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狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

文科大臣はキャバクラがお好き 

2009-09-30 18:08:38 | 教科書

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昨日の「県民集会」の実行委員会の代表が、

10月半ばに上京して川端文科大臣に談判するという。

彼らにとっての朗報が入った。

元々、大阪高裁判決と教科書検定意見で否定された「軍命」を、教科書に載せよという無理難題が彼らの目的。

それを新しい文科大臣になったので、「政治主導」で教科書を書き換えろという。

普通で考えれば理不尽な要求だ。

だが、ターゲットの川端文科大臣の趣味がわかれば理不尽な要求でも攻め易い。

川端大臣はキャバクラを利用して「政治活動」をするのがお好きなようだ。

代表団のちょん髷ジーさんには、事前に東京は錦糸町界隈のキャバクラの下調べをすることをお勧めする。

キャバクラで川端文科大臣が国民の税金を飲んだのだから、

「削除を撤回」を飲むのも簡単だと思うがね。

もっとも年寄りの冷や水ならぬ冷酒にはご用心。

政治活動でキャバクラ利用 江田議長ら民主5議員団体
 江田五月参院議長や川端達夫文部科学相ら民主党の計5議員の政治団体が2003~07年分の政治資金収支報告書に、女性従業員に接客させるキャバクラやクラブなどでの飲食代を政治活動費として計上していたことが30日、分かった。団体は党本部から寄付を受けており、その原資には政党交付金も含まれるため、支出の在り方が問われそうだ。

 会派離脱中の江田氏の資金管理団体「全国江田五月会」は事務所役員とマスコミ関係者、後援者らとの懇談に東京都台東区のキャバクラなど11店を利用。5年間で計約240万円を支払ったという。江田氏の事務所は「これからもこのような店を使うか、事務所役員らと相談して決めたい」としている。

 直嶋正行経済産業相の政治団体は3店で計約150万円の飲食を計上。

 松野頼久官房副長官の資金管理団体は東京都内のクラブ2店を利用し、約50万円を支払った。松本剛明衆院議院運営委員長の資金管理団体も都内のクラブ2店の飲食代として約30万円を計上。いずれも関係者との懇談に利用したなどと説明している。

 川端氏が代表を務める「民主党滋賀県第1区総支部」と資金管理団体などがスナックなどを政治活動に利用していたことも判明。川端氏の事務所は「党からの寄付は充てていない。これから詳細を調べる」としている。

 民主党が所属議員に配布する「政党交付金ハンドブック」では、交付金から酒を伴う飲食費への支出を禁じている。

2009/09/30 14:02   【共同通信】

                   ◇

参議院議長、文科大臣、経済産業大臣、官房副長官、衆議院運営委員長。

ダムあり、友愛あり、基地外(基地は県外)あり、モラトリアムありと、鳩山政権の派手なショーをみせられていたら、今度はキャバクラ好きの面々の登場。

よくもこれだけの大物議員が揃ったものだ。

国費を使ってキャバクラを「性事活動」の場、もとい「政治活動」の場にしていたのなら、麻生内閣だったら全員辞任だっただろう。

さて、鳩山首相の性事判断、

いや、政治判断やいかに。

 

【追記】

ちょん髷ジーさんへ、新情報。

川端大臣は、キャバクラより舞妓やニューハーフの方がお好きのようなので,そのほうの事前調査も怠りなく。

 

毎日新聞 2009年9月30日 2時30分

《川端達夫文部科学相の政治団体「達友会」では東京・新宿のニューハーフショーパブへの支払いがあったほか、同氏が代表を務める「民主党滋賀県第1区総支部」では、京都・祇園で舞妓(まいこ)姿の女性が接客する店もあった。川端氏の政党支部の会計責任者は「法に基づいて正確、適切に記載している」と回答するだけで、川端氏本人の参加については「答えられない」とした。
 こうした支出について、漫画家のやくみつるさんは「飲み屋だろうがキャバクラだろうが、遊興を伴い批判を受けやすいところは私費でなんとかすべきだ」と指摘する。政治資金オンブズマン共同代表の上脇博之・神戸学院大大学院教授は「キャバクラへの支出は政治活動とは無縁。政党交付金が入っている政党支部や資金管理団体から支出されているなら税金が使われているのと同じ。党としてこのような支出を防止できないなら、法律による制限が必要だ」と話している。》民主党政治資金キャバクラ









 

 

 

 

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9・29県民集会 参加者は1000人

2009-09-30 08:20:09 | 教科書

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今朝の沖縄タイムスの一面と社会面のトップを飾る見出しを紹介する。

◆一面:

「検定撤回」再び誓う

9.29県民集会

政権交代を機に訴え

「沖縄条項」の実現要求

 

◆社会面:

真実の力今こそ

検定撤回県民集会

党派越え結集再び

「沖縄戦の実相次代に」

沖縄の新聞のウェブ記事アップは遅いので、琉球朝日TVの記事を引用する。

2009年9月29日

教科書検定問題 記述回復 新政権に訴え

問題が持ち上がって2年余り。新しい政権に再び訴えです。 文科省の教科書検定で沖縄戦のさなかに起きた集団自決の記述が書き換えられた問題で、記述の回復や検定制度の公平性を求めようという集会が那覇市...続きを見る←【動画あり】

                                             ◇

川端文科大臣 「県民の強い関心知っている」

文部科学省の川端大臣は29日の会見で、教科書検定で消された集団自決の日本軍の強制の記述の復活を県民が求めている事について言及。「沖縄県民のみなさんが強い関心を持っているのは承知している。いろんな思い...続きを見る←【動画あり】

                    ◇

昨日の「集会」には、参加人数の概数でも掴もうと、物好きにも実際参加して見た。

なるほど微妙な時間に開催したものだ。

定刻の午後6時を約10分ほど遅れて開会したが、その時点ではやたらと赤旗の林立が目立つだけで、人数はざっと500名程度。

6時30分頃にはあたりはすっかり闇に閉ざされライトのない所はでは近くの人の顔もわからない状態。

上記【動画】でも分かるとおり、これでは人数をカウントしようにも出来ない。

ちなみに沖縄タイムスは1000人(主催者発表)としていたが、主催者発表が1000人なら実際は300人かとも思ったが、

暗くてカウントできないので、まぁこんなものかといった「主催者発表」ではある。

それより開会前は沖教組、自治労などの赤旗がやたらと目だって、その数は100近くあったのではないか。

中には「全国年金組合」とか「退職教職員会」や「○○老人会」といった旗もあったが、

ちょん髷ジーさんが実行副委員長をするくらいだから、暇なお年寄りにとっては結構な暇潰しになるのだろう。(続く)

                   ◆

【おまけ】

チャンネル桜の最新アップです。

 【反戦平和の島・沖縄の真実】當真一也氏に聞く[桜

 

                ◆

お知らせ

   第27回 沖縄と日本の未来を考える講演会

演題「どうなるか、鳩山政権での教育問題」

先の衆院選で民主党が圧勝したが安全保障問題や教育問題への先行きの不透明感はぬぐいきれない。神奈川県・鎌倉市議を4期16年務め行財政改革と教育正常化の成果を挙げた伊藤玲子氏が鳩山政権の教育政策などを占う。

自治労、日教組を支持母体にした民・社・国連立政権に日本の教育を任せられるか。 左翼思想で学校を牛耳る日教組と戦ってきた伊藤玲子氏を迎え、下記のとおり講演をしていただくことになりました。 友人、知人お誘い合わせの上お気軽にご参加くださいますようお願い申し上げます。

【日 時】 平成21年10月4日 (日)
【日 時】 午後1時30分会場 午後2時開演

【会 場】カルチャーリゾート フェストーネ(旧沖縄ハイツ)地図
     宜野湾市真志喜3-28-1 電話 098(898)1212

【会 費】 1,000円

【問 合】 世日フォーラム沖縄事務局 TEL:098-868-3037

                        FAX:098-862-9195

講師 伊藤 玲子氏
(「立て直そう日本・女性塾」幹事長)

プロフィール 昭和2年、宮城県仙台生まれ。山脇高等女学校(現・山脇学園中学校・高等学校)を卒業。

結婚して専業主婦として40年余を過ごした後、平成元年、在住の鎌倉市の革新市政に我慢出来ず市会議員に挑戦、当選する。4期16年の任期を努め、行政改革と教育正常化に成果を挙げる。平成16年、当時の文部科学大臣中山成彬氏の政治思想と一致し、同大臣へ現場レベルでの教育実態を報告。400校にも及ぶ学校視察を経て、「教育基本法の改正」や「ゆとり教育の見直し」などの政策に貢献。現在、日教組支配の学校教育を改革するため、雑誌に論文を掲載するほか、全国で講演会を行う。

著書に、「中山成彬はなぜ日教組と戦うのか~まっとうな教育を回復せよ」(平成20年、KKベストセラーズ刊)など。


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「白旗の少女」をテレビ東京が放映【再掲】

2009-09-29 18:20:14 | 未分類

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【再掲】です。

自民党が歴史的大敗を喫したというのに、政治ネタ抜きで、連日「政治ブログ」のランキングを維持するのは少々キツイ。

そこでネタ探しにネットを彷徨っていたら、こんなのに遭遇した。

テレビ東京 「白旗の少女」

沖縄での放映は不明だが、9月30日にテレビ東京放映予定とのこと。

道理で昨日の当日記へのアクセスの検索ワードが、「白旗の少女」とその関連ワードで100件を越えていたわけだ。

納得である。

「白旗の少女」については、過去に何度かエントリーした。

この物語は、「一フィート運動」で入手した米軍の記録フィルムに写っている白旗を振って歩く少女がモデルとなっており、戦後、偏向した「平和教育」の教材として利用 されてきた。

写真では、少女の後ろに、たまたま通りかかった日本兵が歩いており、この光景を、反戦運動家達は、わずか7歳の少女を盾にして投降する 「卑怯な日本兵」というストーリーに仕立て上げた。

今回のドラマでも、ドラマだからといって、ご本人の証言を捏造したり原作とかけ離れたたストーリーには注視が必要である。

以下は一部編集した再掲です。

 

                    ◇

沖縄戦において米軍は圧倒的物量をほこり、その戦力の余裕から数多くの報道班を配備した。

彼らが撮影した多くのフィルムは冷徹に戦争の実像を記録をした。

だが、後世これらを見た沖縄の「識者」たちはそれを基に数多くの神話を捏造した。

イデオロギーまみれの「平和教育」のために。

「白旗の少女」の写真を知る者は多いが、「平和教育」のために作られた少女にまつわる神話の背景を知る者は少ない。

<白旗の少女 とは、沖縄戦で白旗を掲げ投降した少女。大田昌秀編著『これが沖縄戦だ』に写真が初めて登場。1986年公開の記録フィルム「沖縄戦・未来への証言」の中の笑顔が県民の印象に残った。少女は当時7歳の比嘉富子。(琉球新報)>

                   ◇

 

「白旗の少女」や長寿の秘密 高校英語教科書に“沖縄” カメラ 2008年3月26日

 文部科学省は25日、2009年度から主に高校高学年で使われる教科書の検定結果を公表した。高校英語教科書には、沖縄戦で白旗を掲げて米軍に投降した「白旗の少女」と沖縄の長寿の秘密を探る「東洋の長寿の秘密」が登場する。「白旗の少女」は三友社出版で2、3年生対象、「東洋の長寿の秘密」は増進堂で3年対象のリーディングの教科書にそれぞれ05年から掲載されている。また音楽ではBEGINの「島人(しまんちゅ)ぬ宝」、寺島尚彦さんの「さとうきび畑」が登場するなど、沖縄を題材としたものが紹介されている。
 「白旗の少女」は沖縄への修学旅行生が増加し、関心が高まる中、平和問題につながる教材として05年に発行した教科書に初めて掲載され、現場教師らに好評だったことなどから今回も掲載を決めたという。
 内容は沖縄戦末期に一人戦場をさまよった少女が白旗を持って一人米軍に投降し、奇跡的に一命を取り留め、その時撮られた写真が“白旗の少女”として写真集に掲載され、少女は写真を撮ったカメラマンと43年ぶりに再会を果たした―という体験談をまとめた。(略)
 
                                             ◇

米軍によって撮影された記録フィルムの中で、戦争に翻弄される子どもたちの姿には心を痛める。

その中でも特に有名な白旗の少女の写真は、戦争の残酷さを伝えて圧倒的迫力で見る者の心を大きく揺さぶる。

 

「白旗の少女」は、アメリカ軍が沖縄戦を撮影したフィルムを買い取る「一フィート運動」の成果として、1984年に紹介されたフィルムに写っていた。

手製の白旗を掲げ投降する少女の姿は、男服を作り変えたと思われるボロボロのもんぺに裸足のみすぼらしい姿で、健気にも白旗を右手に、左手でカメラのレンズから顔を隠しているように見え、見る者の心を打った。(映画版を見るとカメラに手を振っている様子)

 

後の調査によると、少女を写したカメラマンは二人いて、一人が記録映画、もう一人がスチル写真を撮影したらしい。

以後「白旗の少女」の写真は多くの沖縄戦記出版物に転載され見るもの全てを圧倒的感動の渦に巻き込んでいく。

「白旗の少女」の発掘は、『写真記録「これが沖縄だ」』(1977年)の初版発行の7年後になるので、同書掲載の写真は1987年の改訂版で新たに掲載したのだろう。

「白旗の少女」が公開されたその翌年の6月には、左翼ジャーナリスト新川明氏(元沖縄タイムス社長)と画家・儀間比呂志氏がコンビを組んで『沖縄いくさものがたり りゅう子の白い旗』というタイトルの本が出版され、同書を原作にしたアニメ映画まで製作されている。

 「白旗の少女」が教科書に載ったり、修学旅行生に紹介され、写真やフィルムを見た多くの人々がその場面に衝撃を受けるのは、白旗を手に投降する少女のけなげな姿にあったのではない。

「平和教育」のため、沖縄の「識者」の予断により歪曲され、捏造された醜悪な日本兵の姿に衝撃を受けたのである。

米軍が提供する沖縄戦の写真を歴史教育に使用するのは結構なことだが、それを扱う「識者」の色メガネを通して、歴史が捏造される例は多い。

例えば子供用の絵本として出版されたの『りゅう子の白い旗 沖縄いくさものがたり』(文・新川明、版画・儀間比呂志)には、少女(りゅう子)が白旗を掲げて銃剣を構える米兵に投降する場面(先頭のりゅう子の後ろには両手を上げた多くの日本兵が追随している版画絵)では、次のような文がある。

ゆっくりと目をあけると

すきとおるひかりのむこうに

アメリカ兵のすがたがみえました。

戦車のかげで鉄砲をかまえたまま

白い歯をみせてわらっています。

 

ふりかえると、日本兵たちが

両手をあげてついてきました。

おじいさんや女の人も

よろよとつづいていました。

そのむこうに、ガマが黒い口をあけていました。

 

同書の「あとがき」には次のようなことが書かれている。

 
  <さる太平洋戦争では中国をはじめたくさんの国の人たちが犠牲になりました。日本の国民もヒロシマやナガサキに代表される大きな被害をうけました。しかし、沖縄戦は、ほかにみられない軍隊の姿をさらけ出しました
 本来、軍隊は国土と国民を守ることをタテマエにしていますが、究極的には自国の国土の中でさえ、自国の国民に銃口を向けて食糧を奪い、無闇に住民を殺す存在でしかないことを明らかにしたのです。それが、戦争であることを沖縄戦は教えました

 
私たちはこの絵本作りで、沖縄戦世を追体験しました。
 はじめに、沖縄一フィート運動の会が入手した米軍の沖縄戦記録フィルムに、爆砕された山の石ころ道を、白旗をかかげて米軍に近づいてくる少女がありました。おかっぱ頭で、もんぺはずたずたに裂け、焦土を踏む素足が痛々しい。
 
さらに映像は、ロングになり、少女の約十メートル後から、両手をあげて、ついてくる日本兵たちの醜い姿まで写していました。それは、わずか数秒のカットでしたが、見ている私たちにあたえた衝撃は小さくありませんでした。 >
 

日本軍への憎悪を掻き立てるような文章を書いた新川明氏は元沖縄タイムス社長で、「沖縄イニシアティブ方式」と呼ばれる卑劣な手段で沖縄紙の論壇からから保守論客を放逐した左翼ジャーナリストである。

「沖縄イニシアティブ方式」の詳細は、雑誌『WILL』2008年8月増刊号に寄稿してあるので参照されたい。

また、版画による絵を担当した儀間比呂志氏は沖縄ではよく知られた文化人で、このコンビで作られた絵本は大きなインパクトを与えた。

絵本が糾弾するのは、「白旗を持った少女を盾にその後ろからついて来て、米兵に命乞いする」といった日本兵の卑劣な姿であった。

で、実際はどうであったのか。

記録映画版の映像で動画を見ると、「虚脱したようにゾロゾロ歩く避難民の列の中に白旗を持った少女を見たカメラマンが、その姿に興味を持ってカメラの焦点を合わせ、気が付いた少女がカメラに手を振った」といった印象である。

それを示す他の角度の写真には少女の背景に反対方向に向かって歩く日本兵らしき人のリュックを背負った姿も映っており、「識者」たちが主張する「少女を盾にした卑劣な日本兵」という雰囲気は画面からは読み取れない。

 


 

 

1985年、沖縄の「識者」たちによる『沖縄いくさものがたり りゅう子の白い旗』の発刊で、「卑劣な日本兵」という神話が一人歩きを始めた。

それを見たご本人の比嘉富子さんが、1987年「白旗の少女は私です」と名乗り出て話題を呼んだ。

そして二年後の1989年、今度は比嘉さん自著による『白旗の少女』(講談社 文・比嘉富子 絵・依光隆)が刊行される。

そしてその本の後書きには、当初名乗り出ることも、自著を出版することも躊躇していた比嘉が、あえて自筆による出版に踏み切った動機を次のように書いている。

・・・ところで、沖縄戦の記録映画が公開されて以来、あの映画のなかで、白旗をもって投降するわたしのうしろから歩いてくる兵隊さんたちが、わたしを盾にしてついてきたかのようにごかいされてているのは、大変残念なことです。
この兵隊さんたちは、わたしの歩いてきた道とは別の道を歩いてきて、偶然、一本道でわたしと合流した人たちです。 そして、私のほうが先に一本道には入ったため、あたかも白旗をもった私を弾よけにして、あとからついてきたかのように見えるのです。
したがって、わたしと、背後から歩いてくる兵隊さんとは、いっさい関係がなかったのです。 このことは、事実として書き加えておかなければなりません
。(204、205頁)>

比嘉富子さん、よくぞ生きておられて、よくぞ真実を告白してくださいました。

不幸にして比嘉さんが生きてはおられず、また生きてはいても何かの都合で名乗り出ることなく沈黙を守っていたら、「少女を盾にした卑劣な日本兵」は歴史として永久に語られたであろう。

ここで登場する日本兵は名も顔も知られぬ無名兵士ゆえ、梅澤、赤松両隊長のように名前を特定されないが、日本軍の代表として「醜悪な日本兵」が定着していたであろう。

記録映画を見た観客は、真実をそのまま写すカメラの目を通して事実を見る。

だが、新川明氏や儀間比呂志氏のような「識者」の文や絵を通して伝えられるものは真実とは遠くかけ離れたものである。

その昔、佐藤栄作が辞任会見の折に、

「テレビはしゃべったことをそのまま映すが新聞はウソを書くから記者は出て行け」

と新聞記者を会場から追い出した話しを想い出す。

 

では、「白旗の少女」のご本人である比嘉富子さんが、名乗り出て真実を告白したため「白旗の少女」の神話は崩れ去ったのか。

否、相も変わらず「卑劣な日本兵」を断罪する『りゅう子の白い旗 沖縄いくさものがたり』は一行の訂正もされず発売されているし、子どもたちへの「平和教育」では「悪逆非道」のイデオロギーで日本軍を貶め続けている。

これはデタラメな記事を満載しながら、今でも発売し続ける『鉄の暴風』と同じ構図である。

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亀井静香暴走の真意は? 

2009-09-29 07:39:10 | 県知事選

 

沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所

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鳩山首相「モラトリアムまで合意していない」 亀井金融相の主張拒否?9.28 20:49

静かでない男、亀井静香氏がまたも突出した静かでない男、亀井静香氏がまたも突出した

鳩山紀夫首相は28日夜、亀井静香金融相が提唱している中小企業向け融資や個人向け住宅ローンを3年程度猶予する「モラトリアム法案」について「連立与党でモラトリアムまで合意しているわけではない」と述べ、亀井金融相の主張は受け入れがたいとの姿勢を示した。

 一方で首相は「中小企業が資金繰りに困っており、何らかの手だてが必要というのは事実だ。担当閣僚と担当者を中心にしっかり議論して政治主導でいい答えを見いだすことができると思う」とも指摘し、中小企業対策を早急に取りまとめるべきだとの考えも表明した。

 首相官邸で記者団に答えた。

 亀井氏は自身が提唱するモラトリアム法案に対し政府内で異論が出ていることに反発しており、「(首相も反対なら)私を更迭すればいい」などと発言している。

                     ◇

亀井金融相が暴走している。

27日のテレビ朝日の「サンデープロジェクト」で、自論の中小企業向け融資や住宅ローンの返済を猶予する制度(モラトリアム制度)の導入をぶち上げた。

番組で民主党の経済顧問とうわさされる榊原氏や経済評論家の財部氏の猛攻撃に対し、「そんな古い頭で批判するの無責任だ」と一蹴したが田原氏には「(支払い猶予には)利息も含む」という言質をしっかりとられた。

さらにに藤井財務相など連立政権内で反対論が出ており「内閣不一致ではないか」と突っ込まれると「首相が反対なら更迭してみろ!」と大見得を切った。

「(反対なら)鳩山由紀夫首相が私を更迭すればいい。できっこない。選挙前から合意している話だ」

亀井氏の発言は、藤井財務相も平野官房長官も反対している個人的見解をテレビで公言する常軌を逸したもの。

もしこれが麻生内閣の大臣発言だったら、閣内不一致を晒したとして即刻更迭だっただろう。

通常の判断で言えば鳩山首相はまず亀井氏の暴言を封じ、場合によっては国民新党を連立から追放すべきであろう。

だが、ここで疑問が残る。

自民党時代運輸相、建設相そして党の要職を務めた百戦錬磨の亀井氏が新内閣がスタートした早々このような、更迭されても仕方のないような暴走を無意味にするとは考え難い。

内閣不一致でも鳩山氏が更迭できない特別の理由でもあるのか。

何よりも「選挙前から合意している話」には引っかかるものがある。

選挙前の鳩山氏と亀井氏の間にはこんなこともあった

「連立は来夏まで」民主・鳩山氏が本音? 亀井静香氏が激高2009.6.16

そして、選挙前の演説で鳩山氏はこんなことも言っていた。

景気が厳しいときに元本の返済はなかなか難しいんです。でも利子の部分だけ返済することならようやくできるんです。そうすることによって、中小企業の皆さん、しばらくの間がんばっていただけるようになるんです。その意味で中小企業の方々の元本返済を、しばらくの間、猶予していただけるような、そんな法案も、私たち、検討していきたいと考えているんです。」(動画参照)

利子の支払猶予については多少異なってはいても、これでは亀井氏の「支払い猶予」に同意していたといわれても仕方ないではないか。 

演説だとおもって気を許したのかもしれないが、ネットがしっかり動画を流していた。

【動画】鳩山代表が、「中小企業元本返済猶予法」を明言!!

 

ここで亀井氏の暴走についての疑問に戻る。

麻生内閣時の2009年3月、漆間巌官房副長官の「西松建設事件」の捜査に関連した発言が、「政府高官による捜査への圧力」だとして問題になったことは記憶に新しい。 そのとき「国策捜査」という言葉もマスコミを飛び交った。

漆間官房副長官といえば警察官僚であり、警察官僚出身の政府高官が検察の捜査に影響を与えることが話題を呼んだのだ。

亀井氏も警察官僚出身で長年の政府要職や党の要職を努めた経験から警察・司法関係には強力な人脈を持っているという。

だとしたら、選挙前の鳩山(小沢)氏と亀井氏の連立合意には、「西松事件」と「故人献金」という火種を抱えたまま首相と幹事長に就任する二人の「火消し役」として、亀井氏を内閣の要職に就けるという約束があったのではないか。

亀井氏の警察官僚人脈をフルに活用して、事件をウヤムヤにして闇に葬り去ろうとしているのではないか。

何しろ「政治主導」は民意なのだから。

亀井氏の暴走を首相が押さえられず、本人が豪語するように更迭できないようだったら、「亀井火消し役説」は有力になってくる。

 

                  ◇

【おまけ】

次の動画は下手な漫才よりよっぽど面白い。

特に「不破哲三の盆栽マルクス論」を述べる筆坂氏の発言には笑ってしまった。 世の高名なマルクス経済学者は「盆栽マルクス」をもったいぶって論じていたのだろう。

 09 9 20 TJ 日本をダメにした政治家 top10 (1 of 8)

 

沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所

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講演会のお知らせ

2009-09-28 14:38:36 | 未分類


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                                ■お知らせ■

長年日教組の害毒と戦ってこられた伊藤玲子さんが、沖教組が教育をダメにしている沖縄で講演会をします。

沖縄にお住まいの方、是非ご参加ください。

 

   第27回 沖縄と日本の未来を考える講演会

演題「どうなるか、鳩山政権での教育問題」

先の衆院選で民主党が圧勝したが安全保障問題や教育問題への先行きの不透明感はぬぐいきれない。神奈川県・鎌倉市議を4期16年務め行財政改革と教育正常化の成果を挙げた伊藤玲子氏が鳩山政権の教育政策などを占う。

自治労、日教組を支持母体にした民・社・国連立政権に日本の教育を任せられるか。 左翼思想で学校を牛耳る日教組と戦ってきた伊藤玲子氏を迎え、下記のとおり講演をしていただくことになりました。 友人、知人お誘い合わせの上お気軽にご参加くださいますようお願い申し上げます。

【日 時】 平成21年10月4日 (日)
【日 時】 午後1時30分会場 午後2時開演

【会 場】カルチャーリゾート フェストーネ(旧沖縄ハイツ)地図
     宜野湾市真志喜3-28-1 電話 098(898)1212

【会 費】 1,000円

【問 合】 世日フォーラム沖縄事務局 TEL:098-868-3037

                        FAX:098-862-9195

講師 伊藤 玲子氏
(「立て直そう日本・女性塾」幹事長)

プロフィール 昭和2年、宮城県仙台生まれ。山脇高等女学校(現・山脇学園中学校・高等学校)を卒業。

結婚して専業主婦として40年余を過ごした後、平成元年、在住の鎌倉市の革新市政に我慢出来ず市会議員に挑戦、当選する。4期16年の任期を努め、行政改革と教育正常化に成果を挙げる。平成16年、当時の文部科学大臣中山成彬氏の政治思想と一致し、同大臣へ現場レベルでの教育実態を報告。400校にも及ぶ学校視察を経て、「教育基本法の改正」や「ゆとり教育の見直し」などの政策に貢献。現在、日教組支配の学校教育を改革するため、雑誌に論文を掲載するほか、全国で講演会を行う。

著書に、「中山成彬はなぜ日教組と戦うのか~まっとうな教育を回復せよ」(平成20年、KKベストセラーズ刊)など。


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琉球新報も焦り出した!「新証言発掘」だって 【追記】あり

2009-09-28 07:42:00 | 教科書

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文末に【追記】あり。      

昨日沖縄タイムスの印象操作記事を粉砕すべく、しつこく大阪高裁の判決と教科書検定について書いた。

そして「集団自決」論争の核心である「軍命の有無」については既に決着はついており、

上告中の高裁の判断は、大江・岩波の出版を継続するか否か、そして謝罪金を払うかどうかという、教科書記述とは直接関係のない論点についてのみ下されると書いた。

鳩山政権は「政治主導」を売りものにしているが、政治主導が及んではいけない分野があることをマスコミは報道しない。

それどころか、沖縄タイムスは政治主導で教科書を書き換えろと、恥じ知らずな記事で紙面を飾っている。

それがこの見出しだ。(27日社会面 特殊記事)

『検定撤回』今こそ 9・29県民大会2年 下

大臣の動き試金石に

変わるか文科省

民主党になったら、速攻で歴史記述が変わるとでも言うのか。

鳩山政権に独裁政治を期待しているのか。

同記事でタイムスは、教科書問題に詳しい有識者として、山口剛史琉球大学准教授の「政治判断で検定意見が撤回できる」というコメントを紹介している。

だが、山口准教授が「集団自決」訴訟の被告側応援団の事務局長であることは「不都合な事実」として読者には伏せられている。 

裁判の当事者に「有識者」としてコメントさせるというのは沖縄タイムスの常識であるが、それにしてもね・・・やはり沖縄タイムスは焦っているのだろう。

29日県民集会「検定意見撤回への好機」 道半ば、新政権に期待(2009.9.27)

「検定意見撤回に向けて前進させたい」と県民集会の意義を語る玉寄哲永世話人=25日、那覇市の県子ども会育成連絡協議会

 約11万6千人(主催者発表)が集まった2007年9月29日の「教科書検定意見撤回を求める県民大会」から2年。同大会の副実行委員長を務め、今月29日に県庁前広場で開かれる「9・29県民大会決議を実現させる県民集会」世話人の玉寄哲永さん(県子ども会育成連絡協議会会長)に大会への思いを聞いた。(聞き手・当銘寿夫)

 ―県民大会から2年がたつが、現状は。
 「『集団自決』(強制集団死)の日本軍強制の記述が削除・修正されて以
降、県民大会が開かれ、決議に基づき何度も要請してきた。しかし『軍関与』の記述が復活したにとどまり、軍強制の記述は回復されていない。検定意見は撤回されておらず、教科書検定問題はいまだ道半ばの状態だ」
 ―民主党を中心とした新政権に対しての期待は。
 
「新政権への期待は大いにある。民主党の菅直人氏が07年の大会に来てくれた。その後、国会で検定意見撤回を決議しようとも動いてくれた。民主党は国民の視点に立った政治をすると言っているので、県民の思いをしっかり受け止めるのではないか。前進した対応を期待している。政権が代わった今が、検定意見を撤回させるチャンスだ」
 ―一方、新政権の川端達夫文部科学相は同問題について「検定をどうしようというのは答えかねる」と言及を避けたが。
 「テレビで見ていたが、あいまいな答弁だった。
政治主導と言うなら、きちんと答える姿勢を見せてほしかった」
 ―今回の集会の意義は。
 「沖縄戦の事実をねじ曲げることは許さないと県民が怒りを爆発させたのが、2年前の県民大会だ。今回の県民集会に参加する人も同じ意志を持ってくれているはず。今回の集会で県民の意志を確認して、1歩でも2歩でも検定意見撤回に向けて前進させたい」

◆高嶺県議会議長が参加へ
 県議会の高嶺善伸議長は26日までに29日の集会への参加を決めた。高嶺議長は「議会は過去2度、検定意見撤回と記述の回復を求める意見書を決議している。県議会が先頭に立ち頑張りたい」と話している。民主党が主導する政権誕生が要望実現の好機とし「このタイミングを逃すと集団自決の実相が教科書から消えたままになってしまう。今がチャンス」と意欲をみせた。
 集会を主催する9・29県民大会決議を実現させる会のメンバーは高嶺議長に、9・29県民大会実行委員会の実行委員長就任を要請してきた。2年前の県民大会は仲里利信議長(当時)が実行委員長を務めた。だが、後任の高嶺議長の実行委員長就任は、県議会の自民党会派の一部に異論があり実現していない。

◆石垣でも29日集会
 【八重山】平和憲法を守る八重山連絡協議会(仲山忠亨代表)は29日午後6時から石垣市の新栄公園九条の碑前で「歴史教科書問題9・29八重山集会」を開き、文部科学省の高校歴史教科書検定で「集団自決」(強制集団死)の日本軍強制の記述が削除・修正されたことへ抗議する。

                                            ◇  

教科書記述で焦っているのは琉球新報も負けてはいない。

「9.29県民集会」を明日に控え、琉球新報も騒ぎだした。

約11万6千人(主催者発表)」と但し書きを付けるだけ琉球新報はタイムスよりまだマシだと思うのだが、言ってることは大同小異。

一昨年脚光を浴びて以来、しばらく暇を持て余していたちょん髷ジーさんが、またぞろ這い出してきた。

高裁判決にも負けず、検定意見にも負けず、

新政権の政治主導で、

教科書記述を改竄せよと、

抗議集会を開くというのが上記記事の主旨。

さらに二年前の「11万人集会」では「毒おむすび」証言で有名になった仲里県会議長(当時)に代わって、今回は高嶺県会議長を実行委員長に要請しているという。

仲里氏は自民党でもマスコミの連日の熱気に煽られて「毒おむすび」発言をしたが、

社民党の高嶺氏は次期国政選挙に出馬を狙っていると聞くので、よりマスコミの注目を浴びるパフォーマンスを狙う可能性がある。

「毒おむすび」より目立つ発言がお楽しみである。

日本兵が「死になさい」 山城さんが証言 真実、後世に願い(2009

座間味村史に掲載された沖縄戦の写真を見ながら、当時を振り返る山城功さん(右)と美枝子さん=26日、宜野湾市の山城さん宅

 文部科学省の教科書検定で、高校歴史教科書の沖縄戦「集団自決(強制集団死)」の日本軍強制記述が削除・修正されたのを受け、2007年に開かれた「教科書検定意見撤回を求める県民大会」(同実行委主催)から約2年。民主党主導の政権誕生を機に、検定意見撤回と記述回復など当時の大会決議実現を目指し「9・29県民大会決議を実現させる県民集会」(9・29県民大会決議を実現させる会主催)が29日午後6時から県庁前広場で開かれる。「集団自決」の現場から一命を取り留めた元住民は体験を語り記述回復の願いを集会に託す。主催関係者は「運動を前進させたい」と再び闘いに挑む。
 「ここで死になさいね」。山城功さん=当時(12)=の義理の伯母ヨシさんは1945年3月25日夜、座間味島の軍本部の壕内で、少尉から手榴弾(しゅりゅうだん)を渡された。「使い方が分からないなら輪になりなさい。自分がやるから、心配ないから」とヨシさんや山城さん、姉の千代枝さん=当時(15)、功さんのいとこに指示した。「その中心に手榴弾を放るつもりだったんだろう」。しかし、猛烈に抵抗する千代枝さんの姿を見たヨシさんは、少尉に頼み込み、手榴弾を返した。「姉が必死に抵抗していなかったら、あそこで死んでいたかもしれない」。山城さん(76)は振り返り、宙を見つめる。
 
山城さんの妻、美枝子さん(68)は沖縄戦当時、座間味村の助役だった宮里盛秀さんの次女だ。夫婦とも同村出身だが、結婚以来、戦争当時の村の状況が話題に上ることはなかった。「あれだけの人数を巻きこんだ『集団自決』があった村の、助役だった父の立場もあり言葉が出なかった」(美枝子さん)。
 変わったのは、教科書検定問題を知ってからだ。
 「何があったか現実をしっかり見てもらい、戦争がどういうものか考えてほしい」。思いを強くし、夫婦間で話すようになり聞き取りにも応じるようになった。
 座間味・渡嘉敷両島で起きた「集団自決」(強制集団死)をめぐり、両島に駐留していた日本軍の戦隊長が住民に自決を命じたとの本の記述は誤りだとして、元戦隊長らが提訴した大江・岩波訴訟。原告側は、父の盛秀さんが「自決命令」を出したと主張していたが、一審でも控訴審でも訴えは棄却された。「訴訟も教科書検定問題も同じ問題だ。現実に何があったかをきちんと残さないと、同じことが繰り返されてしまう」と危機感を強くする。
 「沖縄戦で何があったかを子や孫に知ってもらうためにも、教科書の記述は回復されるべきだ」。美枝子さんは29日の県民集会に思いを託した。
(当銘寿夫)

                    ◇

「残虐非道の日本兵」の印象を読者に与えて、「軍命派あった」という世論作りに必死な記者の姿勢が垣間見える記事だ。

手榴弾を手渡して自決命令を迫る大尉に頼み込んで、手榴弾を返して自決を免れた・・・ここから読み取れるのは記者の思惑とは裏腹に、

「鬼畜の上陸」にパニックになり自決しようとする住民に手榴弾を手渡した大尉からは「残虐」というより「優しさ」しか感じ取れない。 残虐な大尉なら頼み込まれて自決を見逃すのははずはない。

沖縄タイムスの特集記事で、宮城晴美氏は「生き証人たくさんいる中であえて史実を曲げようとする国の在り方は何なのか憤り以外にない。」と怒っているようだが、

確かに上記記事のように新聞を飾る生き証人は沢山いた。

だが、「隊長命令があった」と証言した証人は一人もいなかった。 これは宮城氏自身が一番ご存知のはずだ。

ちなみに上記記事の証人は、座間味島の集団自決を「命令した」とされる座間味村役所助役宮里盛秀氏の親族である。 

この期に及んでも「軍の命令」を主張する証人として裁判当事者の親族を引っ張り出さざるを得ないほど琉球新報も焦っているのか。

刑事事件でも容疑者の親族の証言は信憑性がないとして退けられる。

集団自決を命令したとされる宮里助役の親族が、本人(助役)に不利な証言をするはずはない。

記者がそれを承知の上で今頃このような記事を書いているとしたら、それほど新報も追い詰められているのだろう。

「集団自決」問題を少しでも検証した者なら、上記記事が「集団自決は軍命によるものではない」ということを証明することはあっても、

「軍命令によるもの」という証明には、どんなに間違ってもなりえない、ということは容易に判読できるだろう。

だが、中には「軍命令の新証言」として欣喜雀躍するブログもある。

戦争を語り継ごうブログ 沖縄戦・集団自決指示の証言

こんなヨタ記事でも執筆記者の目的は達せられるのだろう。

 

【追記】

高嶺議長は「議会は過去2度、検定意見撤回と記述の回復を求める意見書を決議している

二度決議したのは県議会が熱心だった結果ではない。

歴史には素人の県会議員が現地検証もせず新聞の扇動で議会決議をしたが、その後アリバイ作りのため現地調査をした。 最初から結論ありきの調査ではあったが、その後改めて再決議した。 これが異例の二度決議の真相である。これも新報が「不都合な事実」を隠している例である。

詳しくは↓ 

アリバイ作りの県議団調査  結論は決まっていた!

参考:「侘び状」再論 親族の伝聞証言を採用する法廷

「真実」認定に安堵 宮里の遺族

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沖縄タイムスの焦り 後二日「9.29県民集会」まで

2009-09-27 07:31:06 | 教科書

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ネットの普及で、新聞もこれまでのように、おおぴらに歪曲記事を書きにくくなった。

だが、新聞は読後数日のうちに「古新聞」として廃棄される性質上、読者はその日その日の「新聞(ニュース)」に追われ、「旧聞」に気を取られている暇はない。

一昔前はその日のうちに弁当箱の包みとなることもあった。

そこにつけ込む新聞は、露骨に事実歪曲をせずとも、「不都合な事実」を報じないという奥の手を使って読者をミスリードする。 過去の記事は詮索しないだろうと読者を甘く見て。

一昨日(25日)の沖縄タイムスの「9.29県民集会」の記事には二つの「不都合な真実」が伏せられている。(太字部分)

①11万6000人 ⇒ 11万6000人(主催者発表

②大阪高裁で元隊長の主張は退けられた。

⇒高裁判決で元隊長の(大江・岩波への出版差し止めと謝罪などの)主張は退けられた。 同時に被告側の「隊長命令による集団自決」という主張も退けられた。

そう、沖縄タイムは「集団自決」論争の肝とも言える「軍命の有無」に関しては裁判でも文科省の検定意見でも完敗しており、実際に来年度の高校歴史教科書から「軍の命令」や「軍の強制」は削除される。

つまり三権分立の我が国で、司法と行政で既に決着がついた歴史記述を「政治主導」で変更させようというのが

「9.29県民集会」を扇動する沖縄タイムスの目論見である。

                   ◇

さて、昨日のタイムス社会面には「9.28県民大会2年『検定撤回』今こそ」シリーズ記事で、次の見出しの特集記事を掲載している、

「集団自決」訴訟

最高裁の判断に期待

最高裁は事実認定の判断はしないという。

だとしたら、最高裁の判断に期待しても無駄ではないのか。

事実認定は既に決着しているのだ。

記事は、大江・岩波という「戦後民主主義」の象徴ともいえる人物と出版社を擁護するため、分かり難い文言を駆使した判決文の、さらに分かり難い部分のみ抜粋を引用してあるため、混乱した読者はタイムスの地の文章に容易に誘導されてしまう。

裁判が認めた「軍命」を、教科書検定が削除した、と。

そして、その検定意見撤回のため「9.29県民集会」を再度行うのだ、と。

ところが印象操作記事には綻びが出る。

沖縄の人の怒りは間違っていないということが証明された。第三者による二度の判断は重い」(タイムス記事)

久々登場の高嶋伸欣琉球大学名誉教授は、上記発言で「集団自決」訴訟での「軍の深い関与」を認めたと仰る。

高裁の判断では「集団自決は隊長命令で行われた」ということは証明出来なかった。

だとしたら高嶋教授の言う「沖縄の人の怒り」とは一体ナンだったのか。 何が「間違っていない」と証明されたのか。

実に無責任な記事である。

《高嶋教授は「最高裁でこれまでの判決がひっくり返されることは考え難い」との期待をこめる。最高裁で元戦隊長らの訴えが退けられれば、検定意見は根拠を失う。》

最高裁では事実認定はしないという。

だが、最高裁で元戦隊長の訴えが退けられたとしても、教科書検定意見には何の関係もない。

なぜなら大阪高裁で「軍命がなかった」という事実認定は既に確定しており、最高裁で原告が敗訴したとしても、大江・岩波の出版差し止めと謝罪などが退けられるだけであり、

最高裁判断は、出版を継続するかどうかと、謝罪金を払うかどうかという、考えようによっては極めて下世話な話に過ぎない。

教科書記述を左右する「軍命の有無」という最重要課題については大阪高裁で既に決着済みである。

それにしても、ウソの記述をすると、必然的に破綻するという見事な例を示してくれた記事である。

沖縄タイムスの焦りを示す記事の破綻振りは、宮城晴美氏のコメントを記した結語部分にも現れている。

《「判決がどうなるか気になって、夜中に目がさめたりする」。座間味島での「集団自決」をつづった「母の遺したもの」の著者で、女性史家の宮城晴美さん(59)は「集団自決」訴訟の最高裁判断を落ち着かない気持ちで待っている。「この裁判はただの裁判は終わらない」と意義を強調する。 「生き証人たくさんいる中であえて史実を曲げようとする国の在り方は何なのか憤り以外にない。 その沖縄戦の史実を今後、どう継承していくかということについて、この判決が持つ意味は大きい」》

宮城晴美氏が、高裁の判断が気になって夜中に目が覚めると気弱なことを仰っているが、母の証言を自分の出世のために踏みにじり、法廷証言のわずか一ヶ月前に証言を変えるほどの強(したた)かな女史が最高裁判決で眠られぬほど柔だとは信じがたいこと。

そもそも高裁で決まるのは大江・岩波の出版差し止めと謝罪であり、仮に大江・岩波が『沖縄ノート』を出版差し止めされ、謝罪したとしても宮城氏が夜中に目を覚ますほどのことでもあるまい。

気に病むとしたら母の遺言を踏みにじった「隊長命令の有無」であるはずだが、これについては再三言うように昨年10月の大阪高裁で決着済みであり、集団自決の隊長命令説は退けられている。

だとしたら宮城氏は一体何に脅えて夜中に目を覚ますのか。

自分が裏切った母の姿が枕元に立ち、良心の呵責で目が覚めた、とは勘ぐり過ぎであろうか。

 

大阪高裁の判決以来一年も経過した。

これを機会に高裁判決をしつこく再検証してみる。

以下は ヒラメの目を持つ裁判官を編集加筆したものです。

                    ◇

裁判官の目はヒラメの目だという。

世間の評価が気になり上役のことばかり目が向いているからだそうだ。

「集団自決訴訟の」大阪地裁深見裁判長や同高裁の小田裁判長は、「世間の風評」を気にしすぎて予断で判決を下したため、判決文が曖昧な表現にせざるを得なかった。

「世間の風評」とはノーベル小作家・大江健三郎氏は日本が世界に誇れる作家であり、それを支える岩波書店は日本の良心である、という彼らの妄想である。

「戦後民主主義」をかたくなに信じているのは、大江健三郎を筆頭にする「岩波文化」の洗礼を受けた一握のゾンビ集団であることに、両裁判長は気が付かなかったのだ。

「戦後民主主義」に自分自身がどっぷり漬かってしまった裁判長は、証拠のない裁判で被告側を勝たすためになり振り構わず奇妙な判決を下したのだ。

判決を要約すればこうなる。

「集団自決で軍の命令があったかどうかは、何の証拠もないのでワシらに分かるはずはない。 従ってワシらに白か黒を判決では決められない。 だが、大江と岩波の表現の自由と老い先短い元軍人の名誉・人権を秤にかけたら、表現の自由の方が大事だ。 ゆえに原告側は大江という大作家の出版継続は我慢しろ!」

これが裁判長の本音だろう。

■大阪高裁判決の回想■

原告、被告が最大の争点にした「隊長命令」について判決はこう認定した。

≪両元隊長による自決命令について、昨年3月の1審判決に続いて「証拠上断定できず、真実性の証明があるとはいえない」と認定した。≫

自決命令は

①証拠上断定できない⇒断定する証拠はない

②真実性の証明があるとはいえない⇒真実であるという証明は出来ない

「(隊長命令に)真実の証明があるとはいえない」としながらも「真実相当性」はあるという。

だが、裁判長は「真実相当性」の解釈を誤った。

控訴から結審まで6ヶ月足らずの異例のスピードで判決を下したのは、高裁が始めから一審判決を鵜呑みにする予断があったのではないか。

裁判長が「(自決命令の)真実性の証明があるとはいえない」としながらも、

その「証明のない真実」を断定的に記述した『沖縄ノート』の著者大江健三郎と故家永三郎著『太平洋戦争』を出版した岩波書店を免責にしたのだ。

大阪高裁は「歴史事実の認定」では、自決命令を事実上否定しながらも、

「真実相当性」の解釈をねじ曲げて、

「表現の自由」という錦の御旗を盾にして、

ノーベル賞作家と岩波の権威の前に平伏したのだ。

最高裁では「歴史認定」はさておいて「真実相当性」という法律論で勝負すべきであろう。

60数年前の出来事を証言のみで争う「歴史認定」で、

「(自決命令の)真実性の証明があるとはいえない」という結論を高裁から引き出したが、

歴史事実の確認を法廷に求めるのは、この程度が限界なのだろう。

「証明があるとはいえない」とは「証明がない」と言うことで、普通の言葉で言えば、

自決命令は真実とはいえない」ということ。

判決は敗訴だが「歴史認定」、つまり元隊長の命令の有無に関しては、原告の勝訴といえる。

「軍命の有無」は決着したわけだから、最高裁判断は勝てばなお良しで、いずれにせよ問題の峠は既に越したといえる。

■「真実相当性」■

高裁判決は、歴史認定では元隊長の命令を事実上否定しながらも、「真実相当性」に逃げ込んで、控訴を棄却した。

「元軍人らの直接的な自決命令の真実性は揺らいだが、命令を真実と信じる相当な理由があった」と。

歴史の専門家でも困難を伴う歴史的事実の確認を、法律が専門だというだけの裁判官が、

6ヶ月足らずという短期間で結論付ける態度に、裁判長の驕りを感じざるを得ない。

一審判決をそのまま鵜呑みにする予断が当初からあったのではないか。

結局、被告側の言い分に対し、裁判長は次のように配慮した。

≪被告は、「太平洋戦争」や「沖縄ノート」を発刊した頃は、歴史的事実の確認は困難で、地元新聞社が発刊した「鉄の暴風」に準拠せざるを得なかった。 したがって「鉄の暴風」のずさんな記述に間違いがあってもやむを得ない。≫

そして、裁判長は被告の主張を鵜呑みにしただけでなく、「真実相当性」の解釈を誤った。

 ■沖縄タイムスのあせり■

「軍命の有無」という事実認定を争点にした地裁、高裁で両裁判長は「両隊長の命令は分からない」と判断した。

「分からない軍命」を教科書から削除した教科書検定意見はは当然の判断であり、今回の教科書会社の判断は最高裁判事にも大きな影響を与えるものと思われる。

何しろ、裁判官の目はヒラメの目なのだ!

ソレを百も承知で危機感を煽ったのが昨日の沖縄タイムス朝刊のオーバーな記事だ。

昨日の記事を資料保存のためリンクするが、ウェブ記事に掲載されていない「解説記事」に本音が見えて興味深かい。

沖縄タイムス  2009年01月30日【朝刊】

執筆者ら訂正申請断念 「集団自決」修正/教科書会社が拒否

 記述回復 交渉は継続

 【東京】沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」をめぐる教科書検定問題で、執筆者らでつくる社会科教科書懇談会は二十九日、文部科学省で会見し、高校日本史教科書で「日本軍の強制」の記述を復活させるため、教科書会社と協議してきた本年度の再訂正申請を断念したことを明らかにした。(略)

 前年度に訂正申請した六社八冊のうち、実教出版の「高校日本史B」と東京書籍の「高校日本史A」の二社二冊の執筆者が本年度も再び訂正申請をしようと会社側へ提案、協議を続けていた。ほか四社は執筆者からの提案がなかった。

 実教出版の執筆者は「強制的な状況のもとで、住民は、集団自害と殺しあいに追い込まれた」という記述を「住民は自害や肉親どうしの殺しあいなどによる集団死を強制された」への変更を提案。注釈に「集団自決」や「強制集団死」と呼ばれることを記した。

 東京書籍の執筆者は「日本軍によって『集団自決』においこまれたり、スパイ容疑で虐殺された一般住民もあった」という記述を「日本軍によって『集団自決』を強いられたり、スパイ容疑で虐殺された一般住民もあった」への変更を提案した。

 両社とも、新学説の出現といった「客観的事情の変化」や「学習上の支障がある」など訂正申請の条件は満たしていないとして、申請しない方針を決めた。(略)

                     ◇

>六社八冊のうち、実教出版の「高校日本史B」と東京書籍の「高校日本史A」の二社二冊の執筆者が本年度も再び訂正申請をしようと会社側へ提案、協議を続けていた。ほか四社は執筆者からの提案がなかった。

沖縄タイムス紙上を連日騒がしている記事では、「教科書執筆者のすべてが検定意見撤回を要求している」といった印象だが、実際はたった二人の左翼執筆者が騒いでいるだけということがこの記事で分かる。

その二人が執筆する教科書会社も次のような判断で訂正申請を止めたわけだからまっとうな判断である。

 >両社とも、新学説の出現といった「客観的事情の変化」や「学習上の支障がある」など訂正申請の条件は満たしていないとして、申請しない方針を決めた。

 

沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所

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北沢防衛相はやはりダメでした!

2009-09-26 13:49:24 | 普天間移設

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核なくすのは

 

沖縄タイムス  2009年09月25日

陸自与那国配備を否定「隣国刺激する」 防衛相きょう来県【09月25日】

東京】北沢俊美防衛相は24日、沖縄タイムスなど報道各社のインタビューに応じ、陸上自衛隊の与那国島への部隊配備の必要性について「いたずらに隣国を刺激する施策はいかがなものか。今、緊急にそういうことをする情勢にはない」と述べ、否定的な見解を明らかにした。本年度補正予算で米軍嘉手納基地周辺の住宅防音工事を含む「基地対策費」を執行停止とすることには「(周辺住民は)予算の制約の中で我慢している実情がある」とし、対象から外す意向を示唆した。

 与那国島への部隊配備については、浜田靖一前防衛相が「南西諸島の防衛の在り方も重要な一環として検討している」として前向きな姿勢を表明。島内外で賛否両論が出ていた。(略)

                   ◇

北沢防衛大臣についてはこんなエントリーをした。

国の安全を北沢防衛相で大丈夫か?侵食される守り 沖縄米軍基地(中)

読者のKYさんからこんなコメントを頂いた。

大丈夫じゃありませんでしたorz・・・ (KY)
2009-09-26 00:08:16
 北沢防衛相は、何を乱心したのか地元からも誘致があった与那国島への自衛隊配備を白紙撤回してしまいました。その理由が「周辺国を刺激するから」だとか・・・これが「普通の国」なら間違いなく正気を疑われ、政治生命すら危うくなるでしょう。こういう非常識な発言の責任が追及されないのが今の日本の悲劇でしょう。
 一体「周辺国を刺激」しているのは何処かくらい普通の脳みその持ち主ならすぐ判断できることなのに、それすら理解できない「政治屋」が国防を担当するって、何かのブラックジョークでしょうか?尤もミンスは端から特亜スクールが党内を牛耳っているので自然と言えば自然なのですが・・・ハトポッポも長年かけてようやく決定した普天間基地移設の計画をぶち壊すような事を言い出すは、本当にハトポッポ内閣は特亜にとって都合のいい「友愛」内閣ですね(怒)。
 
これだけで何も付け加えることはないが、例によって蛇足を。
 
以前に「相手の嫌がることはしない」と仰った総理大臣がいたが、相手の嫌がることをしない防衛大臣も珍しい。
 
碁や将棋で相手の嫌がるところに石や駒を打たなかったら、どうなるのか。
 
当然相手がこちらの嫌がるところに打ってきて、盤上の防衛線はあっという間に敵に突破され、それだけで勝負は終わってしまう。
 
鳩山内閣は、普天間基地は県外に出て行けというし、自衛隊の与那国への配備もしないという。
 
このような国防上の重大事項が、別の対案があって配備しないというのなら、不本意ながらも一応納得もしよう。
 
だがKYさんもご指摘のように、言うに事欠いて、その理由が「隣国を刺激するから」だとは、思わず我が耳を疑ってしまう。
 
国境の緊迫した地域で国の防衛線を護る者が、相手を刺激するのを恐れて必要な防衛の手を抜く。
 
国境を突破して領海侵犯を伺う相手にとってこんなやり易い防衛大臣も居ないだろう。 いや、工作員が防衛大臣なったといわれても仕方がない。
 
鳩山首相は友愛の海と夢物語を語るが、
 
今、東シナ海洋上で何が行われているのか。
 
国を護ることがどういうことなのか。
 
その意味さえ理解できない防衛大臣は、即刻辞任することをお勧めする。
 
「平和を望むなら戦争に備えよ。」古代ローマ、軍事学者、ウェゲティウス)
 
                                              ◇
 
連続で恐縮だがこの件についても
 
「トラネコ日記」さんとかぶってしまったので、
 
詳細な論考は同日記の民意を無視するなwを読んでください。
 
又怒りがこみ上げてきますよ。
 
 
コメント (19)

カダフィーが暴く国連の正体

2009-09-26 07:24:50 | 外交・安全保障

 

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核なくすのは我々の責務…オバマ大統領発言要旨
 オバマ米大統領が24日、核不拡散と核軍縮に関する首脳級会合で行った冒頭発言の要旨は以下の通り。

                ◇

 「核兵器のない世界」を目指す国連安保理決議はきょう全会一致で採択され、安保理決議1887となった。私はすべての国と国民の安全に脅威となる核拡散や核の使用を防ぐ方策を最も高度なレベルで話し合うため、この安保理開催を要求した。核爆弾がニューヨークやモスクワ、東京、北京、ロンドン、パリで一つ爆発すれば数十万の死者が出る。この危機を防ぐため、国連は再び重要な役割を担う。我々がきょう採択した歴史的決議は、「核なき世界」という目標を高く掲げ、明文化したものである。

 核保有国は削減に向けた義務を負い、核を持たない国は保有をあきらめる義務を有する。

 決議は、核関連物資の拡散や密輸、盗難に対処する機関の強化に役立つ。決議は核拡散防止条約(NPT)の強化にも資するものだ。

 安保理は、国際社会の安定と平和を脅かす条約違反があった場合に対処する権限と責任を有することを明白にした。イランや北朝鮮が安保理制裁決議を履行しない場合も該当する。

 はっきりさせたいのは、一つの国を名指しするのが目的ではないということだ。国際条約は空約束ではない。条約は執行されるのだ。

 今後12か月は、きょうの決議と、核拡散と核兵器使用を防ぐための努力の成否に決定的な意味を持つ。各国がそれぞれの役割を果たさなければならない。

 米国は、ロシアとの間で戦略核弾頭と運搬手段を大幅削減する新たな合意を追求すると約束する。核実験全面禁止条約(CTBT)批准を進め、さらなる核兵器削減の余地も作り出す。来年1月には、兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)に向けた交渉を開始する呼びかけを始める。5月のNPT再検討会議は、この合意を強化することになる。

 核兵器のない世界を実現するため、我々は幻想は抱かない。だが、どれほどの対立も、我々がこれまで築いた物や愛する者を破壊するだけの価値はないと世界が気付く日もきっと来る。そうした認識こそ、異なる民族や国籍、思想を持つ人々を一つにまとめられるのだ。

 かつて米国で、今日我々が追求する目標を明確に表現したのは、共和党のレーガン大統領だった。彼は言った。「核戦争を勝ち抜くことはできない。決して戦ってはならない。どんなに困難でも兵器削減の努力をやめてはならない。地球上から核兵器が消える日まで、我々は止まってはならない」

 これは我々の責務であり、運命となりうる。この会議を通じて、共通の目標を達成するための決意を新たにしたい。

(2009年9月25日02時33分  読売新聞)

                                          ◇

「持つ人が 持つなと叫ぶ おかしさよ」-詠み人しらず

世界一の麻薬王が麻薬を吸うなと叫ぶのはどこかおかしい。

先ず率先垂範、自分が麻薬を止めてから言え。

世界最大の核保有国アメリカが、核廃絶を叫ぶ虚飾の殿堂国連。

オバマ大統領の核廃絶演説の前、二人の男が国連で演説をした。

一人は満場の喝采を受け、一人は満場のひんしゅくを買った。

国連憲章を模したといわれる日本国憲法。

その憲法を持つ国の首相は、バカ正直にも「平和を愛する諸国民の公正と信義」を信頼して世界の国の温暖化ガスを減らすべく己に重い責務を課した。 

国連を世界平和と正義の府であると信じる小沢一郎氏が幹事長に鎮座する民主党。

その党の代表である首相が、同じように国連に幻想を抱いても不思議ではない。

小沢幹事長は、これまで、日本の国際活動について、国連を重視し、国連が認知する活動ならば、無条件に賛成すると主張してきた。

しかし国際が小沢氏の唱えるように実効ある平和の組織なのか。

国連が日本を守ってくれるのか、国連が戦争を防止できるのか、はたまた国連が正義を貫くことが出来るのか。

現実の国連は正義の府でもなんでもない。

国連が先の大戦の戦勝国である連合国の会員クラブに端を発することは世界の常識。

その証拠に、国際連合の英語名はUnited Nationsであり、

日本と同じ漢字国の中国は「連合国(聯合国)」と訳しており、日本のような国際連合という曖昧な訳語をあててはいない。

 

鳩山首相が国連で大風呂敷を開いて喝采を受けたが、

もう一人、対照的に国連演説でひんしゅくをかった人物はかつて「中東の狂犬」と呼ばれたリビアの最高指導者カダフィー大佐のこと。

まるで悪がきのようなカダフィー大佐の演説はその傍若無人な態度とは裏腹に、その演説内容は国連の持つ虚飾性を見事にに暴露した。

カダフィ氏、国連総会で大荒れ…憲章投げ捨てる写真あり (9月24日 00:52)

 
23日、ニューヨークの国連本部で、演説中に両手を上げるリビアのカダフィ大佐(ロイター)
前代未聞の投げ捨てパフォーマンス=ロイター

 【ニューヨーク=吉形祐司】「拒否権は国連憲章違反だ!」――。国連総会に初めて出席したリビアの最高指導者カダフィ氏は23日、一般演説に臨み、国連安全保障理事会の常任理事国のみに拒否権が与えられていることを強く批判した。

 「安全保障理事会は『テロ理事会』と呼ばれるべきだ」と述べるなど、与えられた15分を大幅に超えて「カダフィ節」を延々と披露した。

 茶色の民族衣装に黒の帽子をかぶったカダフィ氏は、「国連憲章の前文に大小各国の同権をうたっているから、国連に加盟したのだ」と述べ、安保理の「非民主制」を指摘。「国連発足以来、65の戦争があったのに、阻止することが出来なかった」と嘆くと、演壇から国連憲章を投げ捨てた。

2009年9月24日00時52分  読売新聞)
 
                   ◇
「国連憲章の前文に大小各国の同権をうたっているから、国連に加盟したのだ」。
 
確かに国連憲章の全文にはそのように書かれているし、カダフィー氏の指摘は正しい。
 
さらにカダフィーは、「全加盟国の総意で動く国連総会の方が民主的。安保理は、総会の意思を執行するためだけの機関に変えるべきだ」とこき下ろすが、
 
まさにその通りで、核を保有する五大国が非核保有国に核を持つなと言うことはブラックジョー以外の何ものでもない。
 
これは二人のヘビースモーカーが煙草をすいまくる部屋で、自分だけ必死に禁煙して、室内の空気正常化に貢献したと大見得をきる愚かしさ、
 
と並んで国連を舞台にした二大ブラックジョークといえるだろう。
どんなに高邁な理想論の可決を動議しても一国が拒否権を発動すれば一瞬にして砂上の楼閣に帰してしまう。
 
カダフィーは国連の心臓部ともいえる常任安保理の持つ虚飾性を、国連を舞台にして暴露したことになる。
 
その国連の安保理常任理事国になりたい日本は、せっせとカネで貢献してはいるが、常任理事国加盟の条件が、「核を持つ戦勝国」だという暗黙の了解があることに気がつかないのだろうか。
 
 
ちなみに国連憲章の「敵国条項」は削除が可決されたが、各国の批准が済まないため、依然として未削除のまま残っている。
 
 
カダフィー氏は「国連発足以来、65の戦争があったのに、阻止することが出来なかった」と嘆くと、演壇から国連憲章を投げ捨てた。
 
カダフィー氏のかっこいい発言に「トラネコ日記」さんが、
 
 
と声援を送っているので、是非上記リンク先を読んでください。
 
国連の正体が良くわかります。
 
 

沖縄戦「集団自決」の謎と真実
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皆で利用した「軍の命令」

2009-09-25 07:12:30 | 教科書

 

沖縄戦「集団自決」の謎と真実
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本日9月25日は、筆者の○○回目の誕生日。 

東京で働く娘よりお祝い金が送られてきたので、今夜はかみさんと二人で、寿司でも食いにいこうかと、朝から年甲斐もなくわくわくしているが、・・・

そんなことはどうでもよく、後4日で「9・29県民集会」だということで、しばらく静かだった沖縄タイムスが今朝の三面トップで「9.29県民大会2年 『検定撤回』今年こそ」のワッペン記事で、またぞろ大騒ぎを始めた。 

沖縄紙は記事のウェブアップが遅い(10時過ぎ)なので、例によって見出しのみを紹介する。

史実回復へ再点検

<流れが変わる。 壁に穴をあけるなら今だ。>

問われる沖縄の行動

高嶺県議長参加へ

9.29県民集会

記事では、民主党圧勝の報道を見た玉寄哲永氏(75歳ーちょん髷ジーさん)が、政権が変わる機会に「壁に穴をあけるなら今だ」と感じたことに始まり、

現在空席になっている実行委員長に高嶺県議長が、議員各派の了承の上就任するとのこと。

前回の実行委員長は「毒おむすび」で有名な仲里利信県議会議長だったが、今回の高嶺議長は「毒牛乳」でも言い出して話題を取るつもりだろうか。

毒おむすび渡された 県議会議長、沖縄戦体験を語る

周知の通り、2年前の同じ日におこなわれた「11万人集会」のテーマである「教科書検定意見撤回を求める」を再確認する集会で、会の名称は「9・29県民大会決議を実現させる県民集会」という長ったらしいもの。

記事の解説部分で

「文部科学省が検定意見の根拠の一つとした元戦隊長の側の主張は、昨年10月の「集団自決」訴訟高裁判決で退けられ、最高裁の判断を待つ段階だ。」とあるが、

事情を知らない読者は高裁判決で元戦隊長の主張が退けられたのなら、なにも今さら「壁に穴をあける」必要も無いだろうと考えるだろう。

ところがタイムス記事は一昨年の「11万人集会」の参加人数を「11万6000人」と「主催者発表」の但し書きを省略するくらいだから、不都合な事実は読者に知らせようとしない。

「元戦隊長の主張は退けられた」と報じられると、

一般の読者は「集団自決に軍命はなかった」という主張が退けられたとの印象を受けるが、高裁判決で退けられたのは『沖縄ノート』の出版差し止めと大江、岩波両被告の謝罪などである。

問題の核心である「集団自決は軍の命令であった」ということは高裁判決でも証明できず、

事実上文部科学省の検定意見は』正しかったことを裏付ける結果となったのである。

一方検定意見では「軍の命令あるいは強制」は削除されたが、「軍の関与」という極めて曖昧な文言は削除されなかった。

だが、今朝の沖縄タイムスによると、「沖縄県民は『軍関与』だけでは許せない。検定意見を撤回させ、事実を伝えなければいけない」ということらしい。

一部の左翼集団が「沖縄県民」の代表であるかのように報道するタイムスの報道姿勢はさておくとして、

この機会に、戦時中に、よく言えば「利用」悪く言えば「悪用」された「軍の命令」について考えてみる。

実際には命令は発せられていなくとも、また、軍が命令する権限がない場合でも、戦時中の社会風潮から「軍命」と言った方が万事敏速に行動に移す傾向にあった。

例えば「○○へ集合」という場合でも迅速を期す場合「軍命」という言葉が頻繁に悪用された。

特に、万事約束ごとには「テーゲー主義」の沖縄では行政が住民に何か告知する場合も「軍命」にしたほうが効果的だったことは容易に想像できる。

県外疎開も実際に住民に命令出来る立場にあったのは軍ではなく行政側であったので、

県外疎開を緊急課題と考えた軍は行政に協力を依頼した。

当初県外疎開に反対の風潮にあった県民に対して行政側は「軍命」を利用した。

だが「軍命」も頻繁に利用(悪用?)されると住民側もこれに従わないようになってくる。 

オオカミ少年の例えというより、そもそも軍命なんて軍が民間に下すものではないということは一部には知れ渡っていたのだ。

『沖縄県史』第四巻には「集団疎開に対する県民の心境」として次のような記述がある。

当時の戦局からして、国家の至上命令としてどうしても疎開しなければならなかったのである。 刻々に迫ってくる戦火への不安、その中で県民は島を守るべき義務を軍部と共に負わされ、生活を軍部の専権にゆだねさせられた。

しかし、このような状況にあって、一家の中堅である男子壮年者は沖縄に留まり、老幼婦女子のみを未知の土地に送るという生活の不安や、肉親の絶ちがたい愛情に加うる、海上の潜水艦の脅威などから、住民は疎開の勧奨に容易に応じようとはしなかった。(略) 

かくして昭和19年7月中旬垂範の意味で県庁、警察の職員家族が疎開し、同8月16日1回目の学童疎開を送り出すまで、学校、、隣組などにおける勧奨が燃え上がるなかで隣組の集会などに持ち込まれる流言、戦況に対する信頼と不安の錯そうなどから家族間は賛否の論議を繰り返し疎開を決意したり、取り消したり、荷物をまとめたり、ほぐしたりの状況を続けた。(『沖縄県史』第四巻)

沖縄県史の記述の中にも「命令」を「利用」した当時の緊迫した状況が読み取れる。

学童疎開も「従わなければならない」という意味では軍どころか「国家の至上命令」としておきながらも、「住民は疎開の○○に容易に応じようとはしなかった」というくだりでは、命令ではなく勧奨と言葉の使い分けをしている。

一部には県外疎開は一部の本土出身役人が先に本土疎開で逃亡し、県民は疎開できなかったという説もあるが、これは大きな間違いであることが県史や他の文献から容易に分かる。

上記でも(軍命だとした)県の勧奨にも従わない県民のため、「垂範の意味で県庁、警察の職員家族が疎開した」と当時の実情を記録している。

家族間は「疎開すべきか」で賛否の論議を繰り返し疎開を決意したり、取り消したり、荷物をまとめたり、ほぐしたりの状況を続けた。

「軍の命令」が親兄弟の命を奪わねばならないほど厳格なものだったら、賛否の論議の余地はなかっただろうし、疎開命令に対しても絶対服従であり、荷物をまとめたりほぐしたりする余裕などなかったはずだ。

むしろ米軍来襲におびえて、荷物をまとめたりほぐしたりする住民の様子は、

米軍上陸を目前にしてパニックになり、「自決すべきか生き延びるべきか」と迷ったあげく、結局グループのリーダーの決断に委ねた座間味、渡嘉敷両村の住民の心境に相通ずるものがあるのではないか。(この様子は宮城晴美氏の論文にも記されている)

どちらの場合も一家の主が拒否しようと思えば出来た。

学童疎開を拒否した家族は結局戦火に巻き込まれ多くの被害者をだし、集団自決を拒否した家族は戦火を生き延びた。

軍命という言葉は、戦時中は行政側や一部民間団体に利用され、

戦後は左翼勢力によって悪用され、「残虐非道な日本軍が住民に自決命令を下した」と教科書に記述せよという。

これが、「9.29県民大会決議を実現させる集会」の目的である。

彼らの目論見を粉砕すべし!

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関連エントリー:

政治による歴史改竄!「11万人集会」の悪夢

沖縄戦「集団自決」の謎と真実
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総理の足元に火の手! 特捜の捜査開始は?

2009-09-23 12:33:28 | 県知事選

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歴代二位の高支持率でスタートした鳩山内閣。

マスコミがおべんちゃらを言うのは新内閣に対するご祝儀だとして、首相と幹事長が足元に火がついたまま船出する内閣と政党も珍しい。

マスコミ、特にテレビメディアは一切触れようとしないが、鳩山首相、小沢幹事長の政治資金疑惑の厳しい追及を、選挙中には控えていた検察。

このままウヤムヤにしては国民が納得しない。

鳩山首相の「故人献金」疑惑や小沢幹事長の西松建設の違法献金事件に絡む刑事裁判などは、

秘書の問題だから我関せず、とシラを切るわけには行かないだろう。

かつて鳩山幹事長が会見で「政治とカネ厳しく追及していく」と、偉そうなことを言っていた。

それがこれだ。

収支報告書などの訂正が相次いでいることに関して、事務的なミス、職員がやったなどとする言い逃れともいえる発言が多い点について、「資金管理団体、政党支部の代表者は政治家本人の責任。領収書の多重使用などは事務的なミスではない」と

 

マスコミがスルーしている鳩山首相の足元の火について、

珍しく昨日の沖縄タイムスが報じている。

共同配信と思われるので検索したが見つからないので、文字お起こしをしておいた。

沖縄タイムス 2009年9月23日

総理の足元 慎重捜査

献金問題で地検特捜部

鳩山由紀夫首相の政治資金問題に、検察がどう切り込むか注目が集まっている。 戦後の疑獄事件と趣は異なるが、総理の足元が捜査対象になることには変わりない。 「下手に動けば憶測を呼ぶ。 政治利用されるのは避けたい」(捜査関係者)。刑事告発を受けた東京地検特捜部は、かつてない慎重な構えを見せている。

査の焦点は、首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書の「虚偽記載」。 5万円を超す個人献金のうち,死亡した人や献金を否定する人が2006~08年の4年間で193件、総額約2177万円に上る、とされる。 首相自ら6月の記者会見で明らかにし「経理担当だった公設秘書(解雇)が私への個人献金があまりにも少ないので『大変だ』と思ったようだ」と弁明した。
特捜部は、7月3日、「鳩山由紀夫を告発する会」と称する団体から政治資金規正法違反(虚偽記載など)容疑で首相や元公設秘書ら3人に対する告発状の提出を受けたが、政権交代まで動く気配を全く見せなかった。 
懇話会に会計帳簿の提出を求めたり、関係者から事情を聴いたりする本格的捜査はまさにこれから。 
「新政権に対する国民の期待は高い。 邪魔するかのように受け止められるのは本意ではない」(検察幹部)と、そのタイミングを慎重に計っている。

                    ◇

「新政権に対する国民の期待は高い。 邪魔するかのように受け止められるのは本意ではない」・・・

これが検察幹部の公式見解なら由々しき問題だが・・・。

国民の期待が高いという理由で、権力者の疑惑解明に遠慮があるようではもはや法治国家ではない。

マスコミではあまり大きく報じられなかったが、上記記事の「鳩山由紀夫を告発する会」が検察に告発した記事を探してみた。

 

民主・鳩山氏らへの告発状、地検に提出 虚偽献金容疑

朝日新聞 2009年7月3日13時20分

 民主党の鳩山代表の政治資金管理団体の収支報告書に、故人や献金していない人の名義が記載されていた問題で、「鳩山由紀夫を告発する会」と名乗る東京都内の団体が3日、鳩山代表と会計責任者らに対する政治資金規正法違反(虚偽記載など)容疑での告発状を東京地検特捜部に提出した。

 告発状などによると、会計責任者らは故人の元大学教授などが寄付をしたとする虚偽の記載をした04~07年分の政治資金収支報告書を提出。鳩山代表は監督責任を怠った疑いがあるとしている。

 一方、西松建設がダミーの政治団体経由で、自民党の林幹雄国家公安委員長が代表を務める政党支部と藤井孝男元運輸相の資金管理団体に各100万円の寄付をしたとして、作家の宮崎学氏が同日、同社元社長国沢幹雄被告(70)=小沢一郎民主党前代表側への違法献金事件などで公判中=に対する同法違反(第三者名義寄付)容疑での告発状を特捜部に提出した。
http://www.asahi.com/national/update/0703/TKY20090
7030175.html

                   ◇

麻生政権のとき、西松事件で小沢氏の公設秘書が逮捕されたとき、総選挙を見据えた国策捜査だと騒がれた。

選挙も終わり新内閣がスタートした今、もはや検察が疑惑の案件の捜査に乗り出しても異論のあるはずは無い。

逆に捜査が無いほうが新政権側に立った「逆国策捜査」といわれても仕方が無い。

日本は三権分立の国だとすれば、この人物を法務大臣にしたのはいかがなものか。

足元に火が点いている鳩山、小沢両氏の思惑が働いているのではないか。

千葉法務大臣はこんなことを発言している。

【動画】
千葉法務大臣 都合の悪いことは指揮権発動するぞ 

【記者質問】
民主党は今年六月にですね、政治資金に関する第三者委員会の報告書の中で、えーと、政治的に非常に大きな捜査に関しては、法務大臣の指揮権発動も選択肢としてはありえると、いう考え方を示しているんですけれども、法務大臣として指揮権発動についてはどのような見解をお持ちでしょうか?

【千葉法務大臣】
検察というもの、行政のひとつですから、それに対して法務大臣が一般的に指揮権をもっているということは、わたくしは認識を致しております。ただ、あの、個別の事件についてどのような権限があるかといえば、ひとつはやはり、恣意的なあるいは党派的な、まぁそういうものを排除をする、しかし国民の視点にたって検察の暴走をチェックをする、こういう点からきちっと指揮権というものを踏まえて、対処をしていくべきだと、いうふうに考えております。

現在進行中政治資金に関する捜査について、指揮権発動の有無を問われ、通常なら否定すべき質問に対して、千葉法務大臣は否定もせずに「検察の暴走」という言葉を使って暗に圧力をかけた。 検察は万が一も考慮に入れて、捜査をするなら一気呵成に逮捕し、大臣の指揮権発動の時間を与えないことが肝要である。

民主党政権を応援していたはずの朝日が鳩山氏の「故人献金」追及には朝日の特ダネだったせいかミョウに張り切っている。

山口 一臣「週朝日」編集長の山口一臣氏も、この通り鼻息荒く追及している。

検察は面子にかけても、朝日には負けてはおれまい。

   「内憂外患」

   自民党が狙う!鳩山「架空献金スキャダル」山口一臣

政治資金が不足したときの補充や鳩山氏個人の支出のために預けていた鳩山氏個人のカネを、秘書が勝手に他人名義で資金管理団体に寄付していた―――鳩山氏の説明を要約するとこうなる。これを信じる人がどれくらいいるだろう?
信じてもらうには、それなりに説得力のある「理由」が必要だろう。

 鳩山氏の説明によれば、秘書は弁護士のヒアリングに対して「本体、当該秘書が直接、これらの方々に寄付をお願いすべきであったものを怠ったことから事実でない記載をし、それを繰り返してしまった」と話したという。加えて鳩山氏は、「私に対する個人献金があまりに少ないので、そのことがわかったら大変だとの思いがあったと推測している」と述べ、同席した弁護士も「(担当者の)自己保身だと思う」と強調した。

 推測としては確かに成り立つ話だ。「企業・団体献金より個人献金」と主張している手前、あまりに個人献金が少ないとかっこうがつなかいという動機もあり得る気はする。鳩山事務所では秘書に対して個人献金を集めるノルマがある、などの事実があればより説得力は増すだろう。だが、そのような事実は鳩山氏の説明の中には出てこなかった。 さらにもし、鳩山氏が個人献金が少ないことを気にしていたとしたら当然、政治資金の管理状況などについても関心が高かったはずだ。すべて秘書まかせで、何年間も不適切な処理に気づかなかったということと矛盾するかもしれない。そもそも政治家が個人献金の多寡を気にするという話はあまり聞いたことがない。

 要は、秘書が虚偽記載を続けていたことに関する説得力のある動機が思いつかないということだ。鳩山氏の「~と推測している」、弁護士の「~と思う」という曖昧ま発言も気になる。自分の公設秘書なのだから、「どうしてこんなことやったんだ」と一言聞けば済むはずだ。国民が知りたいのは、推測ではなく事実である。鳩山氏の秘書はなぜ、何年にもわたって不適切な処理を続けていたのか。そこには明確な意図があった、と考えるのが自然だろう。

 問題発覚のきっかけは、わが親会社の朝日新聞が「故人献金」の存在を指摘したことだった。それを週刊新潮がさらに深堀りをして、複数の「架空献金」があることをスクープした。
 会見での説明によれば、年に400万円から700万円、05年からの4年間で193件2177万8000円にのぼり、名前を使われた人が約90人いたという。だが、「架空献金」はこれだけでなかった可能性も出てきた。

 7月2日付の産経新聞に、〈議員献金も個人資産?〉という記事が掲載された。与党プロジェクトチーム(PT)の調べとして、鳩山氏が支部長を務める民主党の政党支部に03年から07年までの間に選挙区内の道市町議会議員42人(元職含む)から、総額約1650万円の個人献金があったことがわかったという。〈献金はすべて毎年12月25日にそろって行われており、金額もほぼ同額で計画的に行われた可能性がある。PTでは「献金は鳩山氏個人の資産を原資としていた可能性があり、政治資金規正法違反や詐欺の疑いもある」(自民党幹部)とみている〉というのだ。会見後、新たに出てきた新事実だ。

 一般に地元出身の国会議員が系列の県市町村議員に寄付をすることはよくあるが、地方議員が国会議員に「上納」するという話はあまり聞かない。不自然な行為といえる。自民党幹部が指摘するように、鳩山氏個人の資産を原資としていた、つまりこれも「架空献金」だった疑いがある。「一連の架空献金には何らかの意図があった」との疑いがさらに強くなったと言わざるを得ない。

 それはいったい何なのか。先の週刊新潮の記事では、日大法学部の岩井奉信教授が「マネーロンダリングが、真っ先に疑われますね」として、以下のように解説している。「大口の献金を貰ったが、法廷上限を超えていた。それを完全に裏金扱いするのもさすがにマズいと考え、適当に支援者名簿の中から名前を借りて小口に分散させた」
 これはかなり説得力がある。では、その大口献金の拠出者とは誰なのか?
・・・続きを読む

        ◇

某テレビワイドショーで、出演者の誰かが「今後首相の故人献金はどうなりますか」と話題を振ったら、

「そんなチマチマした後ろ向きの問題より、マニフェストの実行といった前向きの問題に注目すべき」(主旨)とコメンテーターに一蹴されていた。

首相の犯罪はマスコミがいうように小さな問題なのか。

実際に指揮権発動はしないまでも、法務大臣が検察に強力な圧力を加えるという形の政治主導で、

首相と党幹事長の「犯罪」を闇に葬るようなことがあれば、日本は独裁政治への道をまっしぐらに進むことになる。

           

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「東アジア共同体」の幻想 友愛外交の愚かさ

2009-09-23 07:44:44 | 外交・安全保障

 

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シナ 「日本を本気で怒らせてみたいが、潜水艦で領海侵犯しても怒らない」

韓国  「竹島を占拠しても、日本の漁船拿捕して漁師殺しても怒らない」

シナ・韓  「俺らは日本人を怒らせようと凶悪犯罪者を大量に輸出してみたんだが、逆にビザ免除に動いてくれて・・・‥」

北朝鮮 「・・・テポドン等を派手にぶっ放してみたんだが、1年程度の入港禁止で許してくれるそうだ」

シナ  「尖閣近海でガスを吸い取っても怒らない」

韓国  「存在もしない従軍慰安婦で騒いだら、怒るどころか国が謝ってくれる」         「じゃあ、どうすれば・・・」

北朝鮮 「日本人を拉致してもお米をくれたし、工作員が日本に住むのを許してくれる」

シナ・韓・北 「福沢諭吉は≪悪友は断つ≫と言っていたが・・・」

シナ   「鳩山は悪友とも、友愛で行くらしい」

      「朱に交われば赤くなる、を知らないようだ」

                   *

「東アジア共同体」を提案=戦略互恵発展を確認-鳩山首相、中国主席と会談

【ニューヨーク時事】鳩山由紀夫首相は21日夜(日本時間22日午前)、中国の胡錦濤国家主席とニューヨーク市内で約1時間会談し、日中の戦略的互恵関係を発展させていくことを確認した。首相は、アジア重視の立場から提唱している「東アジア共同体」構想について「日中両国が違いを乗り越えて信頼を築き、それを軸に構築したい」と提案した。
 戦略的互恵関係について、胡主席は(1)首脳往来の頻度を上げる(2)民間の交流を活発化する(3)経済・貿易を発展させる(4)アジア、地球規模の問題で協力する(5)食い違いのある問題は大所高所から対応する-ことを挙げた。1995年年の村山富市首相談話を踏襲するとした首相の歴史認識を「評価する」と述べる一方、東アジア共同体については特に言及しなかった。
 
日中間の懸案である東シナ海のガス田開発問題について、首相は「東アジアをいさかいの海ではなく、友愛の海にしたい」と述べ、日中共同開発に関する協定の早期締結に向けた作業の加速化を促した。これに対し、胡主席は「大局的な正しい処理が必要だ。事務レベルで接触し、信頼を高めたい」と述べるにとどまった。
 北朝鮮の核問題に関し、両首脳は「朝鮮半島非核化の目標に向け、互いに協力していく」ことで一致。北朝鮮の金正日労働党総書記が多国間対話の用意があると示唆したことを踏まえ、胡主席は「北朝鮮が6カ国協議に戻るよう中国は努力している」と述べた。
 地球温暖化対策をめぐり、鳩山政権が2020年までに温室効果ガスを1990年比で25%削減する目標を決めたことついて、胡主席は「積極的態度を評価する」と述べた上で、12月の国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)の成功に向け「中国も努力する」と述べた。 
 首相はチベット情勢に関し「基本的には中国の内政問題と理解するが、対話を通じて解決してほしい」と要請。両首脳は、食品安全に関する両国民の信頼回復に努力していくことで一致した。
 胡主席は、日中韓首脳会談を近く中国で開催する方針を説明、首相の訪中を招請した。(2009/09/22-15:26)

                   ◇

胡錦濤国家主席の前に平伏してシナへの恭順を誓う鳩山首相に、先人の含蓄に満ちた言葉を送ろう。

なおこの言葉を発した賢人の名は敢えて伏して、その発した年代と共に文末に記す。(クイズです)

<シナ・朝鮮が独裁体制であれば日本もそうかと疑われ、・・・国際法や国際的マナーなど踏みにじって恥じぬ国であればそれを咎める日本も同じ穴の狢かと邪推され、朝鮮で政治犯への弾圧が行われていれば日本もまたそのような国かと疑われ、等々、例を挙げていけばきりがない。・・・・・・・・ もはや、この二国が国際的な常識を身につけることを期待してはならない

「東アジア共同体」の一員としてその繁栄に与ってくれるなどという幻想は捨てるべきである。

日本は、むしろ大陸や半島との関係を絶ち、先進国と共に進まなければならない。

ただ隣国だからという理由だけで特別な感情を持って接してはならないのだ。

この二国に対しても、国際的な常識に従い、国際法に則って接すればよい。

悪友の悪事を見逃す者は、共に悪名を逃れ得ない。

私は気持ちにおいては「東アジア」の悪友と絶交するものである。

鳩山首相は「東アジアをいさかいの海ではなく、友愛の海にしたい」と卑屈な態度を示しているが、いさかいの元凶はシナであることには一言も触れていない。

東シナ海のガス田開発は、中国が日本の排他的経済水域内に一方的に採掘施設を建設していることを初対面ということで抗議ができないなら、せめて明確にしておくべきだった。

「いさかいの海から、友愛の海にしたい」と自分から言い出すのは、

まるで、日本側が、いさかいの原因をを作ったかのような印象を世界に与える。 これほど卑屈になる必要がどこにあるのか。

臭いものに蓋をしての友愛なんて続くものではなく、属国化以外の何ものでもない。

先人のアドバイスに従い、このような「東アジア」の悪友とは気持ちの上では絶交して、国際的な常識に従い、国際法に則って接すればよい。

鳩山首相は温室効果ガスの25%削減を国連で公約し、拍手を受けたと喜んでいるようだが、これは国際競技大会で自らハンディキャップを課すようなもの。

専門家の試算にとると、温室効果ガスを1990年比で25%削減すると、国民負担は世帯あたり年間33万~91万円と推定されている。

便益だけ強調して費用を無視するのは、民主党の政策の特徴とはいえ、それを世界にまで公約して後でその尻拭いを国民に迫るのだろうか。 国民が選んだのだからと。

なるべくハンディを課されるのを嫌がる各国にとって、鳩山首相のお人好しな発言に競技相手は拍手をして当然だろう。

国連での喝采は「お人好し外交」への歓迎の喝采であった。

外交の舞台で、相手国の指導者がバカが付く人好しであることほどやりやすいことはない。

「鳩山イニシアティブ」と舞い上がっている場合ではないのだ。

前に「相手の嫌がることはやらない」といってひんしゅくを買った首相もいたが、「相手の喜ぶことのみする」首相はなお始末に終えない。

譲歩に次ぐ譲歩で、領土も資源も、つまり尖閣諸島はおろか石垣島、いや沖縄そのものまで献上するようにならないことを願いたいもの。

 

【おまけ】

 シナ・朝鮮二国と日本との精神的隔たりはあまりにも大きい。情報がこれほど早く行き来する時代にあって、近代文明や国際法について知りながら、それでも過去に拘り続けるシナ・朝鮮の精神は千年前と違わない。

この近代文明のパワーゲームの時代に、教育といえば儒教を言い、しかもそれは表面だけの知識であって、現実面では科学的真理を軽んじる態度ばかりか、道徳的な退廃をももたらしており、たとえば国際的な紛争の場面でも「悪いのはお前の方だ」と開き直って恥じることもない。 

、現在のシナ・朝鮮は日本にとって何の助けにもならないばかりか、この三国が地理的に近い故に欧米人から同一視されかねない危険性をも持っている。

すなわちシナ・朝鮮が独裁体制であれば日本もそうかと疑われ、向こうが儒教の国であればこちらも陰陽五行の国かと疑われ、国際法や国際的マナーなど踏みにじって恥じぬ国であればそれを咎める日本も同じ穴の狢かと邪推され、朝鮮で政治犯への弾圧が行われていれば日本もまたそのような国かと疑われ、等々、例を挙げていけばきりがない。

これを例えれば、一つの村の村人全員が無法で残忍でトチ狂っておれば、たとえ一人がまともでそれを咎めていたとしても、村の外からはどっちもどっちに見えると言うことだ。

実際、アジア外交を評する場面ではこのような見方も散見され、日本にとって一大不幸だと言わざるを得ない。

  もはや、この二国が国際的な常識を身につけることを期待してはならない。「東アジア共同体」の一員としてその繁栄に与ってくれるなどという幻想は捨てるべきである。

日本は、むしろ大陸や半島との関係を絶ち、先進国と共に進まなければならない。

ただ隣国だからという理由だけで特別な感情を持って接してはならないのだ。

この二国に対しても、国際的な常識に従い、国際法に則って接すればよい。

悪友の悪事を見逃す者は、共に悪名を逃れ得ない。

私は気持ちにおいては「東アジア」の悪友と絶交するものである。(明治18年3月16日)≫福沢諭吉 「脱亜論」抜粋

 

この文を明治18年に書いている福沢諭吉先生は、まるで「100年後のおめーらのやる事は全てお見通しだ!」とでも言っているようだ。

【おまけ2】

「政治主導」「脱官僚」のドタバタ騒ぎがこんなところでも。

日中首脳会談説明、「政治主導」のはずが官僚に「助けて」 

連休返上に文科相陳謝…ドキュメント民主政権 

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沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所

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グアムのいいがかり姉さん集団

2009-09-22 07:00:01 | 金武町流弾事件

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女が三人集まると姦しいというくらいだ。

グアムに60人もの女性が集まったら、その姦しさは通常の20倍にもなるのだろう。

姦しいだけならまだしも、ナンパや単なる夜間禁止令違反の米兵を、身から出た錆びとはいえ、強姦魔に仕立て上げる理不尽ないいがかりについて昨日書いた。

いいがかり婆さん、もといいいがかり姉さん たちは返す刀で、思いつく不都合は全て基地のせいだと斬りつけてくる。

沖縄語が廃(すた)れてきたのも基地のせいだというのだ。

なるほど「いいがかりマニュアル」という本が出るのも納得だ。

沖縄タイムス  2009年09月21日 社会 

基地負担の悩み各国共通と実感/県内参加者が帰沖/国際女性会議inグアム【社会】

 グアムで開かれた「第7回軍事主義を許さない国際女性ネットワーク会議」に沖縄から参加した「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」のメンバーら8人は20日、6日間の日程を終えて帰沖した。

 会議では、反基地運動や基地の影響を受けた環境問題などに取り組む世界12地域の女性団体約60人と、各地が抱える問題を報告し、解決策を話し合った。

 同会の会員で初参加の仲村宮子さん(52)は「植民地支配下の人々も、基地の負担から同じような苦しみや悲しみを持っていることを会って初めて実感した。学んだことを今後の活動に生かしたい」と述べた。

 琉球大学の大学院でしまくとぅばを研究している親川志奈子さん(28)は「基地を造ることで軍事に頼らざるを得ない状況や、言葉や文化、健康など当然手に入るものを手放さないといけない状況がつくり出されている。そういう地域では言葉の継承も、反基地運動も根源は同じだと思った」と感想を語った。

                                         ◇

当日記とは考え方の違う方々が世界各地から集まって、基地の弊害を語り合うのはカラスの勝手でご自由だが、

ウソのニュースを基にどんな高邁な議論を戦わしても、議論自体がいかがわしくなると書いた。

何でも悪いのは米軍基地のせいだ、と言い出したらきりが無い。

琉球大学の大学院で「しまくとぅば」(沖縄語)を研究している親川志奈子女史は、言葉や文化を失うのも米軍基地のせいだと仰る。

この伝でいくと沖縄の学力が悪いのも基地のせい。

離婚率が高いのも基地のせい。

酒気運転が多いのも基地のせい。

メタボ腹のオヤジが多いのも基地のせい。

沖縄が暑いのも基地のせい、ということになりかねない。

遥々グアムまで行って、そんなに基地の弊害を、有ること無いこと、言いふらす暇があるなら、

基地公害の極地ともいえる「米軍流弾事件」を話題にしなければ片手落ちでは無いのだろうか。

あんなに騒ぎ立てていたのに、米軍が「犯人は米軍ではない」、と公式に発表して以来沖縄の二紙がピタッと沈黙していることを不思議とは思わないのだろうか。

一時は琉球新報だけでもこの騒ぎだったのに。

金武被弾事件一覧、 琉球新報記事

「忘却とは忘れ去ることなり。 忘れ得ずして 忘却を誓う心の悲しさよ」(「君の名は」より)。

忘れ得ずして流弾事件の忘却を誓う沖縄タイムスと琉球新報のために、

金武町伊芸区の住宅地で起きた「米軍流弾被弾事件」について再掲する。

                   ◇

たった一人の目撃証言が米軍と沖縄県警の調査能力を決める大変な事態になってしまった。

嘘つきは県警かそれとも米軍か。

事件が起きた当時は連日社説やコラム動員して米軍糾弾のキャンペーを張っていたはずだが、

4月に入ってからは沈黙を守ったままであった。

あれほどくり返し「事件をウヤムヤにするな」と叫んでいた勢いはどこへ消えたのか。

 

事件の決め手はアリバイだった。

「11日発生」と関与否定 伊芸区流弾事件/最終報告書 米軍「訓練なかった」【04月11日】

  金武町伊芸区の流弾事件の発生日の特定が県警と海兵隊で異なっている件で、米海兵隊がまとめた最終報告書の詳細が10日、分かった。県警調査による事件発生日時の食い違いが新たに浮き彫りになったほか、米軍が銃弾について独自に調査した内容が明らかになった。

 1日、県警が米軍から受け取った最終報告書は書簡形式のA4判3枚、日本語訳3枚も添付されている。

 それによると米軍は、石川署が昨年12月19日に作成したとされる報告書を基に、発生日時を「昨年12月11日午後4時ごろ」と記述。キャンプ・ハンセンでの訓練を同11日から13日まで実施していなかったことから、「訓練場から発砲された証拠が見つからなかった」と結論づけた。

 
目撃者については「被害者の女性以外にはいない」などと記述。ナンバープレートに銃弾が突き刺さっていた乗用車は(昨年12月)11日午前零時から13日午前7時30分まで駐車されており、被害者が大きな音を確認したのは11日午後4時ごろとしている。

 さらに報告書は、県警が銃弾の鑑定結果として断定した50口径弾は、米軍キャンプ・ハンセンのレンジ7とキャンプ・シュワブのレンジ10で使用。弾芯には通常、銅などの被帽(ジャケット)がついているが現場では確認されず、さらに弾には若干のゆがみはあるが変形していない―などと記載されていた。

 県警は被害者の情報などから捜査の初期段階で発生日時を(昨年12月)10日午後3時ごろと特定。事件発覚後、米軍に発生日を随時伝えていたという。

              
                                 ◇

県警は住民の話などから事件発生日時を12月10日午後3時ごろと特定し、米軍側にも発生日時を伝えていた。

だが、米軍側は独自の調査により事件発生日時は12月11日と特定していた。

県警と米軍の主張するアリバイの誤差が数分間、いやせめて数時間でもあれば、推理小説の題材にもなろう。

だが、誤差がまる一日では、どちらかの捜査がずさんだったということであり、単純すぎて小説の題材にもならない。

事件発生日は、両者の主張によるとこうなる。 

◆県警⇒12月10日 午後3時ごろ

◆米軍⇒12月11日 午後4時ごろ

米軍は県警の報告を基にしながらも、独自の調査で問題の乗用車が事件現場の車庫に駐車していた時間を、次のように特定している。

駐車時間⇒11日午前零時から13日午前7時30分まで

事件発生(被害者が大きな音を確認)⇒11日午後4時ごろ

米軍がこのように具体的にアリバイ調査の結果を発表しているのに対し、県警も含めてこれに客観的に反論している事実はない。

県警によると、被害者らの情報などから捜査の初期段階で発生日時を10日と特定しているが、たった一人の目撃証言を鵜呑みにして初期の裏付け捜査を怠ったのではないのか。

事件発覚後、米軍に発生日時を随時伝えていたというが、これに対して米軍は証言を鵜呑みにしないで裏付け調査をして、最終調査報告で「事件発生は訓練終了以降の11日」との結論に到ったのではないか。

米軍が目撃者は一人しかいないと事実上の名指しをされている玉城さんは、事実上「嘘つき」と言われたことに憤りを示しているし、

儀武剛金武町長も「納得できるまで説明を求めていく」といっている。

にもかかわらず、その後沈黙を護っているのは結局納得したと言うことなのか。

発生日に食い違い 流弾事件/再三通報 県警10日→米軍11日【04月10日】

ウソつきは誰だ!疑惑の銃弾 メア総領事とコーヒー

「米軍vs県警」疑惑の銃弾大戦争勃発!発生日に食い違い 

複雑そうに見えて問題は簡単だ。

目撃者の証言が正しいか、それともウソだったかと言うことにもなる。

米軍発表と県警発表といずれが正しいとしても、アレだけ大騒ぎした地元二紙がこのまま沈黙を守ることは読者に対する大きな裏切りだ。

◆関連エントリー

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世界に飛び出すウソのニュース! 国際女性会議inグアム

2009-09-21 07:46:42 | ★米兵事件

 

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書きたくは無いが書かねばならぬネタがある。

昨年沖縄で起きた二件の、米兵による婦女暴行事件。

一年も前に起きた事件なら通常はスルーする。

だが、沖縄タイムス、琉球新報がでっち上げたこのウソのニュースを、沖縄の「識者」がわざわざ海外まで出向いて講演し、それが同行記者の記事となって逆輸入されるとなると、もはやウソのニュースをウソと思う人はいなくなる。

ウソのニュースが今度は堂々と真実として世にまかり通ることになる。

ニュースのロンダリングである。

ウソが真実としてまかり通る現状に一針を打つため、

書きたくは無いが書かざるをえない。

沖縄タイムス
米兵の性犯罪と脱基地例を報告 国際女性会議inグアム【09月18日】

【グアム17日=比屋根麻里乃】グアムで開かれている国際女性ネットワーク会議は17日、グアム大学で公開パネルプレゼンテーションが開かれ、11人が各地域の抱える問題や解決策を提言した。

 沖縄参加者からは「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」の宮城晴美さん(59)が、県内で発生した米兵の性犯罪を報告。オーストラリアのカーティン技術工科大学で国際関係論を教える丹治三夢(たんじみゆめ)さん(41)は、基地に依存しない地域発展の例として、読谷村を紹介した。

 宮城さんは昨年、県内で米兵に女子中学生とフィリピン人女性が暴行された事件を取り上げ、「軍隊の教育は攻撃性と暴力性を発揮させる」と指摘。「軍隊必要論もあるが、平和外交を求めないといけない」として、海兵隊のグアム移転計画、普天間飛行場の移設の両方に反対する考えを強調した。

 丹治さんは、基地の返還が進んだ読谷村は農業に着目し、特産品の紅芋の商品化やヤチムンの里の整備など、基地に依存しない持続可能な経済のモデルとして紹介。沖縄戦時に村内で起こった「集団自決」に触れ、「歴史的な体験から、国に盲目的に従うことを懸念する文化的なアイデンティティーや軍は人々を守らないという意識が形成されたと思う」と述べた。

 このほか、グアムやマーシャル諸島、プエルトリコ、フィリピンの代表らが基地による環境汚染と人体への影響などが報告された。

                    ◇

今朝の沖縄タイムスは、国際女性会議INグアムに沖縄から参加したメンバー8人が、6日間の日程を終えて昨日帰沖したと報じた。

6日間も続く国際会議で何を議論したかは、会議のタイトル「軍事主義を許さない行動する女たちの会」から推して知れるが、

沖縄から参加したメンバーの一人宮城晴美氏の相変わらずのウソの報告を見れば、一時が万事で他の議論もいかがわしいものだと言わざるを得ない。

軍事主義を許さないからといって、ウソをついてはいけないということである。

宮城氏が取り上げた昨年の「米兵女子中学生暴行事件」も「比女性暴行事件」も確かに沖縄紙が扇情的に取り上げたことは事実だが、いわゆる「婦女暴行事件」でない。

宮城氏は国際会議でありもしないウソのニュースを発表し世界を騙したことになる。

一昨年の2月、沖縄市で起きた「米兵女子中学生暴行事件」を説明すると概ねこのようになる。

「午後8時過ぎのコザ・ミュージックタウン前で不良米兵が、不良女子中学生(複数)をナンパし、その中の一人が米兵のバイクの後部座席に乗って、米兵の自宅に行った。(週刊新潮によると中学生の方から誘ったことになっている)その後米兵の家から車で送ってもらう途中米兵とトラブルを起こし、下車して『強姦された』として警察に保護された」

事件の第一報を報じる琉球新報は「不良米兵と女子中学生のナンパトラブル」を拉致事件とした。

女子中学生、車で拉致 外国人の男逃走  (琉球新報 2/11 10:54)

 < 沖縄署の調べによると女子生徒は、午後8時半ごろ沖縄市上地のミュージックタウン音市場前で、大型バイクの男に誘われて後部座席に乗り、その後、車に乗り換えたという。女子生徒は友人7、8人と遊びに来て、1人だけ行ったという。>

<午後10時50分ごろ、女子生徒は北谷町北谷の安良波公園付近で車から降ろされていたところを警察に保護された。>

新聞の過剰反応で大騒ぎになり、プロ市民による「県民大会」にまでエスカレートして、米兵の外出禁止令発動にまで至りコザの商店街は閑古鳥が啼く自体にまでなった。

ところが、その後少女が以前に売春防止法違反の補導歴があることが発覚し、自ら米兵のバイクに乗った経緯から「援助交際」で少女の方から誘ったという話も浮上した。

さらに容疑者の米兵も終始「婦女暴行」を否認していたこともあり、結局「強姦」は立証できず告訴は取り下げられた。

強姦罪は親告罪なので告訴取り下げで米兵の罪は問えないというが、未成年に対する淫行条例を適用すれば米兵の罪は問えるはず。

だが、警察や検察は検挙しなかったのは、少女のほうから「援助交際」の目的で米兵に近づいたという観方が警察にあったのではないのか。

いずれにせよ、宮城氏がグアムまで乗り込んでいって世界に発信した「残虐な米兵に蹂躙されるいたいけな女子中学生」という話は沖縄紙と沖縄左翼がでっち上げた真っ赤なウソだったわけである。

沖縄米兵暴行事件のその後 

では、もう一つの「米兵比女性暴行事件」はどうか。

これは売春婦を買った米兵と相手の娼婦がホテルに泊まり、翌朝米兵が先にホテルを出て基地勤務に着いた後、部屋に残った比女性が「暴行された」と騒ぎだした事件。

軍法会議にかけられたが米兵の罪状は「婦女暴行」ではなく、「夜間外出禁止令」違反だけであった。

折りしも「米兵女子中学生暴行事件」で緊急発布された夜間禁止令をこの米兵は破っただけの罪だった。

この「米兵比女性暴行事件」も沖縄紙と左翼団体がでっち上げたウソのニュースであった。

それにしてもウソのニュースを持ち込んでおこなった「国際会議」をネタに、9日に渡って特集記事で報じる沖縄タイムスの執念には今さらながら恐れ入る。

活動の継続誓う 非軍事化へ60人集会/国際女性会議inグアム【09月20日】
 【グアム19日=比屋根麻里乃】軍事基地による環境被害や女性の人権などを話し合う「第7回国際女...

国越えた対策訴え 人身売買と売買春報告/国際女性会議inグアム【09月19日】
 【グアム18日=比屋根麻里乃】12の米軍基地所在地域の女性が集まる国際女性ネットワーク会議は...

米兵の性犯罪と脱基地例を報告 国際女性会議inグアム【09月18日】
 【グアム17日=比屋根麻里乃】グアムで開かれている国際女性ネットワーク会議は17日、グアム大...

基地跡の汚染訴え 地元大学講師/国際女性会議inグアム【09月17日】
 【グアム16日=比屋根麻里乃】グアムで開かれている国際女性ネットワーク会議の参加者約60人は...

沖縄の非軍事化訴え/国際女性会議inグアム 高里さん被害報告【09月16日】
 【グアム15日=比屋根麻里乃】12地域・国の女性団体が参加している国際女性ネットワーク会議は...

仕事内容知らされず/人身売買 売買春 韓国・比の市民団体 報告/国際女性会議inグアム【09月15日】
 【グアム14日=比屋根麻里乃】米軍基地を抱える地域の女性でつくる国際女性ネットワーク会議が1...

基地問題 解決策探る/国際女性会議inグアム 沖縄メンバー出発【09月14日】
 第7回軍事主義を許さない国際女性ネットワーク会議に沖縄から参加するメンバーが13日、開催地の...

「反基地」へ意思統一/あすから国際会議/高里鈴代団長に聞く【09月13日】
 米軍基地所在国の女性団体が集まり、各地の基地被害や問題を話し合う「第7回軍事主義を許さない国...

 

【おまけ】

以下引用の記事は「強姦魔米兵」への告訴取り下げした女子中学生のコメントだが、

強姦された側が強姦した相手に、賠償請求訴訟を起こさないように求めている

産経は本当の被害者は、米兵であるといいたかったのだろう。

沖縄の「県民感情」で「残虐な強姦」にでっち上げられ、「国際会議」で世界に公表されるなんてこの米兵の人権はどうなっているの、タイムスさん。

ん? 残虐な「人殺し集団」の米兵に人権はないって?

『鉄の暴風』の頃の米兵は皆人道的だったよね。
 

 

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角を矯めて牛を殺す

2009-09-20 07:01:53 | 県知事選

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会見で新施策知る、文科省幹部「あ然」…三役会議始動 (9月19日 14:53) 
 19日未明、文部科学省の中川正春、鈴木寛両副大臣と2人の政務官が就任記者会見に臨み、川端文科相とつくる「政務三役会議」の運営方法や新たな施策を公表した。副大臣による定例会見の実施、「中央教育審議会」をはじめとする各審議会の委員の見直し……。官僚抜きで決めた方針が次々に発表されると、その場にいた省幹部が、あっけに取られる姿も見られた。

  18日深夜、東京・霞が関の文科省大臣室。川端文科相はこの日初登庁を終えた鈴木、中川両副大臣や、後藤斎、高井美穂の両政務官と記念撮影に臨んだ。見守っていた同省幹部らは撮影終了後、カメラマンとともに静かに部屋を後にした。

 官僚のいない大臣室で行われたのは、民主党政権が「政務三役会議」と名付けた新設の会議。各省の大臣、副大臣、政務官が参加する省内の最高意思決定機関という位置づけで、今後、週に1回開かれる。当然、官僚は出席できない。

 川端文科相らは、約1時間に及んだ初の三役会議で、〈1〉高校無償化など政権公約に掲げた15点の早期実現〈2〉補正予算の見直し〈3〉2004年4月以降の天下りの報告――など5項目についての報告を、省幹部に求めることを確認。別室から坂田東一次官と山中伸一官房長を呼び出し、5項目を書いた指示書を手渡してこう告げた。「必要な予算を作るために身を削ってがんばってほしい。国民と約束したことにお金をまわさなければならないから」

 坂田次官は、補正予算の執行見直しについて連休中の22日の報告を求められ、「はい」と答えるのが精いっぱいだった。

 その後開かれた副大臣、政務官の就任会見で、鈴木、中川両副大臣らは、国会の委員会に所属する与党議員と同省幹部らが参加する「政策会議」の新設や、副大臣による週2回の会見の実施などを次々に発表。文科相の諮問機関・中央教育審議会など審議会については、いずれ委員の人選を含め見直すこともありうるとした。

 会見場の片隅にいた同省の幹部は、政策決定で蚊帳の外に置かれた形。その1人は会見終了後、ぼうぜんとした表情で話した。

 「『政』と『官』の在り方はまるっきり変わった。今後、一体どうなるのか」

(2009年9月19日14時53分  読売新聞)

                                                ◇

物理学者の寺田寅彦の『小爆発二件』に「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた」という言葉があるという。

沖縄タイムスのコラム[大弦小弦]からの孫引きだが、コラムは新型インフルエンザを怖がる対象として、この言葉を引用している。

だが、その引用文によりむしろ鳩山内閣がしきりに口にする「脱官僚」を連想した。

これまでの行き過ぎた官僚主導への反発から、政治主導を強調する気持ちは理解しても、案件によっては政治の立ち入れない部分もある。

例えば文科省の教科書記述に関連する部分は、専門家の検証に委ねるべきであり、教科書記述を政治主導で行っていいはずはない。

ところが、沖縄では教科書記述の改変を新政権にやってもらおうという動きがある。

9・29県民大会を実現させる会世話人の玉寄哲永さんらは15日、県議会会派室に民主党沖縄県総支部連合会の新垣安弘幹事長を訪ね、新政権誕生を機に、高校日本史教科書の沖縄戦における「集団自決(強制集団死)」に関する文部科学省の教科書検定意見の撤回と軍強制の記述回復が実現できるよう、党本部への働き掛けを要請した。(琉球新報 9月16日)

 

寺田寅彦の文をこう書き変えて鳩山内閣に当てはめるととわかりやすい。

「官僚集団をこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい」

鳩山内閣の売りが政治主導、脱官僚であるので、

マスコミは政治主導が正義で官僚依存が悪であるという論調だが、官僚が優秀で豊富な経験を持つ頭脳集団であることに異論のあるはずはない。

鳩山首相は「政治主導」は民意であると強調するが、官僚の能力と経験を封じ込んでしまうのは民意ではないはず。

官僚主導をおそれる余り、角を矯めて牛を殺す愚に陥ってはならない。

鳩山首相:「政治主導」徹底を次官に訓示 「民意に沿った第一歩」 また首相は、「123年続いた事務次官会議の廃止は、決して官僚たたきと思わないでほしい。民意に沿った政治の当たり前の第一歩。よちよち歩きを始めた姿を認めていただき、皆さんの優れた才能を国民のために発揮してほしい」と理解を求めた。【朝日弘行】》

文科省の川端文科大臣、中川正春、鈴木寛両副大臣が政治主導で張り切っているようだが、脱官僚を意識する余りに優秀な頭脳集団である官僚をツンボ桟敷に置くのは人材の浪費では無いのか。

むしろ行き過ぎた政治主導を避けるため、文科大臣、副大臣の言動に国民は厳重な監視の目を向けるべきである。

ちなみに中川正春副大臣は、自民党の中川昭一氏が党政調会長の時、北朝鮮の核兵器実験を受け、日本の核武装についても「議論を尽くすべき」と発言したことに対し、

「核保有を議論するとはけしからん話」と述べた人物である。

これに対し中川昭一氏は「最近は非核三原則に加え、「議論もさせない」という『非核四原則』になっている」と皮肉った。

更に後に「考えてもいけない」という『五原則』だと付け加えた。

中川副大臣は官僚の能力を恐れるあまりに「議論もさせない」つもりなのだろうか。

まさか優秀な官僚に「考えてもいけない」ということは無いだろう。

少なくとも上記引用記事の文科省大臣、両副大臣の行動はそう取られても仕方の無いパフォーマンスである。

行き過ぎた政治主導はファッシズムを生む。

 

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