僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

土用丑の日

2009-07-31 23:49:10 | Weblog
命けふ鰻肝食べ虔(つつし)めり


鰻は夏やせ防止によいと万葉集の大伴家持の歌にも詠まれる。
古くから栄養食品として定評があり、土用丑の日に鰻を食べる風習は江戸時代からのものだ。コマーシャルベースにのるように宣伝したのは、江戸中期の戯作者、平賀源内とも言われている。
とりわけ肝のはビタミンAが多量に含まれており、健康維持には欠かせない。
これを滋養にして強い生命力を身につけたというのだ。

                     (7月31日 山形新聞 夕刊より)

点心

2009-07-31 23:15:38 | Weblog
中華料理の飲茶に出てくるメニューは全て点心類です。餃子やシュウマイ、小龍包など、なぜ点心と呼ぶのでしょうか?
禅の修業は厳しく、修行中は簡素な食事をするのです。
「空心に点ず」の「点」は「すこし」という意味。
「心」は「身体」という意味で、ちょっとした食べ物でしばらくの間空腹を満たすのが「点心」なのです。

前向きな思考

2009-07-31 22:26:51 | Weblog
泰然自若とした人は思考回路が違っているのだろうか。余裕があり、妬み、嫉みがなく他人や友人、知人を心から讃える。
「あいつだけ成功するのは気に入らない」
というよりも、
「あの人がうまくいってよかった
という考え方。

「こんなのにお金を使うのは勿体無い」
と言うよりも
「ホントにためになった。ありがたい。喜んで払うよ」
という考え方。

ちょっと考え方を前向きにする事で、徐々に自分自身の資質がすばらしいものに変わっていくのだ

ヘビイチゴ

2009-07-30 23:39:05 | Weblog


蛇苺(ヘビイチゴ)は見た目は苺ですが、美味しくありません。
幼い頃、リンゴ畑でこの実を目にした自分は、親に毒だから食べちゃダメだよといわれても、空腹に耐えかねて、両親が見ていない隙に食べていた記憶があります。
無味無臭だけれど、毒はありません。
味を何かに例えるならば、腐りかけて甘みが抜けた苺みたいです。
砂糖とレモンの輪切りを加え、鍋で煮詰めてジャムにすれば食べる事ができそうです。

恒例のKさんの美しい庭

2009-07-30 21:14:33 | Weblog
Kさんの庭に芙蓉(ふよう)と槿(むくげ)の似た花が咲いていました。

(ムクゲ)

(フヨウ)

二つともアオイ科フヨウ属ですが、ムクゲは葉の形が卵形で花柄が短いのに対して、フヨウの葉は五角形~多角形で花柄は長いので区別できます。


酔芙蓉という八重咲きの芙蓉があり朝咲き始めた花弁は白いが、時間がたつにつれピンクに変色します。色が変わる様を酔って赤くなることに例えたのです。





オクラは花の色が黄色ですが、同じアオイ科の仲間です。



ハワイの花で有名なハイビスカスもアオイ科なんですよ。

           

そうそう、蚊に刺された時、ムクゲの花をよく揉んで患部につければ、ひどくならないそうですよ。

啄木の誤算

2009-07-29 23:28:20 | Weblog


石川啄木は、短歌の添削をしていた時期がありました。全国から送られてくる短歌に赤字をいれ、指導をしていたのです。
啄木は平山良子という女性に目をつけます。
彼女から啄木に「短歌の指導をしてほしい」という手紙が来たのです。
24歳の独身ということで、啄木はときめきを覚えてしまいました。
「写真を下さるという事で、首を長くして待っています」
そんな浮かれた手紙を添えて返信しました。
返事を待ちわびていると、2週間後に良子から写真とともに手紙が届きます。
啄木は良子のことを一発で気に入り、こんな返事を書いています。
「私はあなたをこの上なく美しい人だと思います」
短歌の指導から目的が逸脱してきました。その後ふたりのやりとりは続き、啄木は平山良子にどんどん惹かれていきます。
啄木はどんな女性か知りたくなったので、短歌の指導仲間を使って探りを入れました。調査を終えた仲間が啄木に告げた真実はあまりにも衝撃的なものでした。
なんと平山良子は良太郎という男だったのです。
良太郎は女性の名前を語れば丁寧に見てもらえるだろうと踏んだのです。
啄木は、すべてがばれたことを知った良太郎から謝罪の手紙と羊羹を受け取ります。
啄木からすれば悔しいやら恥ずかしいやらで、なんともいえない胸中だったのでしょう。
そこで宛名に嫌味をこめて返信しました。
「平山良子殿」
因みに啄木が受け取った写真の人物は祇園でナンバーワンの芸者でした。美しいはずですよね。

人生は融通がきくもの

2009-07-29 23:18:06 | Weblog

我等が書斎の窓から覗いたり、頬杖ついて考へたりするものよりも人生といふものはもっと広い、もっと深い、もっと複雑でそしてもっと融通の利くものである。





 明治42年7月29日、石川啄木が『函館日日新聞』に掲載した「汗に濡れつヽ」の中の一文です。
 この頃の啄木は、家族と共に東京の本郷にある「喜之床」という床屋の二階を間借りしていました。その部屋で初めての東京の夏を、啄木ら家族は経験していました。
 二階から外を眺めると向かう三軒が見え、一軒は車屋、二軒は並んでどちらも氷屋でした。氷屋は夏の間だけ開業し、そうでない季節は一膳飯屋をやっていました。
 啄木は二階からつぶさに通行人の様子を眺めるのが好きで、ある時、一膳飯屋が氷屋に豹変したことに気が付き、次のように思ったのでした。
 「自家の便宜だけ考えたやり方で、徳義上からは非難してよさそうなのに、誰一人氷屋になったために餓死した者はいない。そうして氷屋には朝から晩まで客がある。」
 その様子から啄木は、私たちが複雑に、深刻に物事を考えるよりも、人生はもっと融通が利くものであると語っています。

やきそばのソース

2009-07-29 21:45:56 | Weblog
不景気なので、やきそばが売れているみたいですね~ Take2の東貴博は具なしの塩やきそばがビールにすごく合うと言っていました。

クイズ雑学王でなぜチルド麺のやきそばのソースを粉末にするのかという問題が出ていました。
解説
カップ焼きそばは乾燥した少量の具材で調理するため水分があまり出ないので、
液体ソースをかけても適度な水分量を保つことができます。しかし、チルド麺は生野菜などと一緒に炒めることが多く、
加熱により野菜から余分な水が出て水分を吸収した麺が柔らかくなりすぎるなど、本来の食感を損なうこともあります。
そのため、粉末ソースで余分な水を吸収して適度な水分を保つようにしているのです。



夏野菜いろいろ

2009-07-29 21:37:36 | Weblog
実家からトウモロコシやユウガオ、胡瓜、茄子、ピーマン、シシトウが送られてきました。
ユウガオのあんかけは私の大好物です。ユウガオを炒めて、水、和風だし、鳥ガラスープの素、コンソメを入れユウガオが半透明になるまで煮ます。醤油で味を整え、水溶き片栗粉でとろみをつけて完成です。

トロッとした舌触りが最高の料理ですよ。