遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

「火星12号」 北海道上空へ発射の理由と対策

2017-08-30 23:58:58 | 北朝鮮 全般
 グァム沖へのミサイル発射計画を発表した北朝鮮・金正恩。米国の強い反発で、発射を保留したかと思われていましたが、日本の上空に向けて発射しました。
 グァム向けのルートに沿って、西日本4県にPAC3を配備し、万一の墜落に備えていた日本ですが、北海道上空(米軍三沢基地の北方)を通過するという、日本の配備力の無力さを嘲笑うもので、事前通告もない、挑戦的なものです。
 Jアラートに非難の声をあげる平和ボケの輩には、肝を潰し目覚めてもらう、良い薬になったのでした。
 

北朝鮮の脅威 首相は積極防衛に転換を (8/30 産経 【主張】)

 北朝鮮の中距離弾道ミサイルが北海道を飛び越え、襟裳岬の東約1200キロの太平洋上に着弾した。米領グアム周辺海域へ撃ち込む予定だったミサイルの一部を、転用したとみられる

 ここから分かることは何かを考える。

 
北朝鮮は、自国を標的とする米国の懲罰的・報復的抑止力は恐れている。だが、その力を持たない日本の頭上へは、平然とミサイルを撃ってきた
。そういうことである。

 
安倍晋三首相は「これまでにない深刻かつ重大な脅威だ」と北朝鮮を非難し、トランプ米大統領との電話協議では、「同盟国日本と百パーセント共にある」との言葉を引き出した

 いずれも外交的に正しい対応だが、
これだけで国民を守り抜くことはできない。日本が取ってきた「専守防衛」という抑制的な立場では十分な対応はとれない。そのことを国民に説明し、「積極防衛」への転換を宣言すべきだ


 日本は冷戦期から専守防衛を金科玉条としてきた。周辺国を脅かす意思は皆無であることを強調する意味もあったろう。だが、そのような善意が独裁者に通用することはない。
 安倍政権は専守防衛の一環として、ミサイル防衛強化のため
陸上配備型「イージス・アショア」の導入
を急いでいる。
 すでにあるイージス艦のミサイル防衛システムなどとともに、相手の攻撃を払いのけるものだ。むろん、こうした
拒否的抑止力の充実は必要
である。
 
だが、それでは足りない状況に至った独裁者に日本攻撃をためらわせる反撃力を持っていないからだ懲罰的・報復的抑止力を保有
することを考えてほしい。

 
まず、ミサイル発射基地・装置を叩(たた)く敵基地攻撃能力を導入する。そのうえで、日本攻撃を命じる政治・軍の中枢などを目標とする敵地攻撃力へと進化
させる。
 懲罰的・報復的抑止力は、
全面的に米軍に依存するより、日本も一定規模で持っていた方が日米同盟全体の抑止力が向上する


 今回、北海道・東北地方などで全国瞬時警報システム(Jアラート)が作動した。Jアラートといえば響きはやさしいが、空襲警報が鳴ったに等しい。先の大戦や朝鮮戦争以来の深刻な事態といえる。国民を効果的に守る抑止力の体系構築が急務である。


 米国の懲罰的・報復的抑止力は恐れている金正恩。その力を持たない日本の頭上へは、平然とミサイルを撃ってきたと産経が主張する通りなのですね。
 グァム近海への発射計画を、米国の脅しで中止してしまっては負けになる。国連決議や、米国の軍事行為準備の進展に反抗して振り上げたこぶしをひっこめるわけにもいかず、無抵抗の日本に向け先を変更して面子を保とうとしたのですね。

 西日本では予告された上空通過時の事故に備え、訓練をする地域もあったり、避難については西日本に限らず、メディアでは報道されていましたが、今回Jアラートが発信された地域では、感心が薄かったのか、避難しろと言われても何処へ避難していいかわからないと、お上依存の批難の声が少なくありませんでした。テレビのワイドショーのそれなりのよく見かける知識人ぶった輩からも聞かれました。西日本通過の報道で繰り返し報道されていたのに、聞いていなかったのですね。自分の無知さを披歴しているとは気づいていない。。そういう輩に限って、政府批判や、安保法制には姦しく反論するのですね。

 平和ボケの輩の多さにあきれ、話が脱線してしまいました。
 脅される米国向けのミサイル発射は怖いのでやめて、無抵抗の日本向けに発射する金正恩。
 「日本国民は、(中略)平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」と記された憲法前文。外国の諸国を信頼して日本国民は生存を保持すると言うのですが、諸国民の中には、金正恩の様に、ミサイルを発射してくる国もあり、習近平の様に、日本の領海・領空を軍事力で犯してくる国もあります。ロシアや韓国に至っては、北方領土や、竹島を軍事力で不法占拠しています。諸国民を信頼していたのに結果はこの惨状です。日本が、普通の国と違って無抵抗でやり放題が通用するからです。今回のミサイル発射方向の変更が、解りやすく実証してみせてくれました。
 それでもなを、金正恩を非難せずに、Jアラートに苦情を発する。平和ボケを通りこして、狂っているとしか言いようがありませんね。あっ、また横道に逸れてしまいました。

 米国を避けて日本が攻撃されるのを防ぐにはどうすれば良いのか。
 現状は、米国の核の傘におんぶにだっこで護って貰っています。(憲法の草案は米国製ですから、信頼する諸国とは米国を指し、現状の実態もそうなっている。)
 それでも、日本の近隣諸国は、日本を侵略しているのです。
 ではどうすれば良いのか。答えは簡単です。日本を侵略したら、ただではすまない被害も蒙るという、普通の国と同じ抑止力を持てば良いのですね。

 飛来するミサイルの技術は日進月歩。それらで飽和攻撃されたら、全てを撃ち落として日本国民の財産や命を護ることは出来ません。
 攻撃してこないよう、抑止力をもてばよいだけです。そのことは、世界の普通の国々は、自前や同盟で実現させているのですね。

 トランプ大統領の内向きの米国優先と同盟国への負担要求とも併せ、日本も普通の国並の抑止力を持つことが求められています。その有効な手段のひとつが、飛来するミサイルを撃ち落とすことの他に、飛来する元を断つ、敵基地攻撃能力です。実際に敵基地を攻撃しなくても、その能力があれば、ミサイルを発射しないことを、金正恩が、解りやすく証明してくれました。しかも、無抵抗の憲法を持つ日本にその矛先を向けることも。

 
【北ミサイル】現行のMD強化限界に 敵基地攻撃能力、迎撃態勢強化の早期検討も - 産経ニュース


 # 冒頭の画像は、北海道上空に向け発射された「火星12号」




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