さてさて、昨日は午前中自宅で仕事。
26日の講演のレジュメを書いたり、原稿の構想を練ったりしていました。
うちのあたりは買占め騒動が起きていない店とかもあり
普段よりは品薄ですがあまり困っていません。
昨日も買い物に行き、水もまだ普通にありましたね。
ちょうど訪ねてきた方が品薄で困っているというので魚と納豆を差し上げると押し頂くように喜ばれました。
場所によってはずいぶん手に入りにくい地域があるようです。
午後からは渋谷に行きました。
小暮画伯と待ち合わせ。日本相撲協会の募金です。
渋谷の街はいつもどおりのにぎやかさ。
なんだかほっとしました。
違いといえば、スクランブル交差点の大スクリーンに何も映っていないことくらいでしょうか。
正直、静かでいいですね。
募金活動には、三役経験者を中心とした人気力士が勢ぞろい。
まずは大地君の大好きな日馬富士関。
意外と肌の白い方です。
大地君の思いもこめて募金しました。
真正面の写真を画伯が撮ってくれたので
きっと大地君の元にも届くでしょう。
それから大好きな豊真将関。
相撲巧者の安美錦関。
小兵の豊ノ島関は横から見ると分厚い分厚い。
一際大きいバルタンは、本当に笑顔のいい若者でした。
そしてイケメン力士として有名な隠岐の海関、ブラジル出身の魁聖関。
このお相撲さんたちの箱に募金して握手してもらいました!
それから錦糸町に移動。まずは横綱と稀勢の里が来るという南口へ。
「あの外人ってバルト?」みたいな声もあったお相撲志向の比較的薄い渋谷とは違い
こっちは我々と同じようなディープな人たちが集まっています。年齢層も高く「あ、○○親方だ!」みたいに通な会話が交わされています。
ここでは相撲部で「わんわん」というあだ名の鶴竜関のかわいらしさが目を引きました。
そして横綱登場。一挙に盛り上がります。
稀勢の里関が来ないので、北口に移動。
そこで魁皇関、琴欧州関、豪栄道関、栃煌山関に募金。
帰ってきてしばらく募金風景を見ながらカフェでお茶を飲んでいたら稀勢の里登場。関取衆の後ろで談笑しています。
画伯が近づいていって「関取は募金はなさらないのですか?」ときいたら「15時40分からです」とのこと。
画伯は要領よく真正面から写真を撮っていましたから、また私のお宝フォトになるでしょう。
時間が来て稀勢の里関が募金箱を持ったら待っていた人たちがわっと群がり募金しました。
私ももちろん。
握手もしてもらいました!
画伯は国技館で披露する大声で声をかけまくります。
「琴将菊~」と声をかけたときには
琴将菊関から満面の笑顔を引き出してしまいました。
それからしばらく周りで募金風景を見ていました。
やがて横綱が列を離れ、囲みインタビューに答え始めました。
北勝力関がやってきて、新たに参加したのでまた募金。
白鵬の師匠、宮城野親方の姿も見えました。
とにかくこれだけの豪華メンバーを揃えたのはすごい。
若い衆も「復興支援」というのぼりを持ち、「募金お願いします!」と声をかけていました。
学校帰りでしょうか、子どもたちも「あ、お相撲さんだ!」と駆け寄り、お財布から小銭を出していました。
そういえば大地君も毎日募金していると言ったことを思い出しました。
今は雪かきも終わりで季節労働者の悲哀を味わっているようですが。
5月になって畑仕事が始まればまた書き入れ時が来るそうです。
この震災を機に、日本にも寄付文化が根づくかもしれません。
上位の関取衆は、土俵で見るのとは別人のように優しい顔をしていました。
傷ついた人々の心をほっとさせるものがありました。
どの関取もそうでした。
身体が凶器だからこそ、礼儀にこだわる伝統。
身体が凶器だからこそ、気持ちは優しくなければいけない。
そういう人格でないと、幕内の上位には到達できないのでは、と思ったりしました。
それくらいどのお相撲さんも、土俵上では見せない飛び切りの笑顔でした。
お子さんたちは、抱っこして写真を撮ってもらっていました。
関取衆を前に、コインの募金はしにくいので(まあ、コインも混ぜましたけど)
昨日一日でお相撲一回見に行って飲み食いするくらいの金額を募金しました。
本当は横綱と稀勢の里関くらいには万札を入れたかったのですが
これから私たちは経済復興のため他にもお金を使わなければいけないところがいーっぱいあります。
首都圏も元気にしなければいけない、というか
首都圏がへたってしまってはいけませんからね。気持ちよくお金を使い、どんどん色々な人に稼いでもらわなくてはいけません。
でないと長い長い復興を乗り切れません。
というわけで私は分相応な範囲で惜しみなくお金を使いますので
皆さんも花風社の本を買ってね。
ところで、打ちひしがれている赤坂や六本木という土地と違い
渋谷も錦糸町も元気でした。
錦糸町の駅前でにしんの丸焼きと牡蠣フライを買って帰り
夜ご飯にしました。
金は天下の回り物だけど、今は
食べ物も天下の回り物のようですね。
外国人は帰ってしまっても、日本の一般市民は力強く生きている。
変わらぬ街の賑わいと、気は優しくて力持ちのお相撲さんたちと
募金をする老若男女の笑顔を見て
希望が湧いてきた一日でした。
写真は小暮画伯が撮ってくれた募金中の稀勢の里。
正面写真とあわせて、お宝です。