2019年は、トランプ大統領のアメリカファーストで、世界が掻きまわされた年だったと言えます。
米中による覇権争いで、「新冷戦時代」に突入や、中東からの米軍撤退による混乱を招きましたが、2020年は米大統領選の年。
再選を目指すトランプ氏の活動は、一段と盛んになると、川上高司拓殖大学海外事情研究所所長(教授)
以前にも増してドナルド・トランプ大統領は吠えまくり、世界秩序の崩壊は進むと川上教授。
11月の選挙までは株高を維持したいトランプ大統領は、景気の腰を折り始めた米中経済戦争の手綱を緩めるだろうと。
トランプ氏は「戦争は嫌いだ。経済に悪影響を及ぼす」「軍事力行使は行わない」といい、強硬派のジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を9月10日にクビにしました。
他方、今年5月、2015年に米英独仏中ロとイランの間で結んだ「イラン核 合意」を離脱したトランプ大統領により中東に混乱を生じさせてもいます。
ならず者国家は、米国は「ペーパータイガー(張り子の虎)」となったとみて、行動を起こしたと川上教授。
サウジアラビアの石油施設へのイランと推定されている攻撃。
トルコ軍のシリア北部のクルド人勢力への攻撃を開始に対し、自称イスラム国掃討で助力を得たクルド人勢力を見捨てたトランプ氏。
国連の制裁にあえぐ北朝鮮の、トランプ氏の隙の限界を測る瀬戸際外交でのミサイル発射。これを黙認するトランプ氏。
ロシアとの共同戦線で米国に挑む中国。
ならず者国家が「力の空白」につけ込んでいると、 川上教授。
ウクライナ疑惑での弾劾訴追を受けたトランプ氏ですが、民主党の仕掛けタイミングミスで、支持率への影響はない様子。
制裁にあえぐ北朝鮮のクリスマスプレゼント発言には、トランプ氏が、黙認姿勢から一転、強硬姿勢を復活したことで、クリスマスの25日現在、北の動きは無。
波乱含みながら小康を保っての年越しとなりそうですが、2020年はどうなることやら。
欧州の懸案、ブレグジットでは、英国の離脱の方向が示されました。
史上最悪の日韓関係は、日中韓サミットでの日中による文氏への諫めと、日韓首脳会談(30分の予定が45分になった程度の、首脳の対面ではなく団体での顔合わせ)は実現したものの、中身は互いの主張をしただけで、進展はないもの。
オリンピックが開催される2020年。激動の世界情勢の中、少子化が加速している日本はどう対応していくか。難しい年になりますね。
# 冒頭の画像は、米フロリダ州パームビーチの別荘「マールアラーゴ」で話すトランプ大統領
トランプ氏、野党にいら立ち 弾劾裁判の日程決まらず(共同通信) - goo ニュース
この花の名前は、アンゲロニア
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米中による覇権争いで、「新冷戦時代」に突入や、中東からの米軍撤退による混乱を招きましたが、2020年は米大統領選の年。
再選を目指すトランプ氏の活動は、一段と盛んになると、川上高司拓殖大学海外事情研究所所長(教授)
【回顧2019】“秩序の破壊者”トランプ氏の「2020年」 “ならず者国家”になめられ…弾劾裁判次第では北朝鮮へ先制攻撃も!? - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2019.12.25
2020年は、米大統領選挙の年である。以前にも増してドナルド・トランプ大統領は吠えまくり、世界秩序の崩壊は進む。再選を目指すトランプ氏は11月の選挙までは株高を維持したい。そのためには景気の腰を折り始めた米中経済戦争の手綱を緩めるだろう。
民主党の有力候補であるジョー・バイデン元副大統領が「米国農家を崩壊させている」として、米中経済戦争を争点としたのも拍車をかける。
トランプ氏は「戦争は嫌いだ。経済に悪影響を及ぼす」「軍事力行使は行わない」といい、強硬派のジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を9月10日にクビにした。ならず者国家は、米国は「ペーパータイガー(張り子の虎)」となったとみて、行動を起こした。
まず、サウジアラビアの石油施設が9月14日に攻撃を受けた。米国は「イランの仕業」と断定した。報復攻撃を行うかと思われたが、トランプ氏は国連総会でイランとの話し合いを模索した。
北朝鮮は10月2日、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星3」の発射実験を、通常の軌道より高く打ち上げる「高角発射方式」で行い脅威が増した。ところが、トランプ氏は米朝協議を予定通りに行った。
トルコ軍は同月9日、シリア北部のクルド人勢力への攻撃を開始した。しかし、トランプ氏は過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討に尽力したクルド人を見捨てた。クルド人はロシアに保護を求め、シリア全土にロシアの勢力が広がった。
ならず者国家が「力の空白」につけ込んでいる。パワーをめぐる各国の熾烈(しれつ)なせめぎ合いが続いている。中国は、ロシアとの同盟関係復活の兆しをみせながら、ハイブリッド戦争を挑んでくるだろう。
日本は、こうした最前線に置かれている。
安全保障面では、日本は中国の太平洋進出を島嶼(とうしょ)防衛で守り、経済面では5G(第5世代移動通信システム)をめぐり、日本を境に西と東に世界の販売経路が別れる。それを見て取った中国の習近平国家主席は20年春に来日し、日米分断を目指す。
この状況は米国にとって面白くない。トランプ氏は駐留米軍経費を約4倍の約80億ドル(約8700億円)に増やすよう要求している。
■大統領選にらみ国民の目そらす強硬手段に
さらに、トランプ氏は「ウクライナ疑惑」をめぐる弾劾訴追を受け、何をするか分からない。来年1月には上院に舞台を移して、弾劾裁判が開かれる見通しだ。
不利な状況になれば、トランプ氏は国民の目をそらすために、北朝鮮に先制攻撃を行うかもしれない。朝鮮半島は火の海になり、日本にも北朝鮮のミサイルが飛来する事態となる。韓国からの邦人救出も必要となる。
日本では20年、東京五輪・パラリンピックが開催され、テロの懸念もある。世界経済の行方も予断を許さない。
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■川上高司(かわかみ・たかし) 1955年、熊本県生まれ。拓殖大学海外事情研究所所長(教授)。大阪大学博士(国際公共政策)。フレッチャースクール外交政策研究所研究員、世界平和研究所研究員、防衛庁防衛研究所主任研究官、北陸大学法学部教授などを経て現職。著書に『「新しい戦争」とは何か』(ミネルヴァ書房)、『トランプ後の世界秩序』(東洋経済新報社)など。
2020年は、米大統領選挙の年である。以前にも増してドナルド・トランプ大統領は吠えまくり、世界秩序の崩壊は進む。再選を目指すトランプ氏は11月の選挙までは株高を維持したい。そのためには景気の腰を折り始めた米中経済戦争の手綱を緩めるだろう。
民主党の有力候補であるジョー・バイデン元副大統領が「米国農家を崩壊させている」として、米中経済戦争を争点としたのも拍車をかける。
トランプ氏は「戦争は嫌いだ。経済に悪影響を及ぼす」「軍事力行使は行わない」といい、強硬派のジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を9月10日にクビにした。ならず者国家は、米国は「ペーパータイガー(張り子の虎)」となったとみて、行動を起こした。
まず、サウジアラビアの石油施設が9月14日に攻撃を受けた。米国は「イランの仕業」と断定した。報復攻撃を行うかと思われたが、トランプ氏は国連総会でイランとの話し合いを模索した。
北朝鮮は10月2日、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星3」の発射実験を、通常の軌道より高く打ち上げる「高角発射方式」で行い脅威が増した。ところが、トランプ氏は米朝協議を予定通りに行った。
トルコ軍は同月9日、シリア北部のクルド人勢力への攻撃を開始した。しかし、トランプ氏は過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討に尽力したクルド人を見捨てた。クルド人はロシアに保護を求め、シリア全土にロシアの勢力が広がった。
ならず者国家が「力の空白」につけ込んでいる。パワーをめぐる各国の熾烈(しれつ)なせめぎ合いが続いている。中国は、ロシアとの同盟関係復活の兆しをみせながら、ハイブリッド戦争を挑んでくるだろう。
日本は、こうした最前線に置かれている。
安全保障面では、日本は中国の太平洋進出を島嶼(とうしょ)防衛で守り、経済面では5G(第5世代移動通信システム)をめぐり、日本を境に西と東に世界の販売経路が別れる。それを見て取った中国の習近平国家主席は20年春に来日し、日米分断を目指す。
この状況は米国にとって面白くない。トランプ氏は駐留米軍経費を約4倍の約80億ドル(約8700億円)に増やすよう要求している。
■大統領選にらみ国民の目そらす強硬手段に
さらに、トランプ氏は「ウクライナ疑惑」をめぐる弾劾訴追を受け、何をするか分からない。来年1月には上院に舞台を移して、弾劾裁判が開かれる見通しだ。
不利な状況になれば、トランプ氏は国民の目をそらすために、北朝鮮に先制攻撃を行うかもしれない。朝鮮半島は火の海になり、日本にも北朝鮮のミサイルが飛来する事態となる。韓国からの邦人救出も必要となる。
日本では20年、東京五輪・パラリンピックが開催され、テロの懸念もある。世界経済の行方も予断を許さない。
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■川上高司(かわかみ・たかし) 1955年、熊本県生まれ。拓殖大学海外事情研究所所長(教授)。大阪大学博士(国際公共政策)。フレッチャースクール外交政策研究所研究員、世界平和研究所研究員、防衛庁防衛研究所主任研究官、北陸大学法学部教授などを経て現職。著書に『「新しい戦争」とは何か』(ミネルヴァ書房)、『トランプ後の世界秩序』(東洋経済新報社)など。
以前にも増してドナルド・トランプ大統領は吠えまくり、世界秩序の崩壊は進むと川上教授。
11月の選挙までは株高を維持したいトランプ大統領は、景気の腰を折り始めた米中経済戦争の手綱を緩めるだろうと。
トランプ氏は「戦争は嫌いだ。経済に悪影響を及ぼす」「軍事力行使は行わない」といい、強硬派のジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を9月10日にクビにしました。
他方、今年5月、2015年に米英独仏中ロとイランの間で結んだ「イラン核 合意」を離脱したトランプ大統領により中東に混乱を生じさせてもいます。
ならず者国家は、米国は「ペーパータイガー(張り子の虎)」となったとみて、行動を起こしたと川上教授。
サウジアラビアの石油施設へのイランと推定されている攻撃。
トルコ軍のシリア北部のクルド人勢力への攻撃を開始に対し、自称イスラム国掃討で助力を得たクルド人勢力を見捨てたトランプ氏。
国連の制裁にあえぐ北朝鮮の、トランプ氏の隙の限界を測る瀬戸際外交でのミサイル発射。これを黙認するトランプ氏。
ロシアとの共同戦線で米国に挑む中国。
ならず者国家が「力の空白」につけ込んでいると、 川上教授。
ウクライナ疑惑での弾劾訴追を受けたトランプ氏ですが、民主党の仕掛けタイミングミスで、支持率への影響はない様子。
制裁にあえぐ北朝鮮のクリスマスプレゼント発言には、トランプ氏が、黙認姿勢から一転、強硬姿勢を復活したことで、クリスマスの25日現在、北の動きは無。
波乱含みながら小康を保っての年越しとなりそうですが、2020年はどうなることやら。
欧州の懸案、ブレグジットでは、英国の離脱の方向が示されました。
史上最悪の日韓関係は、日中韓サミットでの日中による文氏への諫めと、日韓首脳会談(30分の予定が45分になった程度の、首脳の対面ではなく団体での顔合わせ)は実現したものの、中身は互いの主張をしただけで、進展はないもの。
オリンピックが開催される2020年。激動の世界情勢の中、少子化が加速している日本はどう対応していくか。難しい年になりますね。
# 冒頭の画像は、米フロリダ州パームビーチの別荘「マールアラーゴ」で話すトランプ大統領
トランプ氏、野党にいら立ち 弾劾裁判の日程決まらず(共同通信) - goo ニュース
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