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【ビジネスジャーナル】「ラップ口座」は止める方がいい

 「ビジネスジャーナル」で連載中の『山崎元「耳の痛い話」』に、「 流行の「ラップ口座」は絶対契約するな!愚の骨頂 バカ高い手数料でぼったくり 」と題する記事を書きました。
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 「ラップ口座」の残高が急伸しています。
 証券界がラップに注力している理由の一つに、徐々に厳しくなっている金融庁の風当たりを避ける意図があります。ラップ口座であれば、「期間当たりの手数料は一定なので、無理な乗り換え勧誘をしていませんよ」、「顧客の事情に合わせたきめ細かな運用サービスを実施しています」と言い逃れることができるからです。
 しかし、投信の頻繁な乗り換え勧誘に乗せられて強盗並みの手数料強奪に遭わない代わりに、泥棒に入られた位の保険料を予め払うようなものがラップの手数料です。

 投資の初心者もベテランも、現在大手金融機関が提供している「ラップ口座」を契約することは全く愚かです。既にかかわってしまった人は、速やかに止めることが経済合理的です。

 理由は4つ挙げられます。

1.総合的に手数料が高い(特にファンド・ラップ)
2.金融機関のラップ担当者に、個々の顧客に応じた運用設計能力などない
3.そもそも金融マンには、上記の「善意」を持つインセンティブなど無い場合が多い
4.運用の意思決定を他人に任せようとする心掛けが間違っている

 少なくとも、総合的な手数料(ラップ口座の手数料+商品の運用管理手数料)の合計が年率1%を切らない限り、ラップ口座は「明確にダメな運用サービス」です。現在のラップには一切関わらないのが得策です。
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