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治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

嫌いな自閉っ子には治ってほしくないのか?

2019-02-13 11:42:12 | 日記
ニキさんはもっと若かった時代、自分がわりと人好きのするキャラだっていう事実にさえ罪悪感を感じていたようですが(自分をずるがっていたんだと思う)
どうもそこからさらに発達した気がします。
今も別に人好きのするキャラだということを威張っているわけじゃないけど、等身大に受け止めているし、色々な一般の場所(発達がらみではない場所ね)で様々な人と交流しながら自分がなんか浮いていることも時にはあることとか、お世話係にお世話されているかもしれないこととか、きちんと把握しているのがすごい。それでいて卑屈にとらえていない。それが成熟だろうとつくづく思いました。そして人に好かれることは自閉っ子の場合決定的なサバイバル要素であると思ったよ。

昨日も書いたとおり私は当初自閉が治ってほしいとは思っていなくてとにかく不便そうな身体のバグ、すなわち

1 感覚過敏
2 ボディーイメージが曖昧(コタツの中の脚)
3 睡眠障害とか体温調節とかが自然にできないこと
4 季節に翻弄されること

だけでもどうにかならないか、と思って活動してきて、2019年2月現在それは全部治るようになったわけですが、最初「どうにかならないか」と思ったのはやはりニキさん藤家さんが大好きだったからだと思うのですね。大好きだったからこそ、なんとかしてあげたいと思った。ということは凡医たちはやはり人ごとなんだろうね。

でもこうやってソリューションが本というかたちのコンテンツになって誰でも買えば読めるかたちになると私の嫌いな自閉っ子たちも読むわけです。で、別に私に嫌われていようと治るんです。神経の問題ですからね。

じゃあそれなりに労力的金銭的いやそれだけじゃなく諸々の投資をしてこのコンテンツを世に広めてきた私が自分の嫌いな自閉っ子たちに治ってほしくないかというと

治りたい人は治ればいいと思うんです。本ってそういう風に役立つものだから、別に作った私が嫌いな人でも私が嫌っている人でもやれば治る。

そして中には、それまで別に私が好きじゃなくても私に感謝する人も出てくるかもしれません。

そうするとぶつかり稽古に来ることがあるんですよね。
本来その人の中には解決していない人間関係問題がある。大抵は親との関係なんですが。
あるいはいじめられた経験があるかもしれない。
本来その人がきっちり対峙して切り結ばなければいけない相手はその加害者なんです。私ではない。でもそのときは戦えなかった。
それで自己治療で私を攻撃する人もいるし、異様になついてくる人もいる。

そしてこれがうざいときには私、うざいっていいます。

というのは、私が自分で会社を作った大きな理由の一つが「嫌いな人とは付き合わない」なんです。「嫌いな人とは付き合わない」。これは私にとって人生の中でかなりプライオリティ高いことなんです。

もちろん付き合わなければいけないこともあります。
でも最低限にしておきたいんです。
だから大抵の嫌いな人とは付き合いたくないし、私はそれができるだけ可能な環境を作るために20年以上前からリスクを取ってきたのでね。

だから嫌いな人とは付き合いません。
でも治ったら祝福しますよ、もちろん。

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