遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

北欧2国のNATO加盟 トルコ一転支持 北欧、小異捨て大同

2022-06-30 01:33:55 | my notice
 プーチン氏がウクライナ侵攻で、大きな損失を産むこととなった、北欧のフィンランドとスウェーデンの 2国のNATO加盟。
 全ての加盟国の承認が必要な中、エルドアン氏が異を唱え、行方が注目されていました。
 NATOとロシアの間で中立姿勢を保っていた 2国が、NATO側につく国を防ぐためにウクライナに攻め込んだプーチンの目的を転覆させる中立放棄のNATO加盟。
 これほどプーチンの面目を潰し、大きな流れを変える結果はないのですが、機を観てただでは動かない曲者エルドアン氏が動きました。
 プーチン氏に与える打撃の大きさから、バイデン氏の米国も暗躍。トルコと北欧 2国間の調停が実ったようで、なによりですね。
 
トルコ一転支持、水面下で米調停 北欧、小異捨て大同 - 産経ニュース 2022/6/29

 【マドリード=大内清、カイロ=佐藤貴生】北欧2国の北大西洋条約機構(NATO)加盟をめぐる協議は、トルコが一転して反対を撤回し決着した。水面下では、スウェーデンとフィンランドの加盟を後押しするバイデン米政権の調停が奏功。中国とロシアをにらむNATOの拡大・強化の動きは難所を越えた。

 
北欧2国の加盟に対するトルコの反対についてバイデン政権はあくまで3者の話し合いに委ねるとしてきた。米国が表立って介入すれば、米トルコの「交渉」の色合いが濃くなり、かえって協議が難航するとの判断からだ。トルコが露製防空システムS400を導入したのに対して米国が最新鋭ステルス戦闘機F35の共同開発計画からトルコを排除するなど、ここ数年で関係が大きくこじれていたことが背景にある。

 同時に、
米国にはNATO盟主としての責任がある。米政府高官によれば、ロシアのウクライナ侵攻直後に北欧2国に加盟に向けた議論を促したのもバイデン大統領だ。

 こうした経緯から
バイデン政権は「目立たぬよう、細心の注意を払って(3者の)溝を埋めるために動いた」(同高官)。最終的にNATO首脳会議の開幕が迫った28日、バイデン氏が自らエルドアン大統領と電話し、同日、トルコが加盟支持を表明した。

 
北欧2国とトルコの合意は、同国への武器禁輸解除や「テロ容疑者」引き渡しに関する項目が盛り込まれるなど、トルコ側の要求に沿った内容。より巨視的には、北欧2国が小異を捨て、対露抑止強化という大同についた形だ。

 
エルドアン氏の反対姿勢はそもそも、来年の大統領選に向けて「欧米に屈しない指導者」像をアピールするためだったとの見方がある。このため米欧では、ロシアの脅威が高まる中で政治的都合を優先しているとの反感が強まった。同氏としても、一定の外交成果を得て矛を収めるのが得策だと判断した可能性は高い

 一方、米高官は28日、「米国から(トルコに)提示したものは何もない」とし、トルコとの取引を否定。ただ
トルコは今回、米国に恩を売った格好だけに、今後は戦闘機供与問題などで米国が譲歩を迫られることも考えられる

 米国が表立って介入すれば、米トルコの「交渉」の色合いが濃くなり、かえって協議が難航するとの判断から、あくまで 3者の話し合いに委ねるとしてきたバイデン氏。年の功。
 ここ数年で関係が大きくこじれていた米国とトルコ。
 曲者故に落としどころも持つエルドアン氏と、調停した米国も、小異を捨て大同を採った北欧 2国も、大人の対応。
 
 北欧2国のNATO加盟 トルコが支持へ 両国の加盟に向け前進 | NHK
 トルコ政府がPKKと深いつながりがあると指摘する、シリア北部のクルド人勢力PYDと、その武装組織のYPG、さらに、トルコのエルドアン政権が6年前のクーデター未遂事件の首謀者と断定するイスラム教の指導者、ギュレン師の教団の関係者について「フィンランドとスウェーデンは支援を提供しない」と、3国間の覚書に明記。
 「フィンランドとスウェーデンはトルコによるテロ容疑者の身柄の引き渡し要請に迅速かつ十分に対応するとともに、そのための法的枠組みを整備する」としたうえで「こうしたステップを実行するため、トルコ、フィンランド、スウェーデンは外務当局や司法当局などの専門家が参加した合同の組織を立ち上げる」とも。
 さらに、トルコに対する、フィンランド、スウェーデンの武器禁輸措置はないと確認。
 覚書からは、トルコの多くの要求が受け入れられたことがうかがえるのだそうです。

 エルドアン氏の反対姿勢はそもそも、来年の大統領選に向けて「欧米に屈しない指導者」像をアピールするためだったとの見方がある。
 同氏としても、一定の外交成果を得て矛を収めるのが得策だと判断した可能性は高いと、産経。
 トルコは今回、米国に恩を売った格好だけに、今後は戦闘機供与問題などで米国が譲歩を迫られることも考えられるとも。



 # 冒頭の画像は、覚書の署名後、NATOのストルテンベルグ事務総長(左から2人目)と握手するトルコのエルドアン大統領



 この花の名前は、アゲラタム



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