治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

12月6日の饗宴

2014-11-29 10:10:27 | 日記
12月6日、講演会後の饗宴にご参加したい方、
すでにご希望いただいているのは

千葉県のOさんご一家三名様
千葉県のYさん親子二名様
ねこ母さん
ちゅん平

七名で

たぶん出るんだろうなと思っているのは

小松さん(幹事)
画伯
栗本さん


の三名。計十名。
もりしーさんにはきいてません。お帰りのご都合次第ですね。
ニキさんはたぶん出ると言っていたけど、ニキさんはいつも当日決定なので流動的(にしとくのが特性への配慮)。
愛甲さんもわりと疲れ方次第。

それに私。

だから定員20名としてあと10名くらいは大丈夫だと思います。
出たい方、月曜日じゅうにご連絡ください。



感覚統合の功罪 4

2014-11-28 10:02:10 | 日記
感覚統合の世界を紹介し、「自閉っ子の身体的不具合についてこういう解釈と対処法が成り立つよ」とお伝えしたのはいいのだが
次に起きた問題は、
「やってくれる場所と人がいない」ということ。

わりと仰々しいでしょ、感覚統合って。
トランポリンとかブランコとか、一般の家庭ではないような大型遊具が備え付けてあって
受けられる場所もなんとかセンターとか大学とかで。

子どもの場合、「順番が回ってくるのは月一回」とか
大人はみてもらえるところがない、とか。

まず子どもの問題。

鹿児島が予約なしで行けるというのが今もうかなり有名になりましたが
なんでそうなの? と最初に疑問を持ったのは当然。
そうしたら愛甲さんが教えてくれました。
「治すからです」と。
ああそうか。「予約何年待ち」の藪医者もいたなあ。
治らないと患者さんがたまっていくから、予約取りづらくなるのね。

そして大人の問題。

「感覚統合受けさせてくれるところがない」って
そりゃあたりまえのことですよ。
ギョーカイがそうしてるんだから。
ギョーカイは「発達障害は一生治らない」と主張している。
しかも大事なのは早期発見早期介入だと主張している。
だとしたら少ないリソース(場所や人)を大人に回すわけないじゃないですか。

だけど身体の不具合から精神的な問題がきているという自覚があるのなら
取り組めるスポーツはいっぱいありますよ。
私が感覚統合を広めることによって伝えたかったのはそれ。
それに今は、「小田原行ってみれば?」って言いますよ。鹿児島よりは多くの人に近いだろうし、感覚統合より一次障害に働きかけるからね。

そう。感覚統合が広まった一つのデメリットは
あたかも「特別な場所で、特別な人に指導されて」じゃないと
身体づくりができないかのような誤解が広まったこと。

その後、安直なハウツーものも出たけど
結局きちんと理論を知らないと、自分用にカスタマイズできないでしょ。
いっぱいいっぱいワークが載っていて、そのうち一つできるかできないか。
それじゃあ効果があるかは運任せになるんですよ。

私が運動前にする準備体操って

片足立ちは左足
だるまころがりは右回り

これは別に栗本さんに「浅見さんはこれがいいです」と教えてもらったわけではなく
黄色い本に書いてあるようなことを教えてもらい
読者の皆さんと一緒にコンディショニング講座を受け

そして自分のぼしきゅうに触ったり
自分の身体の癖を研究して

「運動前にはこれやっとくとラクに動けるな」とカスタマイズしてきたからなの。

つまりね
ハウツーをなぞるだけではカスタマイズできないの。

感覚統合の考えが広まったことはいいけど、一方で

・やってくれる人と場所がな~い

と依頼心の強い人たちと

・バランス感覚にはバランスボール! 本に書いてあった!

のマニュアルな人たちと

を生み出したような気がします。

だから私はもりしーさんの本を出して
今日頼めば明日届くもので身体づくりってできるんだよ、って証明した。
マンション住まいの私でもできることがあるんだ、って



そして黄色い本に至っては
なんにも道具は必要なく
本当に身体一つで今このときから本を片手にできるようなことばかりなんだけど

あの本を読んでからも
自分のぼしきゅうにさえ触れていない
蹲踞すらしていない


ていう人もいるらしいことを知り

なんて無駄なんだろう、と思います。
なんのために夏休みに間に合うようにワールドカップの合間もあくせく仕事したんだろうか、と。

いや本を買ってくださるのはありがたいことなんだけど。
それ以上要求するのは出過ぎたまねかもしれませんが。

でも、本当に今このときからできるんです、黄色い本に載ってることはね。

なんで自分の身体を動かして試さないんだろうね、みんな。

みたいな愚痴を昨日夕方、栗本さんに話していました。

「私はもりしーさんから最初に手紙もらったら、すぐに新幹線乗ったんだけどね」

そうしたら栗本さんが言うには、そういう風にすぐ行動起こせるかどうかも身体なんだと。
とくに腰らしいですよ。

そうならだからこそ親御さんもすぐに身体づくりしなきゃいけない。
しかもそれには体力なんていらない。

感覚統合の話からずれたように思われるかもしれないけど、何が言いたいかっていうと
身体づくりに「感覚統合」という名前がついていたおかげで「家ではできないもの」みたいなイメージがついちゃったとしたらそれはマイナス点だったなあと思います。
もりしーさんにしろ栗本さんにしろ「遊ぶ」以上の身体づくりはないと思っているはずで
基本は家庭なんですけどね。
ま、お札に触れるけど。

とにかく、黄色い本を読んだけど
子どもにあれこれやらせるだけで、自分のぼしきゅうの観察も済んでいない親御さんたち。

PC広げたままでも
いや、スマホ片手でもぼしきゅうの観察は始められますから
まずはご自分の身体を見つめてください。
左右を比べてください。ご夫婦で比べてみてください。
それからお子さんのぼしきゅうに触れてください。
今までわからなかったことがわかります。

感覚統合の功罪 3

2014-11-27 10:46:22 | 日記
12月6日の会は、ちゅん平が来てくれます。
いろいろ手伝ってもらうつもり。
受付にいる美女の一人がちゅん平かもしれません。
今はどんなヘアスタイルかな。

会ったときにはセミロングだったかな。
今は結構ベリーショートみたいにしていることもあり、後ろから見ると小学生男子みたいで、でもそれがとても似合っています。
あれだけ髪型変えるところを見ると、たぶんもう、髪の毛は切っても痛くないんだね。
元祖赤い本が出たときには、髪の毛切ると痛いと言っていたのを覚えていた方も多いはず。髪に神経はないんだけど、頭皮が引っ張られると痛かったんですね。

黄色い本をお読みになった方はおわかりですね。
ちゅん平の頭皮が痛くなくなったのは、働く大人になって疲れてぐっすり眠れるようになったことと無関係ではない。
大量の薬をもってしても睡眠障害を起こしていたころと今は頭皮の状態が違って当たり前なんです。

頭皮が痛いとか、聴覚過敏とか
そういう「普通の人には想像つかない感覚の偏り」を明るみに出したという点で
感覚統合の分野は貢献したと思います。

髪の毛を切るのをいやがる子がいたとき
やみくもに「わがまま!」と決めつけず
「もしかして過敏があるのかも?」と考える習慣を、感覚統合は皆さんにもたらしてくれたと思います。

だから感覚統合をトンデモ扱いしている人は
絵カード見せたり、犬の曲芸みたいに一粒の卵ボーロで床屋の椅子に座らせたり、言うこと聞かせるのに遠回りをしているのかもしれないですね。


感覚統合をトンデモ扱いせずそこから何かを学ぼうとした人たちは
もっと近道ができたでしょう。

でも、感覚統合の限界って、そこまでだったかもしれません。
少なくとも、頭皮的に。

頭皮が引っ張られると痛いという現象は不思議でも何でもないこと。
理由があり、対処法があること。
ここに気をつけると頭皮だけではなく芋づる式によくなっていくこと。

それを教えてくれたのは黄色い本に載っている「東洋的な知恵」でした。

感覚過敏に関して、感覚統合は問題を明るみに出してくれた。
でも解決していくのはむしろ、コンディショニングの考え方だと私は今思っています。

いや、感覚統合も解決はしようとしている。
グッズによって。
聴覚過敏の子にはイヤマフとか、そういうことをまだ知識が行き渡っていない現場に医療の立場からアドバイスしてくれる。それは感覚統合のプロがいるありがたいところ。

でも

コンディショニングは一次障害に働きかけるんですよね。
そっちの方が根本的な解決方法っていう気がします。
皆さんはどうでしょ。

感覚統合の功罪 2

2014-11-26 09:56:01 | 日記
自閉っ子が主観的に悩んでいた身体の不具合について、せっせと研究・治療していた人たちがギョーカイの片隅にいたわけで
ニキさんは「専門家はよ言え~」と叫んだ。
それを「続 自閉っ子、こういう風にできてます!」の帯に使った。ちょっと上品にしてね。

コミュニケーションの問題とか各種取りそろった問題行動なんていうのに目くじらを立てるのは、定型発達者側の都合によるものであり、自閉の皆様ご本人たちにとってはまず「身体がつらい」障害であるわけなので
そういうことに解決策を見いだしている人は早く知り合いたかったな、ってこれ自閉っ子として自然な気持ち。

というわけで感覚統合が療育にもたらしてくれたものはいっぱいあるんだが、中でも大きいのは「前庭覚」「固有受容覚」という概念を持ち込んでくれた。これで自閉っ子の困難がどこにあるのかわかりやすくなった。

ちなみに全然効果のない犬の曲芸に固執しているそらパパにとっては「前庭覚」「固有受容覚」という概念自体がトンデモらしいけど、「そらパパって前庭覚や固有受容覚っていう概念さえトンデモ扱いしてるんだぜ」って栗本さんに言ったら笑ってた。

体育大を出た人にとっては「イロハのイ」であるらしい。解剖学とか生理学とかそういうのを学んだ人にとっては非常にベーシックな知識。

それをトンデモ扱いしちゃうくらいたこつぼに入ってると、まあ自傷一個治せない親になるわけだ。



そういえば宇宙飛行士の古川氏が宇宙で前庭覚が失われると尿意が変化することを書いていた。
この突然の尿意→間に合わなそう
って自閉っ子と似ていませんか。

だからきっと前庭覚を入れる感覚統合トレーニングは、トイレットトレーニングに役立っていると思うよ。
早めにわかる体感が育てば、失敗する確率は低くなるよね。

不定期連載 感覚統合の功罪 1

2014-11-25 09:06:16 | 日記
最初に業務連絡を二つ。

1 先日から探していたTさんとご連絡がつき、無事入場券をお送りすることができました。

2 「東田直樹 そらパパ」の検索で毎日ここに入ってくる方、そらパパの東田直樹氏評は「インチキ扱い」です。他の親仲間とインチキ扱いして盛り上がっていました。東田氏をインチキ扱いする重度の親御さんは自分のお子さんの可能性にも気づいてないケースが多いと思いますが、まあそういう感じのお仲間でした。東田氏批判の余勢でそらパパは一部ギョーカイへの批判にも転じ、そのとき批判された人たちは今でもアンチそらパパで、花風社を応援してくださっています。

=====

さて、本題。

元祖「自閉っ子、こういう風にできてます!」の着想は、私のほぼ毎年恒例になっている南の島行きがもたらしたものといえるかもしれません。
真冬の日本から真夏の国に飛ぶ。それをバカンスとして楽しむことが、ニキさんには理解できないようでした。体温調節に苦労が伴うからです。
それまでもニキさんが長電話で、季節の風物詩をぶつぶつうたうのは気づいていました。赤い本に書いたように私はそれを、「私より季節感に富んだ風光明媚な土地に暮らしているからだ」とのんきに考えていました。ニキさん以外の自閉症の人とも知り合ってはじめて、自閉の人たちが私たちよりずっと季節に翻弄されやすいことを知りました。
この感覚の問題、そして運動の問題(歩くのがオートマではないとか)に気づいて出したのが、元祖「自閉っ子、こういう風にできてます!」でした。

それを読んでアプローチしてくださったのが岩永竜一郎先生でした。
先生はこういう問題を解決する研究をしていました。
そして私は感覚統合というものを知り、「続自閉っ子、こういう風にできてます! 自立のための身体づくり」と「続々自閉っ子、こういう風にできてます!」が世に出ました。
今は感覚統合系の安易なハウツー本みたいなものは花盛りでしたが、当時は感覚統合は今ほど知られておらず、岩永先生ご自身今のように「第一人者」という感じではありませんでした。そらパパなど、岩永先生を「これが専門家かよ」みたいな感じでバカにしていましたよ。そらパパはまあ、だいたい予想を外すので、東田さんにしろ岩永先生にしろ、バカにした人がどんどんビッグになっていくわけです。だから療育でも、彼の逆張りをするとうまくいくかもしれませんよ。

まあともかく岩永先生との出会いで自閉っ子の不思議な身体感覚に解決策があるかもしれないと気づき
私は身体アプローチにどんどんはまっていくわけです。

(続く)

ラブストーリーズ

2014-11-24 09:50:42 | 日記
昨日は朝からななめ首アイコンを見るという衝撃の出来事があり
なんとなく仕事をやる気なくしました。
一年納めの九州場所の千秋楽なんだし、一日くらいすっぱりやめようと思い
午前中から本を読みました。

猪瀬直樹著「さようならと言ってなかった」です。
急逝された奥様への追悼本です。

実は登録している猪瀬氏無料メルマガで奥様への追悼連載が始まったときは、困ったもんだと思ったことをここに告白します。
大作家で都知事までやった方なのに、奥様亡くした悲しみを読者に語ってどうするんだ、っていう。
そしてこの企画、どっかの版元が持ち込まれちゃうんだろうな、と思っていました。
災難だなあ、とも。
だから無料メルマガ、あまり読んでいなかったんですが、時々暇なときにやってくるとさらっと目を通し
実は「糟糠の妻」だったんだなあ、と、それくらいの知識はありました。

やがてこの奥方追悼本が、著者がふだんさかんに本を出しているところとは違う版元で出ることになり
それでも興味はありませんでした。

この本を手に取らせたのは、発売当日飛びつくようにして買った、百田尚樹氏「殉愛」にがっかりしたせいかもしれません。

すごいメディアミックスで宣伝された本ですが
私はとりたてて百田ファンではありません。ていうか「海賊」まだ読んでない(つんどく中)。ただ「永遠の0」が好戦的な本だと評価するサヨクの皆さんの見識を疑うものです。あれはどこに出しても恥ずかしくない立派な反戦小説です。
私の百田さん評価はそのくらい。
その人がノンフィクションを書くというので興味を持ちました。

読んで思ったのは、主人公のやしきたかじん未亡人は、たしかに実行機能の優れた方なんだな、ということ。
介護の場面でものを言うのは体力、実行機能、そして財力。
この介護ではお金はまったく問題になりませんでした。何しろ季節に応じて東京大阪だけではなく札幌やらハワイやら好きに動けてそのどこにも自宅があるという状態ですから。
最先端の医療を試すことにもお金のバリアはありませんでした。
そして未亡人は実行機能は優れていて、体力は限界を超えてしまった。
そういう話だと思いました。逆に言うと、それだけ。

でもうさんくさいんですよ。
読みながら「百田氏はだまされているんではないか」とずっと感じていました。
未亡人はイタリアでネイルサロンを経営していて、繁盛していたそうです。
看病のためイタリアに戻らない決意をするのですが、日本からの電話一本で事業を閉じたとか、ありえないだろう、と思いました。
そういううさんくさい記述があちこちに出てくる本なのです。

そうしたら実はイタリアに夫がいて重婚状態だとかやしきたかじん氏の死のすぐ後にそのイタリア人夫が高価な車を買ったとか、真偽はつまびらかではないですけど噂が出てきて、「やっぱりね」感を見た気がします。
もう一方のご遺族側から提訴もされたということで
今後も生あったかく経緯を見守りたいと思います。発売日に買った人間としてね。

というところで思い出したのが「そういえば猪瀬氏も追悼本を出していた」っていうことです。

さんざん女遊びしていた人は、最後に長年連れ添った配偶者にみとってもらうことはできません。誰かにそばにいてもらえたのは、やはり地位や名声や財力のおかげかもしれない。そういう意味でやはり、お金が買えるものってあるのでしょう。仕事を頑張った意味はあったのでしょう。
でも本当に若い頃から苦楽をともにしてきた夫婦の物語の方が美しいのではないか、と私は思いました。

そして読みました。
猪瀬氏の「黒船の世紀」を愛読書にしている私にとって、この本が猪瀬氏の最高傑作だとは思いません。
でもやはりこれは泣かせる本です。
風呂なしアパートから出発した二人が郊外の団地で高い保育費を払いながら共働きで二人の子どもを育て、生活のために売文業をしていた夫がやがて作家となり政治の世界にも足を踏み入れる。
そしてオリンピックの誘致を成功させる。ところがそのプレゼンテーションの旅のさなか、愛妻は死線をさまよっていた。
「帰るまで待っててくれ」と願いながら、いつ訃報が入るかとスマホを気にしながら、オリンピック誘致をしていたということが、この本でわかりました。
私はやっぱり、長年連れ添った夫婦の物語の方が好きでした。

というわけで泣いてさっぱりしたので、少し仕事をしました。
それから買い物に行って、料理をしました。
千秋楽を見ました。
白鵬関、32度目の優勝という偉業達成、おめでとうございます。
稀勢関も久々の二桁、ほっとしました。
悲しい出来事があった白鵬関の奥様も、顔を出されていて安心しました。

「連れ添う」というのは生半可なことではありません。
離婚するのは自由だと思いますが、不幸な結婚に無理矢理しがみつくことはむしろいけないことだと思いますが
それでも「連れ添う」ことのできた人生は、たとえ平凡でも、それだけで意味があったのではないかと思います。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「17歳の殺人者」という本を読みました

2014-11-22 12:21:29 | 日記





12月6日のお金を振り込んでいただいたけど券のお届け先がわからないTさんからまだご連絡がこないので心配しています。ezwebのアドレスの方です。
ブログをごらんになったらメールをお願いします。

=====

連休中はなんだかんだ忙しいので、本日のブログはFBに書いた読書録を転載します。
「17歳の殺人者」藤井誠二著 のとても簡単な感想です。

井手草平さんの「アスペルガー症候群の難題」に出てきた書名だったので、そして絶版だったので、心ならずも古本で取り寄せて読んだ。監禁コンクリート事件、やはり理解できないけど、思いのほか仲間意識や保身から生み出された行為であることはわかってちょっとびっくり。社会の中を生きる人間としての正義感より、身内の中でうまく立ち回ることを優先させるのは、ギョーカイに限らず、日本の方々で見られる病理。この少年たちにもそれは共通していてあの信じられない犯罪に至る。それと佐賀バスジャック事件。のちにアスペルガーの診断が出てる加害者はやはり、監禁コンクリート事件の加害者たちほどの仲間作りは無理で、単独の犯行。逆に言うとコンクリート事件みたいなの、自閉の人には無理かも。そこまで仲間に入れないかも。佐賀バスジャック事件の犠牲者遺族は肥前療養所を民事提訴していたのですね。私もよこはま発達クリニックへの訴訟をマジメに考えたし、被害者感情として理解できる。有害な特性に死んだふりする医療には、被害者は腹が立つんですよ。

=====

この訴訟はどうなったのかな? ご存じの方いらしたら教えてください。
いい先生もいるんですよ、肥前療養所には。ちゅん平の主治医の瀬口先生とかね。
瀬口先生がちゅん平を治していった課程は「30歳からの社会人デビュー」を読んでね。
インタビューもついてますよ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

二桁勝ちました。


業務連絡

2014-11-21 08:52:46 | 日記
12月6日のセミナー、二名様お申し込みでお振り込みもいただいている
ezwebのアドレスのT様。
入場券お送りさきをおたずねするメールを二度ほど送ったのですが、届いていないようです。
そちらさまからのメールにも返信したのですが、お返事がこないのでまた届いていないのかもしれません。
kafusha.comのメールを受け取れるように設定のうえ
メールで入場券お送り先を送っていただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

浅見@花風社

食養生

2014-11-20 08:35:14 | 日記
おととい、蓮根をお子さんに食べさせたいのでいろいろメニューを考えているという方とついったーでお話ししていて
「炊き込みご飯もありますよ」って自分で書いといて
なんとなく蓮根の炊き込みご飯が食べたくなりました。

昨日は全勝のかくりう戦。きせ関が負けると食欲が失せる私ですが、「きっと勝つ!」と信じて蓮根入り炊き込みご飯を作りました。

なんか気管支系にいいの? 蓮根。
ともかくそういうことのようなので、花粉症のある夫のために春先はよく作ります。

花粉症!
そういえば、画伯もあるんですけど
先日の棒人間会議で、「花粉症になりやすい身体」であることが体操しててわかりました。

そして画伯は栗本さんに
「花粉症が治るかもしれない体操」を習っていました。
一日十秒なので、少しでもよくなったらめっけもんです。
人体実験始めるそうです。

ところで「食育」も猿烏賊の中では「トンデモ」ということになっています。

「コンビニ弁当でもお母さんの笑顔が大事」

ていうか私は、そういう便利な手段がいっぱいある時代だからこそ、手作りのものをコンスタントに食べさせている人ってすごいなーと思います。
もちろん子どもはジャンクなものも好きだし、食べなきゃいけない時期でもあるし、そういうものを全部廃せとは思わないけど
少なくとも私が「手作りのもの食べさせてすごいなー」と素直に表現すると、そういうものを作るのが苦手な自分を責められていると受け取る人のセオリーオブマインドはよくわかりません。

というわけで食に関する思いも運動に関する思いと同じように猿烏賊とそうでない人を分けるインデックスだったりするのですが

先日父親の立場からご意見くださった方がいました。
一日働いて帰ってきた夫にご飯を作ってないとやっぱり悲しい。
「お母さんの笑顔が一番」というのは理解しても限界があると言うのです。

これも大事な視点だと思います。

六時に結びの一番が終わり、私は炊き込みご飯と鮭と海草サラダとキャベツ、長いも、ネギのお味噌汁で夕食(前日のキャベツ祭りの続き)。

夫にはLINEで送ってあげました。
炊き込みご飯の写真。

まあ何はともかく、稀勢の里関、希望がつながってよかった!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

発達障害者支援センター、つぶしていいんんじゃないの?(暴言)

2014-11-19 09:35:30 | 日記
昨日は横綱戦、ということで負けることも想定して、そのとき何もない状態にならないために、キャベツを半分ざく切りしておいた私は勝ち組です。
おかげでキャベツ関連ディッシュが三皿できました。

キャベツだけではつまらないかな、と50円で買った三つ葉を卵とじにして食べていたころ、安倍総理の会見が始まりました。

あのねえ、安倍さん。
もうとっくにデフレに戻っていますけど。
買い物に行ってごらん。セールすごいよ。
いかに売れないか如実にわかるよ。
50円の三つ葉と80円のキャベツ半分(つまり40円)を食べながら私はテレビの中の安倍総理に語りかけました。
おまけにこの異様な円安。
輸入大国である我が国が貧しくなる大きな要素でしょう。
アベノミクスは失敗したんですよ。いや、やりきれなかったんですよ。

だから橋下さんは言ってたでしょ。第三の矢は自民党では無理だって。
利権に手をつけられないしがらみ集団に、財政を立て直すことはできないんです。

そして利権と言えば、発達障害者支援法が施行されて以来、各地にどんどん設立された支援センターだって一部利権化してるでしょ。

十年前は、

・専門医がいない
・支援者がいない

っていうことで、ある意味専門医さえいればなんとかなると夢を見ていられた当事者保護者。

いざ支援センターができ、専門医の診断を受けてわかったのは、別に支援者も医療者も助けてはくれないっていうことです。
日本一人口の多い某政令指定都市。そこの居丈高なワーカー(臨床心理士らしい)が、「発達障害の人の話はまとまりがないのでわからない。たいてい相談は一回で終わって、あと来なくなる」と胸を張って言っていた姿を思い出します。盗人猛々しいとはこのこと。
これでも相談件数は稼げるから(何しろ困った人はいっぱいいるし、みんな一回で終わるんだから)その分行政に報告してちゃんと事業費とってるんですからね。

増税を全部社会保障に回す国って、本当に夢がないけど
こういう発達障害者支援センター、もう抱えている意味あるのかね?
啓発だけの団体なんてもういらないでしょ。

ってFBで吠えていたら当該の日本一人口の多い某政令指定都市の区役所勤務の方が
○○センターは「区役所行って」って言うだけだって。
本当に仕事していないんだな、って思いました。

上記リンクで橋下さんが「攻めの社会保障」って言ってるけど
そしてそのとおり、大阪では高齢者から利権をけずってそれを子育て世帯に回してきたわけだけど
(家庭の経済力によって学力に差が生じないように塾代をクーポンで渡すとか)

そういう社会保障なら増税もやむを得ないと思う。成長戦略につながるための増税なら受け入れる。
でも今は、自分に一番観察機会がある発達障害の分野を見るだけでも

1 治さない医療
2 伸ばさない療育
3 就労させない就労支援

大杉。

適性に応じた教育を受けられなくて能力があっても職が得られない子に職を得てもらおう、って最初に言ってたじゃないですか。

それが

知的に高い子に向かって

「君のような子は、働かなくていいんだよ。社会が受け入れればいいんだ」ってしたり顔でおっしゃる医療福祉の皆さん。

あなた方は間違っても、増税に反対しないでくださいね。
あなたのような人たちが、社会保障費を増やしているんです。
自分たちが社会に出られない発達障害の人を固定資産として
国から事業費をせびるための財産として抱え込んでいくうちに
国はどんどん貧しくなっていくんですよ。