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治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

講演「神経発達障害という突破口」ご報告 凡医の間の情報流通システム編

2019-03-04 15:39:27 | 日記
3月3日の講演終わりました。
私が大雑把に作った赤いお札を持って全国から集まってくださった方々、ありがとうございました。予告通り入り口に置いておいた「iHerb」の箱にどんどん入れていくという方式で受付がスムーズに済みました。あの部屋は一応定員83名なんです。でも83名は無理ですよね。たぶん83個椅子があるっていうだけの話なので70人くらいで打ち切ったつもりだったんですけど何人か員数外の人がいます。画伯、愛甲さん、私。そういう人の数も入れると本当に椅子はギリギリでしたね。大雑把ですみません。

そして時間が来たらサクサク話しました。花風社の会は途中しゃべりたい人がいたらしゃべってもらったりしますが、今回はそれは原則なし、ということにしました。とにかく情報量が多かったし、休み時間はきっちり取りたかったです。普段離れて暮らしていてネットとかで交流している人同士がリアルで話ができるチャンスですし。

最初にNEUROがの五文字がdevelopmental disorders についたとき、私が大納得した話をしました。ギョーカイがなぜ無視するかの予測も話しました。無視すること自体はさほど大きな問題ではないのです。なぜなら、原書も当該コーナーだけ読んでも、なぜNEUROの五文字がついたかは書いていないので。ただ、NEUROがついているかどうかで今後各種のinterventionからよさそうな方法を選ぶとき大きな目安になるんだけど、ギョーカイはそれに全然気づかず、あるいは気づかぬフリをしながら、効果のない従来型の療育を売りつけているしこの状態は変わらないであろう、という予測を話しました。

だからこそ、勝手に治ってしまえばいいんです。
そして治すのは医者じゃない。支援者でもない。
治すのは本人であり親御さんです。
だってNEUROだから。

ちょうど前日に花風社クラスタのまーちさんから情報が。まーちさんは十数年前にNYで自閉っ子育てをやってきて今ご子息は立派な会社にお勤めなのですが、当時からホエイプロテインのnutritional interventionの情報はあったこと。つまり要するにNEUROだよ、っていうことは2010年より前にはわかってたわけですね。

それを杉様が杉様本で推奨していらしゃるのは1974年に生まれたペアトレらしい。かれこれ半世紀前ですわ。おそろしい。それをね、DSM5の出た2013年以降もね、大真面目に病院でね、国民から集めた医療費食ってね、たいして効果もないのに繰り広げてね、それで「親が下層階級だから来ない」とか親の悪口言っている人がこの発達障害医療のトップオブトップなのですよ。

そしてどうしてこうやってギョーカイが古い情報を変えないのか、今回DSM5原書と訳書とアンチョコを読んで見えてきた「凡医の間の情報流通システム」について話しました。支援ギョーカイは基本的に小作人システムだと。だからこそ、凡医を問い詰めてその陳腐性を暴露しないといつまでもあいつら(凡医の群れ)は

1 生まれつきの
2 脳機能障害で
3 一生治らない

と嘘を言い続けるので凡医を問い詰めることの必要性を皆さんが納得できるようにお話しました。まあこれは「NEURO」に詳しいです。

そして三つの解放の話も「NEURO」に詳しいです。
頭蓋骨からの解放、治せない医療からの解放、一生治らないという思い込みからの解放。
このへんは本で読めるので皆さん楽しみにしていてください。

続く(たぶん

新刊「NEURO 神経発達障害という突破口」


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1 コメント

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Unknown ()
2019-03-04 21:27:04
2年ほど前に高次脳機能障害のリハビリ施設にいた時のことを思い出しました。
脳の可塑性というのは本で見られるようになっているのに、現場ではそれらしい認識はなく、
高次脳機能障害専門を謳っている精神科医も薬を出すだけで何も改善させず、
カンファレンスをしても「あの人は大変やで」と他人事なコメントしかせず終わる。

それでいて日本では最先端の支援をしていると宣伝していました。
福祉の領域に近い精神科医はそんなのが多いのですかね。
神経を育てるようなことは自分たちの領分ではないと考えているのか。
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