遊爺雑記帳

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中国次期外相トップと外相が混沌 習近平が破る「七上八下」の無実化も

2022-06-21 01:57:33 | 中国 全般
 秋の党大会での習近平続投が注目されていますが、「七上八下」と呼ばれる党指導部の暗黙の定年ルールに該当する、外交担当トップの楊潔篪(よう・けつち)共産党政治局員(72)や、王毅(おう・き)国務委員兼外相(68)の後任が混沌としている様子。
 
中国、次期外相有力候補が脱落 ロシア通が仇か - 産経ニュース 2022/6/20 三塚 聖平
 
 【北京=三塚聖平】中国で次期外相の有力候補とみられていた筆頭外務次官が、畑違いのメディア管理担当部門に異動する人事が波紋を広げている。ロシアのウクライナ侵攻が影響し、外相候補から外れたとの見方が浮上。王毅(おう・き)国務委員兼外相(68)が引退年齢に達しているため、後任候補が早くも取り沙汰されている。

 中国政府は14日、外務省の楽玉成(らく・ぎょくせい)次官を国家ラジオテレビ総局の副局長に充てる人事を発表した。香港紙、星島日報(電子版)は「この異動で外相の座とは縁がなくなった」との見方を示した。

 今月で59歳の楽氏は、駐カザフスタン大使や駐インド大使などを経て、2018年に外務次官に就任。中国共産党の重要会議への出席資格を持つ中央委員候補にも選ばれていた。専門知識が必要とされる外相は近年、外務次官経験者から選ばれていることもあり、楽氏が有力視されていた。

 楽氏の異動理由は明らかにされていないが、ロシア通という背景が影響したとささやかれる。2月4日に北京で開かれた中露首脳会談後、楽氏はメディアに対し「中露関係に上限はない」と密接な関係をアピール。だが、中国外務省はロシアのウクライナ侵攻前に退避勧告を出さず、在留中国人の退避で後手に回った。専門家である楽氏が情勢について正確な判断ができていなかったという見方もある。

 注目されるのは「ポスト王毅」の行方だ。13年から外相を務める王氏は来年3月には退任する見通し。同一ポストの外相を10年間務め、党大会の年に67歳以下なら留任、68歳以上なら引退-という「七上八下」と呼ばれる党指導部の暗黙の定年ルールもあるためだ。

 後任レースはまだ混沌(こんとん)としているものの、有力候補の一人は国務院(政府)台湾事務弁公室主任の劉結一(りゅう・けついち)氏(64)だ。劉氏は国連大使などを歴任。同弁公室主任ポストは、王氏も外相就任直前に務めた。また、党中央国家安全委員会弁公室副主任の劉海星(りゅう・かいせい)氏(59)ら複数の外務省出身者や現在の外務次官の名前も挙がる。

 中国外交担当トップの楊潔篪(よう・けつち)共産党政治局員(72)は、今秋の党大会で退任が見込まれる。楊氏の後任には前・党中央対外連絡部長の宋濤(そう・とう)氏(67)のほか、王氏が定年ルールを破って昇格する可能性もささやかれる。王氏昇格なら宋氏が外相に就くという予想もあるが、宋氏は既に引退したという見方もあるなど見通せない面がある。

 中国外交をめぐっては近年「戦狼(せんろう)」と呼ばれる強硬的な対外姿勢が西側諸国の反感を買っている。北京の外交筋は「習近平国家主席の外交への影響力が大きくなった。外相が誰になっても外交方針に与える影響は限定的だろう」と指摘する。


 党指導部の暗黙の定年ルール「七上八下」では、党大会の年に67歳以下なら留任、68歳以上なら引退とされています。
 毛沢東の専制政治の弊害の反省から、鄧小平が構築した集団指導体制と共に設定されたものとは、諸兄がご承知の通りです。
 これまでに、習近平の権力基盤を汚職追放の名のもとに政敵を追放し構築した王岐山が、習近平のゴリおしで、69歳にも関わらず副首相に就いたことがありますが、習近平自らも延命する為に、「七上八下」の例外者をふやしているのでしょうか。
 中国主席、右腕の王岐山氏を要職にとどめる方針=関係筋 - ロイターニュース - 国際:朝日新聞デジタル

 中国外交担当トップの楊潔篪(よう・けつち)共産党政治局員(72)は、今秋の党大会で退任が見込まれ、楊氏の後任には前・党中央対外連絡部長の宋濤(そう・とう)氏(67)のほか、68歳で引退年齢に達している王毅(おう・き)国務委員兼外相が定年ルールを破って昇格する可能性もささやかれているのだそうです。

 その王毅氏の後任の有力候補とみられていた筆頭外務次官の楽玉成(らく・ぎょくせい)氏が、畑違いのメディア管理担当部門に異動させられたのだそうです。
 中国外務省はロシアのウクライナ侵攻前に退避勧告を出さず、在留中国人の退避で後手に回った。専門家である楽氏が情勢について正確な判断ができていなかったというのが理由かと。

 「七上八下」と呼ばれる党指導部の暗黙の定年ルールに該当する王氏の後任レースは混沌としているものの、有力候補の一人は国務院(政府)台湾事務弁公室主任の劉結一(りゅう・けついち)氏(64)だと三塚氏。
 また、党中央国家安全委員会弁公室副主任の劉海星(りゅう・かいせい)氏(59)ら複数の外務省出身者や現在の外務次官の名前も挙がると。

 三塚氏によると、北京の外交筋は「習近平国家主席の外交への影響力が大きくなった。外相が誰になっても外交方針に与える影響は限定的だろう」と指摘しているとか。

 習半平が毛沢東時代への回帰を目指し、鄧小平が構築した集団指導体制を崩そうと画策。ルールをなし崩しにしつつあるのですね。
 中国経済が今日の繁栄に至ったのは、脱毛沢東専制政治で活性化を図った鄧小平の改革のおかげ。
 
 ゼロコロナに固執し、民意の離反を誘い、経済も低迷する昨今。鄧小平の共青団派の後継の李克強氏や、国務院副総理の胡春華氏への期待が膨らんでいるような。

 # 冒頭の画像は、共青団派設立100周年大会

  中国共青団、徐々に復権 トップは第7世代有力者(共同通信) - Yahoo!ニュース



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