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治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

8年前の国難のあと生まれた猿烏賊

2019-03-11 09:41:55 | 日記
さて、昨日大相撲みながら猿烏賊ジュニアの物語をツイッターで更新していて、今日はそのまとめをアップするつもりでしたが、3.11。っていうことで8年前を思い出してみましょう。

私は直接の被災地にはいませんでしたが、それでも空前絶後の揺れでした。揺れの強さはともかく時間がすごかった。五分くらい揺れていた。その間の恐怖はすさまじかった。ここでこれなら東北はどうなのだろう。私の最初のツイートが「東北大丈夫?」だったのを今でも覚えています。まさか関東が震源じゃないとは思わなかった。それくらい強い揺れでした。

そして原発が爆発し、悲しい日々が始まりました。

夫は以前から決まっていた文科省派遣で3月14日からドイツへ。余震余震の日々でしたから、見送るときは今生の別れを覚悟しました。気持ち悪くなるぐらい余震に揺られる中、一人で耐えました。人心が安定したときに出そうと、節電で寒い部屋でダウンを着込み、iPadで情報収集しながらのちに『活かそう! 発達障害脳』となる本に取り組んでいました。

その頃夫は、ドイツでの偏向した震災報道に怒っていたようです。日本にいた私にも、ツイッター等を通じて海外での偏向報道の様子が伝わってきました。他人の不幸は蜜の味なのでしょう。「これで日本はおしまいだ」という論を張る海外メディアとそれを誤読しては面白がる反日日本人、という構図ができあがっていました。

ここでも翻訳は荒かったのです。例えば、「日本はこの震災で貧しい国になる」と断言する海外ジャーナリストの弁を嬉々として紹介する反日日本人ジャーナリストがいました。けれども原文を見てみると「will be a poorer country」で比較級でした。乱暴な訳がまかり通っていたのです。私はこういうのに腹が立ったので、結構原文と突き合わせしてやっつけたりしていました。

ちなみに、この前から第一次猿烏賊騒動は起きていました。最初は「僕は修行するんだ」と宣言した小学生を、そのあとは「医者なら治せんといかんわな」とおっしゃった神田橋先生を、そしてとにかく治そう、と言った私への「ありのまま系」の親・「家事のできる引きこもり系」の支援者からの攻撃は続いていました。それは北海道で器物損壊事件を出して警察が出動したほどの騒ぎになりました。

そしてあの国難。これから復興に長い時間とお金がかかります。治る人はますます治らないといけません。生涯にわたる支援を受ける必要がなくなる人が増えれば、納税者になる人が増えれば、この災害の多い国にとってどれだけ助かるかわかりません。けれどもありのまま系の保護者、家事のできるひきこもり系支援者たちは1ミリも変わりませんでした。相変わらず「差別ガー」「社会の理解ガー」「支援ガー」であり、修行する人、治ろうとする人をトンデモ呼ばわりし続けました。

私が彼らを猿烏賊と名付けたのはそれをみたためです。
新生物誕生
という記事を書きました。
猿烏賊の名の由来はこの記事に書いてあります。



動物である以上、子どもに餌の採り方を教えるのは本能です。こよりさんの本を見てください。その思いに貫かれている子育てです。それは子どもに障害があろうとなかろうと関係なく。その動物としての本能すらなくした人たち。その一群が発達障害界隈にはたくさんいるのです。

この人たちの機嫌をとるのは、そういう人たちを食い物にしている治せない医療、伸ばせない療育、アリバイでやっているだけの特別支援教育、そして飼い殺しの成人支援の人たちです。つまり、震災で何もかもなくした人に思いを馳せず、自分たちにできることは何かを考えず、相も変わらず国や自治体にたかり続ける人たちですな。

それに比べて、治るのは正義です。支援をなくしていくのは正義です。花風社クラスタの人たちは、自分の生活をよくするだけではなく社会貢献しています。

自信を持って歩んでいきましょう。
そして悲しみを乗り越えて、よりよい日本を作りましょう。
そこに寄与しましょう。
お子さんを治すのは、社会貢献です。
自分が治るのも、社会貢献です。
こよりさんのおうちは、障害のあるお子さん二人が社会人になったことで、国庫に四億円の貢献をしました。

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1 コメント

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支援を受けるのにかかるお金 (こより)
2019-03-14 07:52:07
以前、一人が生涯にわたって支援を受け続けたら、かかる費用は2億円という記事を読みました。居住地や受ける支援によって違うと思いますが、自己負担分が安い、あるいは無料でも、公的なお金を億という額使うのだ、という事を知っておく必要はあると思います。

私はすべての支援を悪だとは思いませんが、予算が限られている以上、本当に必要な人に支援の手が渡って欲しいと思います。ですから、自分の子どもが支援に繋がるよりも、もっと必要な人に予算を使って欲しいと思いました。

今 発達障害の状況を見ていて怖いと思う事は、多くの自治体で子どもの医療が無償化されていること。私が子育てした時代には、居住地には乳幼児医療の助成はありましたが、それ以後はありませんでした。

自己負担分が軽い、あるいは無料になった事のメリットもありますが、発達障害のお子さんへの投薬も気軽になりました。保険適応分なら、自己負担無料。

自己負担が無料だと、病院の窓口も薬局も「診療費の明細」や「保険調剤明細書」を発行しない事が多いようです。そんな物知らない、と言う方、一度請求して見てください。

金額の記載がない場合も、保険点数は必ず書かれています。保険点数1点が、10円になります。合計点数に10を掛けたものが、自費だった場合に払う医療費です。3割負担なら、その3割が自己負担です。

自分の財布から出ないお金なら、気にならない方も多いと思いますが、自分が払わない分を誰かが負担してくれている、という事を、いつも忘れないようにしたいと思います。

子どもを公立の学校に通わせて、高齢者を抱えた時期が長かった我が家では、教育や医療、介護で、公的なお金を使ってきました。子ども達は納税者になりましたが、一生かかっても、これまで使った費用には遠く及ばないでしょう。子ども達が支援に繋がらずに自立できた事で、その分が他の方に回ってくれたらいいと思います。
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