治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

「治っておいてよかった」基礎疾患編

2020-04-30 10:00:00 | 日記
さて「治っておいて本当によかった」のコーナーからいぬこ家のご紹介。
知的障害、感覚過敏等だけじゃなく
アレルギーも喘息も治っておいてよかったっていうお話です。

何しろ新型ウイルスでこれだけ社会が影響受けることが今回わかった。
そしてお子さんの長い一生の中ではまたすごいやつが来るかもしれない。
だったら治るもんは平時から治しておいたほうがいいっていうことですね。

そしてその方法にトンデモとかなんとかいう医療者は、ただの虚勢で言っているだけで
実は自分の健康状態さえ覚束ない有様。
「あなたの家族の」命に責任なんか持たないのだから
とにかく自分が、我が子が健康になる方法を追求していけばいいです。
それを見事にやり遂げて今このときを迎えてるのがいぬこ家です。







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いぬこさんコメント

「治っててよかった」と「やっててよかった」を同時に思う最近です。

1番は喘息と食物アレルギー。
喘息こじらせ肺炎が2度、
薬、ネブライザー、酸素を測る器具を並べ
明け方の喘鳴を聞いてた頃だと…。
小児喘息は娘も、兄(非常に激しかった)も
治ったので、今お辛い方には応援ばかりです。
娘と私も、食物は即時型アレルギーがありエピペンを持ってました。これも2年前にさよなら。今この時、救急で運ばれる必要は無いわけですから治ってよかったです。

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浅見解説

これ見て気づきました。
そういえば!
我が家はでかい病院の近くにあります。ここに通うために引っ越してくる方もいるほど。
なのに、最近救急車の音がしない。
それだけ非常事態なんだなあ。

そして基礎疾患を治しておいて、お世話になる確率を減らしておくことは
医療崩壊を防ぐ社会貢献ですね!

=====
いぬこさんコメント

弱視や全ての過敏、気が逸れる、こだわり等、王道の特性も、治った今は過去メモを見ないと思い出せないことも。
自然に中学生なりの成長を眺めてることが
治ってよかったに尽きます。

マス目に漢字も計算も書けなかった数年前。学校が辛かった小学生の頃。

今は大量の課題を真面目にこなし、
学校の再開、配信される動画を楽しみに待つ。「何か手伝う〜?」とキッチンに来る。すこぶる元気。充分です。
一緒に課題を解いて、交換丸つけなども
してますが…もう、笑っちゃう程、難しい!!(午前中は気体の質量の難問に汗でした)

娘が生まれて14年。
「毎日・家で・娘と過ごす数ヶ月」は
10年ぶりでしょうか。
今までほんっとに忙しく、時間が欲しかったのでこの時を有効に使っており、
とても忙しいです。

黄本から5年以上は身体アプローチが日常ですから、動きを増やしたり、丁寧に見たりやることいっぱい。
治ろうと動いた家庭は今まで培った動きや遊びの宝庫がある。栄養面の知識も深いから、どんな時も引き出しから色々出せて、
アレンジが効きますよね。
今年は思い立って直ぐ行動を済ませておいたことも。
もう全部、やっててよかったです。

夫は変わらず通勤、土日もデスクなので
せめて美味しいごはんを精一杯食べてもらおうじゃないの!と腕まくりでごはん作りです。
怖がりの妻や娘だったら、たまんないだろなと思う毎日です。
コアリズムやピンクレディ完全振付マスターDVD踊る妻や娘の方が楽しいでしょう!

ライフラインが止まったわけじゃない。
震災は似て非なるもの。
特性に悩み、将来どうなるんだろと悩んだ頃。

全部が、あの時を乗り越えた今と
治せるものは治してよかった
に繋がっています。
ここを過ぎた時、我が家とこのお部屋の皆様がうんと大きく伸び、新たな治りを楽しみにしてます。がんばりましょう。

=====

私も毎日毎日、学んで、気づいて、考えて暮らしています。
きっと社会は変わるでしょう。
そしてますます、花風社が追求してきた「治そう」路線の正しさが証明されるでしょう。
だって治っていなかったら、今このとき悲惨じゃないですか。
それがつくづくわかったので、日々を明るく過ごしていますよ。

治す基準は「命」

2020-04-29 06:21:07 | 日記
さて、5月2日にSTAY HOMEウィークイベントとしてなぜ猫本こと『支援者なくとも、自閉っ子は育つ』の読書会を開こうと思ったか。
それはこのような非常事態になって、こよりさんが貫いてきた子育ての方針が本当に正しかったのだな、と思ったからです。こういう事態を想定して育てていらっしゃったからです。

そして同じように非常事態を想定して自分を育ててきたのが『治ってますか? 発達障害』の南雲さんなんですけどね。

このお二人に共通しているのは基準が「命」だということです。

皆さん、3月末と一ヶ月後の今とでは、世の中の基準がより「命」になったのに気づいていますか?

例えば放課後等デイ。3月の段階ではまだ「利用者が来てくれなくなった」「お金が入ってこない」ことを心配していました。

でも今は「職員の感染防止のためにも閉じたい」と言うようになりました。

私たちは方々旅行しますが、3月の段階では定宿からの「お願いだから来て! このままでは潰れる!」のメールが殺到しました。みんな困っているんだな、と思いました。

一年前に行った八重山の光景に魅せられ、その魅力を繰り返し繰り返し夫に語り、去年11月から休みが取れそうな3月末に小浜島のホテルを予約していて、3月26日から2泊する予定でしたが、どうしたもんかなと考えていると「お願い! キャンセルしないで~」というメールが来たので現地を助けるつもりで行きました。一日目は竹富島に寄り、港に着くと水牛屋さんたちがバスを並べて客引きしていました。船から下りてきた客を自分のバスに乗せてしまえば水牛車に乗せられるしそのまま自転車レンタルにまで結びつく。という意味でまずは港でお客を乗せることが大事という港での営業。それをみて、特別支援学校に放課後等デイのバスが並ぶのも同じ原理なんだなと思ったものです。

私たちを引っ張ってくれた水牛の名はうめきち。うめきちのおじいはお客が少ないと嘆いていました。もっとも、ANAの石垣便は満席だったのですが。荷物ピックアップの時「今日は荷物が多いので時間がかかります」とアナウンスが入るほど。

でも今、放課後等デイは閉じたいと訴えているし、沖縄は来ないでと訴えています。
一ヶ月で金から命へと優先順位が変わったのです。
そしてまた一ヶ月も経つと変わるでしょう。
というか、今は数日で価値観が変わるとき。臨機応変が大事な時です。そして私はこれが大得意。
そういう意味では結構楽しかったりします。
臨機応変が不得意and/or嫌いな皆さんには大変な時代だと思います。

大久保さん@てらっこ塾がブログで「今は人間がヒトになっている」というのはこういうことなんじゃないかな。

今はみんなヒトなんです。一ヶ月前はまだちょっと人間だった。

そしてそのヒトが究極に守りたいものはまず命。
それを見据えていたのがこよりさんであり、南雲明彦さんなんです。

佐々木正美先生を初めとするギョーカイの重鎮方は「偏食は受け入れろ」みたいなことを言っていた時代

こよりさんは偏食は絶対に治すべきものだと判断した。そして工夫に工夫を重ね偏食を治しました。その理由は「災害があったとき避難所で出されたものは全部食べないと生き抜けない」。それを聴いて私は「ずいぶん取り越し苦労だな」と思ったものです。

でも、今は非常事態が容易に、あっという間に起こることがわかりました。
今後も全世界的に起こりうることがわかりました。
こよりさんは正しかったのです。

こよりさんは「18歳まで面倒を見る。あとは自立して」という方針で子育てをしてきました。
そしてご子息お二人はお母様の言葉通り18歳で働く大人になりました。

なぜ働く大人になってほしかったか。
それはやはり命を守るためです。
自力で食べていけないとヒトとして自分で自分の命を守る生命力が弱いじゃないですか。
生命力は強い方が生き残れます。

そして南雲さん。
教育の場で合理的配慮が広がり「iPadがあればいいじゃない」みたいな風潮の中で一人「タブレットがなくても読み書きできるようにならなくては=一次障害は治さなくては」という信念を強く持っていました。

その理由を聞くと「電力が逼迫したとき優先されるのは人工透析ですか? それとも学習障害者のiPadですか?」とか言っていて、やっぱり取り越し苦労だなあ、と感じたものです。

でも今は南雲さんが正しかったことがわかります。
人工透析、人工呼吸器
そういう命をつなぐための電力消費の前に、読字書字が不得意だからiPad、はどう考えても後回しにされるでしょう。

こよりさんと南雲さんは「有事」を想定されていました。
そして治してきました。

ギョーカイは今何をしているでしょうね。
視覚支援なんていうものは、先が見えるときにしか役立ちません。

サバイバルできるための支援とは何か?

それを考えたとき、私自身が楽観的な物の見方をしがちなのにもかかわらず、著者たちのおかげでそれを提供できてきたことに気づかされています。

啓発、自助会
そんなものは不要不急。
だから今は行われていません。

でも花風社周辺はオンラインでたくさんのイベントが行われている。
どれも盛況。
「こういうときに開いてくださってありがとうございます」と言われます。
私も2日は自分で主催、その後4,5,6,10は他者主催のイベントに参加予定です。

なぜこれほど賑わうか?

それは本当に役立つ情報を提供しているからです。
ここで人間がヒトになったことにより、サバイバルに必要なものは何か、はっきりとわかったと思います。



第二回オンラインコンディショニング講座ご報告

2020-04-27 09:10:30 | 日記
昨日、沢山の方にオンライン上ご来場いただき、第二回コンディショニング講座をつつがなく終えることができました。
濃密な時間でした。

第一回はお子さんのモニター参加があったため、視聴を限らせていただきました。
昨日の講座は広く参加者を募り、その結果、「初めて栗本さんを見る人」もいらしゃいました。
また土日の設定だと言うことで、学校関係者も多くいらっしゃいました。
理論編が多かったと思いますが、その内容が濃かった。

理論に先立ちまずは金魚。
各地の講座で、栗本さんの金魚を見られる人はいいのですが、見たことがないと「親の腰が痛くなる」とか「機械を買おうか」とかそっち方面に。つまり何かやり方&理解が間違っている。あるいは「うちの子はやらしてくれない」とあせる。金魚の目的は何で、きちんとできていれば親の腰が痛くなることなどなく、そして発達が金魚未満の場合にはどうすればいいか、実技を見ながら教えてもらえました。
そして私が皆様に覚えていただきたかったのは一人金魚。
一人金魚を覚えればパートナーがいなくてもどこでもできます。
早速覚えて楽になった、寝付きがよくなったという方もすでにいらっしゃいますね。

金魚のあとは発達の話。
小学校に入るまでどのくらい発達しておけば一応学校参加できるか。そのアセスメント。
なぜそれが学校生活の目安になるか、説明。
そして運動機能の発達がそこに及んでいない場合(大人も沢山いるとのこと)できること。
さくさく進んでいきました。

そして最後はみんなでリラックスする時間。
あれよかったですね~。
すっかりラクになった、というツイート等も見られましたが
考えてみれば昨日の講座は新型コロナの話など全く出ない二時間でした。
このときにも大人は普段と違う社会生活を営み、子どもたちの発達は続きます。
こうやってリラックスできる方法を覚えておくのはとてもよいことです。

私があのリラックスのコンディショニングをやって浮かんだのは
これまでの楽しい思い出の数々でした。
今は行けない場所に行ったときの思い出。とても楽しかったこと。
そしてそれが悲しいのではなく「いつかはまたいけるだろう」と思い出が明るい気持ちを連れてきてくれました。
いつになるかはわからないけど、いつかはまた行けるのです。

質疑応答は、学校の先生からも出たし、勇気を持って自分の悩みを話してくれたお子さんも。
それぞれ「そうか!」という回答を得て今日からきっと実践してくださるでしょう。

ご参加いただいた皆様
電脳部長として仕切ってくださったボリンゴさん
栗本さん
ありがとうございました。
遠方の人も、様々な事情でふだんからおうちを離れにくい人も参加できるのがオンライン講座のいいところですね。
次回は5月31日の予定です。

そのときどういう世の中になっているでしょうね。

今回と内容は違うと思いますが
最後の「みんなでリラックスできる時間」は絶対入れたいと思います。

「治ってよかった」番外編

2020-04-26 08:07:16 | 日記
もともと「治ってよかった」を思いついたのは私の五十肩ですね。

五十肩治しておいて本当によかった。
一時は痛くてできなかった腹筋ローラーとかプランクとか今はできるから。

治るのに必要な徒手療法家への通院回数は四回。
費用は25000円。
自費です。
これが下手に病院とかに行ったらくだらないレントゲンとか取って湿布とかだして一向に治らない。そしておまけに3割負担であとの7割を世間に負担かけてしまう。
社会保険に負担かけずに痛みが取れてよかったです。
医療崩壊を防いでいるのは、私たち払うだけ払って健康な人間ですよ。

でも柔軟性は十分取り戻していないので、本当はもっと通いたいけど今は自粛。
あれは濃厚接触ですからね。
世の中落ち着いたらまた行きます。

さて、「治っておいて本当によかった」と実感している花風社クラスタの皆様ですが
この場合の「治る」は

子どもと一緒にいてとくに苦痛じゃない

っていうのがあるのじゃないかしら。
それどころか皆さん「名もなき遊び」をして発達援助の機会につなげていらっしゃる。

ところが世の中には「我が子と一緒にいるのがつらい」人たちがいるらしい。






そしてこんなアカウントもできてた。



「我が子と一緒にいて苦痛じゃない」
「過敏性もこだわりもないから」
それが「治そう」を積み上げてきた花風社クラスタの今。

これだけでも「治る」の価値がありますね。

それを早々に見抜いていたのがこよりさん。

今だから猫本こと『支援者なくとも、自閉っ子は育つ』の無料読書会をやりたいと思います。
5月2日11時から1時間ほど。
ご興味ある方は空けておいてくださいね。

「治そう発達障害」は社会貢献 その4

2020-04-25 10:27:12 | 日記
さて、今日はmaruくんの登場です。
作業所はお休みになったかな?
でもmaruくんが笑顔で毎日過ごしていることは容易に想像できます。
お母様の書き込みを見てみましょう。





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お久しぶりです。パパの入院や16年連れ添った家族の愛犬の急逝と色々激動の我が家ですが、一番動揺なく淡々と出勤して全力で働いているのがmaruです。よく食べてよく寝てます。

この時期。治ってよかった…は、とにかくあらゆる過敏です。感覚過敏、聴覚過敏、味覚過敏…が治ってくれたおかげで、今日の会議を受けておそらく全国緊急事態宣言でょう。そして福祉も自粛となるでしょう。maruの作業所も閉鎖となるのではないかと思います。働く方の負担とリスク考えれば当然です。でも、maruは変わらずうち生活も満喫できると思います。昔のように家から飛び出して何処か消えることもなしい、家の前の造成工事の音も隣の赤ちゃんの泣き声も彼を煩わすことはないでしょう。私がせっせと作るご飯は何でも食べるでしょう。言葉で、状況を説明してもほぼ理解できるのできっと納得したうえでstay home できるでしょう。

昔のように走り回ることも跳ぶこともないので、静かにAmazonで契約した大好きな戦隊シリーズや、好きな歌を聴いてご機嫌に過ごして、たまに一緒に散歩して。お菓子を作ってみたり、掃除したり、一緒に取り組める事もたくさんあると思います。

人としてのベースが整ってくれている今私は不安はあまりありません。それが何より助かります。

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自分からおしゃべりしないので重度という判定が出ているmaruくんですが、相当知的には高いと愛甲さんなんかもおっしゃってますね。そして過敏がなく、偏食がなく(これはご家族が長い時間をかけて治されてきたものです)、いつもご機嫌。ご家族の説明は完璧に理解できるので、なぜ作業所が閉まったのかもわかってご機嫌に過ごされていることでしょう。

maruくんのエピソードは『知的障害は治りますか?』にも紹介してありますし、幼い頃重度の自閉症という判定が出てから親御さんがどのように慈しまれて育てられたかは『自閉っ子のための道徳入門』を見てください。

日本よりきつい外出制限が課されている米国内ですが、相当乱れている自閉症の人は多いようです。maruくんのおうちは初期の頃アメリカの知見をとても活用して、それから身体+栄養アプローチ、だけではなくmaruくんの主観に沿った接し方をされ、maruくんはいつもご機嫌がよくて人に気配りできる青年に育ちました。

そういう人が家族だと、こういうとき心強いですね。


「治そう発達障害」は社会貢献 その3

2020-04-23 07:31:22 | 日記
さて、藤家さん編です。ていうか藤家さん編はこれからも書きそう。日々みているので。
この状況の中、登録販売者の資格も持つドラッグストア店員として大活躍です。
先日もうれしいニュースを聞き、「ああ、会社が評価している証拠だな」としみじみしました。
なぜしみじみか。
赤本こと『自閉っ子、こういう風にできてます!』が出てから16年。
あの頃の過敏でちょっとしたことで倒れて起き上がれなかったちゅん平さんなら、今のこの過酷な職場を生き抜けたでしょうか。

治るんですよ、発達障害は。

藤家さんに関しては私も思うところ結構あるんだけれど、
まずはご本人の言葉を聞いてみましょう。




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感覚過敏がなくなったので、無駄なストレスを抱えずに済むのが、一番よかったことだと思います。
以前は、顔に何か触れるのがダメだったので、常時マスクは無理でした。
他にも、過敏性はほぼすべての感覚で抱えていたので、もし現在も抱えたままだったら、普段の生活さえままならない状態だったと思います。

そんな過敏性があった私は、今はドラッグストア勤務。
医薬品の資格者になり、コロナ禍の中で、お客様のストレスを受け取り、解消のお手伝いをする立場にあります。

不眠の辛さも理解できるし、過敏性を抱えていた経験から、感覚としてはすっかり忘れましたが、敏感になっている方の気持ちを察することができます。

今のところ、支える側にいますので、治ったことで社会貢献できていると思っています。

もちろん、セルフケアは怠りません。
かなり過酷な現場で働いているので、ストレスはあります。
だけど、その日のうちに解消です。
根本的に治っていると、色々と便利です。

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本当にそのとおりだけど、これ以上のすごさを私は日々SNSを通して見ているから、皆さんにご披露します。

まずここで働き続けるのがすごい。
半端じゃない業務量。そしてマスク戦争の捌き。
私は初期の段階でマスクがなんとなくあちこちからいただいて手に入り、普段は布マスクを使用なのでマスク戦線には参加していませんが、それはそれはすごいものらしいですね。

私が偶然在庫ありのときに通りかかったら「お一人様一点限り」でした。
それと並び直し禁止、みたいなこと書いてあった。
そうか並び直す人がいるのか、と思いました。
私が行ったときはすでに列はなく、七つくらい残っていたので、そのうち一個を買っておとなしく帰っただけ。それが私が起こした唯一のマスク購買活動です。

でも高齢者がすごいらしいですね。
命かけて四時頃から並んでいるとか。
駐車場で張ってて在庫が出てくるとケータイで友だち呼び寄せるとか。
並び直したりとか。

そうすると並び直す人には注意しなきゃいけないんですけど、それには顔がわからないといけない。
つまり昔みたいに相貌失認だったら、マスク戦線の仕切りは無理だった。

でも藤家さんは相貌失認治っちゃったからね。

かつての職場では相貌失認のために雇い止めされたことは『30歳からの社会人デビュー』にも書いてくれていますね。
つまり社会人デビューしたあとも治り続けていると言うこと。



そういえば、3月1日の福岡講演でzoom参加の方から質問出ましたね。
どうやったら相貌失認が治るのか。

相貌失認は、定型に発達した人にはなく、発達障害のある人にはある(こともある)特性ですよね。
藤家さんの場合はひどかった。
ダルビッシュ選手と常盤貴子の区別がつかなかった。
これは『自閉っ子、こういう風にできてます!』に書いてあるとおり。

それが今、マスクに並び直す同じような年代のおばあさんの見分けがついている。

でもそれは「相貌失認を治すためのトレーニング」をしたのではないです。
神経を整えていったら、いろんなことが治った。
異常な疲れやすさが治った。不眠が治った。感覚過敏が治った。
その一環として相貌失認が治り、それで今マスク戦線を仕切れる店員さんになったというわけ。

つまり「相貌失認」は標的症状ではなかった。
全体に健康になっていくうちに「人の顔を見分ける」という社会生活上重要な定型の神経活動を獲得していった。

そういうことですね。

従来型の療育は「特性」を標的にしすぎ。
それに対し言葉以前のアプローチは「全体に健康に」していきます。

そのおかげで喘息が治っておいた皆さん。
本当によかったですね。

全部治る必要はないんだけど
治りやすいところから治しとくと
有事に強いですね。


猿烏賊っていうか烏波(からすなみ) ブルーさんへのお返事

2020-04-21 18:00:22 | 日記
さて、ブルーさんへのお返事がたまってごめんなさい。
自費出版の本や、ブルーさんが

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最近では、治った自慢の部屋に加えて、治っておいて良かった自慢の部屋がこのサイトに増設されました。

アンチにとっては、ドットコム要塞にキャノン砲が増設されたようなものです。ナオラ=ナイ村落にとっては、人生の惨劇がまた一つ増えてしまったのです。

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と表される新設のお部屋(大砲)の設置だのでなかなかお返事書くことができませんでした。
でも、ものすごく役立っています、ブルーさんの考察は。
今回お返事するのは第12回の

中編



後編




そして鳥動画編




です。

実は私、聴覚優位の人間でして、あまりふだん動画とかを参考にしません。が、この鳥動画は「なるほど!」と腑に落ちました。

愛甲さんもブルーさんの分析にはとても感心していて(「浅見さんにはとうていわからないわよ」という評論つきで)次の様なコメントをメールでくださいました。

~~~~~
こんにちは、愛甲です。

ブルーさんのアンチ考察読ませていただきました。
カラスのモビングがアンチの方々の行動と酷似しているという内容。
私の場合はデジタル音痴が幸い(?)して、アンチの動きを何も知らないので、今回の動画を観て「フクロウが浅見さんでカラスがアンチなのだろう」としっかり理解することができました。
ありがとうございました。

~~~~~

わかりやすいですよね~、あれ。


私としては、ブルーさんが連載で繰り返されているように「本当に彼らの行動原理の根っこにあるのは恐怖なんだな」とつくづく、つくつくわかりました。

そうなるとすべて説明がつくからです。

ブルーさんと私の会話を引用してみましょう。

=====
ブルーさん


第11回で、「アンチは何故執着するのか」という問いの立て方ではナゾが解けない、という話をしました。

前回述べた正しい問いは「自分の領域に、恐怖の一団がいたらどうするか。ただし、その一団は少し離れた所(=ネットを見ないと見れない世界)に陣取っている」です。

この場合の答えの一つ目は、第11回で扱った「警戒と偵察を行う」でした。そしてもう一つの答えがこれです。

●自分が殺されないようにしつつ、相手を自分の領域から追い出せないかと試みる

これがモビングです。



アンチのモビングには、致命的な罠があります。

自然界のモビングは、成功することがあります。それは縄張りが物理的なものだからです。

例えばカラスがフクロウにモビングをする時も、カラスとフクロウは物理的に同じ空間にいるのです。だから、カラスがフクロウを縄張りから追い出せることもあるのです。

ところが、アンチの花風社に対するモビングは、成功することがありません。

浅見さんが語っておられるように、花風社はアンチにモビングされても売り上げが減りません。むしろアンチは花風社の販促部隊としての役割を担っており、本を増刷させたこともあります。

しかし、それらはまだ表面的事象です。

この話の本質は、縄張りがどこにあるかです。モビングというのは自らの縄張りから敵を追い出そうとする作業です。しかし、アンチの縄張りというのは、心理的領域です。

「発達カイワイ」というのもそうです。一見客観的な体を装った単語ですが、これもアンチの心理的領域です。

アンチが自分の縄張りに侵入されていると感じるのは、以前扱った「2種類の切り分け(自他/異なるパラダイム)」を両方失敗することが原因なので、心理的問題なのです。

なので、それを解決するには、2種類の切り分けのどちらかを行うしかありません。

しかし、アンチは切り分けに既に失敗しています。そこで自らの心理的領域に侵入されている感覚を追い払うべく、花風社クラスタにモビングを始めるのです。

しかし、いくらモビングをしても、花風社や治る派の人々は視界から消えません。そこでますますモビングをしますが、やっぱり視界から消えない。

それはそうです。花風社やクラスタの人々が気になるのは、現実に花風社やクラスタの人々がそこにいるからというよりも、自分の心の中で切り分けに失敗しているせいなので、いくら外の世界の存在にモビングをしても解決しないからです。

そして、以下の悪循環が始まります。

1.恐怖の一団に侵入されている感覚がある。
2.花風社やクラスタさんにモビング。
3.特に状況に変化なし。
4.恐怖の一団に侵入されている感覚が消えない。
5.恐怖の一団を心理的領域から追い出すべく、またモビング。
6.特に状況に変化なし。相変わらず花風社やクラスタさんはいる。
7.恐怖の一団に侵入されている感覚が消えない。またモビング。

⇒以下、無限ループ・・・

=====



=====

浅見


アンチの根底に恐怖があるのはこれまでも指摘してくれた人いますし、ブルーさんの説明でよくわかりました。
翻って私の根底に恐怖がほぼほぼないことを彼らは想定できないんだと思います。自分と同じ程度の恐怖感をこっちが感じていると想定しているんだと思います。それでとんちんかんなことになっている。

彼らは私にどうなってもらいたいんでしょう?
いなくなってほしいのかな?






ブルーさん


⇒いなくなってほしいのでしょうね。
心理的領域から追い出そうとしてモビングするくらいですから。
細かい話ですが、存在も言動もです。

=====

私がこの「ブルーさんの説く恐怖説」に心から納得したのは、これで謎が解けたからです。
そもそも、アンチはアンチ活動から何も得るものがない。なのに長年続けているのが不思議。
しかも前年の大炎上、世に言う「ハッタツ大戦」以降、こっちを直接いじってこない。
おまけに彼らは私と(恐怖感の目盛りが)違いすぎて、私の行動の理由を一つも当てられない。いつもとんちんかん。
ていうかむしろアンチ活動を行う事で彼らは損をしている。
障害が治らないだけじゃなく生産的活動の時間を食っているので彼らの境遇はなんにも変わらない。
なのになぜ行うのか。
それがブルーさんによって説明されたからです。


そうなるとこっちとしてはどうなるかというと
これは前も言いましたけど
こっちとしてはあっちを見る理由がなくなったんですな。
こっちとして気になっていたのは「なんであんなに粘着して損なことをやり続けるか」だけだったんですけど
それが解決したからこっちにはあっちを見る理由がなくなった。

それと、私は皆さんご存じのように動物的カンの鋭い人なのですが
ハッタツ大戦でTwitterを閉じ、鍵かけて、そして鍵開けたのは大正解だと思いました。
その理由はいくつもあるんですけど、今まで上げた理由に何かと「二番目の」とかついていたのに気づいていますか皆さん。
Twitterを続ける理由はいくつもあげましたけど、これまで言ったのは全部「二番以下」だったのです。

じゃあ私がTwitterを再開した一番目の理由は何かというと



アンチが嫌がるから

なんですね。
私はアンチたちが嫌い。大嫌い。人として嫌い。性格暗くて怖がりで。
自分たちは何も成し遂げないのに人の批判ばかりして。
アンチ用赤とか持っている人に至っては真正きち○いですね。


そしてその嫌いなやつらがじっとこっちを見てあれこれ当たらない邪推してその結果不健康and/or貧乏and/or底辺に留まるのは面白くて仕方ない!


だったら彼らが毎日毎日悶え苦しむようにアカウント維持して開いておこうと思いました。
嫌いな奴らが苦しむのは面白い。

そして一年前の私が知らなかったこと。
アカウントなくなっても花風社は平気!

何しろ花風社クラスタの皆さんが身体アプローチや栄養アプローチに励み家族仲良く過ごし就活や受験を勝ち抜き「治ってよかった自慢」をしている間も彼らは薬なしに働けない不健康な身体と社会への恨み言と被害者意識と恐怖感とその裏腹のいろんな物へのアンチ活動(ただし実行機能and/or金and/or力もないのでTwitter限定)しかできなくて、不満の多い自分や家族の状態を改善することすらできないのです。

だったらそこに留まっておいてもらおうじゃないですか。
そのために私がアカウント開いておいたほうがいいのなら、開いておきましょう。

っていうことです。

あと、ブルーさんがこんなこと書いてましたね。

=====
ブルーさん


■時事問題の解説

あるアンチの最近の発言より:

「治った自慢は、子供の成長や発達を親が手柄として横取りをしているのダー」

⇒治った自慢は、今日も順調にアンチの不評を買っています。

連載の第1回で述べたように、アンチは結果の差を嫌います。つまりこのサイトにおいては治った自慢が参入障壁となっています。

=====

なぜ私が「治った自慢」というコーナー名をつけたか。

その理由は

「他人の自慢が嫌いなほど卑屈なやつは入ってくるな!」という意思表明です。
「治そう! 発達障害どっとこむ」は他人の自慢を一緒に喜べる人が来る場所。
他人の自慢がいやだったら見なきゃいいのです。

同じように「自慢すると周りからバッシングされる」というような
卑屈なコミュニティに洗脳されている人もここに来る必要はありません。
村に帰ればよいのです。
花風社クラスタにも村出身の人はいますが、洗脳されていません。

そして自慢が横取り、とかいう呪文を「何度読んでもわからなかった」といった花風社クラスタの方がいましたが(三歳の時診断した主治医が中学生になったときもう自閉症ではないと言い切った息子さんをもつ方ですが)

私は言いました。
「カラス同士の会話ですから」と。
だからこっちにはわかりっこないのです。

そもそもカラス語はこちらへの攻撃ではないのです。
自分や仲間内に必死に言い聞かせる言葉なのです。
かあかあ。

一度はアカウント閉じさせたつもりだったのに戻ってきた私を見てもはや彼らはこちらに仕掛けてきません。

そしてこっちは猛禽類であっちはカラスなので、私が「かゆいな」と思って羽を一枚動かしただけで「炎上をしかけている!」と大騒ぎします。新刊の前だったりするとさらにです。それだけ怖いのです。息を詰めて見つめているのです。

炎上は起きるものであり、起こすものではありません。
その結果本が売れるときもありますが、わざわざ本を売るために炎上を起こす必要はありません。


そしてもはや誰も仕掛ける勇気はないので「炎上すらしなくなったオワコン」と言って「自分が勇気がなくて仕掛けないのではないですよ。花風社はもう終わっているのです」とカラス語を交わし、自分たちの勇気不足をごまかしあいます。

オワコンと言われ続けて10年以上の月日が経ちました。

ブルーさんは途中からしか知らないけど、彼らは最初「誰もついていかない」と言っていました。
けれども「花風社クラスタ」と呼んでいいほどのボリュームの読者層ができあがり、卑怯に匿名で攻撃を仕掛けてくるとそれなりに反感を買いますので、自然と実名がばれる仕組みもできあがったようです。


そして「治そう! 発達障害どっとこむ」もできました。
「どこでも治そう」もでき、その創立記念講演が新型コロナに巻き込まれ、でも臨機応変な対応でオンラインという手段を得て予定以上の大成功に終わりました。

緊急事態宣言下でもどんどん治っている花風社クラスタ。
そこにモビングしたければすればいいのです。
こっちには実害はない。
その分だけカラスさんたちがかけがえのない時間を無駄にするだけですから。
そして薬をあおり続け底辺に居続けるだけですから。

彼らは私が感じたことのない恐怖を感じている。
今はきっとしんころにきーきーして恐怖を本業にしていることでしょう。
あれこれ工夫して、この時をきらめくような発達チャンスに変えている花風社クラスタとは民度が違う。
過剰な恐怖がない分だけ。
過剰な恐怖がないというのは強いのです。
過剰な恐怖から解放されたい人は、愛甲さんの本をどうぞ。

彼らの恐怖について教えてくれたブルーさんに感謝です。
続きも楽しみにしています。

「治そう発達障害」は社会貢献 その2

2020-04-20 06:19:06 | 日記
さて、昨日4月18日は大阪の心理士津田さんご夫妻主催の栗本さん相談会を視聴しました。
前日は花風社のプレイベントで会ってるし、なんか平時以上に栗本さんの顔を見ているような気がします。

そして参加者のおうちで、お母さんに甘えているかわいらしいお嬢さんを画面を通して拝見し、なごみました。
そして今日はこちらの「治ってよかったエピソード」をご紹介させていただこうかなと思いました。



全文引用します。

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皆さまのお話を拝見して治るっていいなあと改めて感じています。

わが家の中度知的障害+自閉症(仮)の小学2年生、治っていなかったら・・大変でしたね。

ひとつは身体的なこと。
喘息持ちで新型コロナに感染すれば重症化するかもしれない。ですが、休校になって以来喘息発作どころか風邪症状ひとつありません。具合が悪くなれば小児科受診と感染のリスクを天秤にかけて悩むところですが、ありがたいことに定期薬を親が貰いに行くだけで済んでいます。

また、イレギュラーな生活に大きな問題なく対応できています。放デイの預かり時間の関係で私の職場に送迎していただいていましたが、職場の馴染みのない空間(時には真っ暗な狭い部屋)でも拒否することなく入室し、職場のスタッフ(見知らぬ大人)から声をかけられれば挨拶し、とても助かりました。感覚過敏および恐怖症が治っていなければ職場に連れて行くことはできませんでした。
一時的に睡眠が浅くなって早朝から目が覚めてしまうようになりましたが、身体アプローチを丁寧に行うことで改善しました。

緊急事態宣言発令後は、私も自宅待機になったので放デイはお休みしています。放デイの先生からは「(自宅で面倒みるのを)無理せず利用していただいて構いませんよ」と言われました。おそらく親が家で子どもと一緒に過ごすのに限界を感じ、預けている御家庭も多いのでしょう。わが家だけでも利用しなければ密度が減りますので社会貢献できていると思います。私はむしろわが子とじっくひ向き合え、そういう意味では貴重な時間を過ごせています。

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おそらく今後、撤退するデイが出てくるだろう、という話は聴いています。
そもそも安定した給付から売り上げることに魅力を感じてきた事業者なら、こういう事態ではあっさり諦めるでしょうし。
そして最後の最後まで感染リスクを引き受けなければいけない職種だということもはっきりしましたよね。「こんなのやってられない」という判断をして撤退するところが出てきてもおかしくありません。

今、子どもと一緒に過ごすことに限界を感じて利用している人たちは「開いててよかった」と思っているかもしれませんが
こういう変化のあと、お子さんの寿命が来るまで福祉が人材を確保できるかどうか、未知数です。
支援がなくてもand/or少なくても生きていけるくらいは治っておいたほうがいいのは自明の理。
まさに「治るかどうかは生きるか死ぬか」の時代が来るかもしれません。

そして思い出しました。
最初から「生きるか死ぬか」を判断にしていた人がいたなあ、と。
そうです。こよりさんです。
どこを治すべきか。
そのアセスメントにこよりさんは「生きるか死ぬか」を採用していますね。
だから偏食は治した。
自力で生きていける子に育てよう、というのが最初からの目標だったのです。
こうやって多くの人が命について考える時期、あの本のすごさがわかるのではないでしょうか。

以前から猫本こと『支援者なくとも、自閉っ子は育つ』の読書会を行おうと考えていましたが
栗本さんが(本来の)GW中は連続講座をやるみたいなので、それにかぶらないように
5月2日に花風社主催の無料読書会を行おうかなと思います。
またまずはMLで告知させていただきますね。
本当にすごい本です。
私がこの本を出したのは、こよりさんを人間として尊敬しているからです。
こよりさんのどこを尊敬しているかもあとがきに書きました。
そのあたりからお話したいと思います。
ご興味のある方で未読の方、花風社のHPを見てみてくださいね。



この猫本には猫クイズがついてます。
中を読むとわかります。

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Q1
「様子を見ましょう」と言われてみるべきところは?
○○・○○・○○

Q2
自助努力はどんな時に、なんのために必要?
判断基準は○○

Q3
支援者よりあてになるのは?
親の中にある○○!

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お読みになったことのある皆さんも覚えてますか?
今こそ思い出しましょう。
こよりさんのご子息はこの世情の中、毎日元気に働いているそうです。

「治そう発達障害」は社会貢献 その1

2020-04-18 07:53:20 | 日記
さて、花風社読者コミュニティサイト「治そう! 発達障害どっとこむ」に新しいお部屋を設けました。

「治っておいて本当によかった!」のお部屋 です。



日本のみならず世界中をパンデミックが襲っている今、普段と違う生活を強いられている私たち。
その中で「あ~昔のように発達障害特性全開だったらこの事態、大変なことになっていただろう。治っておいてよかった」っていうことが「治すためのアプローチ」に取り組んできた皆さんにはあると思いましたので、それをシェアしていただこうとこのお部屋を新設しました。

今度の新型コロナは、番付で言えば幕下級だそうです。

つまり、皆さんが、あるいは皆さんのお子さんたちが生きている間に、横綱級のウイルスが人類を襲うかもしれない。
そのために今はよいシミュレーションだそうです。

今になってつくづくわかるのは、発達障害の困った特性をどうにかしておくことは、社会貢献だということ。
いや、普段からそうなのですが、緊急事態だとそれが余計鮮明にわかりますね。
これは今後続く人たちにも知ってもらいたいですね。

これからしばらく、このブログでそれをシリーズ化したいと思います。
シリーズタイトルは

「治そう発達障害」は社会貢献

です。

さて、まずはたにしさんのおうちから。
新コーナーができる前、治った自慢にこう書き込んでくださいました。




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たにし
2020年4月16日

妻も僕もバタバタしていますが、こども達はきょうだい二人で仲良く過ごしています。

おねえちゃんが本当に息子をよくみてくれて、公園に遊びに連れて行ってくれたり、家の中で一緒に勉強したり。
学校臨時休業に加えて、児童クラブ、放デイも利用自粛させてもらっているので、本当に助かります。

これも、根本にあるのは、息子の困り事が治っているからです。

昔のような自傷、多傷、逃走癖があれば、さすがにおねえちゃんにまかせるのは出来なかったでしょうね。

社会に順応できる程に治っているから、今の有事の最近でも、困ることなく過ごせています。

感謝です。

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今、働く大人たちが非常に不均衡になっています。
宣言一つで職場を奪われてしまった人もいれば、普段より過重な負担がかかっている人もいます。
たにしさんのおうちはご夫婦共に、今大変お忙しい方面ですね。

それでもデイや学童は自粛されている。
それはそういう場所で働く人たちの過重労働を見ているからであり、3密を避けるために死に物狂いで努力している姿を見ているからでもある。
だから利用自粛。
そしてお姉さんが弟さんと仲良く過ごしてくれていて、ご両親は助かっている。

でもそれも、治っていたからできたこと。
自傷・逃走・不潔行為
様々なものを身体+栄養アプローチで治してきたたにしさんご一家。

だからこそ今、ごきょうだい仲良く過ごし
社会の負担を減らすことができるのです。


ね。
治るって社会貢献でしょ?
時々違う記事も挟むと思いますが
このシリーズを楽しみにしていてくださいね。

保存版 私が最初に著者にお送りしたメール

2020-04-15 10:09:36 | 日記
さて、どっとこむの方で自費出版のお手伝いをしていると書きましたが
もちろんこれは、自分の時間を投じるだけの価値がある本だと判断してお引き受けしたものです。
最初に原稿を読んだあと、著者の方に送ったメールを掲載します。

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お世話になります。花風社の浅見です。
通常の業務の合間にでしたので時間はかかりましたが、原稿一通り読ませていただきました。
まずは御礼です。壮絶なものを読ませていただきました。ありがとうございます。
以下順に追って感想や今後の展望等、こちら側の意見を書かせていただきます。

1 お母様の息子さんへの接し方について

 私の立場でこのようなことを申し上げる権利があるかどうかわかりませんが、お母様は本当に息子さんをよく理解され、慈しんで慈しんで育てられた様子がわかりました。アスペルガーとかいう診断がなくても、あるいはなかったからこそと言えるかもしれませんが、息子さんの普通とは違う感性や敏感さを幼い頃からよく理解されて育てられたとお見受けいたしました。

2 支援について

 怒りを覚えました。教育、医療、揃いも揃って無能、保身優先、そして何より強烈な他人事感に腹が立ちました。ただし、これは特別に不運な体験をなさったわけではないと考えます。というのは、現在発達障害にかかわっている人たちにとって社会との障壁になっている最大の敵は支援者の無能さ、怠慢さだからです。教師・医者・カウンセラー、揃いも揃って息子さんの死の戦犯だと思いますが特別にだめな人たちではありません。あの程度がこの「ギョーカイ」のスタンダードなのです。このあたりは拙著『発達障害、治るが勝ち!』(二〇一七年)『NEURO 神経発達障害という突破口』(二〇一九年)に詳しくかいておきました。とにかく支援者という壁を突破しないと社会とつながれないのはごくありふれた現象です。息子さんは特別に不運だったとは考えません。とにかく支援につながっても何もよくならないのが現状です。

3 現在のニキ・リンコさん、藤家寛子さんについて

 今回このお話を花風社にいただいたのは、ニキ・リンコさん、藤家寛子さんの『自閉っ子、こういう風にできてます!』がきっかけになったということを本文から知りました。ニキ・リンコさんは自閉症のスポークスパーソンとして数年活躍されたあと、有閑マダムに収まっています。一方で藤家寛子さんは、アスペルガーが「治り」ました。藤家さんの『他の誰かになりたかった。』という本をご存じでしょうか。彼女の青春時代の混乱ぶりはおそらく息子さん以上のものだったと思いますが、その後支援をうまく利用し、時期がきたら支援者に塩漬けされないように支援を抜け(何しろ支援者は無能なので)、今まったくの健常者として社会の中で働いています。『自閉っ子、こういう風にできてます!』の頃とは別人で感覚過敏も睡眠障害もありません。昨年は精神科の薬も断薬し『断薬の決意』という本を出しました。
 ニキさんはアスペルガーが治りたくない人でした。また、すでにご結婚され経済的な基盤があったことから治さない余裕もありました。藤家さんは独身ですのでお金を自分で稼ぐ必要がありました。そういうわけで彼女は治る道を選び治りました。

4 現在の花風社について

 花風社は現在「治す」ことに力を入れています。当然ギョーカイからの圧力は強いのですが何しろ治ったもん勝ちです。「治そう」と私が最初に思ったのは『自閉っ子、こういう風にできてます!』でお二人が語ってくれた体験があまりに大変そうだったからですが、そのあと実は私自身が自閉症者による犯罪被害に遭いました。このあたりのことは『自閉症者の犯罪を防ぐための提言』に詳しくかいてありますが、このときも支援者は無能だったので司法に頼り相手に前科をつけました。ニキさんや藤家さんのようなこじらせていない自閉症者もいれば、こじらせてしまった人もいます。(中略)そして、本当に自閉症の人が社会との共存を考えるのなら本人も変わらなければいけないと思うに至りました。
 これには非難もありましたが治せるお医者さんとの出会いもあり、『発達障害は治りますか?』という本を2010年に出しました。その後も花風社には治せる知見が集まり、今では読者の方も治った治ったと喜んでいます。花風社の愛読者コミュニティサイト『治そう発達障害どっとこむ』を作り、みんなで情報交換をしています。
ご興味があればこちらをご覧ください。

https://naosouhattatushogai.com/

(以下略)