さて、六月に某所の教員研修で講師を務めますが
(クローズドな会で一般参加者は募集していません)
昨日そちらから事前の質問が送られてきました。八つです。
大前提として申し上げておきたいのは
私はこういう会に呼んでいただいて、とても嬉しいということです。
参加者は支援級や通級の先生たち。
日々現場で奮闘していらっしゃる先生たちが
「なんとかもう少し自閉っ子のことを知りたい」という思いで呼んでくださったのだと思いますから。
一方で保護者からは「教師の専門性がない」という不満も多いのも事実。
「研修とかよくやってるけど何勉強しているんだろう」という声もよく聞きます。
今度の本にも載ってるけど
教師の専門性ってほんと、なんなんでしょうね。
さて、昨日のうちに6月30日、札幌の講演会の要旨をまとめようと思ったのですが
午前中この質問をいただいて、また考えました。
愛甲さん、栗林先生、ニキさんという貴重な人材にそれぞれ何を語っていただくか。
というわけで、まずは八つの質問に
どう私が答えるか、ここにメモしておきたいと思います。
◎問1 自閉症スペクトラムの人が生きやすく過ごすために当事者や支援者ができることは?
答 身体・認知・向いている学習方法・関係発達などのアセスメントをし、それに合った生活を構築すること。
◎問2 自閉症スペクトラムの人が社会の中で適応していくための生活術とは?
答 自分研究と定型発達研究。あと無駄に社会を恨まないこと。
◎問3 子どものころにどんな支援がほしかったか。してもらってよかった支援とは何か?
答 一言で言えばこれは愚問。この質問が出てくること自体が理解不足のあらわれ。
ということをオブラート100枚くらいにくるんで言おうと思います。私は気が弱いのでね~。
◎問4 社会の中でASDの人たちが理解されるために必要なこと。
答 変人枠への理解が進むこと。「理解し、配慮してあげよう」では全体的には理解は行き渡らない。むしろ「なんか事情があるんだな」とつっこまない「自他の区別」を社会の成員の多くが獲得したとき、発達障害の人は生きやすくなるでしょう。今のようにクリシェで情報交換したり誰かを集中的に叩いたりしているような世の中では、発達凸凹の人は生きにくいままでしょうね。
ということをオブラート100枚にくるんで(以下同文
◎問5 発達特性を持った人が能力を活かせるようになるために、今後社会が変わっていくべきところは?
答 社会に変われというまえに、教育現場よ、君たちが変わりなさい。個性の尊重なんていう点において、社会の方が進んでいる。そこに追いついていないのは君たち教員だ。
ということをオブラート1000枚くらいにくるんで(以下同文
◎問6 浅見さんがニキさんと仕事をする上について何を配慮したか。
答 「自閉っ子と未来への希望」を読みたまへ。ていうか講師に呼ぶんなら著書くらい読んでおきたまへ。それが普通の社会人、少なくとも知識人の仕事のやり方であり、こういう質問が出てくること自体稚拙なんだ。それとも小中学校の教員っていうのは知識人じゃないのかな? ちなみに栗林先生は新刊の中で、教師の専門性についてこう言ってるよ。
ということをオブラート100枚くらいにくるんで(以下同文
◎問7 なぜニキさんの本を出そうと思ったか。
答 問6に同じ。以下同文も同じ。
と言いながら私は親切なので、6についても7についてもそれなりに経緯を説明すると思います。
◎問8 大人の発達障害の方と仕事をし、小中の教師に伝えておきたいこと。
答 障害のある子の将来を、消化試合だと思わないこと。その子にあっている学習方法を探る上で怠慢にならないこと。
これ、今までは「その子に合った学習方法を探して下さい」みたいな言い方をしていましたが、言い方を変えました。「合っている学習方法を探る上で怠慢にならないこと」に切り替えようと思います。
それと、集団を押しつけないこと。建前ではなく本音で接すること。友だち作りにあせらせないこと。
その他、当日いっぱい話そうと思います。
脳内オブラートを忘れないようにしないとね。
というわけで札幌の講演会では栗林先生に「教師と専門性」みたいなことをしゃべってもらうおうと思いました。
今日中に要領まとめますわ。今日こそ。
(クローズドな会で一般参加者は募集していません)
昨日そちらから事前の質問が送られてきました。八つです。
大前提として申し上げておきたいのは
私はこういう会に呼んでいただいて、とても嬉しいということです。
参加者は支援級や通級の先生たち。
日々現場で奮闘していらっしゃる先生たちが
「なんとかもう少し自閉っ子のことを知りたい」という思いで呼んでくださったのだと思いますから。
一方で保護者からは「教師の専門性がない」という不満も多いのも事実。
「研修とかよくやってるけど何勉強しているんだろう」という声もよく聞きます。
今度の本にも載ってるけど
教師の専門性ってほんと、なんなんでしょうね。
さて、昨日のうちに6月30日、札幌の講演会の要旨をまとめようと思ったのですが
午前中この質問をいただいて、また考えました。
愛甲さん、栗林先生、ニキさんという貴重な人材にそれぞれ何を語っていただくか。
というわけで、まずは八つの質問に
どう私が答えるか、ここにメモしておきたいと思います。
◎問1 自閉症スペクトラムの人が生きやすく過ごすために当事者や支援者ができることは?
答 身体・認知・向いている学習方法・関係発達などのアセスメントをし、それに合った生活を構築すること。
◎問2 自閉症スペクトラムの人が社会の中で適応していくための生活術とは?
答 自分研究と定型発達研究。あと無駄に社会を恨まないこと。
◎問3 子どものころにどんな支援がほしかったか。してもらってよかった支援とは何か?
答 一言で言えばこれは愚問。この質問が出てくること自体が理解不足のあらわれ。
ということをオブラート100枚くらいにくるんで言おうと思います。私は気が弱いのでね~。
◎問4 社会の中でASDの人たちが理解されるために必要なこと。
答 変人枠への理解が進むこと。「理解し、配慮してあげよう」では全体的には理解は行き渡らない。むしろ「なんか事情があるんだな」とつっこまない「自他の区別」を社会の成員の多くが獲得したとき、発達障害の人は生きやすくなるでしょう。今のようにクリシェで情報交換したり誰かを集中的に叩いたりしているような世の中では、発達凸凹の人は生きにくいままでしょうね。
ということをオブラート100枚にくるんで(以下同文
◎問5 発達特性を持った人が能力を活かせるようになるために、今後社会が変わっていくべきところは?
答 社会に変われというまえに、教育現場よ、君たちが変わりなさい。個性の尊重なんていう点において、社会の方が進んでいる。そこに追いついていないのは君たち教員だ。
ということをオブラート1000枚くらいにくるんで(以下同文
◎問6 浅見さんがニキさんと仕事をする上について何を配慮したか。
答 「自閉っ子と未来への希望」を読みたまへ。ていうか講師に呼ぶんなら著書くらい読んでおきたまへ。それが普通の社会人、少なくとも知識人の仕事のやり方であり、こういう質問が出てくること自体稚拙なんだ。それとも小中学校の教員っていうのは知識人じゃないのかな? ちなみに栗林先生は新刊の中で、教師の専門性についてこう言ってるよ。
ということをオブラート100枚くらいにくるんで(以下同文
◎問7 なぜニキさんの本を出そうと思ったか。
答 問6に同じ。以下同文も同じ。
と言いながら私は親切なので、6についても7についてもそれなりに経緯を説明すると思います。
◎問8 大人の発達障害の方と仕事をし、小中の教師に伝えておきたいこと。
答 障害のある子の将来を、消化試合だと思わないこと。その子にあっている学習方法を探る上で怠慢にならないこと。
これ、今までは「その子に合った学習方法を探して下さい」みたいな言い方をしていましたが、言い方を変えました。「合っている学習方法を探る上で怠慢にならないこと」に切り替えようと思います。
それと、集団を押しつけないこと。建前ではなく本音で接すること。友だち作りにあせらせないこと。
その他、当日いっぱい話そうと思います。
脳内オブラートを忘れないようにしないとね。
というわけで札幌の講演会では栗林先生に「教師と専門性」みたいなことをしゃべってもらうおうと思いました。
今日中に要領まとめますわ。今日こそ。