治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

なぜ支援者は子どもを救えないのか

2024-06-13 10:18:50 | 日記


校医による学校検診で、女子を含む小学生が、胸や陰部をさらされた、場合によってはいじられた、というニュースが入ってくるようになりました。
どっちも医学的に必要なことだ、というのが校医側の意見のようです。

一方でSNSの普及により、医師による「今日は高校の健診だったが女子は他の先生が担当になって残念」みたいな本音がみられるようになり、医師たちが本当に純粋に医学的な必要性があって下着をはぎとるのか、疑う余地が出てきてしまいました。

私は今の年齢になっても、そういうところを医者にさらすのには抵抗がありますが、小学生高学年だったらもっともっと抵抗がある、というか生涯忘れえない心の傷になったと思います。

唯一さらしていい、と思うことがあるとすれば、当該箇所の状態に自分として違和感を感じ、これは何か手を打った方がいいかも、と自発的に医者のもとを訪れることがあるとしたら、そうしたら「こうなってますけどみてください」という気持ちになるかもしれません。
でもほぼ強制的に行われる学校健診の場での陰部を出せとか論外です。

被害を受けた小学生には、スクールカウンセラーが対応するということ。でもスクールカウンセラーなる人たちは、どうせたいがいは無能なのですから、役に立たないでしょう。
なのに一般の人は「たいていの資格者は役に立たない」という知識さえないのでしょうから、当てにしてかわいそうです。

いや、心理士が登場する前に、そもそも健診には教師が立ち会っていたと思います。養護の先生かもしれません。その教師たちは何も疑問を抱かなかったのでしょうか。さすがに子どもの口から布切れ一枚取れなかった無能集団です。

どうせ医者の権威の前に、保身で黙りこくっていたのでしょう。

いったいどうして子どもの支援にかかわる人たちはこれほど無能ぞろいなのでしょうか?

たぶん仲良しすぎるんだと思います。

みんなよその職種をけなしたくない。

子どもたちの心を救うより、自分たちが喧嘩しないことを優先させている。

校医に下着をはぎとられて陰部をいじられて・・・この心の傷をいやすには、カウンセリングで寄り添うよりも「あいつはくそじじいだった」という一言の方がずっと強力です。

でも養護教諭も心理士も、和を乱さないために、あるいは権威主義に洗脳されているから、あるいは「悪口を言ってはいけない」から、絶対にわいせつ校医を変態呼ばわりはしないでしょう。

他人の悪口を言わない支援者を、私は信用しません。
自己保身がみえみえだからです。

「あの爺は変態だった」と言えるのは親だけ。
だとしたら心の傷を癒せるのは、親だけでしょうね。