わたしは自他共に認める、熱狂的なパーヴォファンなので
パーヴォ以外の人には浮気したくない!とおもっているのですが、
N響の定期会員になりましたので、せっかくだからいろいろな方の指揮も拝聴してみようと思い、
10月は下野竜也さん指揮の定期演奏会に行ってまいりました。
結論から言うと、とってもよかったです。いろいろ勉強になりました。
パーヴォ月間だった先月が、あまりにもフィーバーしていたので比較するのはちょっと違うのかな、と思うのですが、
下野さんも大変切れ味鋭く、力強く、ダイナミックな指揮を披露され、圧倒されました。
パーヴォ月間との大きな違いは、やはりパーヴォだとサイン会をしてくださるので
(パーヴォだけの大サービスなんだそうですね。ほんとうに頭がさがります!)
ロビーがとってもしずかなこと。はじめのうちはちょっと物足りない気がしたのですが、
クラシックをおちついて楽しむにはいいかもしれませんね。
コンマスもマロさんではなくて、伊藤さんということで、これまたちょっといつもと違う味わい。
堅実というか、手堅い演奏でしたね。
ただ、ベルクの一連の作品は、私にはちょっと難解すぎて、
眠くなってしまうところもちょっとありました。
「ルル」組曲のモイツァ・エルトマンさんのソプラノは透明感があって見事でした。
ヴァイオリン協奏曲のクララ・ジュミ・カンさん(ヴァイオリン)はちょっと硬質な感じでしたね。
むしろ、華やかなモーツァルトの歌劇「イドメネオ」の序曲や、
歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲のほうが、本領発揮の下野さんでした。
パーヴォのときは、みんなお祭り状態になってしまいますが(笑)
10月くらいの雰囲気が、本来のN響の定期演奏会の雰囲気なんでしょうね。
わたしも節度ある姿勢で拝聴しなくてはと思いました。
というより、パーヴォのときにあんなにみんな興奮状態になってしまうのは
なぜなんでしょうね。
やっぱりそういう意味ではパーヴォってすごすぎる!と改めておもってしまいます。
今週末、パーヴォに会いに、マカオに行ってくるので
また違いを楽しみたいと思います!
というわけで、小雨降る中のたのしい定期演奏会でした!