僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

もってのほか

2008-10-30 22:48:03 | Weblog
山形県人は「もってのほか」という食用菊をよく食べます。名前の由来は、「天皇の御紋である菊の花を食べるとはもってのほか」だとか、「もってのほか(思っていたよりも)ずっと美味しい」の2説があります。



薄紫色のほうが「もってのほか」で、黄色のほうが「黄モッテ」といいます。
花びらの部分を手で散らして、茹でてお浸しにして食べます。
甘みと苦味が混在し、シャキシャキしてとても美味しいですよ!
他に酢の物、胡桃和え、天ぷら、吸い物にして食べます。
観賞用の菊も天ぷらにして食べると美味しいですよ。


ムキタケ

2008-10-30 22:34:28 | Weblog
ムキタケという茸をいただきました。



半円形のヘラ状のきのこで傘の表面が剥けることから「ムキタケ」と呼ばれます。
ブナの木やミズナラの木によく出ます。



モツと一緒に炒めたものを食べました。少しほろ苦く柔らかい食感ながらキノコ独特の風味が格別でした。


紅葉の名表現

2008-10-29 23:14:23 | Weblog
紅葉


草木心なしといえども、かならず、四時(しじ)の時を違えず、春は花咲き秋は又、梢を染むる山紅葉、西へ傾く夕陽に、ひとしお楓樹の色を増し、暮るるを惜しむこの風景、帰る家路を忘るるぞ。   (河竹黙阿弥)


ブイヤベース

2008-10-27 00:11:26 | Weblog
南フランスのある村に優しいおばあさんが住んでいて、子供たちは毎日のようにおばあさんのところに集まって遊んでいました。
ある日いつものように、子どもたちがおばあさんの家に遊びに行くと、おばあさんが泣いていたのです。わけをたずねると、町に行っている息子が久しぶりに帰ってくるのだが、おばあさんは貧しくて、息子に食べさせてあげるごちそうを用意できないのだといいます。
子どもたちは皆で考え、それぞれの家から、魚を一匹ずつ持ち寄ろうということになりました。子どもたちの父親は皆、猟師なので、家には魚があります。そこで、おばあさんのために、一匹ずつもらってきてあげたのです。
子どもたちの親切におばあさんはとても喜びましたが、種類も大きさもバラバラの魚を調理するのは、どうしたらいいかが問題でした。そこで、おばあさんがひらめいた調理法が、鍋に魚を全部入れて、にんにくや香辛料などで味付けする煮込み料理でした。これこそが、ブイヤベースというわけです。『やんごとなき姫君たちの食卓』~桐生操~



「ブイヤベース」は数種類の魚介類をサフランや月桂樹の葉とともにぐつぐつと煮込んだ料理です。「トム・ヤム・クン」と「ボルシチ」と「ブイヤベース」を世界三大スープに数えます。南フランスのプロヴァンス地方の郷土料理で、マルセイユのものが有名です。一説には棘のあるオニカサゴ入れなければならないそうです。

弓削氏(ゆげし)

2008-10-26 22:58:26 | Weblog
大学のときクラスメイトの知人に「弓削(ゆげ)」という名の学生がいました。
古代ロマンを髣髴とさせる風貌だったような気がします。

弓削氏は物部尾輿と弓削阿佐姫との子、物部守屋が弓削姓をミドルネームにしました。
飛鳥時代、物部守屋は曽我氏との権力争いに敗れ、兄弟の「御狩」の系統が石上氏として飛鳥末期から奈良時代に栄えました。
守屋の子孫も断絶したわけでなく、「忍人」と「片野田」が生き残り、数代下った後に弓削氏を名乗りました。
奈良時代後期に称徳天皇に寵愛を受けた弓削道鏡は片野田の系統です。
弓削はそれこそ大昔は弓を作る集団であったといわれます。
因みに矢を作る職業集団から「矢作(やはぎ)」姓が生まれました。

温泉

2008-10-25 23:37:26 | Weblog
山形県内の温泉には稀に行きますが、日本三名湯には縁がありません。
群馬県「草津温泉」岐阜県「下呂温泉」兵庫県「有馬温泉」が三名湯と呼ばれ、室町時代に僧侶が書き残し、それを林羅山が追認した形になります。

「枕草子」に出てくる三名湯は、島根県「玉造温泉」兵庫「有馬温泉」三重県「榊原温泉」と言われています。

「日本書紀」「風土記」に出てくる日本三古名湯は、愛媛県「道後温泉」和歌山県「白浜温泉」そして兵庫県「有馬温泉」になります。

必ず名湯と評されている「有馬温泉」は第34代舒明天皇と第36代孝徳天皇の行幸がきっかけとなり一躍有名になりました。
「坊ちゃん」で有名な愛媛県の道後温泉も596年厩戸皇子(聖徳太子)が病気の療養のため滞在したことが伊予国風土記に記されています。
名湯たる由縁は歴史の重みがありますよね。

パン

2008-10-25 22:46:43 | Weblog
日本で普段食べられているパンはポルトガル語に由来し、語源はラテン語のpanisに行き着きます。イタリア語のpaneやスペイン語のパンpan、フランス語のパンpanisがこのラテン語系の名称を引き継いでいます。

対して英語のbreadは古英語で「一切れ、小片」を意味する語に由来しますが、英単語の中にもパンを含むものがあります。「ともにパンを」食べるところから仲間や相手を意味するようになったコンパニオンcompanionがその良い例です。

矢折れ、力尽きたエンジェル

2008-10-25 00:18:12 | 
高校生のとき、友人の恋のキューピッド役をかってでた記憶があります。

義侠心に駆られ「Gくんが君に好意を抱いている。つきあってほしい。」

とOさんにお願いしたのですが、残念ながらG君の片恋に終わってしまいました。

あっさり引き下がらずにもっとG君の良さをアピールすればよかったと後悔の念に

さいなまれました。同時に恋を成就させる難しさも感じました。

スタンダールの「恋愛論」を熟読し、愛の結晶作用についても学んだはずなのに

まだまだ未熟な頭でっかちな自分でしかなかったようです。

南瓜

2008-10-24 23:57:20 | Weblog
頂き物の南瓜、「コリコキ」と「糸カボチャ」です。

コリコキは一見パパイヤのようですが、れっきとしたカボチャです。生で食べたら味はキュウリに似ていました。サラダで食べられるそうです。




糸カボチャはまだ食べていないのですが、輪切りにしてゆでると黄色い卵麺のようにほぐれてくるそうです。ロースハム、キュウリ、ミニトマトなどと一緒にマヨネーズと酢を加え混ぜると美味しいようです。




カボチャはカロテンやビタミンCが豊富な緑黄色野菜です。どんどん食べるようにしましょう。

朝ごはん

2008-10-24 23:44:55 | Weblog
今日は、炊事と仕事と卓球とメイのシャンプーでてんてこ舞いでした。人参のみじん切りとウインナーを入れて焼いた玉子焼きは家族に好評でした。
ごはんも前の晩に仕掛けておいて昆布を入れて炊いたら、古米のコシヒカリなのに新米のようにツヤがあり粘りもありふっくら出来上がりました。
米のとぎ方も大事で、最初ボールに移した水でさっと軽くといですぐ水を捨てます。蛇口から直接水を勢いよくかけて水に浸しすぎるとごはんが糠くさくなります。また強く研ぎすぎると米が割れてしまうので気をつけましょう。
2~3回軽く研ぐのを繰り返し、濁りが少なくなったら新しい水を加え炊けばいいのです。
 蜂蜜をスプーン1杯加えて炊いても粘りと甘みが増します。サラダ油を少したらすとつやが出ます。粘りが足りない米にはもち米を少し加えるのもいいでしょう。
 夏場は米が劣化しやすいのでタッパーやペットボトルに小分けにして冷蔵庫に保管しましょう。少しずつ購入することも大事です。
 ちょっと話が横道にそれてしまいましたが、日本人にはやはりパンじゃなく米が一番ですよ!