治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

杉山先生500円残席173

2016-11-30 13:31:43 | 日記




全く。

美味しいランチを食べてたらまた情報が回ってしてしまったので。

これはいかんだろう!

杉山先生ですよ!

五百円ですよ!

今度の日曜日ですよ!

残席173て何よ!

キャパ10000の会場なのかしら!

私が地元民ならこれは絶対行くよ。あっちが嫌がるかもしれないが。

見かけちゃったので勝手に告知協力します。

今日の私はギョーカイに親切。

ていうか

ギョーカイに何が起きてるんだ!

宮崎でやった栗本さんの講座が札止めだったんだよ!

へん。





なぜ発達障害ネットワークの年次大会に人が集まらないのか

2016-11-30 07:36:18 | 日記



さて、昨日は「みんなどうした? 締め切りは明日だよ!」のエントリを四時ごろ書いたあと、スマホを三時間ほど某所の貴重品ロッカーに入れ退行しておりました。
そして三時間後見たら、発達障害ネットワークの年次大会、参加者が二名増えてる!
私の告知力すごい!
FBFには「お歳暮が来るのでは?」と言われたのですが、いやいやそれほど社会性ありますかね? 先方に。

あと一名で定員の半分。がんばれ~!
と応援しながら眠りにつき、朝起きてどきどきしながら見たら、まだ84名。
自分の力不足を痛感した次第です。
自分ところのセミナーだったら一晩で30名お申込みいただくんですけど。

まあ客層が違ったのでしょうね。

かつてはすごかったんですよ。
定員が2000人とか3000人とかで、それでも当日券なかったんです。
しかもプレイベントまであって、長沼先生なんか申し込み遅れて、プレイベントのためだけに行ったけど当日入れてもらえなかったりしたんだから。
それが170名の定員に対し締め切り当日朝84名のお申込み、というところまで縮んだんですよ。

やっぱりみんな、本当は支援団体じゃない、っていうことに気づいたんだと思うんですよ。だってうちの著者関係の集まりに来る人たちは「なんかラクになるきっかけがほしい」わけでしょ。そして金魚体操とか習って帰るわけでしょ。でも発達障害ネットワークの集まり行ったってそういう実効性のあるプログラムは一個もないもんね。

彼らは支援団体じゃなく利権団体。
そのことに気づく人が増えたんだと思います。
どういう利権かというと、別にどっかと結託して巨万の富を得ているんじゃないですよ。
「自分たちは治さないで、社会だけに努力を求め、それで専門家面していられる利権」です。
そんなの永遠に続くわけがないんですけどね。

そういう集団だって気づいた人が年々増えて、出る人がいなくなっちゃったんでしょう。

講師が16人。
参加者が84人。
先生一人に生徒が5人。支援級なら理想的ですね(ブ)。

さて、ここからは若干事務連絡です。
ネット書店の在庫について。

昨日こういうお問い合わせがきました。

=====
栗本先生の「芋づる式に治そう!」の本がほしいのですが、
アマゾンでも購入できるのですが、納期が一か月以上かかりますので、
直接ご連絡しました。


栗本先生の勉強会に参加して、目からうろこでして、大変勉強になりました
のでご連絡しています。
どうぞ、よろしくお願い致します。

=====

ネット書店の在庫は表示より早く入ると思っていただいてあまり誤りではありません。
というのは、うちの会社には毎日調達が来ているからです。
芋本はうちに在庫ありますので、調達が来たら出せます。
だから一か月はかからないと見ていただいて間違いありません。

「人間脳を育てる」も今、アマゾン在庫切れになっていますが、何日か前にどさっと送りましたので、もうすぐ在庫あり表示になると思います。ただしその分まで売れているかもしれませんけど。いずれにせよ申し込んでおけば、一か月はかからないと思います。

「愛着障害は治りますか?」もみるみる在庫が減っていき、アマゾンが在庫なしになったあと楽天ブックスで買ったという方がいたので見に行ったらそちらも売り切れ。その代わりアマゾンで在庫切れになっていた「人間脳を育てる」が部門一位になっていました。



お急ぎの方は直販ならその日に手続きしその日か翌日には出せます。絵葉書もおつけします。ただ直販はわずらわしいという方もいるので、一応ネット書店の調達には応じているから一か月とか二か月とかはかからないと思うよ、というインサイダー情報をお伝えいたしました。

よろしくお願いいたします。

みんなどうした? 締切は明日だよ!

2016-11-29 15:59:10 | 日記



昨日、FBに発達障害ギョーカイのセンターオブセンターであらせられる

発達障害ネットワーク

の全国大会の告知が回ってきました。

確か今年は人数をとても絞ったのよね。
かつては数千人規模だったような、それでも予約で満杯当日受付なし!みたいな記憶があったんだけど、きっとセンターオブセンターだから少数精鋭にするんだろうな



という間に埋まってしまうんだろうなー参加費は10万円くらいかなーエリート集団だからなーと思っていたら

会場の都合で参加者は170人に減り

会費は三千円前後で

講師はギョーカイオールスターズでもちろん名医と名高い内山医師も登場で

お薬やさんのランチョンミーティングもあり

職能団体の人たちには点数もつき

なのに、、、

なのに、、、

まだ参加者が82名しか集まってないことを知り

流石に凋落が激しすぎるだろうとかわいそうになったので

全く義理のない、ていうか役立たずで失望させられた団体ではありますが

ここに勝手に告知ご協力させていただきます。

どうした? ありのまま系の皆さん!
どうした? 社会の理解ガーの皆さん!

合理的配慮とかインクルーシブとか君たちの大好きなテーマをギョーカイオールスターズで日本の首都でセンターオブセンターの団体が開催するというのに

みんなもしかして、忘れてた?

早く申し込みたまへ。

私はその日、退行方面(詳しくは「愛着障害は治りますか?」を見てね)の予定が入ってるから行けないわ。残念だけど。

でもさ

ありのまま系
社会の理解ガー系

治すなんて差別!

の皆さんは

明日までに急いで申し込み
Go!!

自分の中の強い部分

2016-11-29 09:16:24 | 日記
「愛着障害は治りますか?」まじめに好調のようです。
やはりそれだけ、本当は普遍的なんですよね、愛着障害は。
虐待・被虐待の問題だけじゃなく、それこそ日本の家族制度の中では当たり前だった愛着障害。それを治していい時代になりました。治す方法が見つかりました。そういう本です。

私にとっては、中年期から壮年期へのトランジションの本ですね。
壮年期はどういうフェーズかというと、世の中への恩返しがテーマになりますね。
そもそも、自分にとってはさほど一人称の問題ではない愛着障害の本を出そう、と思った時点でその芽生えはあったわけですが。

昨日某所で、「苦しんでいる人と、苦しんでいない人、どっちがいい支援者かは永遠のテーマ」みたいな話をしていました。
まあ永遠のテーマではないんですけど、花風社クラスタにとっては。
花風社的には、愛甲さんみたいに乗り越えてきた人がいい支援者ですね。つまりもう自分は苦しんでいないこと。自分の苦しみを癒すためにクライアントを利用しないだけの土台ができている人がいい支援者。花風社クラスタは「治るが勝ち」ですから。
でも別の考えの人もいるわけです。「苦しみを共有してくれるこそいい支援者」と言う意見を持つ人たちもいる。

私はもちろん「苦しんでいない支援者」を支持します。その理由はいくつかありますがその一つは、私が当事者の持っている苦しみに気づいたのが自分の中の強い部分からの類推ということが多かったからです。

身体的に、私にも皆さんと同じように強い部分と弱い部分があります。
強い部分は病気をしないところ。疲れが一日で回復するところ。
弱い部分は手先が不器用なところ。

病気をしない自分の身体を自分で便利に使っていたからこそ、そうじゃない人の不利な点には若いころから気づいていました。
何しろ仕事と遊びの両立ができないんですね。人生の楽しみが少ないんです。
ハードワークすると週末寝てたりするわけです。
そして発達の問題を抱えた人の身体問題はそれ以上にへんてこでした。
すぐに熱が出たり季節に翻弄されたりする当時のニキさんや藤家さんが不便そうだなあ、なんとか治す方法ないのかなあ、と思ったわけですね。
それでなんとかなる方法を探したわけです。
だって思いがあるのにそれを実現できない身体だともったいないじゃないですか。
私はいくらでも働ける自分の身体に感謝していたからこそ、不便さに気づいたのです。

学習能力的にも私には強い部分と弱い部分があります。
南雲さんにもあります。
そして南雲さんと本を作ったとき私が言ったこと、それは
「私にも学習能力の偏りはあるけど、自分の偏り方が、学業において有利だとずっと自覚してきた」ということでした。
強いところは読解力、書く力、文字情報に強いこと。
これは私のピークスキルだと思うんですけど、それが学校では「たまたま」有利だったんですね。それは高校生くらいのときから自覚していました。

でも私は極端な方向音痴です。だいぶマシになりましたけど。
地図が読めないと実生活は不便。でも学校の勉強ではあまり困らないんですよね。
南雲さんの方が板書方面では苦労したと思いますが、今、講演依頼されて、講演会場を探し当てていく能力なんていうのは南雲さんの方が高いでしょう。

つまりね、私が凸凹さんたちの不便さに気づいたのは
自分の中の強い部分への感謝の気持ちがあったからです。
だからね、私は苦しんでいる人がいい支援者になるという意見にはどっちかというとネガティブです。
弱い人は弱い人の気持ちはわかるかもしれない。
でも「弱さが強さに転じるとこういう風に便利だよ」はわからないかもしれない。

一方で私は、自分が怖いもの知らずで他人の顔色を伺わないで生きてこられたことにあまり感謝してなかったのだと思います。
それで非難されたことも多かったからかも。
でもよく考えてみれば、この資質は確実に私を幸せにしてきたのです。

そしてびくびくと他人の顔色を伺う人のことが理解したくて、愛甲さんにいろいろ質問したのかもしれません。
これからのテーマは、びくびくした人とどう腹を立てないでつきあうか、かもしれません。

とか書きながら
「治っちゃえよめんどくさいから」とか思ってたりするんですけどね。

何はともあれ
お役立てください。

そうそう
大久保さんのブログ。必見です。
「治せない理由がなくなった」。
本当にそうですね。

一番我慢させられてるのは誰か?

2016-11-28 08:25:38 | 日記




昨日こんなつぶやきを見ました。

こういう支援者の言葉を、私は絶対に信じません。
むしろ
数年前と趨勢が違ってきたから、あわててこういうこと言う人がでてきたなーと思っています。

ギョーカイメジャーからなんとかセンターの支援者までこぞって
・様子を見ましょう
・治りませんので理解を
というメッセージしか送ってこなかったのは明らかではありませんか。


それに揺さぶりをかけたのは、「そんなの無理筋」と気づくだけのコモンセンスのある皆さんが行動したことです。
「まわりが理解しろって・・・それは無理だろう。それが完全に実現する日は来ないだろう。ならば本人を変えた方がいいい」
そうコモンセンスを働かせ、一次障害を治すことに舵を切った人たち。
その人たちが見せている成果。
そうやって趨勢が変わってくるとありのまま系の人々も言論を修正するのでしょうね。

それならそうと認めればいいのに「前からこう言ってましたけど何か?」みたいな顔をする。これが「ギョーカイ名物・負け惜しみ」っていうやつです。皆さんよく覚えておいてくださいね。この負け惜しみを真に受けると、混乱しますからね。

第一ギョーカイ人やなんとかセンターの支援者たちが「理解と支援を」と訴えたとき、一番我慢させられたのは誰ですか?
親ですよ。保護者です。
心配を訴えても「様子を見ましょう」としか言われない。
睡眠障害に「何時までに寝るとトークン」みたいな的外れな支援方法しか呈されない。
環境調整環境調整で親は疲弊する。しかもそれを、社会や学校にも実行するよう訴えるように言われる。それが唯一の方法だと思い込まされる。
コモンセンスのある人はここで「これは無理筋だ」と気づき、一次障害を治す方に向く。

「ありのままを認めましょう」「治るものではありません」と告げられ、神仏の前でさえ「治りますように」と祈りたい気持ちさえ抑えつけられる。
ありのまま系が一番抑圧してきたのは、親の皆さんなのです。

その趨勢が変わってきた。
だからギョーカイも意見を修正してきてるんだろうなあと思いました。
でもね、ちょっとこの言い方は上から目線ですよね。
あっさりと
「自分の考え違ってました」と認めたら、まだかわいげがあるんですけどね。

大手をふって治していい時代

2016-11-26 09:53:55 | 日記
「愛着障害は治りますか?」を送ったあとの愛甲さんからいただいたメール、その一部を貼ります。

=====


「愛着障害は治りますか」が世に出て思うことは、不思議な力で産み出された本なのだなぁということです。
力むことなく生まれたので(浅見さんは大変だったかもしれませんが)、自分でも驚くほどの安産でした。
私の中のこれまで言葉にならなかった思いが浅見さんのおかげで万人に伝わる言葉になりました。
ありがとうございました。
多くの方々が「明日への希望」を持って修行に励んでいかれるものと期待しています。

「愛着障害は治りますか」を読んで実践していただくことで、難治性の愛着障害も必ずや改善していくことでしょう。
自分らしく主体的に生きることが許される時代になった今、誰もが気兼ねなく自らの愛着障害を治していけるようになりました。
ひとりでも多くの方に自分らしい豊かな人生を歩んでいただきたいと心から願っています。

愛甲修子

=====

ブログをお読みいただいている方たちにはおわかりいただけるように、この本は私が着想したものです。最初に思いついたのはタイトルでした。

なぜ愛着障害の本を出そうと思ったかというと、ある読者の言葉を借りれば、愛着障害が普遍的なものだったからでした。

普遍的とはどういうことかというと、もっと細かく言えば、あからさまな虐待・被虐待がないところにも愛着障害はあるということでした。

ではそれがどういう形をとっているかというと

・自分の考えをはっきり持とうとしない。
・他人にどう思われているかを気にする。
・他人の指図に心ならずもしたがって病んでいく。
・自分が好きなものをはっきり好きと言えない。
・(何か軋轢をおそれて)自分の中にある信念を実現しようとしない。

という形をとっているように思えました。

最近また、読者からこういうメールをいただきました。

=====
先日のブログ、"「治りますように」と神仏に祈っていい"の記事に朝から泣きまし
た。
いつの間にか「この状況をそのまま受け入れなければいけない」と思いこんでしまっ
ていたようです。

次男の登校しぶりが本格化し、もしかして背景には発達障害があるのではないかと思
いはじめた時に出会ったのが、職場にあった赤本でした。
そこから黄本、芋本、猫本…と次々に読ませていただきましたが、いつもそこに「治
る」というメッセージがあったからこそ、
ここまで次男と向き合うことができたし、あきらめずに試行錯誤することができてい
るのだと思います。

次男は未診断ですが、発達障害であろうと思っています。新刊によって、愛着障害も
ありそうです。
それがわかるまでに1年以上かかりましたが、もし、私が赤本に出会わず、ネットや
書籍でよくある「登校しぶりはゆっくり休ませて様子をみましょう」に従っていた
ら、
次男は「学校に行く」という当たり前のことが定着しないまま完全な不登校生活に
入っていたかもなあ…と思っています。

今は保健室登校で、私の付き添いが必要な状況が続いています。
仕事を続けながら付き添うのは大変で、これまで何度も気持ちが折れそうになりまし
たが、その度に浅見さんのブログや花風社の本に勇気をもらってきました。
今の修行は大変でも、「治る」と信じられるから、親も頑張れるし、子どもを頑張ら
せることができます。

これからも花風社の本を楽しみにしています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
=====

支援者から「一生治りません。ありのままを」と言われたとき、それを心ならずものみこもうとしてしまう。
そういう素直さは私の中にはありません。
それは私が反抗的だからだけではなく
私がきちんと愛情を受けて育ったがゆえに、他人軸に支配されないからだ。
いわば「自分らしさ」が発達しているからだ。
そう気づきました。
それに気づいたとき、愛着障害の本を作ろうと思いました。
だからこの本を着想したのは私ですが
本の中では今までの本よりずっと「教えてもらう立場」がはっきりとしていることに読まれた方は気づいたと思います。
愛甲さんにとっては愛着障害は支援の対象であり一人称の問題でした。
私にとっては二人称、三人称の問題だったからです。

でも「自分らしさ」を発揮するのはつらいことでもあります。
だからそれを発揮しないことを「戦略的に選ぶ」人が多い。その人たちから見て、私はバカに見えるんでしょう。さんざんそれを言われてきました。
この人たちとどう折り合うかがこれからの私の修行でしょう。
それは「おおよしよし」方面にはなりませんが。なぜならそれは相手にも自分にもためにならないことをまた、私は教わったからです。

この歳になって、自分の選択は間違っていなかったとはっきり言えます。
私は他人がどう思おうと自分のやりたいようにやってきて本当によかったです。

そして新刊で愛甲さんが明らかにしてくださったのは
これからは主体性を発揮しないと生き抜いていけないということです。

いわば、
大手をふって治していい時代がきたのです。
そのことを皆さん
強く自覚してくださいね。

横浜市林市長の見解を見て「甘い」と思いました

2016-11-24 07:19:35 | 日記
福島から避難してきた小学生へのいじめ(というか恐喝)事件についての林市長の会見を見て、違和感を感じました。
現場と教育委員会の連携がなっていない。その反省と検証と再発防止はもちろん必要なのですが
私がこの事件で腹が立ったのは

・相変わらず学校はさもしい道徳を実践している
・相変わらず教師は一般教養がないし勉強する気もない

ことなんですね。
学校はおおまじめに「多数決は正しい」と思っているんでしょうかね。というか、それにまかせとくと自分がラクちんなんじゃないですかね。だから集団で一人をいじめているときは「いじめられる方にも問題がある」みたいなことを真顔で言いますよね。そうやって「正義」を軽んじて、たとえよくない集団だろうと多数派についた方がトク、あるいは多数派がひどいことをしていようと死んだふりしていた方がトク、という大人がたくさん育ってしまうんですね。

そして相変わらず親も学校も子どもに歴史を教えていないんだなあと思いましたね。
加害者の親もそうだし、周りで見ていた子たちの親もそう。教師もそう。
とくに教師。著しく一般教養を欠いているにもかかわらず、自分は知識人だと思っているのかどうか、やけに勉強しませんよね。
私などは自分が知らないことがいっぱいあるという自覚があるから一生懸命本を読みますが、教師は忙しいを口実に本を読まず、その割にくだらない芸能ネタとかは好きですよね~。

いじめは全国どこでも悪いことですが、これまでの経緯を知ると、東電管内ではとりわけ福島からの避難者をいじめたりしてはいけない。
被害者のお母さまは「なぜ避難してこなければならなかったのか知ってほしい」と発表されていましたが、本当にこの大事なことを誰も子どもたちに教えていないんでしょうか。
福島原発は四十年間首都圏の便利な生活を支えてきてたんですよ。
福島の人たちがリスクをとって、それで首都圏は電気を送ってもらってきたんです。
そういう誰でもが知っている歴史をなぜ改めて教えないのでしょうか。

今になっていじめを糾弾している朝日新聞とかも、あれだけ原発えんがちょ報道をしていてどの面さげてと思います。

怖がりな人は実は卑怯者だという自覚を持ってほしいし、
不勉強は自分だけではなく他人にも迷惑なんだと知ってほしいですね。

自覚的であれ

2016-11-19 11:09:30 | 日記
ついに「愛着障害は治りますか?」の手元在庫が全部売り切れ、新たに製本所から取り寄せです。
その後もご注文は続いていますが、そのように対応させていただいています。

そしてふと気づくと、地元横浜でLD学会があるらしい。
自主シンポで岩永先生が出るらしい。
見に行こうかな、当日参加可能かな、と思ってアプリをダウンロードしてやる気になっていたのですが、昨日帰りがけにすてきな色のジャケットを見つけて衝動買いしてしまいました。LD学会参加費になるはずのお金がジャケットに。そして今日はお寝坊。おまけに雨。やはり行くなと言う自閉の神様のメッセージと受け取りました。行ってもどうせ悪口書くだけかもしれないしね。

朝からLD学会のアプリがあれこれ通知してきてうざいです。
せっかくダウンロードしたので梗概は一通り読みましたが
この学会自体がもしかしたらいらなくなるな(ブ)疑惑が。
いや、必要ですよね、ずっと。
誰のためにかと言うと、ここで自己実現する学者の皆さんのために必要です、ずっと。
当事者は必要じゃなくなる日が来るかも。いや、来させないとね。

というギョーカイに喧嘩を売る姿勢は別に私の周りの人たちも全面的に支持しているわけではないのですよ。
とくに公務員方面、恐怖麻痺転じての支援者になった人たちとかは、味方でもはらはらしてみているのです。周囲に恐怖麻痺軍団が多い人はよけいにね。
「自分は喧嘩をすることを選ばない」と言います。
それはそれで結構。
ただそれで「自分は賢明」とドヤ顔するのは百年早いよ。してないと思うけど。
「喧嘩をすることを選ばない」と宣言することで、切り捨てている存在があることに自覚的でありたまへ。

お寝坊して目覚めて見つけたメールです。

=====
初めまして。いつもブログを楽しみに興味深く拝見させて頂いています。
息子は小1で、灰ちゃんメソッドの児童デイサービスに通っています。
そちらで、灰ちゃんのオススメ本として紹介された『芋づる式~』を読んで、一気に花風社さんのファンになりました!
『自閉っ子の身体を楽にしよう』、『人間脳~』、『猫本』を読みました。

私や回りの自閉っ子ママは、どの本にもたくさん助けられいます。
本屋さんで売っている発達障害関連本もたくさん読みました。
ほとんど参考になりませんでした。
だから、こんな素敵な本を出してくださる浅見さんにお礼を言いたくて。
うちの子は毎日のおねしょが、金魚運動だけで無くなったんですよ。

あと、ギヨーカイをメッタ切りするブログも読んでいて本当に気持ちがいいです。
自閉症の診断がついた2年前、『病気でないから治らない。あるがままを受け入れ、尊重し、社会が彼に合わせる工夫を』と言われ、目の前が真っ暗になり、本当にどうしたらいいのか分かりませんでした。

でも今は、睡眠も、排泄も、不安も、とても改善しています。
少しでも身体を、生きることを、楽にしてあげたい。
そんなママ達の頼れる花風社、本当にありがとうございます。

=====

ギョーカイに喧嘩売らないのは自由ですけど
そしてそれが「大人としての約束事」だとしたり顔するのは自由ですけど
「浅見さんよくやるなあ」となまあったかく見ているのは自由ですけど
私がギョーカイをめったぎりにするからこそ、こういう人たちのメンタルが救われているんだということを理解するように。
そして「喧嘩を選ばない」自分が、実はそういう人の絶望感に対しては死んだふりをしていることはよく自覚してくださいね。保身のためならよけいね。

福島から横浜に避難してきた小学生へのいじめ、っていうか犯罪行為。横浜の恥、ということで憤怒している市民は多いです。
でも私が持っている疑惑は「教育現場が放射脳だったために訴えを軽んじた説」なんです。

意識高いロハスな人々が原発えんがちょの主張をする。ロハスで意識高い仲間内では原発はえんがちょ扱いが「お約束事」である。あたかも療育ギョーカイで「あんたたち治せないじゃん」と指摘しあわないのがお約束事であるようにね。「原発よくないよね」「福島汚染」みたいなことを仲間内のクリシェとしてやりとりする。その言論がね、こういう悪ガキどもを育んでいる一面があることを意識高いロハスな原発えんがちょの人たちはよく自覚するように。

私はね、福島の状態がよくわからなかったとき
「自分は子育て中でもないから、仮に多少の健康被害があったとしても福島産のものは食べよう」と思いました。私が食べることによって福島の人が元気づけられるならそれもいいだろう。これはね「命は自分一人のものじゃない」という信念から派生した発想です。逆に一口も福島のものを食べたくない人は自分「だけ」が大事なんだろうね。

私がギョーカイに喧嘩売るのも同じ流れです。
だからね
公務員メンタリティ及び恐怖麻痺の人はひっこんでろ。っていうかいくらでも「喧嘩売らない」路線を追求しなさい。その代わり「自分たちが切り捨てているもの」には自覚的であってくださいね。

このメールくださった人にはね、きちんと絶望する力があったんですよ。
それはね、大事にしないといけないんです。
たとえば「のこのこ」とかは、絶望する力のない集団でしょ。「社会が合わせればいい」とギョーカイに言われるとうのみにするんです。
方やこの灰谷さん芋本経由の新たな花風社クラスタの方は、十分な社会性があるからこそ「それは立ち行くはずがない」と気づいた。

こういう「ギョーカイに絶望する力」のある人を、私は応援します。
だからギョーカイめったぎりは今後も続けますよ。
それでは損をする? そのみみっちい論理が私は若いころから大嫌いだったのですよ。「薄汚いなあ」と思ってきたのです。
そして今の自分が損をしているとは、全く思えないのです。

SSTと社会

2016-11-18 09:47:06 | 日記
さて、前回の記事に豆柿さんからいただいたコメントです。
レスにも書きましたが、私は当初、これを読んで背筋が凍りました。気づかなかった視点をいただきました。
そして次に希望を見出しました。
どういうことか、書いていきますね。
まずは豆柿さんのコメントを貼らせていただきます。

=====

治る・治らない SSTという他人軸 (豆柿)
2016-11-17 16:11:19

いつも、ブログと書籍、読ませて頂いています。
私はASD当事者で、子供の頃から親の会で、SSTをしてきました。
今思うと、SSTをやってきた理由に親を納得させる為、喜ばせる為という事があったように思います。と言うよりも、親の会でお母さん同士が、「うちの子は○○ができない、最近うちの子は○○が出来るようになった」と話しているのを見ていたり、まわりの支援者たちが「今日は○○君こんな事が出来た」と親と話をして、お母さん達が嬉しそうにしているのを見て、ハイパー律儀に自分のあるべき姿のようなものを感じ取っていたのかも知れません。また、そこから私の行く末の案じる親を安心させる為にしている所もあった様に思います。
ですが、身体アプローチを重視するようになって、SSTで身につけたものが崩壊していく様な感じがます。親や支援者たちは気に食わないようです。でも、こちらのブログで、「親の期待を裏切ることが親を幸せにする」と教えて頂いて、身体アプローチ以外に社会性を育てる方法はないと思いながら日々暮らしている所です。
愛着障害は治りますか?、予約しました。楽しみにしてます。
長文、失礼しました。

=====

これまで「ギョーカイでやっているSSTって役に立たないよね」って言ってきました。
でも限られたリソースの中で、ああいうやり方しかないんだなあと思っていました。
いわば「アリバイSST」だと思っていました。きわめてベーシックな部分以外は役に立たない。っていうか害になる。一方でそのきわめてベーシックなところからやり直さなくてはいけない方が多いのも理解しますが。
「発達障害は治りますか?」の中でも、SSTがパターンを覚えるだけのその場しのぎになっているということが指摘されていますが
それだけではなく、なんか浮世離れした奴隷道徳みたいなのを教えるSSTの教科書が多く、現場(一般社会)で通用しないと半ば嗤っていました。

でも笑い事ではなかったのだと豆柿さんのコメントが気づかせてくれました。
あれを施された世代がどんどん大人になっているこの時代。
あのまんまを世間でやると、相当浮きます。
けがをするかもしれません。
畳の上で泳ぎの真似をして、いきなり海に泳ぎ出すようなもんですから。
そして豆柿さんが自力でそれに気づかれたことこそが、もしかすると親御さんと支援者の方の功績でもあるのだろうと思いました。いくら頭では、今の流れが気に入らなくてもね。

豆柿さんが親御さんたちを喜ばせようとしてSSTを習っていた。
これはなかなか気づかない視点ですが、理解できます。
そして親を喜ばせようと思ったというところに、愛着がそこまで発達していたのを見ることができます。

そして今、親の囲いを出ようとしている。
そのときに身体アプローチと出会った。
これは正しい発達の道をたどっていらっしゃると思いました。
豆柿さんの場合には、たまたまASDで、身体アプローチというかっちりしたものと出会ったわけですが
大人になる途中で、それまで親や学校から習ってきた価値観を揺さぶられるときはあります。それは、普通の発達だと思います。ここの書き換えがASDの人はできなくて、だから私は長い間学校を悪者にしてきました。学校はウソを教えます。自分の都合でウソをつくのが学校という有機体です。そしてそのウソを見抜けない人は社会で苦労するからです。切り替えられないのだから、学校はウソを教えるな。ニキさんと私は口を揃えてそう訴えてきました。「自閉っ子、えっちらおっちら世を渡る」あたりを読んでくださるとわかります。

あと

「親の期待を裏切ることが親を幸せにする」

これは若干説明が必要かもしれません。

親の本質的な欠点。
それはどうしても、親は時代遅れであるということです。
子どもの世代がこれから生きていく社会は未経験なのです。

だから親の決めた価値観に沿えないこと
沿わないほうが賢明であることは不思議なことではありません。

このときに親は抵抗します。
でもいい親であるのなら、それは一時的です。
一時的が数か月の場合にも数十年の場合にもあるかもしれませんが。

親が目を覚ますのは
自分を裏切った子どもが子どもなりの価値観で幸せになったときです。
健全な親ならば、子どもが幸せになったことを喜びます。祝福します。たとえそれが自分の思い描いたのとは違った絵図であっても。

親の方に子どものペット化の傾向があると(これは新刊を読んでください)
それを喜ばないかもしれません。
でもそれは、すでに子ではなく親の課題です。
親に育ってもらいたかったら、どんどん裏切った先で幸せになりましょう。

だから人の子と産まれたら
いずれにせよ幸せになるのが一番の親孝行です。

豆柿さんがここまで発達されたことに、SSTが寄与しているかどうかは知りません。
でも親御さんが愛情を持って育んできたのはたしかなのではないでしょうか。

そして身体アプローチは、ノンバーバルなコミュニケーション能力を育てます。
それと、自分の資質が表に出てきます。
壁にぶち当たるときもあるかもしれません。
そのときも、ストレス解消に役立ちます。

豆柿さんや、豆柿さんのように療育を受けて育ちそこから卒業していく人のことを、応援しています。

新刊「愛着障害は治りますか?」発刊のお知らせ(発売日についての最新情報)

2016-11-17 11:56:55 | 日記
お世話になっております。花風社の浅見です。
花風社ではこのたび、「愛着障害は治りますか? 自分らしさの発達を促す」(愛甲修子著 2000円+税)を出版いたします。
発達障害の人にも定型発達の範囲の人にも少なくない愛着の問題。ここが治っていくと、生きづらさが消えていきます。
その治し方がかなり明らかになったので、愛甲さんにその知見を披露していただくことにしました。
「愛着障害は誰のせいでもない」
「愛着障害は二次障害ととらえないほうがいい」「愛着形成もまた発達であり段階があるので、ヌケがあっても埋められる」
など、親にも子にもそして支援者にも役立つ情報が満載です。

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きます。送料無料でお届けいたします。今回は小暮画伯のイラスト絵葉書を二枚お送りいたします。
何冊買っても送料無料+冊数分絵葉書セットがついてくるので、花風社の本で気に
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(株)花風社
代表取締役 浅見淳子

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*書店発売は11月22日から24日の予定です(ネット書店も同じ)
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