一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……ヤマトキソウ、クモキリソウ、アキノタムラソウなどが姿を現した……

2021年06月11日 | 天山・彦岳


6月10日(木)

明日から天気が崩れそうなので、
今日、天山に登っておこうと思った。
ミヤマキリシマも終わり、今は花の転換期なので、稜線に花は少なく、
平日でもあり、真夏日や猛暑日が続いていることから、
登山者は少ないと思ったからだ。
静かな山歩きを愛する私としては、
登山者が少ないということが何よりなのだ。
もうそろそろヤマトキソウやクモキリソウが咲き始める頃なので、
それも確かめてみたい。

9:30
天川登山口駐車場に着くと、
予想通り、一台の車も無かった。
嬉しい!


出発。


緑が濃くなっていく。


コガクウツギのむせかえるような香りが私を包む。


キイチゴの実が金色に輝く。


雨水で穿たれた溝に、地層が現れており、
天山の成り立ちに思いが飛んだ。


あめ山分岐を通過。


いつもの場所でパチリ。


もうすぐ山頂。


天山山頂に到着。
山頂には誰もいなかった。


展望は、靄っていたのでイマイチ。


稜線散歩へ。


ミヤマキリシマがまだ所々に残っていて、


一人歩く私を楽しませてくれた。


真っ赤なヤマツツジもまだ見ることができた。


ゆっくり歩いて行く。


コバノギボウシや、


ノギランは、開花準備OK!


キュウシュウコゴメグサの葉も出てきた。


そして、今日の目的、ヤマトキソウ。
まだほとんど咲いていなかったが、
天山で最も早く咲く場所に行ってみると、
2株だけ見つけることができた。(写真中央と中央寄りの右下)


まだ熱心に探さないと見つからないレベルなので、
普通の人が普通に見つけることができるようになるまでは、
もう少し時間がかかるだろう。


逢えて嬉しかった。


いつもの場所で、


こんな風景を見ながら珈琲タイム。


本日の「天山壁」。


梅雨になって、モウセンゴケが目立って多くなってきた。


7月の開花が待ち遠しいハンカイソウ、


9月の開花が待ち遠しいタンナトリカブトや、


ホソバノヤマハハコも、
順調に育っている。


天山山頂に戻ってくる。


ここまでに出会ったのは、
七曲峠から駆け上がってきたトレイルランニングの男性1名のみ。


ちょっとだけ散歩道へ寄り道してみる。


天山は案外ヤマボウシの多い山だ。


サ○ノオの第一群生地へ行ってみると、
もうほとんど実になっていたが、


まだ、花もあった。
天山のこの花は本当に花期が長い。
もう6月も半ばなのにね。


シモツケや、


アキノタムラソウや、


セイヨウノコギリソウも咲いている。


開花し始めたヤマアジサイを見ながら、




クモキリソウの群生地へ。


他の山はもう咲いているが、
天山は標高が高いので、まだ蕾であった。


こちらにも、


こちらにも、


こちらにも……
もうしばらくして、開花した頃にまた見に来ることにしよう。
今日も「一日の王」になれました~


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