遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

APEC 原子力の安全性向上などに貢献する様日本に要望

2012-06-24 23:53:23 | 新エネルギー
 今年 9月にロシア・ウラジオストクで開催されるAPEC首脳会議に先立ち、エネルギー担当相会議が、6月25日からサンクトペテルブルクで開催されるのだそうですが、そこで採択される宣言は、原子力エネルギーの「安全で確実な利用の重要性」が骨子となるのだそうで、日本に対して、福島第一の事故での知識や経験を国際的に共有し、「原子力の安全性向上などに貢献する」ことを要求することになるのだそうです。
 アジア諸国の経済発展が続く中で、原子力エネルギーが重要との判断によるものなのですね。
 

APEC「原子力は重要」 宣言案 エネルギー需要増で (6/24 読売朝刊)

 
アジア太平洋経済協力会議(APEC)が25日にロシア・サンクトペテルブルクで開くエネルギー担当相会合で採択する宣言案の全文が判明した。増大するエネルギー需要への対応や温室効果ガスの削減に向け、原子力エネルギーの「安全で確実な利用の重要性」を確認することが柱となる。
 宣言案は、日本に対し、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う知識や経験を国際的に共有することで、「原子力の安全性向上などに貢献する」ことを求めた。
 また、二酸化炭素の排出が比較的少ない天然ガスについても「今後も重要な役割を果たし続ける」と指摘した。具体的には、岩盤の地層などに含まれるシェールガスなどについて、エネルギー確保や経済成長に向けて重要だと位置づけた。
 
原子力エネルギーや天然ガスの重要性を強調する背景には、アジアを中心に経済発展に伴う需要増
が確実視されていることがある。
 会合には日本から枝野経済産業相が出席し、原発事故後の政府の対応や、関西電力大飯原子力発電所3、4号機の再稼働の判断などについて説明する見通しだ。


 9月2日からの開催が予定されている、ウラジオストクでの首脳会議には、米・オバマ大統領は、民主党の党大会で大統領選の候補指名を受ける日程と重なるため欠席を早々と表明していますね。ロシアのプーチン大統領が先日のキャンプ・デービットでのG8を欠席したことへの報復との見方もあることは、話題になり諸兄がご承知の通りです。

 昨年11月に、ハワイで開催されたAPECでは、日本のTPP参加が注目され、野田氏は出発ギリギリまで党内の掌握に苦労していたことが、今の消費税増税を巡る日程が切羽詰ったドタバタと民主党の分裂騒動と重なって想い起されます。
 そのTPP参加も、日本の様子を見て急遽後追いで参加を表明したメキシコとカナダが正式参加に漕ぎつけて、日本がとりのこされている現状をみると、日本の政治がいかに先送りの怠慢政治なのかがはっきり証明されています。
 話が横道に逸れました。

 APECのエネルギー担当相会合の、CO2と経済発展とを踏まえた、エネルギー政策は、安全な原発は重要との結論です。
 そして、日本に事故の知識と経験を、世界で共有出来るよう求めています。事故発生以降の政府の情報開示には国内でも非難の声が上がっていますが、APEC各国も情報共有を求めているのです。
 海へ流れ出してしまった放射能や、津波の引き波による膨大なガレキによる海洋汚染は、多くの国々に不安やご迷惑をおかけしていて、国際的に口先だけのお詫びだけでは済まされない状況に至っている認識を、我々日本人は認識しておくべきです。
 また、多くの支援を世界中から頂きました。その恩返しもせねばなりまん。
 
 それには、10年後の脱原発を宣言したドイツなどの一部の国以外が、脱化石燃料、CO2削減と経済成長の両立に、安全が確保された原発が必要と求めています。
 原発技術先進国の日本で発生した、チェルノブイリと同じレベル値の史上最大の災害に対し、日本の原因究明と対策・予防処置の立案に、安全な原発を導入・増設したい国々が期待を寄せてくれているのですね。
 その期待に応える事こそが、日本に求められる国際貢献であり、不安感を与えたり、ご迷惑をおかけした国際社会へのお詫びと、恩返しのみちです。

 枝野氏は、原発事故後の政府の対応や、関西電力大飯原子力発電所3、4号機の再稼働の判断などについて説明するといっているのだそうですが、それでは事故後の情報公開への不信の恥の上塗りです。
 事故後の政府の対応のまずさが、民間事故調でも国会事故調でも指摘されています。
 大飯原発再稼働では、安全基準の一夜漬け設置とその合否判定を巡って、橋下氏が必ずしも即時原発廃止には反対と言い切っていなかったにも関わらず激怒したように、仙谷流の密室行政手法で、国際会議で話すには甚だみっともない笑いものの手順内容です。
 枝野氏が話そうとしていることが、恥の上塗りになると気付かない枝野氏や民主党政権、経産相の高級官僚達でもあります。

 普通の民間会社であれば、クレームが発生した場合、原因究明、対策と予防処置をセットで確立します。政府やお役人は一夜漬けの安全基準設定(原因究明の結論がないので、対策・予防処置も信頼性が無い)と結論ありきの合否判定で、世界に胸を張って話を恥ずかしくもなく出来るのでしょうか。
 話すなら、近隣町民の避難所となり被災を凌いだ女川の話をすべきでしょう。そこで、福島第一と比較しながら話せば、結果が出ている事実の話ですから、世界の人々も納得出来る話です。(日本国内のノイジーマイノリティは、思考能力が偏っていますから理解しようとしませんが)

 そして、日本で培ってきた技術と知識を、福島第一の事故の知識と経験を活かし高め、世界の原子力利用に貢献し、失った信頼の回復に努めねばなりません。
 繰り返しになりますが、それが不安を与えた世界の国々の方々、ガレキ(原発放射能とは直接関係あるものは少ない)がこれから大挙漂流・漂着してご迷惑をおかけしていく方々へのお詫びと罪滅ぼしでしょう。
 ベトナム他の、日本の原発の導入を、継続検討していただいている国々への勤めでもあります。

 
原発建設への協力確認 日ベトナム首脳会談 - MSN産経ニュース
 朝日新聞デジタル:トルコとの原子力協定、締結へ 原発輸出の前提 - 政治


 # 冒頭の画像は、4月に来日されたベトナムのグエン・タン・ズン首相と野田首相



 この花の名前は、毛洲浜草   撮影場所;六甲高山植物園

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