僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

山形東高等学校

2017-09-16 19:49:48 | Weblog
山形東高校といえば、山形屈指の進学校である。

なかなか簡単には入れないが、一旦入学できれば
将来は前途洋々にちがいない。

勿論本人の努力次第だが、両親が過度に期待するのも事実だ。

東高校では来年の入試から探求科80人を募集する。
これは、平成32年度から実施される、「大学入試共通テスト」に向けての対策の一環らしい。

このテストは、思考力、判断力、表現力で評価され、より主体的に、協働的に行動することが必要になる。

数学や国語は記述式試験も導入される方向性だ。

理系は理科や数学の研究に多くの時間が費やされるらしい。

文系は国際力を強化する意味で、英語のコミュニケーション能力を磨いていくらしい。

現在の授業も教師が黒板に向かって一方的に説明するやり方から、グループセッションや教師が学生に問題点などを直接問いかける内容にシフトしてきているらしい。

東高校の学生もより考えなければならないので、だいぶ疲れるようだ。

グループで考えることも大事だが、一人個人の意見をしっかり話す習慣も重要だと思う。

話は戻るが、探求科設置によって、東大の推薦合格者も見込んでいることだろう。

東高校では、東大に10人現役合格、東北(トンペイ)には
50人現役合格を目標に掲げているそうだ。

山形東高校ならば、現実的な数字に思う。

アブチロン

2017-09-14 16:38:39 | 
知人のKさんに熱帯原産の「アブチロン」を頂きました


花びらが和紙で作ったように見えます。


アオイ科イチビ属のアブチロンは、ムクゲやオクラの花と似ていますが
ムクゲはアオイ科フヨウ属、オクラはアオイ科トロロアオイ属なのです。




「陽の当たるところへ置いてね 色がくすまないように」

と言われました。



花のある日常は有意義です。

Kさん有難うございました。


アケビを頂きました!

2017-09-13 22:13:15 | 食べ物
知人から木通を頂きました。




山形では、アケビの皮に味付けした豚肉や舞茸
を入れて、干瓢で結んで油で炒めた料理が好きなのです。油で揚げたりもします。


干したアケビの皮を使ったり、中身に
挽き肉や細切りの人参、ゴボウを入れたり
もします。

生のアケビの皮を刻んで、味噌で炒めても
美味しいです😋🍴💕

皮にほろ苦さがあって珍味です。
河東碧梧桐は明治期に山形を訪れた際に
このアケビ料理を食べています。

羅生門 葛藤

2017-09-12 20:33:17 | 無念なこと
高校の教科書に頻出する、芥川龍之介の名作「羅生門」。
自分は大正6年発行当時の再版本を持っている。




よーく見ると、題簽は芥川の恩師、菅虎雄が揮毫して
くれたものだが、虫が嘗めた跡が見られる。

これも時代が感じられて、また喜ばしからずや。

作中の下人は雇い主に首を言い渡されて
窮地に陥ってしまう。

羅生門の楼閣で死んだ女性の髪の毛を抜いている老婆を発見する。

下人は正義感からその老婆に刃物を突き付け

その行為を非難し理由を質す。

老婆が言うことには、
この死んだ女は生前、蛇を干したものを干し魚と偽って売っていたので、自分には罪はないと正当化する。

その言い訳を聞き、吹っ切れた下人は
その老婆の着物を剥いで逃げるのだった。

貧乏で野垂れんでしまうので強盗を働く下人。

正義感と悪魔の囁きとの葛藤で迷いはするが
背に腹は代えられぬと盗人に墜ちてしまうのだ。

人は絶体絶命のピンチに何を思うのか?

清廉潔白のまま死んでいけるのか。
それとも悪魔に魂を売り渡してしまうのか?

串こまちの後マーリンズ

2017-09-12 00:11:33 | 食べ物
25歳の若者たちと駅前の「串こまち」に行きました🎵


焼き鳥食べてお喋りして

二次会はバー 「マーリンズ」へ
熱帯魚が泳いでいました。


チャージ


ピッツァ


飲み物は「チャイナブルー」


三次会はカラオケ🎤🎶
ストレス発散です!

〆は修ちゃんラーメンで醤油拉麺


ご馳走様でした(^-^)

鎌倉

2017-09-08 09:25:00 | 文学


鎌倉のいはゆる谷の奥で、波が聞える夜もあるから、信吾は海の音かと疑つたが、やはり山の音だった。
 
遠い風に似ているが、地鳴りとでもいふ深い底力があつた。自分の頭のなかに聞えるようでもあるので、信吾は耳鳴りかと思つて、頭を振つてみた。
 
音はやんだ。
 
音がやんだ後で、信吾ははじめて恐怖におそはれた。死期を告知されたのではないかと寒けがした。

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長年鎌倉に在住した川端康成の名文、「山の音」からの抜粋である。

四方を海と山に囲まれ、切通の多い城塞のような地形が、山の音を聴かせたのであろう。


夏目漱石も円覚寺を訪れ、「門」の題材を探っている。

芥川龍之介は1916年から1年住んで、「地獄変」や「蜘蛛の糸」を書いている。

多くの文士たちが愛した鎌倉だが、週末の観光客の多さで道路が大渋滞するのだそうだ。

例えば、鎌倉から北鎌倉まで普通15分で着くところが、2時間もかかるという。
これでは地元住民はたまったものではなく、生活が脅かされてしまう。

何も車で来なくとも横須賀線を利用すればと思うのだが。

そこで鎌倉市では、休日ETCを使って鎌倉市民以外を対象に、幹線道路9か所で1000円を課金する試みを導入するそうだ。
はたしてこれで渋滞が緩和されるかは疑問符が付くのだが、

自分がよく鎌倉を訪れた昭和55年頃は人も少なく悠々とお寺さんを廻って歩くことができた。

さだまさしの「縁切寺」の曲の中にも「今日のあの町は人影少なく思い出に浸るには十分すぎて」と出てくる。

東慶寺に入ろうとしたら彼女に泣かれてあきらめたが、3年後に別れを切り出されたという
歌詞が今、まざまざとよみがえってくる。