治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

不登校を治せるわけ

2019-12-23 12:46:28 | 日記
こんにちは。

今日は愛甲さんの話です。
それとのろけ話もあります。
嫌いな方は帰った帰った。


====キ===リ===ト===リ====線=====


さて、『知的障害は治りますか?』をお待ちの皆さんに、その間に『脳みそラクラクセラピー』はよく読んでおいてね、ってしつこく言いましたが
あの中で不登校が治っちゃった話が出てきたのを覚えているでしょうか。
愛甲さんがSCとして勤務されていたときの(今もしていますが)話。

そもそも心理士ってたいてい役立たずだし、SCで役に立つ人ってあまりいないと思いますが、愛甲さんは役に立っているのでオファーが絶えないそうです。
心理士でも食べていけない人いっぱいいるみたいですが、愛甲さんはぎっしりお仕事が入っている。
現場としては助かりますもんね、不登校とか治せる心理士。レアだけに。

そしてあのとき愛甲さんが取った手段は、生徒さんが好きなCDを持ってきてもらって、それを一緒に聴いた、とか書いてましたね。
別に特別になんかしたわけじゃなくて。
CD持ってきて一緒に聴きましょう。それだけ。
それだけで何かヌケが埋まるようです。
そんな不思議な話で、私は???になったもんです。

でも今年、出版から六年経って、「ああ、これかあ」とわかったのです。

夏の地球金魚合宿の時
突然夫のiPhoneからスピーカー経由でシマ唄が流れてきた。
そういう趣味は夫にはない。

でも私が普段家で聴いていたのを知っていて
探しておいてくれて
旅先の部屋(普段はそれぞれの仕事部屋で仕事している時間が多いですが旅先は割と同じ部屋にいる時間が長いですね)で流してくれたんですね。

そのとき、とてもうれしい気持ちがこみ上げてきました。
それでわかったんです。
愛甲さんがやったのはこれなんだな、って。

そして逆に言うと、こういう視点がないからたいていのSCは不登校になすすべもないんだろうな、と思いました。

今年の夏、親子で遊びきった花風社クラスタの皆様。
誰一人不登校なし。
同じ理由です。

愛甲さんは二人の息子さんの母であり、お孫さんも二人おられますが
子育てにおいて一度も叱ったことはないそうです。

けれども『知的障害は治りますか?』の中では二回ほど、怒ったというか、血相を変えた箇所があります。

さて、それは何でしょう。

お楽しみに。

あ、でも

『知的障害は治りますか?』は、すでにあきらめきった人には読まなくていい本ですからね。
また読まずに伝聞で酸っぱい葡萄でけなすという限界集落の風習を続けていればいいです。


ではでは。



限界集落

2019-12-15 10:44:31 | 日記
ツイッターから釣られてきた皆さんこんにちは。
まさかこっちにたどり着くとは思わなかったでしょう。

さて、このブログ復活です。
とくに理由はありません。あえて言うと「気が変わった」「たしかに『治そう! 発達障害どっとこむ』はできたけど、なんでこのブログを更新やめたか忘れてしまった」っていうところでしょうか。

どっとこむはどっとこむで本当に貴重な場になりましたからもちろんこれからもばんばん活用してください。ブログもあっちがメインになると思います。こっちはサブ。

つまり発信の場が単純に増えたという結果になりましたね。

人が気が変わる、過去のことを忘れてしまう、なんていう予想つかない出来事が怖くて怖くて仕方ない自閉症の皆さん。
人は気が変わる生き物です。全人類のそういう心をコントロールすることはできない。それが受け入れがたいのなら不便だから、治した方がいいですよ。

あ、そうだ。
一つは先日花風社女子会で「猿烏賊ジュニアの物語を復活させてほしい」と言われ
そうだなあ、と思ったのです。
猿烏賊ジュニアの話は、フィクションとも言えない。ギョーカイで見聞きしたことを並べただけのこと。でもそれが鬼に金棒時代のアルパカ世代の読者には新鮮なようなのですね。
ああ、そういう暗黒時代を経て今があるんだなあ、という歴史がわかる。
そうなると世間的には非常識と思われる支援者なる人種のバックグラウンドもわかるしね。

さて、今日は限界集落のお話です。
先日私は藤川本を買いに行って、見つけきれなかったので、別の本を二冊買って帰ってきてしまいました。
一冊が筋トレの本で、もう一冊が「つけびの村」という山口県の限界集落で起きた大量殺人事件(村人12人のうち5人が殺された)のルポを読んだのですね。
それを見て限界集落ってどこぞの界隈と同じだなあと思ったのです。

かつては人もいっぱいいた。
機を見るに敏の人はいなくなってしまった。
仕事がないと(治る努力をしていないと)ヒマで仕方がない。
いきおい噂話しかすることがなくなる。
しかもその噂話もネタがつきてしまう。

そうなると降ってくる、可視化されているほんの一部の情報を大事に大事に使い回し
俺ルールという名のデマをでっちあげて
仲間内でそれをくるくる流通させて時間をつぶすしかない。

まさに限界集落みたいな病み方が「治らない教徒」の中で起きています。

私たちはそれと無縁でありましょう。
またこちらのブログもどうぞお楽しみに。