正直者がバカをみる社会を目指す民主党 救済迷走に自民攻勢 3号切り替え漏れ

2011-02-25 22:24:45 | 報道
民主党は、真面目に働いた人が損をする、正直者がバカをみる社会を目指している。

会社員の夫の扶養を受ける妻ら、国民年金の第3号被保険者(3号)が扶養から外れた際に切り替え漏れが起きていた問題で、厚生労働省が救済策「運用3号」制度の導入を始めたことに対し、自民党は25日の厚生労働・総務合同部会で、厚労、総務両省に経緯などをただした。同党は、法改正ではなく課長通達による「運用」で不公平な制度を決めた、と問題視しており、今後も国会審議を通じ、批判し続ける構えだ。
 1月にスタートした同制度は未納だった人も救う内容だが、「正直者がバカを見る」との批判が集中し、厚労省は24日、制度を凍結した。しかし、25日の同合同部会では「政務三役が『運用でやれ』と指示したのか」などと追及する声がやまず、部会終了後、田村憲久厚労部会長は記者団に「大きな影響のある話。課長通達で済ませず、国民的な議論をしないといけない」と指摘した。
 会社員や公務員ら勤め人(第2号被保険者)の扶養を受ける3号は、2号らの保険料に支えられ、本人は負担をする必要がない。だが、夫が退職したり、本人の年収が130万円以上となって扶養から外れた場合は、市町村に「第1号被保険者」への切り替えを届け出て、毎月保険料を払う必要がある。
 ところが厚労省の推計で届け出をせず、3号のまま保険料を払っていない人が数十万人以上に上ることが判明。この場合、さかのぼって保険料を負担できるのは2年分だけで、未納期間がそれより長ければ、その分将来の年金額が減額される。また受給資格を得るのに必要な25年に届かず、無年金となる可能性もある。
 発覚したのは、09年12月、旧社会保険庁職員を対象に実施したアンケートがきっかけだった。これを受け、政府は切り替え漏れの人も2年分さかのぼって保険料を払えば、残りの未納期間も保険料を負担したとみなす「運用3号」制度の導入を決めた。
 しかし、これではきちんと保険料を払い続けてきた人と同額の年金を受け取ることになり、「不公平だ」との指摘が出ている。また、法律でなく、課長通達で決めたことに、自民党幹部は「プロセスがなってない」と声を荒らげる。
 こうした状況に、全国社会保険労務士会連合会は25日、「新たなモラルハザードが生じない仕組みを構築すべきだ」との見解を公表した。【鈴木直、山田夢留】(年金:救済迷走に自民攻勢、政府を追及 3号切り替え漏れ - 毎日jp(毎日新聞))


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