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狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

慰安婦決議案 正しい事実関係で反論を

2007-02-21 14:51:53 | 南京大虐殺

 

アイリス・チャンの胸像
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          唸 声

アイリス・チャン(Iris Shun-Ru Chang, 張純如, 1968年3月28日 -2004年11月9日)は、中国系アメリカ人の歴史家、ジャーナリストおよび政治活動家。2004年に自殺。自殺のアイリス/チャン、死んでも利用、嘘も永遠に。

<アメリカ合衆国ニュージャージー州プリンストンで生まれ、イリノイ州シャンペイン-アーバナで成長した。イリノイ大学でジャーナリズムの学士号を得、ジョンズ・ホプキンス大学の大学院で学ぶなどして、AP通信およびシカゴ・トリビューンでの短い勤務の後、25歳のとき作家としてデビュー。

彼女には3つの有名な作品が残っている。そのうち『The Rape ofNanking』(1997年11月)が有名。

第2次世界大戦中日本軍が南京で行ったとされている事件(南京大虐殺)についてのものである。関係者へのインタビューなどで構成されたこの本は、掲載された写真や文章の信憑性に強い疑念が残るため論争が行われている。

また、国際政治学者浜田和幸は、チャンは執筆に当たり中国政府や在米・香港・台湾の“反日”団体から支援を受けていたと指摘している。

事件関連のみならず、日本史全般にわたって間違いが多いことも指摘されている。(批判サイト:アイリス・チャン著『ザ・レイプ・オブ・南京』90ヵ所もの間違い)

日本語版の出版にあたっては、そうした間違いを出版社側が指摘する注釈をつけ、批評本を同時出版しようとしたが、彼女が拒否したため、いまだ出版されていない。

彼女は鬱病を患い、退院後もノイローゼに苦しんでいた。彼女はカリフォルニア州サニーディルで夫と2歳の息子と暮らしていたが、2004年11月9日の午前9時頃にカリフォルニア州サンタクララ郡の国道17号線、ロスガトスの南で自動車の中で死んでいるのを発見された。警察はチャンが銃で自分の頭を撃ったと発表した>。

参照: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フーバー研究所にアイリスチャンの胸像が永久展示されるとの記事に驚愕する。それだけ米国の大学が左傾化しているということなのだが、これは想像以上に深刻と見るべき。中共は米国においても宣伝工作を戦中から今日に至るまでずっと続けているのだ。

工作員はマイク・ホンダ議員のような輩を上手に使いこなしている。また、ハニートラップなど仕掛け、大学にも入り込んでいるだろう。米国人も利用しているつもりが利用されていることに気がついていない。

嘘も百万遍唱えれば真実になる。某議長がやってもいないことを認めてしまい、嘘の真実化に力を貸してしまった。日本は本腰を入れて対応しないと、こうした嘘により孤立する可能性がある。国益のために嘘をつく国家と対峙するのだから、「遺憾に思う」なんてコメントでは屁の役にも立たない。

民間では「南京の真実」を伝える映画製作がスタートした。心強い限りである。真実は黙っていては明かされない。唸声も支援に協力した。どうか嘘のストップにご協力を!

南京の真実HP↓
http://www.nankinnoshinjitsu.com/

以下のサイトにアイリスチャンの写真と胸像、人民日報の記事・製作者の写真などがあります。
http://datefile.iza.ne.jp/blog/entry/120987/

「唸声の気になるニュース」毎日更新中
http://datefile.iza.ne.jp/blog/

  ≪ 「渡部亮次郎のメイル・マガジン 頂門の一針 平成19(2007)年02月21日(水)」より転載。≫

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 【主張】慰安婦決議案 正しい事実関係で反論を

 旧日本軍が先の大戦中にアジアの女性を強制的に性奴隷として連行した-と一方的に断罪し、日本政府に事実の認知と謝罪、日本国民への教育などを求めた決議案が、またも米下院に提出され、審議が始まっている。政府は決議案の内容の不当さを内外に示し、事実をもって徹底的に反論すべきである。こうした動きを助長している「河野洋平官房長官談話」(平成5年)の事実認定に関しても再調査に乗り出すべきだ。

 いわゆる慰安婦に関する非難決議案は昨年も提出され、9月に下院外交委員会で採択されたが、その後廃案となった。今回の決議案は1月末、日系米国人のマイク・ホンダ議員(民主党)らによって改めて提出された。

 決議案は、「日本政府は帝国軍が第二次大戦中に若い女性たちを“イアンフ”として知られる性奴隷にしたことを公式に認め、謝罪し、歴史的責任を受け入れるべきだ」で始まる。

 続けて、日本政府の関与、日本軍による強制連行、強姦(ごうかん)、陵辱、強制中絶があったなどと断じ、その上で、日本政府に(1)事実の認知と謝罪、責任受諾(2)首相による文書での公式謝罪(3)日本軍による蛮行はなかったとする説への明確な否定(4)若い世代への慰安婦問題に関する教育-を求めている。

 今回の決議案には昨年の決議案にあった「強制連行された慰安婦は20万人」などという記述はないが、ホンダ議員は決議案提出に際し、「日本軍による非道に苦しんだ20万人以上の“慰安婦”」と演説している。

 決議案や一部米議員らの認識は、事実に反したものであることが明らかである。政府はこの問題で世耕弘成首相補佐官を米国に派遣したほか、加藤良三駐米大使も下院小委員長に書簡を送るなどの行動を取っているが、最大限の努力を傾けるべきときだ。

 決議には法的拘束力はない。しかし、委員会だけでなく、本会議でも採択されれば、不当な誹(そし)りが歴史的事実として広まりかねない

 安倍晋三首相は昨年秋の国会で、河野談話を「政府として受け継ぐ」と答弁した。だが、談話は事実に基づくより政治配慮の結果-との証言もある。河野談話が意図的に拡大解釈されるのを防ぐためにも、事実関係の再調査と適切な見直しを改めて求めたい。産経新聞 (2007/02/21 05:02)

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マッカーサーが生んだ「七つの顔の男」

2007-02-21 08:22:11 | 年金・老人・身辺雑感
子供の頃、心踊らして観た時代劇、と言うよりチャンバラ映画には数々の想いい出がある。

片岡千恵蔵と言っても50歳以下の世代には片岡鶴太郎の弟子かと間違えられるほど遠い人になってしまったが、千恵蔵は当時のチャンバラ映画のヒーローだった。

若い人の中には名前だけは知っていると言う人もいる。

だが林家木久蔵がオーバーなモノマネをするセリフ不明瞭な昔の時代劇スターと言った程度の知識だろう。

昔の時代劇スターは歌舞伎出身が多く現代劇に出る事は殆ど無かった。

ちょん髷に刀を振り回す立ち回りにも歌舞伎の要素が取り入れられていたと聞く。

そのチャンバラ専門の片岡千恵蔵がちょん髷代わりに黒のソフト帽をかぶり、刀の代わりに二丁拳銃を構えてバタバタとギャング団を撃ち倒す映画には面食らった。

今で言えば高橋英機の桃太郎侍のイメージが突然黒い背広に黒ソフトで拳銃を乱射するようなモノだ。

いや、もっと衝撃的だった。 高橋英機は元々日活デビューの頃は現代劇青春スターだったし、テレビのトーク番組でもファンにはお馴染みなので背広姿もけしておかしくは無い。それに時々はテレビドラマの現代劇にも出ているようだ。

片岡千恵蔵のギャング映画登場の衝撃は今の時代劇スターでは、例え里見浩太郎や、松方弘樹をもってしても例える事は出来ない。

その衝撃の映画は「名探偵・多羅尾伴内シリーズ」と言うシリーズもので最初に観たのは小学校3年か4年生の頃「国際劇場」か「平和館」のどちらかで見た。

シリーズのうち何編見たかは曖昧だが、筋書きは大体決まっていた。

場面は客の帰ったキャバレーか遊技場。

悪の親玉と十数名の子分達が捕らわれの身の令嬢を脅している。

令嬢の悲鳴! 親玉が「殺(や)っちまえ!」と命ずる。

令嬢に迫る危機。

其処へフラフラと1人のお馴染みの人物が現れる。

八の字髭にロイドめがね。 ソフト帽子にくたびれた背広で悪漢の前に立つ。

今までの騒音は一瞬沈みかえり、一同は動きを止めてこの男を凝視する。

沈黙を破って親玉が怒鳴る。

「お前は誰だ!」

待ってました! 

ここでお馴染みの極め台詞!

「七つの顔の男だぜ。」

勿論演ずるは時代劇のヒーロー(だった筈)の片岡千恵蔵。

悪の親玉はこれも時代劇の悪役でお馴染みの進藤英太郎。

「七つの顔の男 多羅尾判内シリーズ」の名場面である。

この進藤親分、時代劇では越後屋から小判の贈答を受け、

「越後屋、お前もワルだのう」

「そういう代官様はもっとワルで御座います」

「ケッ ケッ ケッ・・」

・・と声を潜めて何度笑ったことか。

最後は千恵蔵扮する正義の剣士に何度切られた事か。

そして虚空をつかんで何度死んだことか。


進藤親分は懲りもせずに、ギャング映画でも悪事の限りをつくしていた。

次の場面は愈々この映画のクライマックス。

七つの顔の男は拳銃を構えている悪漢の群れを前にして変装(しているつもり)のロイドメガネ、八の字ヒゲ、くたびれた背広を一気に剥ぎ取る。(本当に瞬く間に)。

おー! 何とその下から現れたのは黒の背広の上下に何故か茶色っぽかった帽子も黒に変ってしまっている。 勿論シワ一つ無いビシッとした筋目入りだ。

それから延々と自己紹介を始める。

「ある時は片目の運転手、ある時は謎の中国人、ある時は多羅尾伴内、ある時はパイプの画家、またある時はセムシ男、しかるにその実体は!?」

「 正義と真実の人、藤村大造だ!」

(この藤村大造の出自は良く分からない・・・が、そんな事はどうでも良かった)。

変装の達人と言う設定らしいが如何みても千恵蔵がバレナレというのに当時は何の疑念も持たず手に汗を握って観ていた。

自己紹介がやっと終わると、今度は事件の謎を解説する。

敵地に乗り込むのに得意の変装で敵を欺いて秘密を探ると言う筋書きだ。

何故かその間悪漢の群れは手に拳銃を持ったまま凍りついたように動かない。

一同の前に仁王立ちで長演説をする千恵蔵を手に拳銃を持った悪漢の手下が何故撃たないのかは問うヤボのファンはいなかった。

長い解説が終わった頃合を見計らって進藤親分が又しても怒鳴る。

「殺(や)っちまえ!」

その一声が合図だ。

拳銃の乱射戦で入り乱れる。 ・・・が何故か悪漢の弾は一発も当たらない。 

窓ガラスは派手な音を出して割れるが。

ところが千恵蔵の拳銃は確実に敵を倒していく。

大方勝負がついた頃を見計らったようにパトカーのサイレンが鳴り、警官隊が現場に雪崩込み悪漢の残党を取り押さえる。

救出された令嬢が我に返って警部(何故かいつも間抜け)に尋ねる。

「あの方は?」

一同が辺りを見回すと既に「あの方」の姿はない。

警官の1人がわざとらしく叫ぶ。

「警部! ここにこんな手紙が!」 

さすがに手紙の内容までは憶えていない。

七つの顔の男は一枚の置手紙を残して何処(いずこ)へともなく去っていく。

去りゆく男の背中に「完」の文字。


この映画は全部で11シリーズあって第一作は終戦の翌年の1946年に作られている。

私が始めて見たこのシリーズは第四作目の「三十三の足跡」というタイトルだった。

制作年は1948年だから多分7歳のころ観たのだろうか。

結局1960年の11作目でこのシリーズは終わってしまい、千恵蔵も進藤親分も晴れて時代劇の世界に戻った。

千恵蔵と並ぶ時代劇のスターに市川右太衛門がいる。

真っ白に塗った顔、ド派手な衣装それに眉間の刀傷が売り物の「旗本退屈男シリーズ」も子どものころ良く観た。

やはり7歳前後に栄町にあった「沖縄劇場」で観た映画であの右太衛門が黒いソフトに黒背広そして拳銃を携えていたのを憶えている。

タイトルははっきり憶えていないが「海のジーメン?」とかいったようなタイトルだったような気がする。 

映画を観た後、ジーメンとはどういう意味か、と親にしつこく聞いた憶えがある。

こちらの方は七つの顔シリーズほど人気が無かったのか、右太衛門の拳銃を持つ姿を見たのはこの一作だけだった。

時代劇専門のスター千恵蔵や右太衛門が戦後の一時期、ちょん髷を黒のソフト帽子に代え、刀を拳銃に持ち替えたのには深い訳があった。

                  *


昭和21年、日本占領中のGHQは、日本刀を振り回すチャンバラ時代劇は軍国主義を煽り立てる危険があるとして禁止の通達を出した。

学校の体育教科では剣道や弓道と言った武士道に関わるような教科も禁止された。

以後、連合軍の占領中は剣劇が製作できないことになり、時代劇スターを含む映画界は対応策を迫られた。

時代劇の大スター片岡千恵蔵のために現代活劇の構想が練られた。

試行錯誤と苦心の末、黒いソフト帽に黒い背広で決め二丁拳銃を構える名探偵「多羅尾伴内」を主人公とする『七つの顔シリーズ』の登場となる。

時代劇のチャンバラは拳銃による銃撃戦に置き換えられ、内容は毎回ワンパターンの千恵蔵が七変化をするミステリ活劇というものであった。

映画は大評判となり、大ヒットを記録して、以後はシリーズ化されることになった。

千恵蔵と並ぶ時代劇スターで旗本退屈男で有名な市川右絶太衛門(北大路欣也の父)も黒のソフトに黒背広で現代活劇映画に転進を求めたが成功しなかった。

まもなくGHQにも「チャンバラ映画禁止令」のバカバカしさが分かり解除されたが、「多羅尾伴内シリーズ」は千恵蔵の代表作となり時代劇に復活後もシリーズは続いた。

名探偵多羅尾伴内は瓢箪から駒で、マッカサーの判断ミスによって生まれたともいえる。

余談だが、マッカーサーのチャンバラ映画や剣道の禁止令を解除した後も「剣道は人殺しを教える武道だから学校では禁止すべき」と叫ぶ婦人団体がいた。
                    
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Fー22はF-15より騒音が多く事故が多い?

2007-02-20 09:36:24 | 未分類

沖縄タイムス 社説(2007年2月19日朝刊)

[F22嘉手納配備] なぜ米国を戒めないか

 米軍の最新鋭ステルス戦闘機F22Aラプター十機が十七、十八の両日にわたって嘉手納基地に暫定配備された。二十日までには一個飛行隊(十二機)がそろい、三沢基地(青森県)の米空軍や沖縄近海の米海軍との訓練を予定しているという。(略) 

  F22Aは、レーダーに映りにくいほか超音速での機動性に優れ、地上への攻撃能力がある。F15の後継機として開発され、嘉手納基地の現在の主力機であるF15が一九七九年九月に配備されてから約二十七年もたつことから「F15の代替機として常駐するのでは」との不安も広がっている。

 暫定配備の中止を求めてきた地元の沖縄、嘉手納、北谷の三市町の首長らは「米軍再編の負担軽減に逆行している」と強く反発。嘉手納基地司令官からF22Aの公開への招待を受けたが辞退している。

 F22Aの暫定配備は、北朝鮮や台湾海峡を含む東アジア情勢をにらんだ前方展開の一環とみられている。最新鋭機が配備されるのは、嘉手納基地が戦略、戦術、偵察、輸送、補給、支援などあらゆる航空作戦の機能を完備しているからにほかならない。 (略)

                   ◇

新報の一面の「ニュース用語」と言う解説記事には、
 
F22戦闘機
F15戦闘機の後継機としてロッキード・マーティン社が開発した米空軍の高性能戦闘機。(以下略)≫とある。
 
ネットが普及する前だったら新聞がどのような無責任な報道をしても、人間の記憶には限界があり、後でその報道を正確にフィードバックするのは少なくとも一般読者には不可能だった。
 
だが、ネット検索は恐ろしい。
 
そのF22戦闘機の旧型とも言うべきF15戦闘機の「オーバーラン事故」を地元紙が大騒ぎしたのは未だ記憶に新しい。
 
結局、F-22の配備は地元が危惧する「欠陥機種」を最新鋭機種に入れ換えると言う話ではないの?
 
諸手を上げて、賛成こそしても反対する理由は無いと思うのだが。
 
だが、東門沖縄市が北朝鮮のミサイルは安全で、それを迎撃するPAC3は危険だと叫ぶ論理と同じなのだろう。
 

地元糾弾、怒りあらわ 同型機飛行を再開 F15オーバーラン

 【中部】米空軍は21日午後、同日午前に滑走路をオーバーランして停止した同基地所属のF15戦闘機の同型機の飛行を再開させた。(略) 野国昌春北谷町長は、「以前からF15は欠陥機だからと3連協で撤去を求めている」と指摘。「オーバーランの原因も究明されないままの訓練再開は住民感情を逆なでするものだ。許せない」と糾弾した。東門美津子沖縄市長は「市はこれまで、事故の原因究明と再発防止対策を米軍に強く申し入れていたが、またもやこのような事故が発生したことは極めて遺憾だ。市民の不安は一段と強くなっている。早急な事故原因の究明と再発防止への対応を重ねて要求する」とコメントを発表した。
 嘉手納飛行場を一望できる嘉手納町屋良の道の駅「かでな」では、同型機が飛行再開した瞬間、トラブル機の処理の様子を見ていた住民らからは怒りの声が上がった。
 発生直後から現場を視察していた嘉手納町議の仲本博重さんは「住民をばかにしているのかと目を疑った」と吐き捨てるように述べ、「原因を伝えられていない住民からすると、恐怖がさらに大きくなる」と怒った。
 基地周辺住民の不安も増幅。嘉手納町屋良に住む長嶺由盛さん(75)は「万が一、飛行機が落ちた場合を考えるとゾッとする」と話した。(略)
 
 F15戦闘機のオーバーランを受け、県基地対策課は那覇防衛施設局に対し、米軍に再発防止と安全管理の徹底を求めるよう口頭で申し入れた。(琉球新報) 
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-19090-storytopic-3.html

(11/22 9:35)

ここでもお馴染みの東門沖縄市長が、

「市はこれまで、事故の原因究明と再発防止対策を米軍に強く申し入れていた・・・」

とコメントしているが、問題の「事故」は雨でスリップしてオーバーランしただけで致命的事故ではない。

だが、北谷町長が危惧するように

「F-15」は以前から欠陥機種として撤去を求めていた」

のなら今回の新機種、F-22の配備に問題ないはずだ。

問題の騒音は「F-22はF-15よりは騒音が少ないと言われており、嘉手納空軍基地での離陸の際はアフターバーナーを使用しないと発表されている事から、F-15に比べると騒音レベルが軽減されるのではないかと見られている。」(ウウイキペディア)

米軍基地の追跡調査している東京都福生市の遠藤洋一市議は自分のサイトでF-15に関して次のように記している。

≪米空軍の戦闘機F15は、嘉手納基地の騒音発生源の過半を占める。横田基地にも時々飛来するが、嘉手納での飛び方はもっと荒っぽい。そして何よりも飛行回数が多い。

アフターバーナーを焚く時の轟音。編隊離陸・着陸では騒音は倍になる。機体の老朽化による緊急着陸も多い。墜落事故の危険性が大きい機体だ。(遠藤洋一・福生市議) ≫http://www.rimpeace.or.jp/jrp/yokota/0504endouokinawa3
.html

してみると事故及び騒音のいずれの点でもF-22の配備に関して反対する理由はないと思うのだが。

もっとも沖縄タイムス社説に言うように

F22Aの暫定配備は、北朝鮮や台湾海峡を含む東アジア情勢をにらんだ前方展開の一環とみられている。」

に反対するのなら、その前に日米安保反対の態度を明確にすべきだろう。

いずれにせよ、実際に嘉手納基地近辺でF-22の爆音を聞いた「市民」の声はどうだったのか。

沖縄タイムスが必死で反対運動を煽って見ても「プロ市民」のなかにはつい本音を吐いてしまう「市民」もいる。

そして、その本音をつい記事にしてしまった記者にも笑ってしまう。

F22が飛来する様子を真下から見た男性は、「意外と静かでもここで働く人は皆耳が遠くなっているから、そのせいかもしれない」と苦笑する。≫(タイムス記事より)

失礼!この方は「プロ市民」ではなく、黙認耕作地で働く一般の市民だったようだ。(笑)


沖縄タイムス 2007年2月17日(土) 夕刊 5面  
 
「ついに来てしまった」/強行に住民ら怒り

 【嘉手納】“最新鋭”を誇る米空軍のステルス戦闘機F22Aラプター二機が十七日正午すぎ、地元の反対を押し切って嘉手納基地に着陸した。地域住民は「負担軽減に逆行している」と一斉に反発。長年、同基地の騒音に悩まされてきた新嘉手納爆音訴訟団は「道の駅かでな」に街宣カーを繰り出し、「住民の我慢は限界にきている」と怒りの声を上げた。
 「とうとう来てしまった」。F22の飛来を目撃した、道の駅かでなの売店で働く南純子さん(68)=嘉手納町南区=は「米軍再編は住民の負担軽減を訴えているが、嘉手納は強化が進む一方。なぜ嘉手納にばかり負担を押し付けるのか」と怒りをあらわにした。

 同基地に隣接する嘉手納町東区の島袋敏雄自治会長(62)は「最新鋭の戦闘機やその要員が配備されることで、事件・事故の危険性は高まる。日米両政府は地元住民の不安の声をしっかりと受け止めてほしい」と話した。

 街宣カーの壇上で抗議の声を上げた新嘉手納爆音訴訟団の仲村清勇団長(69)は「やりたい放題の米軍に、住民の怒りは限界にきている。これ以上の負担は絶対に許せない」と訴えた。

 「『基地縮小』、『負担軽減』という言葉の意味が分かっているのか」。嘉手納基地からの騒音に日々、悩まされる北谷町砂辺区の松田正二自治会長は怒りをぶちまけた。「われわれはいつも裏切られてばかり。日米両政府で決めたことは、嘉手納基地の負担軽減だったはず。しかし、現実は誰の目から見ても強化でしかない。不信感でいっぱいだ」と吐き捨てるように言った。

 嘉手納基地の北側に位置する沖縄市白川の黙認耕作地では、朝から畑にくわを入れる姿が見られた。F22が飛来する様子を真下から見た男性は、「意外と静か。でもここで働く人は皆耳が遠くなっているから、そのせいかもしれない」と苦笑する。

 最新鋭機の配備に「嘉手納基地は強化されるばかりで大変だ。このままではいつまでも返ってこない。反対しなければいけない」と語気を強めた。

 一方、離れた所で耕作していた女性は「飛行機が飛ぶのにはもう慣れてしまった。何があるか分からないから、備えはしていた方がいいのではないか」と語った。
 


 アフターバーナー(ウイキペディア抜粋)

ジェットエンジン排気にもう一度燃料を吹きつけて燃焼させ、高推力を得る装置。

アフターバーナー無しの状態に比べ、50%程度の推力向上が期待できるが、得られる推力に比べ燃料消費が非常に大きい。例えばF-15ミサイルなどの武装を一切積まずに巡航速度で飛べば数時間は飛行可能だが、アフターバーナーを全開にし続けると15 - 20分で燃料を使い切ってしまう。

アフターバーナーは大量の燃料を消費するため、主に高推力が必要なときのみ使用される。旅客機や爆撃機の場合は離陸時と超音速飛行への遷移時に、戦闘機の場合はそれに加え、戦闘機動時にも用いられる。

また最近ではジェットエンジンや機体そのものの技術の革新に伴い、ロッキード・マーティン社のF-22戦闘機のように、アフターバーナーなしでの超音速飛行を可能にした飛行機も存在する。


 

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米国フォーク歌手「横田めぐみさんに捧げる歌

2007-02-20 08:28:06 | 県知事選

 横田めぐみさんに捧げる歌を米国人が作ったそうですが。日本の芸能人は、同胞の拉致に関して何か行動を起こしましたかね? 在日だらけの日本の芸能界がそんなことするわけないか。日本人の芸人だっているでしょうに、電通に仕事干されるのが怖いんですかね? ビートたけしですら何もしない。
 イラク戦争の時に元気に反戦運動やってた連中は、何してるんですかね。情けない限りです
。(「朝日歌壇鑑賞会」さんより抜粋)

ピーター・ポール&マリーHPhttp://homepage3.nifty.com/ppmfc2/index.html

※「Song for Megumi」の収益は滋・早紀江夫妻の活動に使用される予定。

                  ◇

めぐみ何か話して。 「P・P・M」ポールさん、歌ささげる
2月12日8時0分配信 産経新聞


 ■「拉致知るきっかけに」

 米国のフォークシンガー、ノエル・ポール・ストゥーキーさん(69)が、拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=にささげる曲を作った。タイトルは「SONG FOR MEGUMI」。めぐみさんの父、滋さん(74)と母、早紀江さん(71)は「世界中の人が拉致問題を知るきっかけになってくれれば」と期待を込める。今月21日に日本で一斉発売されるCDの収益は「めぐみさん基金」として寄付されるという。

 ポールさんは、「花はどこへ行った」や「風に吹かれて」などのヒット曲で知られる米国の有名フォークグループ「ピーター、ポール&マリー(P・P・M)」のメンバー。

 昨春、日本でのコンサートのテーマについて、プロデューサーのヤス・永井さん(57)と打ち合わせをした際、めぐみさん拉致事件が話題に。人権問題に関心が高く、めぐみさんの事件を知っていたポールさんは、永井さんに事件に関する詳しい資料を求めたという。

 永井さんが送った外務省発行の資料などを見たポールさんは「ひどすぎる。こんなことは許されない。13歳だろ? めちゃくちゃな話だ」と衝撃を受けた。滋さんと早紀江さんに、ぜひめぐみさんの曲を作りたいと申し出たところ、2人は快諾してくれ、昨秋から曲を作り始めた。

 ポールさんは曲作りにあたり、幼少時のめぐみさんの様子について、永井さんを通じて手紙で滋さんと早紀江さんに質問した。「めぐみ」の実像に迫りたかったからだ。

 海の向こうにいるめぐみさんを思う悲しみ、帰国を願う両親の気持ちも英語と日本語を交えて静かに歌われている。

 ポールさんの歌が大好きで、よく口ずさんだという母、早紀江さんは「きれいで、精神的な、静かな歌。心に染みるすばらしい曲です。『(めぐみに)何かを話してほしい』という思いをたんたんと訴えています。感動してくださると思います」。滋さんも「有名な方が、ボランティアのような形でやっていただき、ありがたい」と話した。

 めぐみさんと同世代の娘を持つポールさんは5月に東京で開くコンサートでも「横田めぐみさん支援コンサート」とのサブタイトルをつける。


 ポールさんは「横田ご夫妻が、『SONG FOR MEGUMI』により少しは気持ちを強く持たれ、米国で多くのアーティストにより作られた『WE ARE THE WORLD』のように日本の方々が世論として皆様に広げていただくことが私の気持ちであります。また、ご夫妻は、映画で拝見しましたが、あのような強くもあり、優しいお人柄にお目にかかれることを心より楽しみにしています」と、永井さんを通じて産経新聞にメッセージを寄せた。

 ポールさんは17日に来日、18日には都内のライブハウスで横田夫妻に曲を披露する。

                   ◇

SONG FOR MEGUMI

めぐみに捧ぐ歌(対訳)


めぐみ何か話して。

そしてもうすぐ私のそばにいるって言って欲しいわ。

あなたのいない明日がずうーと続くなんて思うと

哀しみの涙があふれます。


あなたはまだ若い乙女なのに全ての夢を砕かれたのよね。

そして別れの挨拶どころか何の言葉も無くいなくなったの。


めぐみを私に返してください。

荒ぶる大海の向こうより力の限り魂を叫びなさい。

私の心なら必ずそれが聞こえるから

そしたらあなたは家に帰るのよ。


めぐみ、こっちに来て、あなたはどこに。

風の中にあなたの声が聞こえます。


めぐみを私に返してください。

荒ぶる大海の向こうより力の限り魂を叫びなさい。

私の心なら必ずそれが聞こえるから

そしたらあなたは家に帰るのよ。

私に返してください。私のめぐみを。 

:2月12日8時0分
 

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「究極のブーメラン」  by総連 【動画】

2007-02-19 16:40:37 | 県知事選

この「事件」は発生以来いろんなサイトで取り上げられ、二週間も経過しているのでスルーしようかとも思ったが、当日記でも「朝鮮総連」が放った「究極のブーメラン」として記録にとどめたい。

「在日朝鮮人が不当に弾圧されている」と日本人に訴えるつもりの「動画」はブーメランとなって朝鮮総連を襲った。  

【動画】http://www.elufa.net/main/hyougo/hyougosousa.asf

 「今まで在日朝鮮人は法を犯してもこのように弾圧を叫べ見逃されてきたのか」

といった印象で逆に日本人の反感をかった。

昔から日本では「悪い事をしたらお巡りさんに捕まる」のは当たり前だ。

悪事を働いても、徒党を組んで警察を排除出切るとは今時ヤクザでも思ってはいないだろう。

ただ「総連」だけが、今まで“タブー”だった「総連への立ち入り調査」が“タブー”でなくなったことに気がついていない。

今までそれがまかり通っていた事を日本中のネチズンに知らしめただけでも「朝鮮総連神戸本部」製作のこの「動画」の功績は大きい。

                   ◇

神戸新聞 2007/02/06

「弾圧」と職員ら抗議 警官ともみ合い、騒然

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の傘下団体「在日本朝鮮兵庫県商工会」職員らによる税理士法違反事件は六日、上部団体への強制捜査に発展した。北朝鮮への不正送金が指摘される中、朝鮮総連兵庫県本部に兵庫県警の捜査の手が入るのは初めて。同日午前、神戸市中央区の同本部施設に県警の捜査員らが入ると、職員らは「これは弾圧だ」などと一斉に抗議し、警戒に当たる警察官ともみ合いになるなど、周辺は騒然となった。

 昨年十二月からの一連の事件で、県警は同商工会本部を二度捜索。これまでの調べで、無資格で税理士業務を行っていた職員らが、手数料として会員業者らから集めた現金を朝鮮総連県本部に送っていた疑いが持たれている。

 この日の捜索は午前八時前に始まり、約百人の捜査員が一斉に朝鮮総連県本部に入った。建物正面には大型の警察車両三台が止まり、周辺を含め約三百人の警察官が警戒に当たった。

 間もなく同本部の職員ら十数人が出勤してきたが、捜索が行われていることを知ると「これは捜索ではなく弾圧だ」「県警は出ていけ」と声をそろえて反発。県警側が警告したが、職員らは警察官の盾をけったり、耳元で怒鳴ったりするなど抗議を続けた。

 同十時ごろまでには約百人の在日朝鮮人が集まり、強引に中に入ろうとする職員らと警察官が激しく押し合いになる場面もあった。

 全国で摘発相次ぐ

 在日本朝鮮兵庫県商工会職員らによる税理士法違反事件で、兵庫県警は上部団体の朝鮮総連兵庫県本部への初の強制捜査に踏み切った。警察当局は昨年から、次々と総連関連施設を摘発。北朝鮮への送金の“パイプ役”と指摘される同施設に捜査のメスを入れることで資金の流れを解明し、本国への不正送金を断ち切りたい考えだ。

 拉致問題やマネーロンダリング(資金洗浄)など北朝鮮をめぐる犯罪や不正が社会問題化する中、昨年七月、北朝鮮の貨物船を使った覚せい剤密輸事件が発覚。この際、漆間巌警察庁長官は、日本の警察トップとして初めて北朝鮮の国家的事件関与に言及した。同庁は、不明朗な金に絡む事件の徹底的な摘発と実態解明を進めるよう全国の警察に指示した。

 これを受け、昨年九月に鳥取県警が偽ドル札を持ち込んだ北朝鮮船を捜索したほか、同十一月に警視庁が朝鮮総連東京都本部を、今月五日には北海道警が朝鮮総連道本部を捜索するなど、本格的な捜査が“タブー視”されてきた総連関連施設の強制捜査に着手した。

 一方、兵庫県警は今回の事件で、同商工会の阪神経理室長ら三人を逮捕。総連県本部の関与の有無を立証すべく、初の捜索に乗り出した。今年に入っても、朝鮮総連関連施設の捜索は全国で四カ所目で、県警の捜査員らは「これまで野放しにされてきた北朝鮮への資金源を突き止め、実態を把握することが必要。断固たる姿勢が拉致事件解決につながる」と話す。

 

 
 

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国旗・国歌問題への誤解を正す 【追記・動画】

2007-02-19 09:30:09 | 県知事選

卒業式のシーズンになると必ず問題になるのが日教組による国家・国旗掲揚に対する反対運動。

そのとき出てくるのが日本国憲法第19条。

通常「思想・信条の自由」として黄門様の印籠代わりに用いられている。

改めてその条文を書き出して見る。

日本文:「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。」

英文 :「Freedom of thought and conscience shall not be violated.」

思想及び良心の自由は、表現の自由などの各種精神的自由権の前提となり、民主主義・民主制が機能するための最低限の自由としての側面も有する。

法律しか知らない愚か者を法匪と言うらしいが、東京地裁は昨年9月「日の丸・君が代は宗教的・政治的に中立とはいえないので、教師は命令に従わなくてよし 」と言う判断をした。(現在東京都が控訴中)

【追記・動画】17:10

根津公子先生の「君が代不起立」http://www.youtube.com/watch?v=-QSQcgMTo9M


朝日新聞 2006年9月1日

式での起立・斉唱定めた都教委通達は「違法」 東京地裁

 卒業式、入学式で教職員に国旗に向かって起立する義務や国歌を斉唱することを命じ、違反した場合に処分することを定めた03年の都教委の通達の適法性が争われた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。難波孝一裁判長は、(1)教員らには起立、斉唱の義務はない(2)不起立・不斉唱、ピアノ伴奏の拒否によって処分をしてはならない(3)原告401人に対する1人3万円の慰謝料支払いを命じた。

 判決はまず、日の丸・君が代の歴史的な位置づけについて「第二次大戦終了まで、皇国思想や軍国主義思想の精神的支柱として用いられてきたことは否定しがたい」と指摘。「国旗・国歌法で日の丸・君が代が国旗、国歌と規定された現在でも、なお国民の間で宗教的、政治的にみて価値中立的なものと認められるまでには至っていない」と述べた。

 これを踏まえ、「教職員に一律に起立・斉唱とピアノ伴奏の義務を課すことは、思想・良心の自由に対する制約になる」として都教委の通達と校長の職務命令は違法だと結論づけた。

                    ◇

先ず素朴な疑問だが、自分の国の国旗の起立する事や、国家を斉唱することがどれほど「思想・信条の自由」を侵害するのかと言う事。

それも毎日、各自が自分の家でもそれを実行せよと言うわけではない。

それも自分の職業(教師)に関連して年に数回みんな一緒に行えば済むことだ。

このような簡単な事で「思想・信条の自由」が侵されると言うのなら教師を辞める自由だってあるはずだ。

そもそも自分の国の国歌や国旗で自分の信条を侵されるような奇妙な人は教師になるべきではない。

日大の百地教授が「思想・良心の自由」への誤解を分かりやすく説明している。

第1に「思想・良心」とは「内心作用」のすべてを指すわけではなく、単なる不快感などはこれに含まれないということである。≫

≪第2に、法令や適正な職務命令に基づいて一定の「行為」を命ずることと「思想・良心の侵害」とは別だということである。≫

≪例えば、校長が教職員に国歌斉唱を命じたとしても、それはあくまで「外部的行為」を命ずるだけであって、思想・信条は問題にしていないから、思想、良心の自由の侵害とはならない。教職員が内心においてどのような思想・信条を抱いていようとも、それは自由だからである≫

さらにもう一つの例が分かりやすい。

国旗・国歌どころか「国家の存在」を認めない思想だって日本では自由である。

思想として「国家否定」を心の内部に持つ事は日本では認められてる。

その結果生じる「納税の拒否」は心中に抱くの勝手でも行動に移す事とは別の問題だ。

確定申告シーズン真っ盛りだが、誰も納税に快感を持つ者はいないだろう。

単なる不快感を「思想・良心の自由」と標榜して納税を拒否できるなら、にわか「無政府主義者」が増殖するだろう。

「思想・良心の自由を侵す納税にハンターイ!」。

 

                   ◇


【正論】
日本大学教授・百地章 国旗・国歌問題への誤解を正す


日本大学教授・百地章 
 ■「思想・良心の自由」の意味から考察

 ≪疑問の多い地裁判決≫  

 今年も卒業のシーズンが近付いてきた。卒業式といえば、これまで年中行事のように繰り返されてきたのが、日教組や高教組などによる妨害活動であったが、平成11年の国旗国歌法制定以来、国旗掲揚、国歌斉唱をめぐる混乱は全国的に収束に向かっていた。ところが昨年9月、東京地裁が国旗掲揚に際しての起立や国歌斉唱の強制は憲法違反であるとする判決を下したため、日教組などは再び勢いづいていると聞く。

 判決は、教職員に対して起立や国歌斉唱等の義務を定めた東京都教育長の「通達」は、国旗に向かっての起立や、国歌斉唱をしたくないという思想、良心を持つ教職員に対してこれらの「行為」を無理やり命ずるものであって、「思想・良心の自由」の侵害に当たるとしているが、これは疑問である。

 「思想・良心の自由」とは、通説によれば宗教上の信仰に準ずるような世界観、人生観、主義、主張など人格の形成にかかわる内面的な精神作用が、公権力によって侵害されないことをいう。つまり憲法が保障する「思想・良心の自由」とは、具体的には(1)特定の思想・信条等が、公権力によって強制されてはならないこと(2)思想・信条等を理由として、差別や不利益的な取り扱いがなされてはならないこと(3)思想・信条を強制的に表明させられないこと(沈黙の自由)-を指す。

 ≪自由の侵害と制約は別≫

 ここから言えることは、第1に「思想・良心」とは「内心作用」のすべてを指すわけではなく、単なる不快感などはこれに含まれないということである。第2に、法令や適正な職務命令に基づいて一定の「行為」を命ずることと「思想・良心の侵害」とは別だということである。例えば、校長が教職員に国歌斉唱を命じたとしても、それはあくまで「外部的行為」を命ずるだけであって、思想・信条は問題にしていないから、思想、良心の自由の侵害とはならない。教職員が内心においてどのような思想・信条を抱いていようとも、それは自由だからである。このことは、福岡地裁判決(平成17年4月26日)も認めている。

 第3に、思想、良心の自由の「侵害」と「制約」とは別であって、憲法が禁止しているのは「侵害」である。つまり、思想・良心は、それがいかに反倫理的、反国家的のものであったとしても、内心にとどまる限りは絶対的に保障される。しかし、それが外部的な行為となって現れる場合には、他の権利や自由と同様「内在的制約」や「公共の福祉による制約」を受ける。

 それゆえ、法律が国民に対して一定の義務を課している場合には、たとえそれが自らの思想・信条と異なるものであったとしても、国民はそれに従わざるをえない。例えば、納税など不要であるとの思想の持ち主がいたとしても、当然納税の義務を果たさなければならない。逆に、もし国民一般に課せられた法的義務を、思想、良心の自由を理由に拒否することを認めたら、国家秩序は崩壊する。

 ≪「心の教育」をめぐって≫

 このように「思想・良心の自由」といえども、決して絶対的なものではない。ところが「思想・良心の自由」が持ち出されると、たちまち腫れ物に触るようになる。例えば国旗・国歌や愛国心の問題になるとすぐに「思想・良心の自由」の侵害にならないかなどといった話に発展してしまうわけである。これは「内心に触れる」ことと、「思想・良心の自由の侵害」とは別問題であることが、正しく理解されていないことによる。

 「心の教育」ということがいわれるが、教育とは本来、精神的な営みであって、子供たちの心の襞(ひだ)や琴線にふれ、子供たちに感動を与えることこそ、真の教育といえよう。例えば、中学校学習指導要領の道徳教育では「父母、祖父母に敬愛の念を深め」るよう教えることになっているが、これらの徳目を子供たちに教え、身に付けさせようとすれば、当然、子供たちの内心に触れていかなければならない。しかし、そのことと「思想・良心の自由」の侵害とは全く別問題である。

 今回の教育基本法改正によって、新たに「国を愛する態度を養う」ことが、教育の目標として定められ(第2条)、国会では、安倍総理らによって「心」と「態度」は一体のものであり、「国を愛する態度」を養うためには、「国を愛する心」をしっかり教えることが必要であるとの答弁が繰り返されている。それゆえ今年こそ、全国で厳粛な卒業式が挙行され、国旗掲揚、国歌斉唱が整然と行われることを心から期待している。(ももち あきら) (2007/02/18 05:02)

 

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米議会で初の‘慰安婦聴聞会’

2007-02-18 08:05:09 | 従軍慰安婦

「チーム安倍」本格始動 首相補佐官相次ぎ訪米 「反日キャンペーン」対策に奔走  02/15 11:27 

  ■首相初訪米の地ならし
 訪米中の小池百合子首相補佐官(国家安全保障問題担当)に続いて世耕弘成首相補佐官(広報担当)が19日から米国を訪問する。5月に予定される安倍晋三首相の初訪米の地ならしを行うとともに、米国内での慰安婦や南京事件を材料にした「反日キャンペーン」対策も大きな目的だ。また、中山恭子首相補佐官(拉致問題担当)も今月下旬、訪米して拉致問題の重要性を訴えることにしているが、安倍内閣の支持率低下で「チーム安倍」に逆風が吹いているだけに、補佐官外交の真価が問われそうだ。

 「歴史事実に基づかない対日批判に対しては、そのひとつひとつに徹底的に反論するように」

 安倍首相は就任後、外務省にこう指示した。

 外務省はこれまで歴史認識にかかわる問題では反論を控えがちだったが、首相は方針転換をめざしている。その首相官邸が、大きな関心を寄せているのが、米下院外交委員会に提出された慰安婦問題をめぐる対日非難決議案の行方だ。

 9日夜、首相が都内のホテルで中西輝政京大教授、坂元一哉阪大大学院教授ら国際問題の専門家と会談した際も、この問題への対応策が話題となった。出席者からは「外務省の官僚的対応では不十分だ」との意見が相次いだという。

 外務省は首相の意向を受け、関係議員に働きかけるなど採択阻止に動いている。ただ、中国や韓国系団体の組織的な関与が指摘されるだけに、政府内には「周到に準備して反論しないと揚げ足を取られ、かえって逆効果になる恐れがある」(関係者)との危惧もある。

 1月には、米国で1937年の南京事件を扱った映画「南京」が公開されたが、作品の下敷きとなったのは中国系米国人、故アイリス・チャン氏の著書「レイプ・オブ・南京」。日本軍が市民約30万人を虐殺、2万~8万人の女性を暴行したなどと断定する同書は、ニセ写真や事実誤認だらけだと指摘されている。

 今年は南京事件から70年目に当たり、米国や香港、中国などで、南京事件関連の映画数本の制作が進められている。

 こうした中、訪米する世耕氏は、ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズなど米主要紙やシンクタンク関係者と会談するほか、一連の南京映画に対する米識者の反応も探る予定だ。「反日」に傾きかねない米世論の現状を把握し、有効な対策を探る狙いがある。

 一方、訪米中の小池氏は13日、バーンズ米国務次官と会談し、北朝鮮のテロ支援国家指定解除への慎重対応を要請した。中山氏も今月下旬に訪米し、ヒル国務次官補らに拉致問題の重要性を訴える方向で調整中だ。

 ただ、米ホワイトハウスは「政権内での首相補佐官の位置付けをはかりかねている」(関係筋)とされる。米政府高官との意見交換もスムーズにいかないのが実情で、補佐官の存在意義が問われる旅ともなりそうだ。

                   ◇

【用語解説】慰安婦問題をめぐる対日非難決議案

 米下院外交委員会に1月末、中国・韓国系米国人の支持を受ける日系のマイク・ホンダ下院議員(民主党)ら計7人が提出した決議案。「(日本軍が)強制的に性的奴隷化した」「日本国政府による強制的軍売春」「輪姦、強制的中絶が含まれるかつて例のないもので、20世紀最大の人身売買事案の一つ」など、事実に基づかない記述が目立つ。平成8年以降、計8件提出され、今回は、日本の首相に公式謝罪を求める文言が新たに加わった。決議に法的拘束力はない。(産経新聞)

                   ◇

「従軍慰安婦」問題は国内では、論議され尽く否定されてすでに教科書からも消えた。

だが、一部新聞や左翼学者に後押しされて、今年は海外、特にアメリカでこの問題が再燃の兆しにある。

当日記でも何度も繰り返してきたが、問題のポイントは「日本軍による慰安婦の強制性」の一点に尽きる。

煩雑を厭わず再掲する。

役者は揃った  河野談話見直しへ 従軍慰安婦の虚構性

≪「慰安婦強制連行があった」という説の虚構性は次の五点に整理できる。

①「強制連行」を指示した政府や軍の文書、書類の存在。
  結論⇒政府総力を挙げて調査をしても、全く出てこない。

②「強制連行」を実行した、加害者の存在。
  結論⇒加害者の証言は皆無。(加害者と証言した吉田清治のウソ証言のみ)


③「強制連行」の目撃者の存在。
  結論⇒目撃者の証言も、ゼロ。


④「強制連行」の被害者の証言の存在。
  結論⇒名乗り出る被疑者は多数いるが、裏付けのある証言は皆無。

⑤昭和40年に日韓基本条約が締結される際、
  結論⇒日本と韓国の間の未解決の問題を全て話し合った。
  ⇒その時に韓国側からこの強制連行については、主張が無かった。


これほど「強制連行」の証拠が皆無となると「存在派」は別の土俵に引きずり込まなければ勝負にならない。

そこでこの問題にフェミニズムとかジェンダーとかの問題を絡ませて論点を「男女差別問題」に持ち込もうとする特殊な考えの人たちが参入する。

彼らの最後の砦は④の被害者の証言。

なるほど裏付けは皆無でも証言自体は山ほどある

この曖昧部分に論点を絞ったのがフェミニストの先生達である。


それでは「元・慰安婦建の証言は信用できるのか」という事が論点になる。

ところが、「存在派」にとって最後の砦たる元慰安婦証言も次々とデタラメだと証明されてしまった。http://blog.livedoor.jp/baiding/archives/cat_50027537.html

この「日本軍が従軍慰安婦 を強制連行した」か否かの論争に、「強制連行が無かった事を証明せよ」と要求する困った人たちがいる。

これに対して「証明できない」と答えると、「だったら、やはり強制連行はあったのだ」という。

これには言葉を失う。

これは悪魔の証明をせよということに等しい。

 

悪魔の証明とは、事実や現象の存在を巡って、「 あること 」 に 比して 「ないこと 」 を証明することが、極めて困難であることを 比喩する言葉。

例えば 「 北海道にゴキブリは いる 」 ということを証明するとしたら、
北海道でゴキブリを一匹捕えればそれで足りる。

 一方「 北海道にゴキブリはいない 」 ということの証明は、北海道全土を 探査しなくてはならない。

この証明は非常に困難な作業で、事実上は実行不可能である。 

こういう種類の証明を 「 悪魔の証明 」 と呼ぶ。

従って通常証明は 「 ある 」 と主張する肯定側が負うべきである。

 ということは、「 ある 」 ことの根拠が提示されなければ 「 ない 」 と見なされる。

これは、根拠を提示することなく安易に発せられるデタラメな主張 に対して、否定する側があらゆる可能性を反証しなければならない というのが、論争としては不合理であるためである。≫

                    ◇


 慰安婦:米下院で初の公聴会 
韓国人、オランダ人の元慰安婦3人が証言

 
 米国下院で旧日本軍の元従軍慰安婦に関する初めての公聴会が開かれた。

 米国下院の外交委員会アジア太平洋環境小委員会は15日(現地時間)、史上初の元従軍慰安婦に関する公聴会を開き、韓国人の元慰安婦のキム・グンジャさん(81)、イ・ヨンスさん(79)と、オランダ人の元慰安婦ヤン・ルフ・オヘルネさん(85)が出席した。

 この日、キムさんら3人は、第2次世界大戦当時に日本軍の従軍慰安婦として強制動員された状況や、慰安婦として経験した惨状について証言し、米国議会に日本の正式な謝罪を求める決議案を採択するよう求めた。

 第2次大戦当時、オランダの植民地だったインドネシアのジャワ島で生まれ、現在はオーストラリア在住のオヘルネさんは、この日の聴聞会で、慰安婦として動員された後、毎日のように暴行やレイプに遭い、このことによって自らの人生そのものが台無しになった、と証言した。

 また、オヘルネさんは当時、暴行に対して「渾身の力を振り絞って抵抗したが、返ってきたものはさらにひどい暴力だけだった」と述べ、「日本人たちがわたしにしたことは許したが、このことを永久に忘れることはない」と強調した。

 元慰安婦の女性らは、日本政府が過去の慰安婦らに対する悪行を明確かつ率直に認め、公式に謝罪することと、これについての歴史的な責任を認めることを求めている。この日の公聴会は、日系3世のマイク・ホンダ下院議員(民主党)らがこうした内容の決議案を提出したことを受けて開催されたものだ。

 決議案では、日本政府が従軍慰安婦の強制動員の事実を認め、自国の子どもたちに対して正直に教えるよう求めているが、元慰安婦に対する損害賠償に関する内容は盛り込まれていない。

 この日の公聴会で、決議案を提出したホンダ議員は、「日本の過去の過ちに対してこれまで以上に関心を持っていくべきだ」と主張し、日本政府の謝罪を求めた。

 ホンダ議員は特に、従軍慰安婦問題の解決が、依然として歴史問題をめぐるしこりが残っている日本とアジア諸国の和解、関係改善を図る上でも肯定的な影響を及ぼすものだ、と強調した。

 これに対し、共和党のドナ・ロラバハ議員は「(決議案が求めている)日本政府の謝罪はすでに過去十分に行われてきた」とし、現代の日本人が過去の世代の犯した出来事のために罰を受けることはあってはならない」と主張した。

 一方、加藤良三駐米日本大使はこの日の公聴会に合わせ、小委員会あてに書簡を送り、「日本政府は従軍慰安婦問題の存在や、これに関する責任をすでに認めている。過去を忘れることなく、前向きに進んでいくことを望んでいる」と主張した。

 また米国務省も、元慰安婦らに対して遺憾の意を示しつつも、日本政府は以前から慰安婦問題の解決に向け取り組んできた、とコメントした。 (NEWSIS/朝鮮日報JNS  2007/02/17 11:30 )

米下院で証言をする元慰安婦の写真
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/
2007/02/16/20070216000034.html

上記記事の元慰安婦イ・ヨンスさん(79)はデタラメ証言で有名な人で下記の「元慰安婦の証言」でそのデタラメさを暴露している。

同じくキム・グンジャさん(81)は下記朝日新聞のインタビューで二人の朝鮮人に連行されたとはっきり証言している。

韓国 元慰安婦たち、静かに寄り添って(朝日新聞・関西)

2006年03月02日

 ソウルからバスで1時間の広州(カンジュ)。小雪が舞う町はずれの山あいに「ナヌムの家」はあった。ナヌムとは「分かち合い」。日本軍に性暴力を受けた元慰安婦9人が助け合い、静かに暮らしていた。
     ◇
 「やっと平穏な生活を手に入れることができた」。李玉善(イ・オクソン)さん(78)はオンドルのついた8畳ほどの個室で編み物をしていた。「家」に来たのは6年前。戦後55年間、連行先の中国で暮らしていたという。
 「無理やり連れて行ったうえ、戦争が終わっても、ほったらかし」。編み物をやめ、語気を強めた。
 韓国南東部の蔚山(ウルサン)で、住み込みのお手伝いとして働いていた42年、大通りを歩いていると、背の高い男2人に突然、両脇をつかまれた。トラックに放り込まれて両手両足を縛られ、口をふさがれた。連れて行かれたのは中国東北部の延吉。電気の流れる鉄条網に囲まれた飛行場で草刈りや滑走路の掃除をさせられ、食べ物は小さなパンだけだった。 (略)
  李さんの隣の部屋で暮らす金君子(キム・グンジャ)さん(79)。「私は天涯孤独。この世に生きて、何も残すものがない」と、硬い表情で天井を見つめた。
 幼い時に両親が死んで養女に。17歳の時、家に朝鮮人2人が来た。「工場で働かせてあげる」。列車で連行されたのが旧ソ連国境近くの中国・琿春。慰安所だった。 (略)
 (深松真司)

李玉善(イ・オクソン)さん(78)の証言
    ↓
◆元慰安婦の証言(「桃太郎の保管庫」さん)http://blog.livedoor.jp/baiding/archives/cat_50027537.html

◆【動画】秦郁彦教授の「従軍慰安婦」解説。http://www.youtube.com/watch?v=kegrnYyMPRY

◆【動画】中村燦教授「オランダ人慰安婦」講演。http://www.youtube.com/watch?v=TkEdxNuNf9k

◆【動画】ソウル大学名誉教授が「反日運動は無意味」http://www.youtube.com/watch?v=hqixYPN_PBE

◆関連エントリーアジア女性基金の遅すぎる解散

◆関連エントリー:

ソウル大教授が「慰安婦強制動員は無かった」とテレビで証言

【蛇足】無駄を承知で問題のホンダ議員に抗議のメールを送付したら、決まり文句の返信がありました。なお★印は同議員のサイトです。

 差出人 件名 受信日時 
Congressman Mike Honda Re:  comfort woman IMA MAIL     2007/02/04 (日) 14:15 

Thank you for your e-mail.  Your views are very important to me and I
appreciate your taking the time to share your concerns and opinions.

My office has received your e-mail and it is currently being processed
through our correspondence system.  Rest assured that I will be made aware
of your opinions and concerns.  If you have written us regarding a request
or a legislative inquiry, we will be responding shortly.

Again, thank you for contacting me.  It is an honor serving you.

-Mike Honda
Member of Congress

To receive updates on issues and events important to you and your family,
please sign up at ★http://honda.house.gov for my e-mail newsletter.

MH:iq:ALL

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米議会で初の‘慰安婦聴聞会’

2007-02-17 18:22:35 | 従軍慰安婦

「チーム安倍」本格始動 首相補佐官相次ぎ訪米 「反日キャンペーン」対策に奔走  02/15 11:27 

  ■首相初訪米の地ならし
 訪米中の小池百合子首相補佐官(国家安全保障問題担当)に続いて世耕弘成首相補佐官(広報担当)が19日から米国を訪問する。5月に予定される安倍晋三首相の初訪米の地ならしを行うとともに、米国内での慰安婦や南京事件を材料にした「反日キャンペーン」対策も大きな目的だ。また、中山恭子首相補佐官(拉致問題担当)も今月下旬、訪米して拉致問題の重要性を訴えることにしているが、安倍内閣の支持率低下で「チーム安倍」に逆風が吹いているだけに、補佐官外交の真価が問われそうだ。

 「歴史事実に基づかない対日批判に対しては、そのひとつひとつに徹底的に反論するように」

 安倍首相は就任後、外務省にこう指示した。

 外務省はこれまで歴史認識にかかわる問題では反論を控えがちだったが、首相は方針転換をめざしている。その首相官邸が、大きな関心を寄せているのが、米下院外交委員会に提出された慰安婦問題をめぐる対日非難決議案の行方だ。

 9日夜、首相が都内のホテルで中西輝政京大教授、坂元一哉阪大大学院教授ら国際問題の専門家と会談した際も、この問題への対応策が話題となった。出席者からは「外務省の官僚的対応では不十分だ」との意見が相次いだという。

 外務省は首相の意向を受け、関係議員に働きかけるなど採択阻止に動いている。ただ、中国や韓国系団体の組織的な関与が指摘されるだけに、政府内には「周到に準備して反論しないと揚げ足を取られ、かえって逆効果になる恐れがある」(関係者)との危惧もある。

 1月には、米国で1937年の南京事件を扱った映画「南京」が公開されたが、作品の下敷きとなったのは中国系米国人、故アイリス・チャン氏の著書「レイプ・オブ・南京」。日本軍が市民約30万人を虐殺、2万~8万人の女性を暴行したなどと断定する同書は、ニセ写真や事実誤認だらけだと指摘されている。

 今年は南京事件から70年目に当たり、米国や香港、中国などで、南京事件関連の映画数本の制作が進められている。

 こうした中、訪米する世耕氏は、ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズなど米主要紙やシンクタンク関係者と会談するほか、一連の南京映画に対する米識者の反応も探る予定だ。「反日」に傾きかねない米世論の現状を把握し、有効な対策を探る狙いがある。

 一方、訪米中の小池氏は13日、バーンズ米国務次官と会談し、北朝鮮のテロ支援国家指定解除への慎重対応を要請した。中山氏も今月下旬に訪米し、ヒル国務次官補らに拉致問題の重要性を訴える方向で調整中だ。

 ただ、米ホワイトハウスは「政権内での首相補佐官の位置付けをはかりかねている」(関係筋)とされる。米政府高官との意見交換もスムーズにいかないのが実情で、補佐官の存在意義が問われる旅ともなりそうだ。

                   ◇

【用語解説】慰安婦問題をめぐる対日非難決議案

 米下院外交委員会に1月末、中国・韓国系米国人の支持を受ける日系のマイク・ホンダ下院議員(民主党)ら計7人が提出した決議案。「(日本軍が)強制的に性的奴隷化した」「日本国政府による強制的軍売春」「輪姦、強制的中絶が含まれるかつて例のないもので、20世紀最大の人身売買事案の一つ」など、事実に基づかない記述が目立つ。平成8年以降、計8件提出され、今回は、日本の首相に公式謝罪を求める文言が新たに加わった。決議に法的拘束力はない。(産経新聞)

                   ◇

「従軍慰安婦」問題は国内では、論議され尽く否定されてすでに教科書からも消えた。

だが、一部新聞や左翼学者に後押しされて、今年は海外、特にアメリカでこの問題が再燃の兆しにある。

当日記でも何度も繰り返してきたが、問題のポイントは「日本軍による慰安婦の強制性」の一点に尽きる。

煩雑を厭わず再掲する。

役者は揃った  河野談話見直しへ 従軍慰安婦の虚構性

≪「慰安婦強制連行があった」という説の虚構性は次の五点に整理できる。

①「強制連行」を指示した政府や軍の文書、書類の存在。
  結論⇒政府総力を挙げて調査をしても、全く出てこない。

②「強制連行」を実行した、加害者の存在。
  結論⇒加害者の証言は皆無。(加害者と証言した吉田清治のウソ証言のみ)


③「強制連行」の目撃者の存在。
  結論⇒目撃者の証言も、ゼロ。


④「強制連行」の被害者の証言の存在。
  結論⇒名乗り出る被疑者は多数いるが、裏付けのある証言は皆無。

⑤昭和40年に日韓基本条約が締結される際、
  結論⇒日本と韓国の間の未解決の問題を全て話し合った。
  ⇒その時に韓国側からこの強制連行については、主張が無かった。


これほど「強制連行」の証拠が皆無となると「存在派」は別の土俵に引きずり込まなければ勝負にならない。

そこでこの問題にフェミニズムとかジェンダーとかの問題を絡ませて論点を「男女差別問題」に持ち込もうとする特殊な考えの人たちが参入する。

彼らの最後の砦は④の被害者の証言。

なるほど裏付けは皆無でも証言自体は山ほどある

この曖昧部分に論点を絞ったのがフェミニストの先生達である。


それでは「元・慰安婦建の証言は信用できるのか」という事が論点になる。

ところが、「存在派」にとって最後の砦たる元慰安婦証言も次々とデタラメだと証明されてしまった。http://blog.livedoor.jp/baiding/archives/cat_50027537.html

この「日本軍が従軍慰安婦 を強制連行した」か否かの論争に、「強制連行が無かった事を証明せよ」と要求する困った人たちがいる。

これに対して「証明できない」と答えると、「だったら、やはり強制連行はあったのだ」という。

これには言葉を失う。

これは悪魔の証明をせよということに等しい。

 

悪魔の証明とは、事実や現象の存在を巡って、「 あること 」 に 比して 「ないこと 」 を証明することが、極めて困難であることを 比喩する言葉。

例えば 「 北海道にゴキブリは いる 」 ということを証明するとしたら、
北海道でゴキブリを一匹捕えればそれで足りる。

 一方「 北海道にゴキブリはいない 」 ということの証明は、北海道全土を 探査しなくてはならない。

この証明は非常に困難な作業で、事実上は実行不可能である。 

こういう種類の証明を 「 悪魔の証明 」 と呼ぶ。

従って通常証明は 「 ある 」 と主張する肯定側が負うべきである。

 ということは、「 ある 」 ことの根拠が提示されなければ 「 ない 」 と見なされる。

これは、根拠を提示することなく安易に発せられるデタラメな主張 に対して、否定する側があらゆる可能性を反証しなければならない というのが、論争としては不合理であるためである。≫

                    ◇


 慰安婦:米下院で初の公聴会 
韓国人、オランダ人の元慰安婦3人が証言

 
 米国下院で旧日本軍の元従軍慰安婦に関する初めての公聴会が開かれた。

 米国下院の外交委員会アジア太平洋環境小委員会は15日(現地時間)、史上初の元従軍慰安婦に関する公聴会を開き、韓国人の元慰安婦のキム・グンジャさん(81)、イ・ヨンスさん(79)と、オランダ人の元慰安婦ヤン・ルフ・オヘルネさん(85)が出席した。

 この日、キムさんら3人は、第2次世界大戦当時に日本軍の従軍慰安婦として強制動員された状況や、慰安婦として経験した惨状について証言し、米国議会に日本の正式な謝罪を求める決議案を採択するよう求めた。

 第2次大戦当時、オランダの植民地だったインドネシアのジャワ島で生まれ、現在はオーストラリア在住のオヘルネさんは、この日の聴聞会で、慰安婦として動員された後、毎日のように暴行やレイプに遭い、このことによって自らの人生そのものが台無しになった、と証言した。

 また、オヘルネさんは当時、暴行に対して「渾身の力を振り絞って抵抗したが、返ってきたものはさらにひどい暴力だけだった」と述べ、「日本人たちがわたしにしたことは許したが、このことを永久に忘れることはない」と強調した。

 元慰安婦の女性らは、日本政府が過去の慰安婦らに対する悪行を明確かつ率直に認め、公式に謝罪することと、これについての歴史的な責任を認めることを求めている。この日の公聴会は、日系3世のマイク・ホンダ下院議員(民主党)らがこうした内容の決議案を提出したことを受けて開催されたものだ。

 決議案では、日本政府が従軍慰安婦の強制動員の事実を認め、自国の子どもたちに対して正直に教えるよう求めているが、元慰安婦に対する損害賠償に関する内容は盛り込まれていない。

 この日の公聴会で、決議案を提出したホンダ議員は、「日本の過去の過ちに対してこれまで以上に関心を持っていくべきだ」と主張し、日本政府の謝罪を求めた。

 ホンダ議員は特に、従軍慰安婦問題の解決が、依然として歴史問題をめぐるしこりが残っている日本とアジア諸国の和解、関係改善を図る上でも肯定的な影響を及ぼすものだ、と強調した。

 これに対し、共和党のドナ・ロラバハ議員は「(決議案が求めている)日本政府の謝罪はすでに過去十分に行われてきた」とし、現代の日本人が過去の世代の犯した出来事のために罰を受けることはあってはならない」と主張した。

 一方、加藤良三駐米日本大使はこの日の公聴会に合わせ、小委員会あてに書簡を送り、「日本政府は従軍慰安婦問題の存在や、これに関する責任をすでに認めている。過去を忘れることなく、前向きに進んでいくことを望んでいる」と主張した。

 また米国務省も、元慰安婦らに対して遺憾の意を示しつつも、日本政府は以前から慰安婦問題の解決に向け取り組んできた、とコメントした。 (NEWSIS/朝鮮日報JNS  2007/02/17 11:30 )

米下院で証言をする元慰安婦の写真
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/
2007/02/16/20070216000034.html

上記記事の元慰安婦イ・ヨンスさん(79)はデタラメ証言で有名な人で下記の「元慰安婦の証言」でそのデタラメさを暴露している。

同じくキム・グンジャさん(81)は下記朝日新聞のインタビューで二人の朝鮮人に連行されたとはっきり証言している。

韓国 元慰安婦たち、静かに寄り添って(朝日新聞・関西)

2006年03月02日

 ソウルからバスで1時間の広州(カンジュ)。小雪が舞う町はずれの山あいに「ナヌムの家」はあった。ナヌムとは「分かち合い」。日本軍に性暴力を受けた元慰安婦9人が助け合い、静かに暮らしていた。
     ◇
 「やっと平穏な生活を手に入れることができた」。李玉善(イ・オクソン)さん(78)はオンドルのついた8畳ほどの個室で編み物をしていた。「家」に来たのは6年前。戦後55年間、連行先の中国で暮らしていたという。
 「無理やり連れて行ったうえ、戦争が終わっても、ほったらかし」。編み物をやめ、語気を強めた。
 韓国南東部の蔚山(ウルサン)で、住み込みのお手伝いとして働いていた42年、大通りを歩いていると、背の高い男2人に突然、両脇をつかまれた。トラックに放り込まれて両手両足を縛られ、口をふさがれた。連れて行かれたのは中国東北部の延吉。電気の流れる鉄条網に囲まれた飛行場で草刈りや滑走路の掃除をさせられ、食べ物は小さなパンだけだった。 (略)
  李さんの隣の部屋で暮らす金君子(キム・グンジャ)さん(79)。「私は天涯孤独。この世に生きて、何も残すものがない」と、硬い表情で天井を見つめた。
 幼い時に両親が死んで養女に。17歳の時、家に朝鮮人2人が来た。「工場で働かせてあげる」。列車で連行されたのが旧ソ連国境近くの中国・琿春。慰安所だった。 (略)
 (深松真司)

李玉善(イ・オクソン)さん(78)の証言
    ↓
◆元慰安婦の証言(「桃太郎の保管庫」さん)http://blog.livedoor.jp/baiding/archives/cat_50027537.html

◆【動画】秦郁彦教授の「従軍慰安婦」解説。

◆【動画】中村燦教授「オランダ人慰安婦」講演。http://www.youtube.com/watch?v=TkEdxNuNf9k

◆【動画】ソウル大学名誉教授が「反日運動は無意味」http://www.youtube.com/watch?v=hqixYPN_PBE

◆関連エントリーアジア女性基金の遅すぎる解散

◆関連エントリー:

ソウル大教授が「慰安婦強制動員は無かった」とテレビで証言

【蛇足】無駄を承知で問題のホンダ議員に抗議のメールを送付したら、決まり文句の返信がありました。なお★印は同議員のサイトです。

 差出人 件名 受信日時 
Congressman Mike Honda Re:  comfort woman IMA MAIL     2007/02/04 (日) 14:15 

 

please sign up at ★http://honda.house.gov for my e-mail newsletter.

MH:iq:ALL

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沖縄語講座  「てげてげ」はテーゲー

2007-02-17 09:26:13 | 沖縄語講座

『てげてげ』では、地域間競争を勝ち抜いていくことはできない」。

宮崎県の東国原知事が15日、議会で所信表明を行った。

時折、宮崎弁を交えながら、自らの目指す道をアピールし、「 宮崎は生まれ変わらんといかん」の後に上記の「てげてげ」フレーズが出た。

各ワイドショーはこの「てげてげ」の解説に大童だったようだが、ウチナンチュだったらこの意味を容易に類推出来ただろう。

東国原という苗字が如何にも沖縄風だと述べたが、この「てげてげ」も沖縄語風だ。

「沖縄語講座」 東国原英夫・あがりくにばるひでおって誰?

意味は「適当」とか「いい加減、大雑把」とか言うらしいが、沖縄語で同じ意味を表す言葉は「テーゲー」と音をのばす。

「てげてげ」も「テーゲー」も共に「大概」から転化している。

新知事が所信演説で述べるくらいだから宮崎県には「てげてげ主義」がはびこっているのだろう。

沖縄にも「テーゲー主義」と言う立派な?熟語がある。

沖縄の県民意識としてはどうしても「緻密、迅速」と言うより、「粗雑、のんびり」といったイメージが先行する。

時間にルーズなのは沖縄文化の特徴だが、市民権憲章に「時間を守りましょう」と明記してある市が私の知る限り那覇市を含めて4市ある。

明記していない市町村が時間を守るわけではなく、わざわざ明文化するのが恥だからと聞いた。

もっとも最近では、沖縄のテーゲー主義を開き直って「ユックリズム」や「ロハスな生活」で沖縄を売り込んでいる様子も見える。

◆ロハスhttp://ja.wikipedia.org/wiki/LOHAS

テーゲーの類語で「面倒くさがりや」を「フーユーなムン」が有るが、漢字を当てると「富裕な者」、つまり昔の金持ちは「たての物を横にもしない」ほど面倒くさがりだったらしい。

因みに沖縄で「フユームン」と言われるうちはまだ愛嬌だが、「フリムン」と言われたら要注意。

フリは「気が狂(ふ)れる」の転化で「(気が)ふれ者」(気が狂った者)、つまり「大ばか者」と言った意味になる。

ところが最近では、ファーストフーヅの先進県沖縄で、スローフーヅを推進する動きが活発なのも興味深い。

沖縄の万事スローな風土を求めて県外からの移住者が増え、団塊の世代の定年後は沖縄での不動産の需要が見込まれ大手不動産業者も動き出している。

一時期は新婚旅行のメッカと言われた宮崎も沖縄に奪われ、プロ野球キャンプ地も沖縄に・・・。

東国原知事は沖縄の強敵になりそうだ。

   業界ニュース : 三井不動産販売、沖縄営業所を開設-セカンドハウス需要にも対応  2007-1-24 16:31:00

 三井不動産販売は、1月26日より沖縄営業所を開設する。

 県外からの移住者数の急増、多くの本土企業による拠点進出など、経済的・文化的交流の活性化に伴い、駐車場市場や不動産流通市場においても大きな発展性が認められるため。

 本土から沖縄への移住希望者、沖縄でのセカンドハウス取得希望者や沖縄進出希望企業に対する事業用地紹介などを展開していく。(住宅ニュース )

 

 
                         

どげんかせんと…議会初登場の東国原宮崎県知事 
 
 オール野党の県議会との対決が始まりました。宮崎県の東国原知事が15日、議会で所信表明を行い、時折、宮崎弁を交えながら、自らの目指す道をアピールしました。県民の評価は上々のようです。

 宮崎県・東国原知事:「挨拶として、原稿を読んだりすることはしない主義なんですが、過ちとか失言があってはならないと思い、書いた原稿を読ませて頂きます」、「宮崎をどげんかせんといかん、何とかせんといかん、宮崎は生まれ変わらんといかん。本当の宮崎の素晴らしさを伝えたい。『てげてげ(適当)』では、地域間競争を勝ち抜いていくことはできない」
 15日は、知事が本会議場に入ると、満員の傍聴席から拍手が沸き起こりました。知事は傍聴席に向かって深々と挨拶をして席に着きました。所信表明演説では、初めに「原稿を読むことはしない主義だが、間違えがないように原稿を読みます」と断ったうえで、「官製談合事件で傷ついた県の信頼を取り戻したい」と、20分にわたって宮崎弁を交えながら県政運営の指針を示しました。注目の副知事人事は、当初、選挙を戦った対立候補に就任を打診して、これを断るなど迷走しましたが、知事は、現在、宮崎県の総務部長を務める総務省出身の河野俊嗣氏を起用する方針で、今月21日に人事案を提案します。
 知事は、議会をオール野党とみています。知事と県議会の対立の構図が描かれようとしていることに、議会側は困惑の姿勢をみせています。しかし、知事は早速、入札制度改革で指名競争入札の廃止を打ち出すなど、独自カラーを打ち出してきていて、これに議員がどう反応するのか、当面は目が離せない宮崎県議会となりそうです。
 

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インパルスの「お笑いフェミニズム」

2007-02-16 09:17:07 | 県知事選

「バレンタインデイ」も過ぎて世のモテナイ男どもはホッと一息。

このお菓子屋のインボウともいえる年中行事を誰か廃止させてくれないものか。

ところが女性の圧倒的支持?を受けるこの行事を無謀にも廃止させようとした女性がいた。

「バレンタイン研究所」なる奇妙な組織まで作って、自分のジェンダー思想を押し通そうとしたのだが、・・・。

そのジャンヌダルクのような女性闘士は一体誰だ。

その前に、昨年のバレンタインデイ」に友人サイトに投稿した駄文を想い出した。

以下転載。

≪Date:  2006年2月14日(火) 午後0時27分
Subject:  バレンタインデーの悲劇

 今日はバレンタインデーだという。
 
例年通り女房から愛のチョコレートを貰った。
 
 
貰ったチョコレートの数がモテル男のバロメーターだという。
 
今年成人式を迎えた我が家の長男はこれまでバレンタインデーに家族以外の女性からチョコを貰った事が一度も無いと女房は嘆いている。
 
息子よ。 妻よ。 嘆く事は無い。
 
このクダラン行事はマスコミとチョコレート屋の仕組んだインボウなのだ。
 
しかし、このインボウに巻き込まれた哀れな男がいた。
 

どの職場にモテル上司とキモい上司がいる。
 
モテル男はどんな格好をしてもモテル。
 
髪が乱れていたらそれがカッコいいし、ネクタイの緩みも又それが魅力になる。
 
モテナイ男がどんなに身だしなみに気をつけても無駄な努力になる。
 
毎朝シャンプーをしてヘアスタイルをキメたつもりでも同じ顔が付いている限りキモい男からの脱皮は出来ない。
 
少しでもネクタイが緩んでいたり、髪が乱れていたら忽ち「不潔!」のレッテルを貼り付けられる。
 
テレビで若いOLを対象にモテル上司とモテナイ上司の違いをアンケートに取っていた。
 
清潔感があって生活感の無い上司がモテル条件だそうだ。
 
当然の如く、その逆がモテナイ男の条件になる。
 
ここでいう清潔感とは毎日朝風呂に入って出社する男と言うわけではない。
 
朝夕風呂に入っていてもモテナイ男は、悲しくもフケツ感が漂うものらしい。
 
その差があからさまになるのが毎年一度やって来るバレンタインデーだ。
 
N
の職場も毎年この「忌まわしい行事」の洗礼を受ける。
 
女性群は小銭を出し合ってハーシーの銀(キス)チョコ徳用サイズを購入し三個ずつ小分けにして男子職員の間を配って回る。 まるで鬼に対する豆撒きのように。

 
N
も課長という役付きに在りながらヒラ職員と同じ銀チョコ三個しか恵まれない。
 
同じ役付きでもAや、Bは派手なリボン付きの高価そうなチョコを例年貰っているようだ。
 
其れだけだったら笑って済ませばすむ事だからまだ良かった。
 
家に帰ってからが地獄だった。
 
女房はともかく娘達にまで「義理チョコしかもらえなかったの」と言われるのが辛かった。
 
其れは「お父さんはもてないんだ。」と同義語で中村を責めた。
 
去年のバレンタインデーに仕事帰りにデパートのお菓子売り場に立ち寄った。
 
如何しても娘達に親父のモテル証拠を見せてあげたかったのだ。
 
お菓子売り場はバレンタイン用のチョコの山で埋まっていた。
 
そこに群がる若い女性に分け入って中年男がバレンタインチョコを買うのは勇気のいる事であった。
 
帰宅して娘達にリボンつきのチョコの箱を誇らしげに見せたまでは良かったのだが、その時領収書を見られたのは一生の不覚であった。
 
その時の娘達のヒンシュクの眼差しは今でも悪夢となって中村を悩ませる。
 
悪い事には今年は義理チョコさえも貰えなかった。
 
今年は去年の二の舞だけは避けねばならぬ。
 
仕事を終えた中村は去年のデパートではなく、通いなれたコンビニに向かった。
 
町の喧騒を横目に見ながら寂しくコンビニに向かう中村の背にはモテナイオジサンの哀愁が漲っていた。

その後、Nが犯した事件の顛末は次の記事で。
 

茅ケ崎市課長を逮捕・バレンタインチョコを万引き
 
 スーパーでバレンタインデー用のチョコレートなどを万引きしたとして、神奈川県警茅ケ崎署は13日までに、同県寒川町小動、茅ケ崎市文化推進課長、中村成信容疑者(56)を窃盗の現行犯で逮捕した。同容疑者は「買ったものだ」と容疑を否認しているという。
 
 調べによると、中村容疑者は11日午前11時半ごろ、寒川町岡田のスーパーで、チョコレート4個とカップラーメン3個(総額3300円相当)を盗んだ疑い。
 
 中村容疑者は約3万円を所持していた。レジでトイレットペーパーを買ったが、チョコレートなどを購入した記録はなかった。店外の駐車場でスーパーの警備員が取り押さえた。
 
日本経済新聞 (10:40) ≫

ところで、バレンタインデイ中止の狼煙を上げたのジェンダー運動の闘士、故松井やより女史であった。

「バレンタインデイ」の中止は下記の日経記事中の写真でも見えるとおり「バレンタインデイと従軍慰安婦」の講演中での中止発言のようだった。

中止の理由は「好意を抱いている男性に女性がチョコレートを贈呈する行為は男女平等社会には必要ない」との事。

この松井やより氏、朝日新聞社在職中の1977年に「アジア女たちの会」を設立し、退職後の1995年にアジア女性資料センターを、1998年にVAWW-NETジャパンを設立して代表となる。朝日時代から上智大学や、琉球大学の非常勤講師、横浜国立大学大学院の客員教授を務めた。

2000年12月に催された女性国際戦犯法廷で国際実行委員会共同代表の1人となり、日本側主催者の代表となった。(ウイキペディアより)

しかし、泣く子も黙るジェンダーの闘士、松井女史に面と向かって、「あなたのチョコを欲しがる人は元々いないのではないか」と質問した記者の勇気とセンスを高く評価したい。(笑)


070213matui.jpg 

◆松井やよりhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%BA%95%E3%82%84%E3%82%88%E3%82%8A 

 

★【付記】16:15上記画像でunknownさんから「日経の日付けがおかしい」とのご指摘を受けました。

なるほど、松井女史は同記事の3年ほど前に亡くなっているようです。(http://www.jca.apc.org/~yyoffice/Iihito68MatsuiYayori-seikyo.htm unknownさんより) 

この記事画像は、昨日の拙エントリー「おもしろ画像『新聞の見方 『天声人語の書き方」で記したように「ぼやきくっくり」さんhttp://kukkuri.blog58.fc2.com/blog-entry-98.htmlからの転載ですが、他のネット上も出回っているようで、

「情報あぼ~ん」http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=11206さんにも出ております。

どなたか源出典元をご存知でしたら教えて下さい。

                  ◇

以下は大阪八尾市の根屋さんのメールの再配信です。

≪日本保守主義研究会のメルマガ「闘う保守278号」で、面白い風刺動画を拝見しま
した。

笑いをこらえ切れずに噴出す場面ばかりです。
ご紹介します。

以下引用

Subject: 闘う保守278号~日本保守主義研究会~フェミニズムに冒される日本


       フェミニズムに冒される日本
 大学院の世界がどれほど左翼性に満ち満ちているのか。これはなかなか説明できま
せん。ただ、面白い動画をみました。みなさんご覧になってください。お笑 いのイ
ンパルスというグループがフェミニストを痛烈に風刺したものです。

 http://www.youtube.com/watch?v=d-ArGlVabVQ

  これをみて面白い、滑稽だ、と思うのがごく普通であり、常識的な感覚だと思
 います。ただ、大学院ではこのフェミニストの園長のような考え方が一般的なの
 です。普通の感覚を持っていると本当に疲れてしまいます。いつかこの実態を書
 きたいと思っています。

  女性が本当に差別され、人間としての尊厳が失われているのであれば、これを
 正すのは当然ですが、国家を破壊したい、家族を破壊したいという狂気のフェミ
 ニズムが日本を席捲しつつあります。杞憂ではありません。アカデミズムで発祥
 したものは必ず法案化される傾向があります。上からの極左革命が徐々に進行し
 ています。

引用終わり≫

コントの園長を見ているとが田嶋陽子女史とイメージが重なってしまう。

◆男女平等で自爆の田嶋陽子http://www.youtube.com/watch?v=ypuJtXNkLwc

 

 

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面白画像「新聞の見方」  「天声人語の書方」

2007-02-15 10:51:40 | 県知事選

 

【天声人語】 (朝日新聞)
日本は拉致問題の進展が無ければ支援はしないと主張している。しかしちょっと待って欲しい。拉致問題の進展が無ければ支援はしないと主張するには早計に過ぎないか。

日本の真摯な姿勢が、今ひとつ伝わってこない。

例えば北朝鮮からは拉致問題は解決済みと主張するような声もある。

このような声に日本は謙虚に耳を傾けるべきではないか▲

思い出してほしい、過去にも何度も日本は北朝鮮の叫びを無視している。

日本は北朝鮮の拉致問題は解決済みという主張を間違いであるかのような発言をして、批判を浴びた。

確かに北朝鮮には反日教育という問題もある。だが、心配のしすぎではないか

日本の主張は一見一理あるように聞こえる。

しかし、だからといって本当に日本は拉致問題の進展が無ければ支援はしないと主張できるのであろうか?

それはいかがなものか。的はずれというほかない

事の本質はそうではではない。その前にすべきことがあるのではないか。

日本は、未来を担う一員として責任があることを忘れてはならない。

日本の主張には危険なにおいがする。各方面の声に耳を傾けてほしい。▲

日本に疑問を抱くのは私達だけだろうか。

拉致問題の進展が無ければ支援はしないと主張したことに対しては北朝鮮の反発が予想される。拉致問題は解決済みという主張を支持する声も聞かれなくもない

日本もそれは望んでいないはず。しかし日本は国際協調が下手である。

拉致問題の進展が無ければ支援はしないと主張する事はあまりに乱暴だ。日本は再考すべきだろう。

繰り返すが日本は国際協調が下手である▲

日本の拉致問題の進展が無ければ支援はしないと主張したことは波紋を広げそうだ。今こそ冷静な議論が求められる。

                   ◇

ん? 文体は天声人語お得意のスタイルだが・・・・。

筆者は、いや作者は「天声人語メーカー」というサイト。
空欄を(上記赤字の部分)を書き入れると自動的に誰でも「天声人語」が書けるという優れもの。

【天声人語風メーカー】http://taisa.tm.land.to/tensei.htmlにより作成したのが上記文。

ちなみに本物の「天声人語」は今日現在、6カ国協議締結については書いていない。

口直しに同じテーマの「産経抄」を下記に転載。

以下転載。

【産経抄】

 とかく日本人は、何事も横並びでないと心が落ち着かない。会議といえば「全会一致」が原則で、わが国会には「異議なし採決」というのもある。米国の心理学者ジャニスは、集団の結束を乱したくないというこの心理を「全会一致の幻想」と呼んだ。

 ▼ところが、イエスと同時代の裁判所には「全会一致は無効とする」という規定があったという。人の意見は割れるのが当然で、一致は偏見や興奮に基づくから顔を洗って出直せとの教えだ。だから、6カ国協議で日本が拉致問題で進展がない以上、重油の提供には参加しないと突っぱねたのは正しい。

 ▼横柄にカネをせびる北朝鮮の行動を見てからでいい。北はミサイル乱射や核爆発の実験で「暴発するぞ」と大国を脅してきた。協議では、北の将軍様の代理人が合意草案を「こんなもののめるか」とたびたび啖呵(たんか)を切った。まるでショバ代稼ぎのヤクザの所業だ。

 ▼ところが、ヤクザには韓国の盧武鉉政権という助っ人がいて、「5カ国は均等分担するのが原則だ」などと援護する。核施設の「無能力化」という次の段階に進めば、重油95万トンの追加支援だそうだ。だが、盗人に追い銭はいるのか。

 ▼北の将軍様は早晩、ボロを出すだろう。合意といえどもホンネを隠し、約束を守る気などハナから希薄だ。北は94年の米朝枠組み合意でも、核放棄を約束しながらひそかに濃縮ウラン型をつくっていたとの違反の実績がある。

 ▼「全会一致の幻想」に陥らないために、ジャニスは「小人数のグループに分けて議論を行う」という対処法を提案した。中国が採用した5つの作業部会の設置は、偶然なのかこの心理学者の処方箋(せん)に通じる。北が約束をたがえないよう、がんじがらめにする戦法か。(2007/02/15 05:01)

                    ◇ 

「ぼやきくっきうり」さんhttp://kukkuri.blog58.fc2.com/blog-entry-98.htmlから面白い画像を拾ってきました。

特に当日記でも頻繁に登場する「プロ市民」の方々の表記を朝日、毎日。読売、産経各誌が自ら見本を見せてくれているのが面白い。

もし、沖縄タイムスや琉球新報だったらどうするって?

勿論、・・・改めて言うだけヤボか。

                  ◇

朝日:「傍聴しようと500人の市民ら

毎日:「扶桑社教科書に反対する市民団体ら

読売:「反対する市民団体や過激派の中核派関係者を含めた

産経:「過激派の中核派が支援する『つくる会』の教科書に反対する杉並親の会や共産党と友好関係にある『杉並・・会』のメンバーら」


 

上4つの画像はクリックすると新規画面で大きく表示されます。
 【2/12 3:20】一番上の画像追加
 

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交番は日本が誇る「お巡りさん」の象徴

2007-02-15 08:13:35 | 県知事選
 

救助の巡査部長死亡=意識不明のまま、願い通じず-板橋区の東武線事故 2007/02/13-13:20

 

 東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で、線路に侵入した女性を助けようとして、電車にはねられ、重体となっていた警視庁板橋署の宮本邦彦巡査部長(53)が12日午後2時25分、治療中の同区内の病院で死亡した。
 事故は6日午後7時半ごろ発生。宮本巡査部長は、線路内に侵入した板橋区の無職女性(39)を駅ホーム下の避難スペースに誘導しようとしたところ、下り急行電車に女性とともにはねられた。女性は自殺しようとしたとみられる。女性も骨盤骨折で重傷。
 巡査部長は搬送先の病院で緊急手術を受け集中治療室に入っていた。頭に大けがをして意識不明となり、予断を許さない状態が続いていた。
 同署によると、2人は線路とホームの間で倒れていた。踏切からホーム方向に約14メートルの地点でひかれたとみられる。東武鉄道によると、同駅は通過駅のため、事故直前まで電車は時速約60キロで走行していた。
 事故後、巡査部長が勤務する常盤台交番には、回復を願う花や千羽鶴が、住民から数多く届けられていた。夜には、安倍晋三首相や伊藤哲朗警視総監らが、巡査部長の遺体が安置された板橋署を弔問。首相は報道陣に対し「危険を顧みずに人命救助に当たった。日本人として誇りに思う」と述べた。(時事通信)

                   ◇


 線路に侵入した自殺を図ろうとした女性を助けようとした宮本邦彦巡査部長が12日入院先の病院で亡くなった。
何とか生き延びて欲しいと遠く南の空から祈ったが残念だった。
 
ご冥福をお祈りします。
 
2年ほど前、日本の交番に無人交番が増えるのを嘆いて、友人達のプライベイトサイトに「日本の交番制度」について駄文を書いた。
以下はその抜粋に一部加筆した物の転載です。
 
                   ◇ 
 
Date:  2005年3月24日(木) 午後5時44分
 
交番は日本独自の警察システムで世界中の警察が範として研究しているそうだ。

KOHBANと言う単語が世界共通語になっていると言う。  

日本警察の誇りである。

交番の前に立つ「お巡りさん」は安全な国日本の象徴のようなものだった。
 
犯罪のみならず道案内、さらに電車賃を交番で借りたと言うようなのどかな話もあった。

小さい頃見た森重久弥の名作映画「警察日記」に古きよき時代の日本のお巡りさんが描かれていたように想い出される。
 
交番の前にに立つのは「お巡りさん」であり警察官ではなかった。
 
又町の安全の為巡回し、住民に親しまれるの「お巡りさん」であり、けして「警ら中の警察官」では無かった。

動揺で歌われるのも「犬のお巡りさん」であり、「犬の警察官」では住民に親しまれるイメージは消える。

交番のおまわりさんが警察官になり、そして今、誰もいなくなった。   
 
空き交番の出現である。
 
空き交番、つまり無人交番の解消のため警察庁は莫大な予算を勝ち取った。

そしてお巡りさんにとっては雲の上の人である警察庁のエリート集団、つまり警察官僚がやった事は交番に先端のIT機器を設置することである。

莫大な経費をかけて、
各交番に末端機器を設置してコントロールセンターで各末端交番を管理する。
 
交番に駆け込んだ市民がキーボードを押すと画面に制服警官が現れて、「どうかしましたか」と相談に乗ってくれるのだそうだ。
  
IT音痴の私は現物を見たことは無いが、おそらくメッセンジャーの最先端のようなものかと想像する。
IT技術は「情報」の移動はオンライン化させたが「物体」の移動には未だ成功していない。

IT時代になっても物流は依然として人と人のふれ合いを通じてなされる。

つまり、相変わらず宅急便の配達員さんの手を借りなければ物は移動しない。

貨物の迅速な配送にIT技術は大いに貢献したが、配達員と顧客のふれ合いによる安心感に、それ以上心を配ったから宅急便は成功した。
 
安心を売る専門家の警察庁のエリート集団にとってこんな事は、釈迦に説法のはずだった。
 
だが、彼等はIT関連のことにしか脳みそは働かなくなってしまっていた。

交番の持つお巡りさんと地域住民とのふれ合いによる安心感には彼等の関心は及ばなかった。
 
                   ◇
 
※宮本巡査部長の冥福を祈って彼の勇気ある行動を讃えた各紙コラムを以下に保存する。
 
なお、産経は社説で取り上げている。
 
                     *
 
読売新聞 2月13日付・よみうり寸評

 〈交番〉は日本の警察がつくった世界に誇るすぐれものだ。警視庁板橋署常盤台交番の巡査部長宮本邦彦さんは交番勤務の警官の鑑(かがみ)のような人と思う◆東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で線路に入った女性を助けようとして電車にはねられたあの人のこと。きのうのご逝去を悼み、心からご冥福(めいふく)を祈る。職務に一命をささげた53歳に合掌する◆「おまわりさん、一日も早く良くなって」と回復を祈る花束や千羽鶴が続々と常盤台交番に届いていた。その祈りのむなしかったのが残念。悔しく痛ましい◆交番は警察の最前線にある。いつも市民との接点になっている。見張り、パトロール、事件・事故にすぐ駆けつける警察官は市民の「よろず相談所」の窓口でもある◆「不審者から守ってもらった」「真冬の夜、酔客を懸命に介抱していた」……宮本さんの日夜は交番勤務のお手本のようだったと近所の人々が語っている。身を挺(てい)した救助活動が最後の仕事になった◆無責任の横行する世にあって、宮本さんの職務一筋の行為に、忘れられた人間の気高さを思う。

2007年2月13日13時57分  読売新聞)
 
                    *
 
◆朝日新聞 【天声人語】2007年02月14日(水曜日)付 ここから広告です 広告終わり

 市街地では、鉄道は街を貫いて走っている。あちこちで貫かれ、隔てられる町並みは、開いた踏切でつながる。踏切は、街と街、人と人をつなぎつつ隔てている。

 東京都板橋区の踏切のそばで、痛ましいことが起きた。東武東上線ときわ台駅で、踏切から線路内に入った女性を助けようとした警察官が電車にはねられた。意識不明となり、6日後に亡くなった。

 死亡した宮本邦彦巡査部長は、踏切のすぐそばの駅前交番に勤務していた。親身な仕事ぶりで、地域の人たちに親しまれていたという。今度も、女性を何とか救い出そうとしたのだろう。自らの命が危険にさらされた時、電車が頻繁に行き交う踏切に入るなどということは、なかなかできるものではない。

 警察官ではないが、十余年前の冬に、東京の下町の踏切でこんなことがあった。スキーに行く予定の青年たちが、踏切のそばで待ち合わせていた。反対側から来たバイクが急ブレーキをかけてスリップし、遮断機が下りていた踏切の中に倒れ込んだ。

 ふたりの青年が助けに入り、バイクを踏切の外に出そうとしたところに電車が来た。一人の青年が、はねられて亡くなった。この青年の同僚が言っていた。「会社に新人が入ってきたとき、わからなくて悩んでいる様子を見ると声をかけていました。見て見ぬふりができない性格だったと思います」

 昨日、ときわ台の駅前交番では、人々が列をなして記帳していた。時折、そばの踏切で警報機が鳴る。どこででも聞くあの音の中に、宮本さんを悼む弔鐘の響きが感じられた。

                     *

◆産経新聞【主張】 巡査部長殉職 お巡りさんの手本だった

 線路内に入った女性を助けようとして、電車にはねられ、意識不明だった警察官が、息を引き取った。「がんばれ」という近所の人や、同僚らの必死の願いもかなわなかった。

 痛ましい事故は6日夜、東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅構内で起きた。警報機が鳴る遮断機をくぐって39歳の自殺志願の女性が線路方向に走ったのを、近くの警視庁板橋署常盤台交番の宮本邦彦巡査部長(53)=12日付で警部に特進=が助けようとして、2人とも急行電車にはねられた。女性は一命をとりとめた。

 宮本さんは、まじめで親切なお巡りさんで、お年寄りや子供たちから慕われる評判の交番勤務の警察官だった。それを物語るように事故後、交番には花束や千羽鶴、激励の手紙、メールなどが、連日届いていた。

 12日夜には、安倍晋三首相も弔問に訪れ、「危険を顧みず人命救助にあたった宮本さんを、私は本当に日本人として誇りに思う」とその勇気をたたえた。板橋署長が「職責を全うした宮本巡査部長は、署員の誇りだ」と無念の死を悼んだのもうなずける。

 このところ、警察官の不祥事が続き、治安の悪化もあって警察への風当たりは強い。警視庁では短大生遺体切断事件で、重要な証拠物品をゴミと一緒に捨てるという大失態もあり、警察批判は高まるばかりだ。

 しかし、日本の治安は宮本さんのように、地域住民と接しながら、地道に警察活動を続ける交番勤務のお巡りさんが支えている。全国の警察官は約25万人で、うち約5万人が交番に配属されるお巡りさんたちだ。そんなお巡りさんが、今回のような事故で命を落とすのは、残念でならない。

 線路に落ちて助けようとした善意の人が、電車にはねられるという事故が目立つ。このため、JRや各私鉄にはホームに「非常停止ボタン」が設置されている。このボタンは、接近中の電車に危険を知らせるため、ボタンを押せば、運転士が気付き、急停車する仕組みである。

 しかし、このボタンの存在が乗客に周知徹底されていないのも事実だ。宮本さんの事故を機に、この停止ボタンの有効な活用法を考えたい。宮本さんのご冥福をお祈りする。(2007/02/14 05:11)

                      *

 ◆毎日新聞 余録
交番の警察官の死
 「もし自分だったらどうするだろう?」。そんな問いを胸に突きつけるニュースがある。自殺しようとする女性を身をていして助け、自らは電車にひかれた交番のお巡りさんの行動も、私たちの心にいくつもの自問を呼び起こした▲その警視庁板橋署常盤台交番の宮本邦彦巡査部長が意識不明のまま亡くなった。この間、交番の近所の住民からは140件を超える励ましの手紙やメール、千羽鶴や花束が届けられ、訃報(ふほう)が伝わってからは記帳の人々が交番を次々に訪れたという▲聞けば、亡くなった宮本さんは近くの常盤台小学校の子供らにとっては、けがをしたとき手当てをしてくれたり、自転車の故障を見てくれる「優しいお巡りさん」だったという。千羽鶴も子供たちが自発的に委員会を作り、全校児童が1人2羽を折って交番に届けたものだった▲子供や地域住民に愛されるお巡りさんのいた街は、また安心のぬくもりに包まれた街だったろう。体感治安の悪化が論議されるこの時代、宮本さんを悼む住民らの声は、信頼できるお巡りさんのいる交番が監視カメラやハイテク通報システムには代えられないことを物語っている▲起源をたどれば江戸時代の自警制度である自身番や木戸番にまでさかのぼり、今では海外にまで広がった交番である。先年「空き交番」が大きな社会問題となり、その改善が目指されているのも、日本人の治安意識に交番が深く根づいているからだろう▲宮本さんを線路に踏みとどまらせたのは、警官としての使命感か、ただ目前の命を救いたいとのとっさの思いか。もう当人の口から聞けない。だが、その交番のお巡りさんとしての行動は、どんな法や正義より奥深いところで人の世の秩序を支えているものを教えてくれた。
毎日新聞 2007年2月14日 0時07分


 【追記】1月15日 9:54
◆日本経済新聞
春秋(2/16)

 線路に入った女性を救おうとして殉職した宮本邦彦警部の葬儀が営まれた。妻の礼子さんが「お父さんの行動を誇りに思います」とあいさつするのを聞いて胸を打たれた。宮本さんの無念が少しでも減ったとすれば言葉は無力ではない。

▼イラクで活動していた自衛官たちを最も勇気づけたのも、見知らぬ人から届いた「私はあなた方を誇りに思う」と書かれた手紙だった。業務支援隊長だった田浦正人一佐から聞いた話だ。イラク戦争や自衛隊派遣をめぐる意見対立は自然だが、困難な任務に携わる人たちに対する敬意もまた自然な感情なのだろう。

▼先週訪れたジョクジャカルタでも同じような敬意を感じる光景を見た。昨年の地震で下半身不随になった大学生の部屋で看護師、栄養士のチームが床ずれを手当てし、理学療養士がリハビリを指導している。青年海外協力隊の若い女性たちだ。インドネシア語を流暢(りゅうちょう)に話す。日の丸を背にした気負いは微塵(みじん)もない。

▼危険な仕事で重要なのは危機管理だろう。協力隊員を世界中に派遣している国際協力機構(JICA)は、この点にひときわ気を使う。八甲田山系での雪崩事故の悲報は新田次郎氏の小説「八甲田山死の彷徨(ほうこう)」を思い出させる。様々な読み方ができるが、徳島大尉を通じて危機管理の重要さを訴える作品と感じる。


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「沖縄大学院大学」って知っていますか?

2007-02-14 12:22:20 | 未分類

昨日の衆議院予算委員会で民主党の馬淵議員が思わぬ話題を国会中継を通じて全国に知らしめる質問をした。

「沖縄科学技術大学院大学」と尾身財務大臣の関係

「沖縄科学技術大学院大学」(以下「大学院大学」)といっても地元の沖縄でさえその実体について知るものは少ない。

ましてや日本全国では馬渕議員の質問で知るまでは全く知らなかった人も多かっただろう。

沖縄には国立大学の琉球大学の他に沖縄大学、沖縄国際大学、名桜大学、沖縄キリスト教学院大学と五つの四年制大学がある。

「大学院大学」を知る地元の中にも、これ以上は「屋上屋」の愚であり、琉球大学の大学院を充実させれば済む、といった意見さえある。

だが、この構想は単に一沖縄県のレベルの問題ではなく、全日本、いや、世界最高峰レベルの理系学術の府を設立するという壮大な話なのだ。

沖縄に、自然科学系の世界最高の研究・教育水準を有し、国際的で柔軟性を持った大学院大学を設置することで、世界の科学技術の発展に寄与するというのがその主旨。

だがその波及効果は計り知れない。

「沖縄をアジア・太平洋地域の先端的頭脳集積地域として発展させ、その経済的自立を図ること等をその実利的な目的としている。

その設立には2001年6月、尾身幸次沖縄及び北方担当大臣(当時)が「沖縄新大学院大学構想」を発表して、設置の検討が開始された。(現在は財務大臣)

2004年2月、大学院大学学長に米ソーク研究所教授のシドニー・ブレナー(ノーベル生理学・医学賞受賞者)の就任が内定し、2005年9月には、大学院大学の設立準備や先行的研究を行う沖縄科学技術研究基盤整備機構が設立された。

大学副学長には、伊藤正男(東京大学名誉教授、理化学研究所脳科学研究センター前所長、文化勲章受章者)が内定している。

教員組織が、50人になり次第、大学院大学設立の申請を行うことを目指している。

内容は「生命システムを中心的な課題とし、生物学、物理学、化学、コンピューティング、ナノテクノロジーなどを融合した領域とする」ことが、教育研究分野として設定されており、

世界最高水準(ベスト・イン・ザ・ワールド)を目指し、講義・会議等は英語で行われ、学長は外国から迎え、教授陣および学生は半数以上を諸外国から受け入れる。」(ウイキペディアより抜粋)

◆ところで民主党馬淵議員だが、「耐震偽造問題」の時は国会の証人喚問で千両役者振りを発揮した男。

この男の登場で尾身大臣と「大学院大学」設立に何か疑惑でもあるのかといった予感を感じさせた。

質問の主旨は、

≪「大学院大学」の構想を口火を切った当時の尾身沖縄担当大臣が離任後も、継続して「大学院大学」関連の運営委員会にオブザーバーとして、参加している。

しかも毎回尾身大臣の長女を通訳として同行させているが、これは公私混同も甚だしいのではないか。≫といった内容。

一瞬、石原都知事と息子の画家との関係で公私混同を追及されたことを連想させた。

質問した相手は沖縄関係の官僚だったが、同席していた尾身財務大臣が堪り兼ねて手を挙げ答弁にたった。

尾身財務大臣は、自身の長女を通訳権秘書として同行させたことを認めた上で、

「娘は一切報酬を貰っていない。 宿泊費や航空運賃の支出もなく、別途安いホテルで一人で泊まっている。何か疑惑があるように言うのは失礼だ」と攻守一変、テレビ画面で質問者に強調した。

さらに、沖縄担当相離任後も自身が会議に出席した事については「運営委員にこのプロジェクトから手を引かないでいわれた。『尾身が辞めるなら私も辞める』とまで言われた。大事なプロジェクトであり、支援するのが政治家の義務だ」と説明した。

尾身大臣の「広報演説」に馬渕議員はもう結構ですとでも言いたげな様子だったが、堰を切った大演説はもうどうにも止まらない。

馬淵議員は尾身大臣の「大学院大学」への並々ならぬ関心に疑惑のニオイを嗅ぎ取って尾身大臣の長女に対する公私混同に突破口をと狙った。

だが、それは不発に終わるどころか尾身大臣の「大学院大学」の設立の経緯に始まり、自分がいかにこのプロジェクトに熱意を持ってフォローしているかの大演説を引き出してしまった。

テレビを通じてのいわば「広報活動」になってしまった。

民主党にとって、これはやぶ蛇と言うより、むしろ「ブーメラン伝説」の一つに数えるべきだろう。

おかげで「沖縄大学院大学」のアウトラインがNHKテレビを通じて全国に放映される事となった。

 

 琉球新報

大学院大学「S」評価 沖縄相、「圧力」を否定 科学技術会議

 【東京】国の科学技術施策を格付けする総合科学技術会議で、沖縄科学技術大学院大学構想の評価が5年連続で最高ランクの「S」評価を受けていることが5日、分かった。
 高市早苗沖縄担当相は5日午前の閣議後記者会見で、「政治的圧力で格上げしたのか」との質問に対し「わたしも会議に立ち会ったが、十分に議論した上で最初からSだった。圧力をかけて変えたのではない」と否定した。
 総合科学技術会議は次年度概算要求の妥当性を評価するもので、S(積極的に推進)、A(着実に実施)、B(問題点を解決して効率的に実施)、C(内容や計画の見直しが必要)の4ランクがある。10月27日に開かれた本年度会議ではSランクの理由を「世界レベルの知的・産業クラスターを形成するという期待に応えるため積極的に実施すべきだ」と報告している。
 内閣府の担当者は「審査の過程で異なる意見が出てくるのは当然だ。だが国として世界レベルの研究施設を積極的に推進しようという判断であり問題ない」と説明した。

 

◆沖縄科学技術大学院大http://www.pref.okinawa.jp/kagaku/hp.pdf#search='%E6%B2%96%E7%B8%84%E7%A7%91%E5%AD%A6%E6%8A%80%E8%A1%93%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%99%A2%E5%A4%A7%E5%AD%A6'

◆内閣府http://www8.cao.go.jp/okinawa/4/49.html

 

 

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「6カ国協議」 日本は「間接支援」ですか

2007-02-14 07:33:06 | 外交・安全保障

付きまとう孤立化懸念 作業部会で拉致進展狙う

 【北京13日共同】政府は13日、今回の6カ国協議で日朝関係正常化に関する作業部会が設置される見通しになったのを受け、米国などにも協力を求め日本人拉致事件の進展に向けた糸口を探る方針だ。ただ、作業部会が開かれても北朝鮮側が譲歩する保証はない。北朝鮮の核放棄に向けた見返り支援が本格化すれば、拉致問題の進展を支援の条件とする日本への風当たりが強まる懸念も付きまとう。

 12日夕には日朝首席代表の会談が昨年4月以来10カ月ぶりに開かれたが、北朝鮮は日本人拉致事件について「解決済み」との従来の主張を繰り返したもようで、進展はみられなかった。

 6カ国協議では、北朝鮮の核放棄に向けたエネルギー支援が最大の焦点となり、米朝を軸に議長国・中国や支援に前向きな韓国が活発に2国間や多国間の協議を展開。日本は存在感を示せず、米国などからの「情報収集」(協議筋)に追われた。(東京新聞 2007年02月13日 20時30分)

                   ◇

どうしても日本を「孤立化」に追いやって、エネルギー支援の大口分担国にしようと言う意図が透けて見える共同配信記事だ。

「日本は存在感を示せず」と言うが、エネルギー支援を拒否したことは存在感を示したことではないのか。

それとも太っ腹を見せて、「エネルギー支援は全て日本に任せろ」と言うのが存在感を示したことになるのか。

そうではあるまい。 それを世に「付和雷同」というのだ。

◆「間接支援」

むしろ日本が、エネルギー支援、米支援等を拒否する事により有効な「支援カード」を手にしたと捉えるべきだ。

それより日本には「少女売春」を「援助交際」と言い換えるように言葉の言い換えで事の本質を見誤る伝統がある。

「間接支援」とか「間接協力」と言う曖昧な言葉で直接支援に引きずり込まれのを警戒すべきだ。

「間接支援」 については米国議会で 「北朝鮮やイランの核兵器など大量破壊兵器の開発に対して、中国が間接的に支援してきた」と指摘された事があった。 

今回の「間接支援」は「例えば本当に50万トン要るのか、どこに要るのか等々の調査を国連がやるが、人が足りない部分は日本がやれる部分があると思う」(麻生外務大臣)、と言うことらしい。

エネルギー不足や、食料不足の調査だけでなく「拉致被害者」の調査にも間接支援は出来る。

この場合も軽々に「直接支援カード」は切らない事だ。

◆間接支援ですかhttp://d-i-d.iza.ne.jp/blog/entry/49723/

【追記】12:11

「協力はするが支援はしない」。(安倍首相)ってか。
 
  

 安倍首相「北朝鮮支援と拉致進展なしは矛盾しない」

北朝鮮の核実験
 安倍首相は13日午前の衆院予算委員会で、6か国協議に関連し、日本としての北朝鮮に対する支援について、「拉致問題があるので、エネルギー支援とか、そういう援助を行うことはできない。しかし、(6か国協議の)枠組みの中で、(核放棄に向け)北朝鮮を各国が促すことについては、日本も協力していこうということだ。日本の立場は他の国々も十分理解している」と述べ、間接的協力にとどめる考えを強調した。

 首相は、12日の日朝2国間会談で、拉致問題に進展はなかったことを明らかにした上で、6か国協議での枠組みへの協力は「全く矛盾はしていない」と強調した。

 6か国協議の見通しについては、「北朝鮮が早期の(核)放棄について、一定の考え方を共有する状況に至ってきた。そういう意味で、一定の前進があった」と述べた。菅直人氏(民主)の質問に答えた。

(2007年2月13日11時39分  読売新聞)


 

 

 

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「南京大虐殺」  台湾の一部教科書から削除

2007-02-13 18:31:32 | 県知事選

いわゆる「南京大虐殺」が起きたのは“中華民国”との交戦中であり、戦後東京裁判でこれが初めて問題化された時も、当事国は“中華民国”であり、現在の“中華人民共和国”はまだ成立していない。

台湾は1945年以降は一貫して中華民国の統治下にあり、1949年の中華人民共和国成立に伴う中華民国政府の台湾遷都以降は、中華民国の通称としても用いられる。

「ただし、中華人民共和国も統治権を主張しており、両政府間で問題となっている。 
台湾は、国共内戦を経て1949年に成立した中華人民共和国の建国後に生じた地域範囲である。本来、「中国を統治する唯一の合法(正統)な国家」は中華民国のみであったが、中華人民共和国が成立したことにより、中国は「中国を統治する唯一の合法(正統)な国家」としての権利を主張する二つの政府が並立する事態となった。(ウイキペディアより)」

「南京大虐殺」は中国とアメリカ共同で映画が制作されたり、カナダ在住華人が地元教科書に載せたりで中国の情報戦の最近の攻勢は激しいものがある。

映画「南京」 サンダンスで初公開 際立つ「日本の残虐性」

◆カナダ在住の華人南京大虐殺を地元教科書にhttp://www.people.ne.jp/2006/07/21/print
20060721_61586.html

だが、近隣諸国が全て反日ではない。

戦後一貫して「南京大虐殺」を教科書に載せていた台湾(中華民国)の教科書から「南京大虐殺」が消えたという。

日本の教科書には依然として記載されているというのに。

その一方こんな意見も多い。(以下2チャンネルより。)

75 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん :2007/02/12(月) 00:49:09 ID:zR2xMgJQ
>>71
台湾は中華民国ではない。
中華民国(=国民党)が台湾に押し掛けてきて居座ってるだけだ。
台湾の多くの人は、自分らを台湾人だと思っている。
まちがっても中華民国国民とは思ってない。

               *

以下メルマガ『台湾の声』よりhttp://www.emaga.com/info/3407.html

 【投稿】台湾の教科書から南京大虐殺が消えた?
  
     台湾研究フォーラム事務局長  古市 利雄


台湾紙、聨合報は2月11日の夕刊、12日の朝刊で「高校の歴史から南京大虐殺が消えた」と報じた。

発端となったのは台湾の5社ある教科書会社のうち、翰林出版社から発行された教科書。翰林出版社版では本文、写真ともに「南京大虐殺」に記述されておらず、それが北一女子高級中学(女子校では台湾随一のエリート校)で採用されていたことによる。

各出版社の「南京大虐殺」に関する記述は以下の通り。


康煕出版 
【本文】 日本は南京攻略の後、こともあろうに南京の無辜の市民に対して人間性のかけらもない大虐殺を行った。確かに犠牲者数に関しては未だに議論が残るものの、残された多くの写真などの歴史事実に検討は必要だが、一般市民を虐殺した史実は隠蔽できない。
【写真】 無し

南一出版
【本文】 日本軍は中国の抵抗する意志をくじくため、南京攻落後にも非人道的な「南京大虐殺」を行った。しかしそれが逆に中国人の最後まで抗戦する決意をよりゆるぎないものとした。
【写真】 「百人切りの大記録」と表題を掲げた日本の新聞の切り抜き。百人切りの競争を行った2人の日本軍人の写真。

龍騰出版
【本文】 日本軍は12月南京を占領し続けざまに大虐殺を行った。降伏した軍人と一般市民、およそ30万人が陵辱された。現代戦争史において許されざる一大暴虐である。
【写真】 生き埋めにさせられる南京民衆のわきで、冷酷な表情を浮かべる日本軍の写真。

三民出版
【本文】 無し
【写真】 南一出版社と同じ写真。説明:1937年12月12日、東京日日新聞日本軍少尉二人が南京で、人切りの競争を行った。記録は105人と106人であったが、誰が先に100人に達したかわからず、翌日再試合を行い150人に達した。

翰林出版
【本文】 無し
【写真】 無し


聨合報は「西にユダヤ人のホロコーストがあり、東には南京大虐殺がある」「もしも日本の歴史を述べるならば、長崎、広島に投下された原爆についてふれる。南京大虐殺も同等の価値がある。ともに反省の意味があり決して忘れてはならない」と報じ、ある教師が述べた「南京大虐殺を教えないことは、ニニ八事件を教えなかった以前の教育と同じだ」というコメントを紹介している。

聨合報は夕刊、朝刊でともに1ページ使い大きく取り上げているしかし実質的には、5社あるうちの1社から記述がなくなっただけである。

しかもそれは「南京大虐殺」を史実ではない、と結論づけたのではない。

教育課程の改定により、長い中国の歴史を1年間で教えなければならなくなり、全体的に教科書の各記述内容が減らされた、という結果である。

ほとんど全ての台湾人は「南京大虐殺」が真実だと信じている。ニュース番組、政治討論番組で「南京大虐殺」の真偽については全く議論されていない。ここ数日の報道でも、比較的親日と言える、台湾派のメディア、学者ですら「南京大虐殺は中国史であり台湾とは何も関係ない」と述べるにとどまっている。

聨合報は反民進党政府、野党国民党支持傾向が強いメディアなので、こうした報道がなされたと考えがちである。しかしこれをテレビでいち早く取り上げたのは、台湾派と見られている三立電視台の「大話新聞」という政治討論番組である。

私が見た数日でも「大話新聞」は馬英九の特務費疑惑を厳しく追及しており、また国民党の中央常務委員はほとんど外省人であることに言及し、「台湾人の政党ではない」と断言しているような「台湾人の番組」である。

番組では「南京大虐殺を記述しないことは中華民国の歴史もなくすものだ」と発言した国民党の立法委員に、「国民党がニニ八事件に向かい合ってきたのか」と出演者が反論しているが、そもそもの真偽の議論については皆無である。

確かに台湾人にとって「南京大虐殺」が史実かどうかは、国民党教育からの脱却という観点からは別として、関係ないことと言えるかもしれない。

これは台湾人の責任ではない。日本人の責任である。

国内だけの議論にとどまってはいけない。日本人は世界に訴えかけていかなければならない。


【台湾】一部の歴史教科書、改訂版で「南京大虐殺」に関する記述を削除。他の教科書も記述を簡略化 [02/11]

1 :犇@犇φ ★ :2007/02/11(日) 23:31:52 ID:???
■台湾の一部の歴史教科書が「南京大虐殺」を削除

中国現代史の重要部分である「南京大虐殺」が、台湾のある歴史教科書改訂版から消えた、と 台湾の有力紙「聯合晩報」が11日報道した。

ある出版社が発行したこの教科書は、第二次大戦中の日本の残虐行為に初めから言及すらせず、 他の4つの出版社から出た教科書も簡単に処理するのに止めた、と同紙は伝えた。

台湾では教育部が教科書の内容を決め、民間出版社が印刷を引き受けている。

南京大虐殺は1937年12月13日、日本軍が当時中国の首都だった南京を占領した後の6週間に行なった強姦・殺人・放火・略奪などの蛮行の名称であり、中国政府では約30万人が死亡したと推定している。

これに先だち台湾は先月、高等学校歴史教科書を改正して、台湾が中国の一部ではなく独立国家であると表明した。

▽ソース:聯合ニュース(韓国語)(2007/02/11 21:18)
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2007/02/11/
0200000000AKR20070211060400009.HTML


▽ソースのソース:聯合報(中国語繁体字)(2007.02.11 14:29)
<北一女歴史課本 南京大不見了>
http://udn.com/NEWS/NATIONAL/NATS6/3724900.
shtml


▽関連スレ:
【台湾】台湾も歴史教科書論争、「国父・孫文」消える…「中国離れ」に国民党反発[02/11]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/
1171174465/l50


 
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