治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

プロ中のプロとつきあう方法

2013-06-29 08:56:41 | 日記
さて、親の顔が見たい講座も順調に進んでいるようです。
家族の職場なので私は顔を出しませんが
あんまり粒ぞろいの講座なので、ギョーカイの外からも「行くといいよ」とオススメした方が来て下さってます。

そして言われたのは
「発達障害に関する知識だけではなく、花風社で書いている先生たちのプロとしての姿勢が素晴らしい」と。
仕事人として学ぶものが多い、と。
そうでしょそうでしょ。
だって私は、そういう自分が尊敬できる人とだけ、仕事するようにしているもん。

若者は誤解しがちですが
人脈が仕事を作るのではありません。
仕事が人脈を作るのです。
ここで努力の順番を間違えてはしくじります。

そして尊敬すべき人とつきあう方法の一つが
尊敬できない人との関係を絶つことです。
私は裁判を抱えて、その機会に恵まれました。
どれだけご大層な支援者ぶっていても
自閉症者が犯罪を犯したことが報道されると「差別だ!」と騒ぎ、
アインシュタインやエジソンなどは死んでいても頼まれなくても障害認定して
一方で自閉症者が触法に走ったとき

・あれはトーシツ。自閉症じゃないから自分には関係ない。

と放っておいたり

・いじめる社会が悪い。二次障害のせい。

と二次障害すら治療する意欲を見せなかったり

徹底的に責任逃れをする人たちを見ました。

そして決めました。
「死んだふり」「健常者に人権なし」のギョーカイ関係者と徹底的に関係を絶つことを。
そういうタイプの人々は、「自閉症者と社会との共存」なんて実現できるわけがないからです。
彼らはただ、北海道新幹線を稚内まで伸ばしたいだけ。
そうすると自分たちの仕事も安定しますしね。社会がどうなろうと、ギョーカイが栄えればいい人たちなのです。
その結果社会全体がどうなるかなんて、そんな広い視野は持っていないのです。

なんで今日こんな話をするかというと
久しぶりに「健常者に人権なし」の人からアプローチが来て、気分が荒れたからです。
いや別に、喧嘩売られたワケでもなんでもないんですけど、ただの事務連絡なんですけど
私は心から、あのとき「健常者に人権なし」の対応をした人々が嫌いなので
(ほら、嫌悪刺激ってやつです)
その人たちからメールとか手紙とか電話とか、そういうものが来るだけで心から気分が悪いのです。

心当たりのあるギョーカイ関係者の皆さん。
二度と私に接触しないでください。
MLとかから、一切はずしてください。
私は私の人脈を、自分で築いていきます。あなたたちと金輪際つきあう気はありません。
私は「自閉症者と社会との共存」を真剣に考える人たちと一緒にやっていきます。

さて、北海道に行ってきます!
愛甲さんと自慢の夫と
三人で楽しい旅になりそうです。
あっちで懐かしい方々にもいっぱいお会いできるし
新しい出会いもあるでしょう!
そういう出会いを大事にします。
社会の理解ガーではなく、子どもたちに未来を開く人たちと仕事をします。
ギョーカイの化外の民として、長城の外のまつろわぬ夷として、生きていきます。



札幌にて講演会開催! 愛甲さん、ニキさん、栗林先生の豪華メンバーです!

2013-06-27 11:06:25 | 日記
梅雨がやってきましたが、じめじめした気分を吹き飛ばすように
浅見は毎日張り切って、7月発売の新刊
「自閉っ子のための友だち入門」を準備中です。
大地君の担任、栗林先生や
神田橋先生のお弟子さんで、「発達障害は治りますか?」を出すきっかけを作ってくださった愛甲修子さん、
ニキさん藤家さんが揃って参加して下さる豪華な本になりそうです。
今しばらくお待ち下さいませ。

この本の発売記念イベントとして
6月30日午後13時15~15:45
札幌駅そばにて講演会を開きます。

「講演会開催要項」は以下の通りです。

日時 6月30日(日曜日)午後13:15~15:45
場所 場所は札幌駅近くの「TKP札幌ビジネスセンター」5階会議室



参加費: 早期申し込み(6月15日まで)2000円
以降 2500円


当日プログラムは下記の予定です。

第一部 講演 愛甲修子さん(臨床心理士・言語聴覚士「発達障害は治りますか?」「脳みそラクラクセラピー等の著者)
講演タイトル「脳みそラクラクセラピー 友だちを作る方法。友だちがいなくても楽しく生きる方法」

第二部 対談 栗林先生(中田大地君の本に登場する修行の師匠。特別支援教育コーディネータ)×浅見淳子
タイトル「教師の専門性、何それ食べれるの? 現場は研究の成果をどう子どもたちの未来に活かせるか」

第三部 ニキ・リンコさんトークショウ 司会 浅見淳子
「教室の備品から人間へ 友だち観の変遷」

おそらく笑いと役に立つ知識がぎっしりの時間になると思います。


定員は100名です。

どうぞお早めにお申し込みください。

お申し込み方法:

メール(mail@kafusha.com)にて
「6月30日の札幌講演会に参加希望します」と明記の上

1 お名前
2 ご連絡先

をお知らせ下さい。折り返しメールにて、参加手続きのご案内をお送りいたします。

たくさんの皆様にお目にかかれますのを楽しみにしております!

*追伸*
このメールの転送はご自由に!
どんどんお仲間にお声をかけてください!
よろしくお願いいたします!

==
(株)花風社
〒106-0044
東京都港区東麻布3-7-1-2F
mail@kafusha.com
http://www.kafusha.com

*しばらくこの記事はブログトップに貼っておきます。

「愛甲修子さんに質問をする会」のお知らせ

2013-06-27 11:06:11 | 日記
「脳みそラクラクセラピー」の著者であり、「発達障害は治りますか?」の企画の発案者でもある愛甲修子さん(臨床心理士・言語聴覚士)に質問する会を開きます。
皆様ふるってご参加ください。

実は、浅見は、方々で拾った皆さんのお悩みを愛甲さんに質問することがあります。
「小学生になっても、発達障害のお子さんがお母さんからべったり離れず、お母さんが疲弊しているような方にはどういう介入をしますか?」とか。
そのたびに返ってくる答えに納得するのです。
その「納得感」を皆さんに味わって、役に立てていただきたく、この会を企画した次第です。

要項は以下の通りです。

日時 7月6日(土) 13:15~15:15
場所 横浜市港北区新横浜3-19-11 加瀬ビル 2F第一会議室
定員 30名
参加費 2500円

1 お申し込みの方は、花風社(mail@kafusha.com)まで、お名前、ご連絡先をお送りください。
2 追ってこちらからご連絡をいたしますので、携帯メールの方はkafusha.comからの返信を受け取れる設定にしておいてください。
3 質問受付は、7月2日までとします。メールで花風社までお送りください。
 ① 質問は、記名式でも匿名式でも結構です。匿名の場合には、当日会場でどなたかわからないように配慮いたします。匿名ご希望の方はそうお知らせください。匿名を希望なさらない方は、もしかしたら愛甲さんとその場でやりとりできるチャンスがあります。
 ② 会場の皆様には、中で聴いたことの守秘義務をお願いいたします。浅見はブログや本などの中で採り上げるかもしれませんが、身元がわからないように配慮いたします。
 ③ 質問の数が今のところわかりませんが、すべての質問にお答えできない場合があります。お答えできない理由は浅見から説明させていただくつもりです。
 
 告知が遅くなって申し訳ありません。集まれる人だけでも、楽しくて役に立つ会にしたいと思います。よろしくお願いいたします。
 
(7月7日から綱取り場所です。だから6日にしました。えへへへへ。)

友だち作る方法

2013-06-27 11:05:02 | 日記
ニキさんの札幌講演も栗林先生レジュメも貼ったから
愛甲さんのレジュメも貼っておきますね。
愛甲さんの元にカウンセリングに来る人の中にはもちろん、友だちがほしいけどできない人もいます。
本人がほしがっている以上、セラピストとしてはそのお手伝いをするわけです。
どういうセラピーしているかも教えてくれますよ。

=====

第一部 愛甲修子さん「脳みそラクラクセラピー 友だちを作る方法。友だちがいなくても楽しく生きる方法」

1 友だちづくりを焦ってはいけない理由 関係性の発達

2 自閉っ子は人生早期から自立している。だから安心感が得られづらい。

3 なぜ安心感を得て関係性を発達させるために身体感覚アプローチが有効か

4 自閉っ子の社会性を育てるには

自分のデコボコ特性を知る
無意味な消耗を防ぐ
俺ルールに気づける
資質を開花させる=興味関心+過敏やデコボコ特性を活かす
レジリエンスを養う→失敗を繰り返す中で、生きがい探しの実体験を重ねる

5 お友だちがいなくても楽しく生きる方法

資質を開花させる
資質の見つけ方

6 お友だちができた事例


せこいのは外国人だけじゃない

2013-06-27 09:32:12 | 日記
芸能人にうとい我が家。時折話に出る芸能人は主としてヤフーニュースに名前が載った人ばかりである。
「誰々と誰々が熱愛っていうけど、どっちか知ってる?」
「知らない」みたいな。

そして先日出てきた名前は「ローラ」。誰だろうね、ローラって。
っていうことでぐぐってみたけど、きゃりーぱみゅぱみゅっていう人に似てるね。
っていうか知ってる? きゃりーぱみゅぱみゅって人名なんだよ(ドヤ)。

まあとにかくローラっていう人と海外療養費っていう制度を両方知る機会があったわけです。
(あ、念のため言っとくけどパパが何しようとローラっていう子には関係ないという立場です私は)

それにしても私は海外で病気や怪我をしたときのための保険入ってるけど、それっていらなかったのかな? と思ってぐぐってみたら
海外療養費はあくまで、慢性疾患の人のためで事前に届け出が必要みたい。
そういえば透析している人とか、海外旅行中に透析しても無料だっていう話で便利だなあと思ってたけど、こういうのがあるのね。
基本的にはいい制度じゃないでしょうか。詐欺は論外だけど。

ネトウヨや真正保守の皆さんは、外国人が国保に加入できるのはけしからんとか言ってるし
民主党時代に二泊三日の旅人でも加入できるように緩和されたとかも伝わってるけど
二泊三日はとんでもないけど、居住実態のある外国人が日本の健康保険を使うのは全く問題ないんじゃないでしょうか。

だって在外邦人だって、それぞれ現地の制度使ってるでしょ。現地で労働し、納税し、子どもに現地の教育受けさせたりしているじゃないですか。
お互いさまだと思うんですけど。

ただ、日本人だって外国に滞在する要件というのは厳しいのよ。
我が家は幸か不幸か某先進国に縁があって、知人が年単位でそこに滞在するけど
そのたびに預金とか給与とか厳しく突っ込まれて、どこの国でも感じ悪い小役人と闘って
そしてビザを得ているというのが現状。社会的地位があろうとなかろうと手続きは基本的に同じ。

要するに自国以外のところに長く滞在したいときには
「なるべくうちの国に迷惑かけないでね。ちゃんと金持ってきた? うちの国に迷惑かけずに生活できるあてあるの?」ってうるさく詮索された結果滞在を許可されるのが普通であり
そういう意味で外国人への生活保護っていうのは、どうして成り立っているかはわかりません。
まあ在日韓国・朝鮮人の場合には、問題が複雑なんだろうけどね。元日本国民だし。

アメリカで療育のために移住して脳内日本の悪口言い続けている反日日本人たちがいた、っていうことは
「自閉っ子と未来への希望」に書いたけど
その人たちだってアメリカの制度を使っているんだし。
そして居住実態があれば、それって違法でもなんでもないでしょ。
なんらかの理由で滞在条件を満たし、滞在を許可されている以上、子どもを現地の学校に通わせてそこで特別支援教育を受けることはなんの問題もない。

ただそうやって療育亡命みたいなのしている人から
さ~んざん「いかに日本が差別的で、療育後進国で」っていう日本の悪口聞かされたあとで
「日本の療育手帳って便利ね。あれどうにかごまかして手に入れる方法はないかしら」って持ちかけられたときにはあきれたな。
私は「住民票が日本になければ無理でしょ」ってぶすっと答えたけど。
アメリカで生きることを選ぶ以上、日本に住民票は移せない。
ならばアメリカの特別支援教育は享受できても、日本の療育手帳はもらえない。アメリカを選びながら、不当な手を使って日本の社会保障を持って行かないでほしい。日本に住民票をうつすのなら、グリーンカードは無効でしょ?

だからね、皆さん。
ずるいのは外国人だけじゃないのよ。日本人にだって、まじめな人には思いもつかないような手を考える人はいるのよ。
外国人ばかりを責めてもフェアじゃないわ。

「もらえるものはもらっとけ」という精神で、うまくやりおおせる人のことを賞賛する人もいるのかもね。
でも私は、そういう人とつきあうのまっぴらごめん。
ケチがうつる。うつって「社会ガー」になっていくのよ。
友だちは選ばないとね。

学校では「誰とでも仲良く」って教えられるけど
「とりあえずみみっちいこと考える人とは友だちにならない」っていうのは
長い目で見るといいサバイバルスキルですよ。

専門性を支えるデータの大切さ

2013-06-26 11:21:02 | 日記
先日、年上のお友だちとお会いしたとき
目の病気をして手術してから仕事で苦労するようになったという話を聞きました。
拡大コピーをしたり、人に読み上げてもらったり、いろいろ工夫をしているらしいです。

私はその場でiPhoneを出して、
こういうのを持っていれば、見えにくい人は
音声読み上げとか、そういう機能をダウンロードできてラクだと教えてあげました。
電話やさんの営業の人にもそう言ってスマホを勧められるということなので
絶対にスマホにした方がいい、とおすすめしておきました。
それこそ百聞は一見にしかずなので
その場でSiriを立ち上げてその人にメールを送ってあげました。びっくりしてらっしゃいましたよ。

私は先日、通級の先生に会ったときのことを思い出しました。
通級指導に来るのは、基本的に知的障害のない子ばかりです。
なのに週に一度の貴重な時間、来ても何していいか動けずぼんやりしている子が多くてもったいないということなので
その場で検索して、入所施設とか、重度のお子さんのご家庭とかで普通に取り入れてるトランジションなんかの写真を見せてあげました。

「まったく見えないわけじゃない」人もラクになるために音声読み上げアプリを使っていい。
そして知的障害がない子も、実行機能を補うための絵カードシステムを使っていい。
どうしてそういう発想がわいてこないかというと
そういう情報を知らないからですよね。

日章旗のモチーフを見つけては騒ぎ立てる半島人のごとく、差別らしきものを見つけては騒ぎ立てるギョーカイ人。うんざりしながらもその人たちのFBとかブログとかを我慢しながら見ているのは、自分には一見関係ない「音声読み上げアプリ」みたいな情報が、データとして貯めておけば役に立つからですよ。
発想っていうのは、データの積み重ねがないとわいてこない。
データからどれだけ発想するかは天与の部分もあるかもしれないけど
とにかくデータを入れとかなければ発想は生まれないでしょ。

だから教師の皆様におかれましては、専門性を養うために
馬烏賊を含む研究者の皆様とつかずはなれず、情報を得ておくことは大事なわけですね。

さて、栗林先生との対談部分。
時間短いんですけど、まあ定型発達の方ですから効率はいい会話なので
盛りだくさんにしました。
せっかくだから、「友だち原理主義」の横行する学校の中で
どうして栗林先生は友だち作りを強制しないのか
それも伺ってみることにしました。
友だち作りを強制しない教師が増えれば、子どもはラクになります。
レジュメ的にはこんな感じです。

・子どもたちに友だちは必要か?
・栗林先生が、友だちがいることの良さを認めながら必ずしも友だち作りを強制しないのはなぜか?
・なぜ教師は「みんな仲良く」してほしいのか?
・いじめの問題
・いじめと喧嘩の違い
・問題を解決できる教師の専門性 どういう順番で専門性を身につけてきたか

札幌、横浜講演とも
あと数名で札止めとなりますので、お急ぎ下さいませ。
また、こちらからの返信が届いていないという方はお知らせください。

ニキさんの友だち観変遷

2013-06-25 11:32:57 | 日記
さて、昨日から稀勢関がたびたびニュースに出てきてそわそわしはじめましたが
とりあえず名古屋に行くかどうかは札幌講演と7月6日の愛甲さんの会をきっちり準備してから決めようと思っています。
何しろ名古屋は隣の駅だし。

そして、当日ニキさんとの掛け合い漫才のレジュメを作っていて、
「自閉っ子のための友だち入門」の原稿読み返しながら質問を考えていたんですけど
打ち込みながら自分でゲラゲラ笑ってしまったのでその片鱗をお見せします。

まずニキさんは幼少の頃
友だち作る気はなかったんですよね。
ていうか最初から「接待される気満々」だったそうです。
でもそれは「対人関係の障害」っていうもんじゃなさそうです。
俺ルールのせいのようです。この俺ルールがまた、とんでもないんですよ。ゲラゲラ。

でもそのうち、「どうやら友だちができないとやばいらしい」と気づき

なんでかというと「友だちがいないのは性格が悪い証拠」と見なされているらしいことに気づき

「提出物化」時代が始まるわけです。

ここでの努力が実にむなしいんですよね。

でもその後、大人になって「合法的に友だちのいない時代」が来て

そして今があります。今のキーワードは「必死にならない」。

おもしろいですよ~。

というわけで、当日のトピックはこんな感じ。

1 友だちという言葉の取り違え方
2 接待される気マンマン時代 友だち作りの努力っているの?
3 性格が悪いと友だちできないらしい 「友だちの提出物化」
4 「合法的に友だちがいなかった時代」にわかったこと
5 「必死にならなくなった」今の友だち観

まあ要するに、ちゅん平もニキさんも大人になったらそれなりにできるわけです、友だち。

「子どものころに友だちいなくても、大人になったらできるんですか?」って愛甲さんにききました。
そうしたらシビアに答えてましたよ。「そうとは限りません」って。

愛甲さんにはそのあたりしゃべってもらいましょうかね。

表紙できました。
かわいいでしょ。
また脱いでもかわいいのよ。

教師の専門性って何それ食べれるの? を控えて。

2013-06-24 09:33:26 | 日記
さて、札幌で栗林先生にしゃべっていただく日が近づいてきました。
先生に専門性がない、とお嘆きの方は多いですが
「専門性」が何を指しているのか、もっともっと精査する必要がある、というのが私の意見です。

どっかの大学の先生と親しくて、その薫陶を受けてる、なんていう人は別に現場で役に立っているとは限らないんです。
じゃあ研究が無駄なのかって?
そうとも言い切れませんよね。
その証拠に、いろんな研究をまんべんなく知っている人は強いんです。
栗林先生なんか、その典型ですよ。

私が悪口を言うABAとかそういうのも
栗林先生は一応勉強して活用していらっしゃいますよ。
ただその順番が、勉強を活かせない先生と違うんです。

その勉強の順番の秘密を聞いてみようよ、というのが今度の企画です。

それとね。
専門性って、柔軟性の裏付けがないと生きないんですよね。
そしてその柔軟性って、どこから来るんでしょうね?

タブレット端末と子どもたちの未来

2013-06-20 06:52:33 | 日記
NHKの作る発達障害系番組の悪口を言い続けている私ですけど
さすがに昨日のハートネットTVは楽しみに見ましたね。
学習障害の子がタブレット端末を使って効率よくお勉強するプロジェクト。

大地君のケースとか見ていても、他の子が使っていないものを学校で使うのに
まだまだ手続きが必要だけど
早くこういう事態が是正されるといいなと思います。
当然の権利として保障されるようになったらいいと思います。

そしてそのために研究者の皆さんに教えていただきたいのは
「なぜ手書きでできないことがタブレットならできるか」ということ。
先日岩永先生とお食事したときにでもきけばよかったかな。
そのあたりの理論武装ができれば
学校現場も重い腰を上げるかもしれません。

先日トニママさんとお話したときにも
「アメリカではどうですか?」と質問してみたけれど
「高価でしょ」っていうお話。
そうそう。
どうしてもお金はかかるよね。

その点予算組んで本腰入れてやろうしているのが橋下市政の大阪市で
まずは8億円かけてモデル校に、そして2015年に50億円かけて全部の公立小中学校にタブレット端末を導入という計画

これは障害のある子、学習の特性に偏りのある子だけが対象じゃないです。
全員です。
そしてこれから子どもたちが生きていく未来を考えると、こっちの方が現実的だと思うの。
だって実際、もう自分の生活にも仕事にもタブレット端末は便利だし
そういうものが行き渡る時代に子どもたちは生きて
そこで生活したり仕事したりするんだもんね。

もう一つこの記事で私が「なるほど」と思ったのはここです。

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また、同市は教員の校務負担軽減を図り、子どもたちと向き合う時間を創出するため、校務のICT化をめざしている。

=====

これは、言える。
私自身の労働時間を見ると、タブレットとクラウドの活用によって、確実にラクになります。

だって取材なんて、本当にスマホ持ってるとラクよ。
再生もラクだし、それを文字に起こすのも本当にラクになりましたよ。
編集以外の作業だって、ラクになった。

学校の先生だったら、その時間を生徒との直接のふれあいに当てられるわけじゃないですか。
大阪市に続く自治体が出てくるといいなあ。

「友だち作る準備はできてるかどうか」のアセスメント

2013-06-18 09:58:00 | 日記
いや、関係性の発達、というそうですよ、難しい言葉では。
友だち作れ作れと親や先生は言うけれど
なかなか作れない子は、まだ関係性がじゅうぶん発達していないからかもしれないそうです。

「関係性の発達ってアセスメントできるんですか?」と私がきいたら
「見えないように見えて、案外見えるんです」と愛甲さん。
「どこ見ればいいんですか?」
「身体を見ればいいんです」

??????

と思っていたとき、ここを見学する機会があり
新幹線に乗って大阪へ。

そして発達凸凹の子どもたちが楽しく遊びながらトレーニングしているのを見て

「ああああああ、わかるわ、関係性の発達」って思いました。

それにしても「発達凸凹児のためのスポーツ塾」まで、自立支援法の中でやれる時代になったんですね。
大阪市、かなりふんだんに予算割いているようですよ。
すでに二カ所開所。それでも数十人待ちとのこと。
見に行って納得しましたよ。これは効果がある、と。

このスポーツ塾、横浜にも紹介したいので
とりあえず動画取り寄せました。まず横浜の人に見ていただくことを前提に、利用者さんと所長の森嶋勉氏にご協力いただきました。