一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

近くの里山 ……ヒトリシズカ、フデリンドウ、シュンランの群生地で遊ぶ……

2024年04月06日 | 近くの里山


4月5日(金)

以前は週1回の登山で、体力の現状維持はできていた。
それが70歳近くになってくると、それでは現状維持はできなくなった。
なので、今は、山へ行く回数を週2回にしている。
都会に住んでいると、それはなかなか難しいと思うが、
自然に囲まれた田舎に住んでいると、それが容易に出来る。
特に、(有名無名にかかわらず)近くに山があると、
自宅の玄関が登山口になったりもする。
今日も、ふらりと近くの里山で山歩してきた。(とは言っても3時間以上は歩いている)

4月になり、新緑が増えてきた。




新緑を見ているだけで気分が好い。




この山にはアオキが多い。


今は花を咲かせている。


足もとには、クサイチゴの花がたくさん。




ムラサキケマンや、


キケマンや、


ヤブニンジンも咲いている。


シュンランはあちこちで見掛けた。


以前、天山で、「シュンランの咲く場所を教えて下さい」と懇願されたことがあるが、
家の近くの里山歩きでも、歩く頻度を増すだけでシュンランには出逢える。


シュンランは目立つ花ではないので、よ~く探すと案外見つかる。


あなただけのシュンランが見つかる筈だ。


ムサシアブミや、


ホウチャクソウを見ながら、


フデリンドウの群生地へ。
今日は曇っていたが、開花して待っていてくれた。


ひとつひとつ撮っていく。


秋に咲くリンドウに比べれば、小さくて、地味な花だが、


花の数が増えてくると、豪華な感じになってくる。








ここまでくると、立派な花束だ。


この花束をあなたに……


葉の背面が紫色のシハイスミレ(紫背菫)や、




もうすぐ開花しそうなカノコソウを見ながら、


ヒトリシズカの群生地へ。
「おっ、咲いてる~」




ヒトリシズカも小さくて目立たない花なので、
最初は探さないと見つからないが、




ひとつ見つかると、次々と見つけることができる。




花を追っていくうちに、そこが群生地であることが判明する。




大好きな花なので、嬉しくてたまらない。




踏みつけないように注意しながら撮っていく。




遠くの花は、
カメラを(光学40倍ズームの)「キャノンPowerShot SX740 HS」に替えて撮る。


遠くの花でも、これほど(近くに見えるように)撮れるカメラに感謝。




名は「ヒトリシズカ」であるが、一人でいることはほとんどない。


一人でいたためしのないヒトリシズカ。(笑)


〈この群生地に咲くヒトリシズカの全ての花を撮って残したい……〉
そう思えるほどに愛おしい。




こんな素敵な花々に出逢えるから、里山歩きはやめられない。
今日も「一日の王」になれました~


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