一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

オオキツネノカミソリが咲き始めた八幡岳 ……ヒナノウスツボやハグロソウも……

2023年07月15日 | 八幡岳・女山(船山)・眉山


7月14日(金)

もうそろそろオオキツネノカミソリが咲き始める頃だと思い、
八幡岳に登ってみることにした。

途中、いつものように大平展望所に立ち寄り、




“蕨野の棚田”を眺める。
6月1日に来たときには水田であったが、


今は緑一色となっている。
ハートも緑色になっている。


コオニユリが咲き始めている。


夏が来たことを実感する。


“池高原”に到着。
今日は、“池高原”の駐車場に車を駐めて、周回ルートを歩くつもり。


「山と溪谷」2023年7月号の「盛夏の山の花を訪ねる」という特集で、
佐賀県の八幡岳が紹介されており、
今日はその紹介されていたルート(歩行時間:約2時間30分)を歩く。


記事では八幡岳峠(路肩に5台ほど駐車可能)を起点にして周回していたが、


私は“池高原”(八幡岳キャンプ場)の大きな駐車場(約40台駐車可能)を起点に周回する。


まずは八幡岳峠に向かって歩いて行く。
八幡岳キャンプ場入口前を通過。(ここに下山してくる予定)


しばらく車道歩き(30~40分)となるが、


眺めの良い場所もある。
中央に見えるのが、(私にとっての裏山)鬼ノ鼻山。


ちょっと心配になるくらい下って行く。(笑)


ウバユリがあちこちに咲いている。


徳連岳に連なる山々と、中腹の棚田が美しい。


八幡岳峠に到着。


小さな駐車スペースもある。


ここから入って行く。(案内板は色褪せて判読不能となっている)


ゆっくり登って行く。


道沿いにハグロソウがたくさん咲いている。


可愛い花だ。


川内峠からの道(九州自然歩道)と合流。




滑りやすい道なので、気を付けて登って行く。


やがて植林帯の道となる。




小さな沢などを横切り、高度を上げていくと、


自然林の道に変わり、


左側に大きな岩が現れる。


ここに、平安時代の武将・鎮西八郎為朝が八幡大菩薩を祭ったといわれる祠があり、
山名の由来ともなっている。


この辺りからオオキツネノカミソリが咲いている筈なのだが、
今年はまだ咲いていない。
例年よりも少し遅れているようだ。




豪雨が続いたので、倒木も多い。


群生地の下部で、やっとオオキツネノカミソリの花を見つける。


嬉しくて何枚も写真を撮る。






よく見ると、あちこちに咲いている。




群生地をゆっくり登って行くが、


所々に一輪か二輪咲いている程度。




まだ一分咲きとも言えない程度なので、満開は7月下旬から8月上旬になると予想。


斜面いっぱいに咲き誇るオオキツネノカミソリも好いが、
このようにポツリポツリと咲いているオオキツネノカミソリも風情があって好い。




登山者は誰もおらず、
静かな山歩きを楽しめるこの時期の八幡岳が(むしろ私にとっては)好もしい。


山頂近くになると、
モミジガサや、


ハンカイソウの花が咲いている。




森を抜けると、


ここにもコオニユリが咲いていた。


左側の狭い道を通り、


八幡岳山頂に到着。




電波塔の乱立する山頂部なので、展望はイマイチだが、


それなりに楽しめる。


現在は工事中で、山頂から(直接は)展望所へは行けなくなっている。


山頂を下りて、この分岐から展望所へ行けるが、今日はパスする。


しばらく車道を下り、ここから再び“九州自然歩道”の道へと入って行く。




滑らないように気を付けながら軽快に下って行く。




で、出発点に戻ってきた。(花を見ながらゆっくり歩いたので歩行時間は3時間となった)


今日は、オオキツネノカミソリの花の他にも、
ヤマトウバナや、




ヒナノウスツボの花も見ることができた。




今日も「一日の王」になれました~

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