語っておられるのだそうです。
スペインとフランスをつなぐ新しいガスパイプラインは、スペイン北東部からピレネー山脈を貫いてフランス南東部まで約200キロを結ぶもの。建設コストがかさみ、環境保護団体の反対もあって、3年前に建設が中止されていたのだそうです。
ロシア産天然ガスの依存度が高いドイツのオーラフ・ショルツ首相が、スペイン、ポルトガル、フランスなどの首脳にこの構想を持ち掛けたのだそうです。
フランスは原子力発電が全体の70%もあるので、ドイツほどの危機感はないが、産業界はガスを使っているので、やはり天然ガスを利用するロシアの影響力を下げたい。
スペインはアルジェリアやカタールなどから輸入したガスをEU諸国へ供給することで、域内での存在感を高めたい。
アルジェリアは、アフリカで最大、かつ世界有数の天然ガス生産・輸出国。スペイン向けのパイプラインは、地中海を縦断しているのだそうです。
日本は、日揮などが開発に携わったアルジェリアの巨大なLNGの基地があり、そこからLNG運搬船で運ばれていると。
どのくらいの供給量になるのか、検討する必要があるが、アルジェリアからくるというのは、意外なルートだった。盲点だったと大前氏。
日本の、三井物産と三菱商事も出資するロシアの石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の権利が、大統領令で新会社に引き渡されました。
開発主力のシェルやエプソンが、制裁の一環として、サハリン1, 2からの撤退を決定しています。
何度も当ブログでも語らせていただいきていますが、日本は、商工会議所会頭や経団連会長が、世界の対露制裁の流れに逆行して、ロシアにしがみつき、ウクライナの国民の命を無差別に奪うプーチンのウクライナ侵攻の資金に援助しようとし、岸田総理もその意向に従っています。
私企業の利益を、ウクライナの国民の方々の命より、優先しているのです。
なのに、ロシアからは友好国指定から除外され、今回のサハリン1, 2事業の一方的新会社移行の暴挙。
この暴挙は、何度もふれさせていただきましたし、諸兄がご承知の様に 2回目。
初回は、寒冷地のサハリンでの開発技術を持たないロシアの委託で、シェル(英)とエクソン(米)が主体で開発開始。日本の三井、三菱も資本参加し、購入権利確保。
事業が完成間近となったところで、ロシアが難癖(自然環境保護)をつきつけてゆさぶりをかけてきて、結局50%+ 1株を強奪し主導権奪取。
ロシアとはそんな政治家がトップの国なのです。
太平洋戦争終了間際、ヤルタ会談の合意があったとは言え、日ソ間の不可侵条約を一方的に破り、満州や、千島列島や北方領土に攻め込んできてのでした。
西の国境でウクライナーの侵攻をしているロシアですが、東側で国境を接している日本にも侵略してきて、北方四島を不法占拠しているのが、ソ連を継承しているロシア。
ウクライナと日本は、ロシアに軍事力で領土を奪われている国という共通点があります。
更に日本は、中国から、尖閣諸島への侵攻を今うけている。
ウクライナや台湾と同じ、国連の常任理事国から、領土の不法占拠をされていたり、侵略を現在進行形で請けているのが日本!
友好国除外を指定されているのに、世界の制裁網に逆行し、サハリン1, 2にしがみつく日本の財界トップや企業。外務大臣時代に、数々の国益を棄損した木下首相。
せっかく安倍氏が高めた日本の信頼を、崩壊させようとしています。国民がこの流れを止めねばなりませんが、選挙は当分ない。
幸い覚醒した国民が増えてきた証で、岸田政権の世論調査の支持率が、不思議な高支持率から、実態の評価とされるべき値へと下がり始めていますね。
聞く耳自慢の岸田氏に、いま伝えるべきは世論調査への回答での不支持くらいしかないのでしょうか。
# 冒頭の画像は、スペインのリベラ・エネルギー相
この花の名前は、ムラサキツユクサ
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遊爺さんの写真素材 - PIXTA
不買の打撃は大きいのですが、ロシアの代替え供給先がない。購入量を減らしても、価格が高騰して、ロシア側の収入は減らない等々、ジレンマが満載。ロシア側に主導権を握られかねない現状です。
ところが、アルジェリア産のLNGという盲点があった。
スペインがフランスへLNG販売する為のパイプライン工事を中断していたのだそうですが、その再開話が持ち上がっているのだそうです。
スペインは、アルジェリアから地中海海底パイプラインで調達。
スペインのリベラ・エネルギー相は、8~9カ月程度で稼働させることが可能と語っておられるのだそうです。
【大前研一のニュース時評】〝ロシア誤算〟アルジェリア発のLNGがEUの救世主に 盲点だった意外なルート、8~9カ月程度で稼働可能に - zakzak:夕刊フジ公式サイト 大前研一 (経営コンサルタント) 2022.8/28
スペインのリベラ・エネルギー相は12日、同国とフランスをつなぐ新しいガスパイプラインについて、フランスを含む欧州諸国が同意すれば、8~9カ月程度で稼働させることが可能と語った。
このパイプラインはスペイン北東部からピレネー山脈を貫いてフランス南東部まで約200キロを結ぶもの。建設コストがかさみ、環境保護団体の反対もあって、3年前に建設が中止されていた。
しかし、ロシア産天然ガスの依存度が高いドイツのオーラフ・ショルツ首相は「現在の天然ガス供給状況が大幅に改善されるだろう」と、スペイン、ポルトガル、フランスなどの首脳にこの構想を持ち掛けたことも明らかにしている。
今は渇水で稼働率が50%に落ちてはいるがフランスは原子力発電が全体の70%もあるので、ドイツほどの危機感はないが、産業界はガスを使っているので、やはり天然ガスを利用するロシアの影響力を下げたいところ。
一方、スペインはアルジェリアやカタールなどから輸入したガスをEU諸国へ供給することで、域内での存在感を高めたい思惑がある。
実は北アフリカ北西部のアルジェリアは、アフリカで最大、かつ世界有数の天然ガス生産・輸出国で、日本の日揮などが開発に携わった巨大な液化天然ガス(LNG)の基地があり、そこからLNG運搬船で運ばれている。
生産されたガスの多くはパイプライン経由で欧州へ向かう。スペイン向けのパイプラインは、地中海を縦断している。
すでに欧州にはLNGのネットワークが各国に巡らされていて、フランスとドイツもつながっている。それが1年もかからない工事でできるということは、特にドイツにとっては喜ばしいこと。
どのくらいの供給量になるのか、検討する必要があるが、アルジェリアからくるというのは、意外なルートだった。盲点だった。
ロシアのLNGに関連して、もう1つ。三井物産と三菱商事も出資するロシアの石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の権利が、大統領令で新会社に引き渡された。
新会社は今月5日に設立され、ロシア側は三井物産と三菱商事に対し、設立から1カ月以内に現在と同じ出資割合で新会社の株式を取得することに合意するかどうかを求めている。
三井、三菱はサハリン2の権益を維持する方針を決め、両社とも月内にもロシアが運営を移管した新会社に参画する意向を通知する予定という。
サハリン2は日本国内のLNGの供給のおよそ9%を占め、広島ガスなどは調達量の約5割に上る。ロシアのウクライナ侵攻後にサハリン2から撤退して権益を放棄した英国の石油大手シェルは、巨額の損失を出した。彼らと同じように撤退するのはシャクで、中国や韓国などが待ってました、とばかり引き受けるかもしれなかったから、それは回避できた格好だ。
ただ、以前と同じ資本比率でOKと言われても、これまで注ぎ込んだ資本はどうなるのか。これがなかったことにされて、新たに出費を払わされるということになったら、これは「やってられないよ」ということになる。まだ、そこがはっきりしない。
どちらにしろ、ウラジーミル・プーチン大統領がいるロシアとビジネスを進めるのは、予測不能の部分があり神経がすり減る。
スペインのリベラ・エネルギー相は12日、同国とフランスをつなぐ新しいガスパイプラインについて、フランスを含む欧州諸国が同意すれば、8~9カ月程度で稼働させることが可能と語った。
このパイプラインはスペイン北東部からピレネー山脈を貫いてフランス南東部まで約200キロを結ぶもの。建設コストがかさみ、環境保護団体の反対もあって、3年前に建設が中止されていた。
しかし、ロシア産天然ガスの依存度が高いドイツのオーラフ・ショルツ首相は「現在の天然ガス供給状況が大幅に改善されるだろう」と、スペイン、ポルトガル、フランスなどの首脳にこの構想を持ち掛けたことも明らかにしている。
今は渇水で稼働率が50%に落ちてはいるがフランスは原子力発電が全体の70%もあるので、ドイツほどの危機感はないが、産業界はガスを使っているので、やはり天然ガスを利用するロシアの影響力を下げたいところ。
一方、スペインはアルジェリアやカタールなどから輸入したガスをEU諸国へ供給することで、域内での存在感を高めたい思惑がある。
実は北アフリカ北西部のアルジェリアは、アフリカで最大、かつ世界有数の天然ガス生産・輸出国で、日本の日揮などが開発に携わった巨大な液化天然ガス(LNG)の基地があり、そこからLNG運搬船で運ばれている。
生産されたガスの多くはパイプライン経由で欧州へ向かう。スペイン向けのパイプラインは、地中海を縦断している。
すでに欧州にはLNGのネットワークが各国に巡らされていて、フランスとドイツもつながっている。それが1年もかからない工事でできるということは、特にドイツにとっては喜ばしいこと。
どのくらいの供給量になるのか、検討する必要があるが、アルジェリアからくるというのは、意外なルートだった。盲点だった。
ロシアのLNGに関連して、もう1つ。三井物産と三菱商事も出資するロシアの石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の権利が、大統領令で新会社に引き渡された。
新会社は今月5日に設立され、ロシア側は三井物産と三菱商事に対し、設立から1カ月以内に現在と同じ出資割合で新会社の株式を取得することに合意するかどうかを求めている。
三井、三菱はサハリン2の権益を維持する方針を決め、両社とも月内にもロシアが運営を移管した新会社に参画する意向を通知する予定という。
サハリン2は日本国内のLNGの供給のおよそ9%を占め、広島ガスなどは調達量の約5割に上る。ロシアのウクライナ侵攻後にサハリン2から撤退して権益を放棄した英国の石油大手シェルは、巨額の損失を出した。彼らと同じように撤退するのはシャクで、中国や韓国などが待ってました、とばかり引き受けるかもしれなかったから、それは回避できた格好だ。
ただ、以前と同じ資本比率でOKと言われても、これまで注ぎ込んだ資本はどうなるのか。これがなかったことにされて、新たに出費を払わされるということになったら、これは「やってられないよ」ということになる。まだ、そこがはっきりしない。
どちらにしろ、ウラジーミル・プーチン大統領がいるロシアとビジネスを進めるのは、予測不能の部分があり神経がすり減る。
スペインとフランスをつなぐ新しいガスパイプラインは、スペイン北東部からピレネー山脈を貫いてフランス南東部まで約200キロを結ぶもの。建設コストがかさみ、環境保護団体の反対もあって、3年前に建設が中止されていたのだそうです。
ロシア産天然ガスの依存度が高いドイツのオーラフ・ショルツ首相が、スペイン、ポルトガル、フランスなどの首脳にこの構想を持ち掛けたのだそうです。
フランスは原子力発電が全体の70%もあるので、ドイツほどの危機感はないが、産業界はガスを使っているので、やはり天然ガスを利用するロシアの影響力を下げたい。
スペインはアルジェリアやカタールなどから輸入したガスをEU諸国へ供給することで、域内での存在感を高めたい。
アルジェリアは、アフリカで最大、かつ世界有数の天然ガス生産・輸出国。スペイン向けのパイプラインは、地中海を縦断しているのだそうです。
日本は、日揮などが開発に携わったアルジェリアの巨大なLNGの基地があり、そこからLNG運搬船で運ばれていると。
どのくらいの供給量になるのか、検討する必要があるが、アルジェリアからくるというのは、意外なルートだった。盲点だったと大前氏。
日本の、三井物産と三菱商事も出資するロシアの石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の権利が、大統領令で新会社に引き渡されました。
開発主力のシェルやエプソンが、制裁の一環として、サハリン1, 2からの撤退を決定しています。
何度も当ブログでも語らせていただいきていますが、日本は、商工会議所会頭や経団連会長が、世界の対露制裁の流れに逆行して、ロシアにしがみつき、ウクライナの国民の命を無差別に奪うプーチンのウクライナ侵攻の資金に援助しようとし、岸田総理もその意向に従っています。
私企業の利益を、ウクライナの国民の方々の命より、優先しているのです。
なのに、ロシアからは友好国指定から除外され、今回のサハリン1, 2事業の一方的新会社移行の暴挙。
この暴挙は、何度もふれさせていただきましたし、諸兄がご承知の様に 2回目。
初回は、寒冷地のサハリンでの開発技術を持たないロシアの委託で、シェル(英)とエクソン(米)が主体で開発開始。日本の三井、三菱も資本参加し、購入権利確保。
事業が完成間近となったところで、ロシアが難癖(自然環境保護)をつきつけてゆさぶりをかけてきて、結局50%+ 1株を強奪し主導権奪取。
ロシアとはそんな政治家がトップの国なのです。
太平洋戦争終了間際、ヤルタ会談の合意があったとは言え、日ソ間の不可侵条約を一方的に破り、満州や、千島列島や北方領土に攻め込んできてのでした。
西の国境でウクライナーの侵攻をしているロシアですが、東側で国境を接している日本にも侵略してきて、北方四島を不法占拠しているのが、ソ連を継承しているロシア。
ウクライナと日本は、ロシアに軍事力で領土を奪われている国という共通点があります。
更に日本は、中国から、尖閣諸島への侵攻を今うけている。
ウクライナや台湾と同じ、国連の常任理事国から、領土の不法占拠をされていたり、侵略を現在進行形で請けているのが日本!
友好国除外を指定されているのに、世界の制裁網に逆行し、サハリン1, 2にしがみつく日本の財界トップや企業。外務大臣時代に、数々の国益を棄損した木下首相。
せっかく安倍氏が高めた日本の信頼を、崩壊させようとしています。国民がこの流れを止めねばなりませんが、選挙は当分ない。
幸い覚醒した国民が増えてきた証で、岸田政権の世論調査の支持率が、不思議な高支持率から、実態の評価とされるべき値へと下がり始めていますね。
聞く耳自慢の岸田氏に、いま伝えるべきは世論調査への回答での不支持くらいしかないのでしょうか。
# 冒頭の画像は、スペインのリベラ・エネルギー相
この花の名前は、ムラサキツユクサ
↓よろしかったら、お願いします。
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