一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

経ヶ岳・タワラギ山 ……いろんな花、それにウスキキヌガサタケにも逢えたよ……

2014年09月10日 | 多良山系
8月初旬に夏山遠征で北アルプスへ行って以降、
ヤスさんとは2度ほど一緒に山へ行く計画であったのだが、
一度目は、豪雨で、
二度目は、ヤスさんの仕事の関係で、
いずれも流れてしまった。
だからヤスさんとは、
7月16日に平尾台へ行って以来の久しぶりの山行となった。

今日は、
ヤスさんからかねてよりリクエストされていた経ヶ岳へ行くことにした。
この時期だといろんな花を見ることができるし、
運が良ければ、ウスキキヌガサタケにも逢えるかもしれない。
天気も良さそうなので、ワクワクしながら今日を迎えた。

当初は黒木登山口からのルートを考えていたが、
私の方に午後から急用ができて午前中しか登山できなくなり、、
急遽、短時間で登れる佐賀県側の中山キャンプ場から登ることにした。
午前6時に某所で待ち合わせをし、一路中山キャンプ場へ。

早朝ということもあって、
登山口の駐車場には一台の車もなかった。
準備をし、軽くストレッチをして、出発。


ゆっくり登って行く。


林道が工事中のため、


こちらの登山道から登って行く。


いつもは林道を歩くことが多く、
この登山道を歩くのは久しぶり。
でも、なかなかイイ雰囲気。


ミズヒキの花が咲いていたので、パチリ。


キンミズヒキの花もたくさん咲いていた。


アキチョウジも姿を現していた。


中山越に到着。




少し休憩して、経ヶ岳方面へ歩いて行く。


今日は、平谷越経由で登頂することにし、
この分岐を右へ。


このトラバース道は雰囲気がイイので、大好きな道。


途中にソーメンの滝がある。


今日のソーメンは数本のみ。(笑)
水量が少なかった。


平谷越に到着。
経ヶ岳へ登る前に、タワラギ山へ寄り道することにした。


こちらも大好きな道。


木々が美しい。




タワラギ山(1040m)山頂に到着。
鈍頂で、展望はなし。
あまり人の来ない山だ。




平谷越へ戻り、
経ヶ岳へとりつく。
いきなりのクサリ場。


慎重に登るヤスさん。


岩場の先に、高い空。
「北アルプスのようですね」
とヤスさん。
今年は足の怪我で夏山遠征ができなかったので、
感慨深そうだ。


見晴らしの良い岩場からの眺めは最高だった。


タワラギ山方面。


幾重にも重なり合う佐賀県側の山々。


経ヶ岳山頂に到着。


素晴らしい眺めを楽しみながら、早めのランチ。


昨年の4月7日にヤスさんと一緒に経ヶ岳に登ったときは、
まさかまさかの雪と霧氷で、
展望はまったく得られなかったので、
今日の展望にヤスさんは驚いていたようだった。


「素晴らしい山岳美ですね~」


ランチの後、中山越へ下山開始。
急斜面なので、注意しながらゆっくり下りて行く。


木漏れ日が美しい。


中山越を通過し、
中山キャンプ場へ戻って行く。


約5時間の山歩きだった。


では、今日出逢った花を少しだけ。
まずはメタカラコウ。


モミジガサも咲いていた。


こちらはクサヤツデ。


いいね~


ツクシコウモリソウもたくさん咲いていた。




ナガバノコウヤボウキにも逢うことができた。


大好きなツルリンドウはいろんな場所に咲いていた。




アキノキリンソウは咲き始め。


キガンピや、


キハギにも逢えた。


シュスランは終焉を迎えていたが、


ミヤマウズラはまだまだ元気だった。




相変わらずとぼけた表情。(笑)


いいね~


で、ウスキキヌガサタケに逢えたかというと、
逢えました~
こちらは、最初に出逢ったウスキキヌガサタケ。


他にはないだろうかと探してみると、ありました~


ヤスさんは初めて見るそうで、
「こんなに美しいとは思っていませんでした」
とのこと。




しばらくすると、
スポットライトのように陽が当たり始めた。


さらに輝きを増す。


今日も「一日の王」になれました~

この記事についてブログを書く
« 八幡岳 ……タヌキマメ、キバナ... | トップ | 天山 ……タンナトリカブトが咲... »