砂漠が農場になる パナソニック・京大が「夢の砂」

2013-12-31 20:47:08 | 農業

砂漠が農場になる パナソニック・京大が「夢の砂」

農業の可能性を広げる技術革新が着々と進んでいる。人工衛星、ロボット、IT(情報技術)などを駆使し、新たな生産手法を生み出したり効率を上げたりして競争力を高める試みだ。安倍晋三政権が生産調整(減反)の廃止方針を正式決定するなど国内農家の大規模化に向け農業政策の見直しが進むなか、未来志向の農業を目指す動きが始まっている。

■海水の塩害防ぐ

 砂漠で農業を――。パナソニックは独自開発した「水をはじく砂」を使い、京都大学と共同で研究を進めている。目指すのは2016年度の実用化だ。

 砂粒の表面を撥水(はっすい)性の物質でコーティングし、層にすれば水をほぼ通さない。一定の面積を掘って撥水する砂を流し込み、地中に層をつくる。さらにその上に土を盛れば、水分が撥水する砂の層に浸透せずたまり、「地下ダム」ができあがる。

 海水による塩害の予防にも有効だ。海沿いの地中に撥水層を形成すれば、理論上、海水は陸地に浸透してこない。いわば、空気やガスは通すが水分は通さないプール。農場にポンプを設置すれば、水を循環させることもできる。

 なぜ砂なのか。いや、そもそもなぜパナソニックが農業なのか。

 始まりは、電子レンジやIHクッキングヒーターなどの内側に汚れが付きにくいように施す撥水膜の技術だ。1990年前後、同社は様々な素材に撥水性の材料を薄く吸着する技術を開発。家電製品への導入を進めた。

 加工する表面で多かったのがガラス。撥水性材料をガラス原料であるシリカと化学結合させ、薄さ数ナノ(ナノは10億分の1)メートルのはがれにくい膜を形成するのが同社の得意技だ。この技術を他分野でも使えないか、応用に知恵を絞った。


薄く軽い太陽電池 開発本格化

2013-12-31 20:32:02 | 自然エネルギー

薄く軽い太陽電池 開発本格化

太陽光発電など再生可能エネルギーの普及が進むなか、素材メーカー各社は部屋の壁や窓などにも設置できる薄くて軽いフィルム状の太陽電池の開発を本格化させています。

この次世代の太陽電池は薄いフィルムの上に電気を発生させる特殊な化合物を塗ったもので、折り曲げても使えることから、部屋の壁や窓などにも設置できます。
安いコストで大量生産するのが難しく、普及には時間がかかるとみられていましたが、このほど大手化学メーカーの「積水化学工業」が量産できる技術を開発しました。電気を発生させる化合物を500度の高温でフィルムに焼き付ける工程を室温でも行えるようにすることで生産効率を大幅に引き上げることが可能になったということです。
積水化学工業開発推進センターの小笠眞男所長は「次世代の太陽電池は柱や壁など至る所に設置することが可能で、手軽に発電して、自分で電気を持って歩ける時代になると思う」と話しています。
太陽電池を巡っては「三菱化学」が裏側が透けて見える、より薄いフィルム状の電池を開発したほか、「東レ」も耐久性を10年程度にまで高めた電池の開発に成功しており、今後、次世代の太陽電池の普及に弾みが付きそうです。


人気沸騰8インチWindowsタブレットの魅力

2013-12-31 20:28:07 | 製品

人気沸騰8インチWindowsタブレットの魅力

2013年は、スマートフォンに続き、タブレットが大きく伸びた年と言えます。アップルのiPad AirやiPad mini Retina、グーグルのNexus 7(2013)、アマゾンのKindle Fire HDXシリーズなど、話題の高性能モデルから1万円台という低価格モデルまで多くのタブレット製品がたくさん登場しました。

その中でも、12月に入り急上昇で注目を集めているのがマイクロソフトのOS「Windows 8.1」を搭載した8インチサイズのタブレットです。

2013年12月、すでに3機種が発表・販売が開始されており、一番手となったLenovoの「Miix 2 8」は12月6日の発売日に品切れ店舗が続出し、次回入荷も年末から年明けで予約待ちとなっています。

二番手となる「Acer W4」は、12月13日に発売を開始後、こちらも人気を集めているほか、三番手となるデル製の「Venue 8 Pro」は、11月末に予約を開始、Amazonの3,000円割引キャンペーンが募集初日で予定数完了するなど、Windows 8.1製品としては異例の人気を集めています。

Windows8.1搭載のタブレット製品は、すでに10インチクラスの製品が販売されていますが、8インチの製品だけが、なぜこれほどの注目と人気を集めているのか、その理由を探ってみましょう。


1.Office搭載とWindowsソフトが使えて4万円前後とコストパフォーマンスが高く、これまでのiPadシリーズやAndroidタブレットは、専用ストアのアプリしか使えませんが、Windows 8.1の8インチタブレットは、今まで利用していたWindowsソフトとWindowsストアのアプリの両方が利用できます。また、Officeソフトが標準搭載したモデルでもわずか4万円台で購入できるという点は大きな魅力です。

2.人気の「艦これ」もプレイできるパソコンに劣らない性能
Windows8.1の 8インチタブレットは、インテルの新CPU Bay Trail Atom Z3740を採用し、タブレットながら人気ゲーム「艦これ(艦隊これくしょん)」もプレイできるパソコンなみの高速処理を実現しています。

3.iPadやAndroidタブレットなみのバッテリー持ち
Windowsが使えるタブレットながらWindows8.1の 8インチタブレットは、バッテリーだけで約10時間の利用が可能と、iPadシリーズやAndroidタブレットと比較しても遜色のない長時間利用が可能です。

4.iPadやAndroidタブレットなみの軽量さ
Windows8.1の 8インチタブレットの本体重量は、約350g~420gと軽量で、7.9インチのiPad mini Retinaの326gやAndroidタブレットなどと比べても、遜色ない製品となっています。

5.わずか数秒で起動・終了ができる
iPadシリーズやAndroidタブレットと同じように、わずか数秒で起動と終了が可能です。使いたい時にすぐに起動してパソコンで使っているWindowsソフトが利用できるので、仕事などの作業をタブレットでもしたい人には最適でしょう。

6.キーボード、マウス、パソコン周辺機器も使える
見た目は8インチタブレットですが、中身はWindows 8.1パソコンと同等なので、パソコン向けの周辺機器がほぼ使える汎用性と拡張性の高さも大きな魅力です。外出先で、キーボードやマウスでの操作、メモリカードや外付けHDDを接続して利用することも可能です。

○これまでのタブレットとは違い 本当にパソコンを持ち歩けるタブレット
Windows 8.1搭載の8インチタブレットは、これまでのパソコンと同じようなことができるタブレットではなく、本当のWindowsパソコンを持ち歩けるタブレットと言えばわかりやすいでしょう。

タブレットは便利だけれども「パソコンのソフトやパソコンと同じ環境があれば、もっといいのに」といった不満をWindows 8.1の 8インチタブレットは解決してしまったというわけです。

現在、7~8インチクラスのタブレット市場は激戦区となっており、第3のタブレットとして登場したWindowsタブレットは、先行するiPadシリーズ、Androidタブレットにはない独自性と優位性で、今後の台風の目となるかもしれません。


遺伝子異常、卵子で一括診断 高い精度、命の選択懸念も

2013-12-30 16:46:28 | 医療

遺伝子異常、卵子で一括診断 高い精度、命の選択懸念も

【大岩ゆり】受精前の卵子を壊さずに、筋ジストロフィーなど数千種類の病気を起こす染色体や遺伝子の異常を一度に見つける方法を、米ハーバード大と北京大の研究チームが開発した。9割以上の精度で異常を見つけることができた。チームはこの手法で「より健康な卵子」を選んで体外受精で出産する臨床研究を始めるという。専門家は生命の選択につながると懸念している。

 新手法は、妊娠後に行う出生前診断と違い、診断結果で中絶せずに済む。受精卵の一部を取り出して調べる着床前診断とも違い、受精卵を傷つけずに済む。しかし、新手法は体外受精が不可欠だ。また、親が好む容姿や才能をもたらしそうな遺伝子の卵子を選んで赤ちゃんを作る「デザイナーベビー」を現実化する技術だとの懸念の声もある。

 検査には卵子のもとになる「卵母細胞」を使う。成熟して卵子になる途中で細胞の外に排出される染色体のDNAをすべて分析し、卵子に残る染色体や遺伝子の異常を予測。染色体や遺伝子異常で起きる数千種類の病気を一度に調べる。


六ケ所村自民党村議系5社、原燃から受注 福島事故後5.2億円

2013-12-22 17:59:03 | 原発

六ケ所村議系5社、原燃から受注 福島事故後5.2億円

地方は自民党マンセーだらけ 地方に議員はイラナイ

【大谷聡】核燃料サイクル施設が集中する青森県六ケ所村で、村議5人の親族が経営する村内の建設会社5社が、東京電力福島第一原発事故後の2011、12年度に、サイクル施設を運営する日本原燃(同村)から少なくとも計5億2千万円分の工事を直接受注していた。朝日新聞の調べでわかった。

 立地自治体として核燃料サイクル施設の安全性などを客観的な立場で検討する議員側が、事業者から利益を受けていた構図が浮かび上がった。

 この5社はいずれも、現職村議5人の妻や息子、弟が代表取締役となっている。5人ともかつて社長を務め、このうち3人は創業者だ。