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河瀬直美監督の東大入学式での祝辞、国際政治学者から批判相次ぐ。「侵略戦争を悪と言えない大学なんて必要ない」
4月12日に開かれた東京大学入学式に、来賓として参加した映画監督の河瀬直美さんの祝辞が波紋を呼んでいる。 【河瀬直美監督の祝辞を批判する国際政治学者らのツイート】 河瀬監督はウクライナ侵攻について「ロシアという国を悪者にすることは簡単」「悪を存在させることで安心していないだろうか?」と新入生に問いかけた。 この祝辞について、国際政治学者から批判の声が相次いでいる。東京大学の池内恵(いけうち・さとし)教授は「侵略戦争を悪と言えない大学なんて必要ないでしょう」と大学の存在意義への疑問を呈するほどだった。
■河瀬監督「ロシアという国を悪者にすることは簡単」
河瀬監督の祝辞は、東京大学公式サイトに全文が掲載されている。それによると河瀬監督は、奈良県吉野町の金峯山寺(きんぷせんじ)の管長と対話した際のエピソードを紹介。管長が本堂の蔵王堂を去る際に「僕は、この中であれらの国の名前を言わへんようにしとんや」とつぶやいたと明かした。 この言葉の真意を正したわけではないとした上で、河瀬監督は菅長の思いについて以下のように想像していると話した。 <例えば「ロシア」という国を悪者にすることは簡単である。けれどもその国の正義がウクライナの正義とぶつかり合っているのだとしたら、それを止めるにはどうすればいいのか。なぜこのようなことが起こってしまっているのか。一方的な側からの意見に左右されてものの本質を見誤ってはいないだろうか?誤解を恐れずに言うと「悪」を存在させることで、私は安心していないだろうか?> こうした見方を紹介した上で「自分たちの国がどこかの国を侵攻する可能性があるということを自覚しておく必要がある」と新入生たちに訴えた。「自制心を持って」侵攻を拒否することを促していた。
■国際政治学者から批判が相次ぐ。「重要な感性の何かが欠けているか、ウクライナ戦争について無知か」
この祝辞に関して国際政治学者からは批判の声が相次いでいる。 慶應義塾大学の細谷雄一教授は、ロシア軍がウクライナの一般市民を殺戮している一方で、ウクライナ軍は自国の国土で侵略軍を撃退していると解説。 河瀬監督の祝辞を念頭に「この違いを見分けられない人は、人間としての重要な感性の何かが欠けているか、ウクライナ戦争について無知か、そのどちらかでは」と厳しく批判した。 今回の祝辞があった東京大学の池内恵教授も「通俗的な理解するとこうなるという例。新しい学生が変えていってください」とTwitter上で批判。「侵略戦争を悪と言えない大学なんて必要ないでしょう」と、東京大学の入学式のあり方にも疑問を投げかけた。 東京外国語大学の篠田英朗教授は、前述の池内教授のツイートを引用した上で「『どっちもどっち』論を、超越的な正義として押し付けようとする人々が、この社会で力を持っている」とTwitterで警告を発した。
安藤健二・ハフポスト日本版
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hir*****
| 非表示・報告「ロシアを非難することは簡単です」という言い方があったが、
実は「侵略戦争を起こした国」を非難することは簡単なことではない。
戦前は、例えば「自国民保護」を理由とする侵攻は、国際法上明確な違法
とまでされておらず、強国は普通に行っていた。
しかし、各国が自国の正義を盾にして侵攻することを認めたら
戦争がなくならないから、
戦後は国連憲章等により一律「力による現状変更は禁止」となり、
あらゆる軍事侵攻が「国際法違反」として禁止されるようになった。
確かに戦後「国際法違反」の戦争があったのではないか、という
疑問はありうる。それは議論すればよい。
しかし、そのことと、今回のような明確な違反について「違反」
と指摘することは全く別問題だ。
今回のような軍事侵攻を「非難する」ことは、
これまでの戦争による厖大な犠牲と教訓の上に立つもので、
各国は、決して「簡単に非難」しているのではない。 -
st2*****
| 非表示・報告この映画監督が言いたいのは、どっちが悪いかでは無い。
『自分たちの国がどこかの国を侵攻する可能性があるということを自覚しておく必要がある』
これだろう。
日本の左翼は何時も、日本が侵略を行う可能性に言及して、侵略される可能性には触れない。
尖閣や沖縄の状況を見れば、既に侵略されつつあるのが現実であり、日本が侵略を行うよりも、侵略される危険の方が遥かに高いと、多くの国民は思っているのにだ。
本来の左翼は、戦争は勿論、絶対に安全保障を否定しない。
これを否定する日本の左翼が如何に異常かを示している。
この監督は『一方的な側からの意見に左右されてものの本質を見誤ってはいないだろうか?』とも言っている。
日本は戦後からずっと「一方的な極左側からの意見に左右され」安全保障を疎かにして来た。
日本の意識が変わり出す雰囲気が出て来た今日。
この映画監督は、それが気に入らないのだろう。 -
oyv*****
| 非表示・報告今回の事態においては、最初から日本政府は「ロシアの侵攻を厳しく非難して制裁を加え、ウクライナを全力で支援する」という明確な立場を表明している。ましてや、避難民の方も積極的に受けて入れいる。それにも関わらず、明確な根拠もなく、中立を気取り、むしろ、逆行する立場をとることを助長することはいかがなものだろうか。
言うまでもなく、東京大学は国立大学であり、いわば、明らかに体制(政府)側の立場にある。
将来、東大卒業後に、政府関係の仕事に就く人も多いだろう。
反体制派の人が多い、芸術家や映画監督などではなく、体制派(政府の方針に沿える)方を来賓として呼ぶべきだったと思う。この点は、非常にまずかった。
それは、決して忖度ではなく、理不尽な迫害を受けて深く傷ついている方々への人権的な配慮だ。 -
dzc*****
| 非表示・報告どちらにも立場がある、片方の立場だけで物事を判断してはいけない。
これは、正しい指導と言えます。
先生とか上司、よく言われてました。
しかし、現在のロシアによる侵略においては、例え理由があったとしても許されない行為が大半を占め、これから更に戦闘が激化すると言われている。
様々な角度から考える事は重要であり自由だが、今のロシアの行為を許してはいけない。
例えやっているのが他国でも、一切の余地なく犯罪である。
既に何十万の民間人が死んでいる。
もはや平和的解決など、どんな選択をしてもないのだから。
誰も正解は持っていない気もするし…
戦争を絡めずに話せば、とてもよかったのかもしれません。 -
bkn*****
| 非表示・報告どちらが正義で悪かという判断は、状況判断だけで安易にしてはならないと言えば、確かにとなると思います。
しかしながら、対立構図に於いて明らかな力の差がある場合は、弱者の味方をした上で、どちらが悪いかの判断は後回しするのが正義だと思います。苛め、パワハラ、セクハラなどに対する反撃などが代表になるのでしょうが、反撃すると返り討ちに合うリスクが高いので皆我慢するのです。ロシア対ウクライナに於いても、差は歴然で、侵攻したのは強者サイドなのが明らかなのですから、ウクライナの味方をすべきなのは当然でしょう。
どちらの味方をすべきかと、どちらが正しいのかは必ずしも一致する必要はないのです。 -
shi*****
| 非表示・報告なんか国際政治学者の発言は、論点を外していると思う。
河瀬監督の発言のポイントは、断罪して終わりではなく、その背景に何があって、再発予防はどうすればいいかを考えることの重要性でしょう。ロシアの侵略が国際法違反なのは、当たり前。
例えば、ロシア兵の掠奪が問題になっているが、その背景には、ロシアの地域により62倍もの収入格差があることが一つある。こういう地域格差が何故、生じるのかを考えて、人類共通の課題を浮き彫りにしましょうってこと。
問題解決の手段として、罰を与えて抑止するのは当然として、それじゃ完全に解決できない問題は沢山ある。罰も大事だが、問題が起こる根本に目を向けるのは、社会学者に限らず普通の会社でもよくある視点だ。まあ、最後は言い過ぎかもしれないが、問題の根本に目を向けないと、我々も同じ間違いをする可能性もまた当然ある。大筋では間違ってないだろう。 -
mak*****
| 非表示・報告言わんとしていることは判るが、自分が言っていることを自分自身が理解したうえでの発言ではないだろうね。今回のウクライナ戦争では、やはりロシアを悪としないと国際秩序が保てなくなる。これが両国の国力が、ほぼ同じであれば、両国の正義が・・・なんてことも言えるのだが、ウクライナはロシアに比べて圧倒的に各したの国であり、戦力もその質を取ってもロシアが圧倒している。今は、アメリカやNATO諸国の支援で良い戦いを行っているが、ロシア領に攻め込むほどではない。また、侵攻を開始したのもロシア側である。客観的にみれば、核弾頭を6千発も保有する大国が、弱小国に侵攻し市民を殺しまくっている。一方のウクライナは、侵攻してきたロシア軍を領土外に撃退もできない。この状況でロシアを悪としなければ、弱小国は大国の餌食になっても仕方がないと言うことになってしまう。
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son*****
| 非表示・報告百歩譲って河瀬氏の言うとおり、一方を悪としない喧嘩両成敗だとしても、そのような論理が成り立つのは力が対等な両者が正々堂々と法の範囲内で争う場合に限るべきだろう。
ロシアが一方的に侵略をし、かつ戦争犯罪を犯している疑いが強い以上、その行為を過小評価するのは、それ自体が国連憲章51条が保証するウクライナの自衛権を否定し、平和や人道に対する罪を含む戦争犯罪を規制する国際法の価値と意義を否定するものだ。
河瀬氏は映画監督として影響力があるのだからその発言には当然責任が伴う。戦争や人命に直接かかわる重大な事案に関する発言をするのであれば、それに即した最低限の遵法精神は持つべきだろう。 -
hap*****
| 非表示・報告全文見ていませんが、今回ロシアが超えては行けないラインを超えたのは間違いがないと思っている。
それに関してはロシアが「悪い」というのは良いと思う。
ただネットコメントも含め、だからロシアという国やロシア国民は悪人みたいな決めつけは確かに良くない。
今回の侵攻だけを以てなんでもかんでもロシアはけしからんというのは違うし、ここに至った経緯というのは客観的にみなければならない。
基本的に相容れない価値観なんだとは思うが、理解を諦めてしまってはロシアと同類に成り下がってしまう。
交渉が通じない国がある事は念頭に、しっかりと自国の安全を守りつつ、そういう国とも平和的に付き合える方法は模索していく必要がある