治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

『断薬の決意』(藤家寛子著)発売のお知らせ

2019-06-16 07:18:59 | 日記
お世話になっております。花風社の浅見です。
 ブログでご報告しているとおり、このたび花風社は『断薬の決意』(藤家寛子著)
を出すことになりました。
 読者の皆様はご存じのとおり、藤家さんは20代の頃の生きづらさが嘘のように障害
特性からも自由になり、故郷の佐賀で働く大人として充実した日々を送っていらっ
しゃいます。
 それでもやめられないのが向精神薬の不思議なところ。
 向精神薬を医師が処方するのも、本人や保護者が服用を決めるのもある意味簡単か
もしれませんが、やめるときは大変な薬のようです。それだけのみつづけることで身
体に負担がかかっているということですね。
 けれども藤家さんは「本物の健康体」を目指して、二十年服用していたパキシルの
断薬に成功しました。
 その大変さ、そして断薬した後のすがすがしさは、経験を経てきたご本人しか語れ
ない貴重な体験です。
 その体験を美しい本にしました。
 皆様に送料無料にてお届けできる日が近づいてきましたのでお知らせいたします。

 本書をお買い上げの方には二つのおまけがあります。
・花風社がこのたび立ち上げる愛読者交流サイト「治そう! 発達障害 どっとこ
む」のURL入りポストカード
・なぜこのサイトを立ち上げることを決意したか、浅見の激動の5月を語る「誰も興
味ない超個人的浅見通信第二号」

 以上二点を新刊につけて発送いたします。
 お買い上げの冊数分だけおつけいたしますので、以前から気になっていた本がある
方、どうぞこの機会にお買い求めください。
 藤家さんが障害特性を克服していく様子をビビッドに語った『30歳からの社会人デ
ビュー』は読み物としても感動的でお勧めですので未読の方はぜひ読んでみてくださ
い。
 主治医の先生のインタビューも載っています。
 ちなみに今回の断薬も、主治医の厳密な指導のもと行われました。

『断薬の決意』藤家寛子著 ご案内ページ




『30歳からの社会人デビュー』藤家寛子著 ご案内ページ




また、Amazonで新刊『断薬の決意』をお買い上げの方はこちらからどうぞ。



 今後とも花風社の本をよろしくお願いいたします。
 また、愛読者コミュニティサイト「治そう! 発達障害 どっとこむ」が開設しま
したら一般の発表に先駆けて当MLでご案内いたします。
 皆さんに盛り上げていただき、治りたい人が有意義な情報交換をできるサイトにし
ていきたいと思います。
 どうぞご協力お願いいたします。

花風社 浅見淳子


*しばらくこの記事をトップにあげておきます。日々の更新は下記をごらんください。
ただしブログもあと数日で更新停止、引っ越し予定です。引っ越し先はMLでお知らせいたします。

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1 コメント

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「変わらない理由」「治さない理由」が見当たらない (成田あいる)
2019-10-27 20:38:06
やはり、こうして自ら「泥沼」「薬地獄」から脱出している方もいるのですね。
このブログを拝見し続けて、発達障害は「変わる」「治る」ものだと改めて感じました。
このブログも花風社の本も、多くの方を幸せにしてきたと思います。
花風社も色々と言われていますが、何一つ間違ったことはしていないし、浅見様にしてもご本にしてもサイトにしても、間違ったことなど何一つ言っていないと思います。
むしろ花風社のご本を手にすること自体、私がいつも申し上げている「『メガネ』が無くても、盲導犬でも杖でも導入しようとしている」行動だと思います。

私の職場の人もそうですが、発達障害の人には、その独自の性格と振る舞い・言動で、その人にだけはどんなに優しく温厚で柔和な方でも、「荒くれ者」「やくざ者」になります。
間違えた理由・そのようにした理由を本人に追及しても、言葉にならない返答になるので、どんな方でも「訳わからん」と言う反応になってしまいます。
発達障害の人に対して、職場での人間関係について苦しんでいることについては、「そのような人は、人間がなっていない」と言って慰める人もいるようです。
が、職場の人たちをそのようにしているのは、その本人に他ありません。

良く発達障害の人には、パーテーションでその人だけの「空間」を作ったり、その人が電話でトラブるのなら電話を取らせないようにする、という配慮をしたりすることがあります。
が、普通の「定型」の人にとっては面白くないし不愉快でしょう。
となると、その人自身が「変わる」「治る」しかないと思います。

マスメディアはこれまで、患っている本人だけに偏った内容で、発達障害の当事者自体聖域視されている感じでした。
その人の仕事で犯したこと・やったこと・言動を見て、周りの人はこの世のものと付かない溜息を付いたり、頭を抱えたり舌打ちしたりします。
これらの実態も、当の本人ばかりが聖域視されているマスメディアでは絶対に報じられません。

それどころか、今はどんなことでも、↓のように「発達障害」「パワハラ」と取られ、人事部がしゃしゃり出てくる時代です。

https://diamond.jp/articles/-/135973

↑の記事を書かれた方はここまでペラペラと明かしてしまって、「守秘義務」などあるのかと思います。
が、このだって本人が「変わる」「治る」ことで解決すると思います。

いつも怒号が飛び交う職場よりも、その人にだけきつく荒く接するよりも、その人にだけ気を遣うよりも、誰にでも対等に接することができ、気持ち良く働ける環境の方が良いに決まっています。
そうなれば、その人自身が「変わる」「治る」しかないと思います。

こうして見ると、発達障害について「変わらない理由」「治さない理由」が全く見当たらないと思います。