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義母の近況

義母から今朝7時ごろ電話があった。 「県道を拡張するそうだから、家を立ち退かなくては」 えーっと、その工事は、10年か、もっと前にすんでますが。 この妄想が、ここ10日ほど、しきりと登場する。先日も「工事があるので、今日は行けません」と電話し、聞いた職員は「〇〇さんは関係ないから、出て来られるでしょう」と上手に対応してくれたそうだ。 彼女はデイサービスを学校だと思っているのだ。 「これは義務 . . . 本文を読む
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【本】花いちもんめ。

著者 松田寛夫 発行 1985年 講談社 松江城や宍道湖など親しみある地名が出てくるということで手に取った。 出版後たちまち再版、三版を重ね、同じ年に千秋実、十朱幸代主演で映画化もされた。 アルツハイマーと診断された松江在住のもと大学教授(72才)が主人公。 まず診断がつくまでが長い。物忘れがひどいので、妻の勧めでしぶしぶ旧知の医者にいくのだが「年をとれば誰だってそげですが。私だってしょっちゅ . . . 本文を読む
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【映画】私の頭の中の消しゴム

2004年 韓国 117分 監督 イ・ジェハン 出演 ソン・イェジン チョン・ウソン 鑑賞 DVD 若年性アルツハイマーの女性とそれを献身的に支える夫の愛を描いている。 出だしの描写(コンビニで買った品物と財布を忘れてしまう女主人公)が、私にはリアルに感じられる。 若く美貌の主演者を登用し、<難病+純愛>ものとして支持されたようだ。私は、現実と一々引き合わせながら見ることになる。もし主人公が年 . . . 本文を読む
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【本】旧友芥川龍之介

著者 恒藤恭(つねとう・きょう)1984年日本図書センター 初出1949年朝日新聞社恒藤恭 1888(明21)-1967(昭42)芥川龍之介1892(明25)-1927(昭2)「新潮日本文学アルバム」の一枚の写真。高校の制服と制帽でいかにも知的な顔つきの芥川龍之介、その傍らに立つ、温厚篤実な風貌の恒藤恭なる人物は何物かと、40年ほど前に見た時から気になった。二人が親友というにはどこか不釣合いに見え . . . 本文を読む
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【映画】パンズ・ラビリンス

2006年 スペイン 119分 監督 ギレルモ・デル・トロ 出演 イバナ・バケロ セルジ・ロペス  鑑賞@島根県民会館 タイトルの意味は「パン(牧羊神)の迷宮」。 時代は1944年内戦中のスペインで主人公は10歳くらいの少女オフェリアだ。母の再婚相手の住いに身を寄せるが、それがファシストの極悪非道な大尉で、少女は日頃から愛読するおとぎ話の世界に入って現実を逃避する。映画は現実と空想のふたつの世界 . . . 本文を読む
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【松江】木幡久右衛門(13代)

第13代【こわた・きゅうえもん】1867-1909は松江市宍道町出身、私立松江図書館の創設者である。           山陰ケーブルビジョン『先人の足跡』より 漱石と同年生まれのせいか、口ひげ・書物愛・自転車への興味は共通している。 違うのは、漱石は江戸の町方名主の出、彼は地方の豪農(名字帯刀)の出であること。 全国に図書館が30しかなかった1900年、松江初の図書館(のちの県立図書館)を作っ . . . 本文を読む
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【本】女学校と女学生

著者 稲垣恭子 発行2007年 中公新書 著者は1956年生まれ、戦前の女学生の日記・手紙などの資料から、女学生の姿を捉えようとしている。アンケートでは女学生は国語が好きで裁縫が嫌いという傾向があったそうな。意外に良妻賢母型でないので、嬉しくなってしまう。 私自身はずっと共学だったが、周りには母・姉・友人などの経験者がいるので、「女子校」は全く未知の世界とはいえない。(戦前の女学校を戦後の女子 . . . 本文を読む
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【本】天璋院篤姫

著者 宮尾登美子 発行 1990年 講談社文庫 (上下巻)各700円 普段は見ないNHK大河ドラマだが、今回の「篤姫」は楽しみに見ている。※ ヒロインは薩摩・島津家の出で、徳川13代将軍家定に嫁し皇女和宮の姑にあたる。 ここで不思議なことは、私は幼稚園から高校まで鹿児島だったが、家でも学校でも、彼女の名前を聞いたことがない。郷土の先達が尊ばれる町にしては妙なことだ。ただ、姫の乗っていた豪奢なカゴ . . . 本文を読む
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