一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

星生山……この素晴らしい一日は忘れない……

2007年01月28日 | 山岳会時代の山行
「運がよければ昨年鶴見岳で見損なった霧氷に会えるはず…」
マイクロバスの中で配布された資料にそう書かれてあった。
運が良ければ…
アイゼンを装着し、牧ノ戸から登り始める。


「おおっ!」
いきなり霧氷のトンネルだ。
白く輝く霧氷が、我々「からつ労山」を歓迎してくれていた。


衣服調整の為、休憩。
ここでも、周囲には霧氷が…


稜線に出ると、一面に白銀の世界が広がる。
至福の一瞬。いや永遠。
自然の造形美に、感動、感激、そして感謝。




沓掛山を越え、急崖を下り、台地を進む。
そして星生山に取り付く。
時折、強い風が吹くが、それも何だか心地よい。


ふと見上げると、白い山頂の向こうに青空が…。
星生山が、我々を、両手を広げて迎えてくれた。
またまた感動、感激、そして感謝。


久住分かれの避難小屋で昼食。
カップ麺をすすり、熱いコーヒーを飲む。
「美味い!」


昼食後は、すがもり越え経由で、周囲の風景を楽しみながら長者原をめざす。
幸運な一日の余韻を楽しむかのように、ゆっくり歩く。








やがて長者原へ。
振り返ると、砂糖をまぶしたような美しい三俣山が我々を見送ってくれていた。


ありがとう!
この素晴らしい一日は、絶対に忘れないよ!

この記事についてブログを書く
« 石谷山・九千部山縦走 | トップ | 隠居岳 »