狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

テポドン2号、ハワイ周辺海域に照準

2006-07-08 14:05:16 | 普天間移設

 
北朝鮮からハワイまでの弾道。Hawaii
テポドン2の航路解析。



           

テポドン2号がハワイ沖に照準を合わせていたということが、産経新聞のスクープで判った。

これは「北朝鮮が虎の尾を踏んだ」ことを意味する。

ブッシュ大統領は「超えてはいけない線を越えた」と昨日のシカゴでの会見で述べた。

「リメンバー・・・・・・!」はアメリカの建国以来の得意のメッセージだ。

ブッシュの脳裏にはハワイと聞いて65年前の「リメンバー・パールハーバー」がよぎった事だろう。

ミサイルが米国領土を目標にしたことが明確になれば、米政府の対応にも影響を与えそうだ。


テポドン2号は5日早朝、北朝鮮北東部にあるミサイル基地から発射されたが日本海に着弾。

このため日米両政府は「失敗」とみている。

ハワイ沖を照準したという記事には大きな意味がある。

北朝鮮のミサイル射程距離が、沖縄やグアムまで範囲を拡大したため、米国の西太平洋における戦力はハワイに集約しようとしている。

北朝鮮はハワイも安全圏ではないと誇示する狙いがあったのであろう。

「米国を刺激しないために、わざと射程を短くして日本海に落下させた」と穿った意見を、したり顔で垂れ流す軍事専門家の意見はデタラメである。

日本の地図で見ると日本海北部やロシア領ナホトカ近海に着弾したミサイルの目標とは素人目には考え難い。

だが、上記の弾道航路解析図を見ると地球が丸いことが判る。

まさに目標はハワイだった事がわかる。

北朝鮮は次も発射するとほのめかしているが、発射されれば、今度はテポドン1号のように日本上空を越えて太平洋に落下するとみなければならない。

テポドン2号、ハワイ周辺海域に照準

≪米硬化、制裁決議へ圧力≫

北朝鮮が5日朝打ち上げた長距離弾道ミサイル「テポドン2号」は照準をハワイ周辺海域に合わせていたことが6日、分かった。複数の日米政府筋が明らかにした。北朝鮮の狙いが米国による金融制裁解除だったことが明確になったといえそうだ。一方、米国側は自国領域が狙われたことでさらに態度を硬化させ、国連安全保障理事会での経済制裁決議に向け、今後さらに国際的な圧力を強めていくとみられる。

 テポドン2号は5日午前4時59分、北朝鮮北東部の舞水端里(ムスダンリ)から発射され、約40秒で失速し、数百キロ先の日本海に着弾した。複数の日米政府筋によると、防衛庁と米軍は、イージス艦や弾道ミサイル追跡用電子偵察機「RC135S」などで収集したデータをもとに、テポドン2号の弾道を解析。発射直後の弾頭の傾斜角度や到達高度などから、照準をハワイ沖に合わせていたと断定した

 北朝鮮からハワイまでの距離は約7000キロ。これまでテポドン2号の射程は3500—6000キロとみられていたが、実際の射程はこれよりもかなり長い可能性が高まっている。

 北朝鮮がハワイ周辺海域を照準にした理由は明らかでないが、政府情報筋では、(1)米国が射程圏に入っていることを誇示したかった(2)ハワイには米海軍太平洋艦隊司令部がある(3)命中精度が低いので、アラスカ方面に向けて発射すれば誤って陸地に着弾する可能性もある—ことなどが有力とみている。(産経新聞 07/07 02:11)


http://www.globalsecurity.org/wmd/world/dprk/images/td2_sat-launch_ground-track.jpg
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平和ボケがまだ覚めぬ沖縄メディア

2006-07-08 10:51:45 | 普天間移設

7月6日の沖縄タイムス社説はミサイルの乱れ射ちに驚いたのか、一応まともな反応してやっと正気に返ったかと思えた。(社説:「[北朝鮮ミサイル発射]挑発的な外交カードだ『平壌宣言』に違反」)

ところが一夜明けたら一気にイデオロギーの殻に閉じこもり国民の安全を何所かに置き忘れてしまう。

やはり一度、石原慎太郎にでも、次のような発言をしてくれたらと思う。

『一度テポドンが、那覇の沖縄タイムスにでも落ちてくれたらと思う。』


◆沖縄タイムス 社説(2006年7月7日朝刊)

[パトリオット配備] 「撤回要求」を貫くべき

 米軍が嘉手納基地に配備予定の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の撤回を求める抗議決議と意見書をめぐって五日、沖縄市議会が深夜にわたり空転した。
 北朝鮮のミサイル発射で、同議案を提案した議員が「状況が変わった」と、議案を引っ込めてしまったからだ。

 「北朝鮮のミサイルで市民の安全が脅かされる現実がある以上、パトリオット配備はやむを得ないのではないか」(野党)、「いや、取り下げればパトリオットを誘致することになる」(与党)などと与野党が紛糾した。

 結局、決議は見送られ、廃案となる見通しだ。

 パトリオット配備をめぐっては、嘉手納町、北谷町、読谷村の各議会が既に撤回を求める抗議決議と意見書を可決している。

 沖縄市議会を含め、嘉手納基地周辺自治体が歩調をそろえて撤回を求めていく予定だっただけに残念と言わざるを得ない。

★1・ それにしても、市民の安全が脅かされるのであれば、ミサイルを撃ち落とすパトリオットの配備はやむを得ない、という論理には納得し難い。

 無論、北朝鮮には激しく抗議してしかるべきだが、★2・パトリオット配備に対する撤回要求と北朝鮮がもたらす危機管理とは分けて考えるべきだ。

 その意味で、★3・沖縄市議会の対応は、拙速であり、北朝鮮のミサイル発射とタイミングが重なったとはいえ、撤回要求を貫くべきだった。

 北朝鮮のミサイルが日本海に着弾したことを受け、政府内ではパトリオットの国内配備を加速させる必要性を強調する声が高まっている。

 政府は、今年度末に配備を開始するミサイル防衛(MD)に要する総経費を八千億―一兆円と試算している。

 弾道ミサイル監視の「目」となる警戒管制レーダーの整備、さらにイージス艦に搭載する将来型の海上配備迎撃ミサイル(SM3)の日米共同開発にも着手する予定だ。

★4・ 昨年七月に成立した改正自衛隊法は、ミサイルを迎撃する際の手続きを簡素化し、事実上、自衛隊の現場に発射の判断を委ねている。

 軍事的理由から迅速性を優先するあまり、シビリアンコントロール(文民統制)がなし崩しになる恐れが強い。

 米軍再編に伴う米国と一体化した軍事戦略には、集団的自衛権行使の可能性も残る。

 まして、嘉手納基地に配備されるパトリオットは、こうした手かせ、足かせにとらわれず、米軍の自由裁量で運用されることを忘れてはならない。

                 *

★1「それにしても、市民の安全が脅かされるのであれば、ミサイルを撃ち落とすパトリオットの配備はやむを得ない、という論理には納得し難い。」

つまり判りやすく言えばこういうこと?

「市民の安全を脅かしてもミサイル迎撃してはいけない」⇒「市民の安全を犠牲にしてもイデオロギー貫徹をすべき」。

どうしてそこまで将軍様に気を使うの?

★2・「・・・・、パトリオット配備に対する撤回要求と北朝鮮がもたらす危機管理とは分けて考えるべきだ。」

ミサイル攻撃から市民を守る危機管理と北朝鮮がもたらす危機管理をどのように分けて考えればいいの?。

まさか「北朝鮮のミサイルは安全なミサイル」とでもいうでは無いだろう。

いや、そのまさかが本当で、実際そう考えているのかも知れない。

かつて冷戦時代、西側の核は危険だが中・ソの核は安全だといっていた旧社会党の例があるから。

★3・「その意味で、沖縄市議会の対応は、拙速であり、北朝鮮のミサイル発射とタイミングが重なったとはいえ、撤回要求を貫くべきだった。」

北朝鮮のミサイル乱れ射ちを前にして「拙速」とは?

それこそ、市街地に着弾して多くの人命が奪われて初めて迎撃準備をすればよいとでも言うの?

ミサイルが沖縄タイムス本社を直撃して初めて正気に戻るの?

★4・「昨年七月に成立した改正自衛隊法は、ミサイルを迎撃する際の手続きを簡素化し、事実上、自衛隊の現場に発射の判断を委ねている。」

ミサイルが自国民を狙って着弾寸前の緊急事態でも会議をせよというのか。

「事件は会議室で起きるのではない! 現場で起きるのだ」よ、沖縄タイムスさん。

ミサイル乱射にもめげず、国民の安全も顧みず、ひたすら北の将軍様にゴマをするのが沖縄タイムスの危機管理だとしたら、平和ボケもここにキワマレリだろう

 


 

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