思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

私は、一人の人間としての日本人であり、日本人としての人間ではありませんー思想の原理を否定する安倍政府

2015-09-30 | 恋知(哲学)

わたしは、一人の人間としての日本人です。
少し詳しく言うと、
わたしは、善美に憧れる一人の人間としての日本人です。

けっして、
日本人としての人間ではありません。

日本人という属性を先立てるのは、思想の原理上成立しません。
安倍首相ら閣僚の大多数が所属する「日本会議」の主張は、原理を踏み外していて、論外です。

他の生物とは異なる人間という種であること、これが先立つのです。これは当然の話と思われるでしょうが、この簡明な思想の原理を踏み外すところに、ニッポン主義=国体思想の異常さ・異様さが現れています。

中国人(古代文明からでいくつもの民族)という属性を先立てたり、アメリカ人(まだ200年あまりの歴史)という属性を先立てたら、人間としていかに生きるか?というフィロソフィの根源的問いは成立しません。

どこの国に生まれようと、国籍がどこであろうと、言語がなんであろうと、
生身の人間としてどう考え、生きるのか?を問うのであり、それを逆にして、〇〇人や△□国籍者として考えるのでは、【人間存在への問い】は消えてしまい、また、【人権という共通項】もなくなります。

実に愚かな考え方でしかありませんが、自民党や次世代の党の国会議員の多くは、そのレベルでしか思考できていないのです。みな右翼団体=「日本会議」のメンバーで、異常・異様な思想を共有してるのには、呆れ返るよりありません。

戦時中(1943年)の『中央公論』の主張そのままです。
「わが日本においては、国体を離れていかなる事実もなく、国体を離れていかなる個人も生活も存在し得ないことを、ここに改めて深思すべきである。

安倍首相のように、自著で「日本人が先」を主張し、彼の親友で政府の教育再生実行委員の八木秀次(麗澤大学教授)のように「人権思想に怯えず、国民の常識に戻るべきである。」というのは、人間の生の原理を逸脱する思想で、愚かであると同時に危険というほかありません。




武田康弘

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冴え冴えがなく、生き生きがない。本音の表出がなく、真実がない。福山雅治という嘘 

2015-09-30 | その他


 つくられた目と表情の福山雅治さん




わたしは、福山雅治という歌手?俳優?が嫌いです。

不幸な日本人の象徴のように見えます。

どこにも真実がなく、すべて作られている目、表情、姿勢をしています。
心身の底からの自然な言動がなく、のびのびとした解放感とは無縁です。

学校や所属するグループで、なにを言いどう行為したらよいかを仕込まれて本音で生きられない子どもたちは、明るく屈託のない笑顔、生き生きのびのびとした精神が持ちにくいのですが、人は、その中で次第にウソを嘘とも思わなくなり、それが大人になることだ、と思い込みます。

そういう人々の意識(管理された時空でしか生きられないと信じ込んでいる)にピタリと符合する存在が福山雅治であり、現代日本人の不幸を象徴している、とわたしには見えます。

わたしは芸能人のことはほとんど知らないのですが、以前に、この人の顔をテレビで見て、ずいぶん「寂しい顔」をしているな、どうして人気があるのだろう思いましたが、いま話題になり、改めて彼を見たら、ああ、これは管理社会の象徴のようだ(本音が不明瞭)と感じました。

彼のファンは心の不幸な人なのでしょう。

いまほんとうに求めれられるのは、自由な心、広がる想像力、情熱、囚われない思考、豊かな感情、湧出する意欲、ではないでしょうか。内面を正直に現わす目と表情を!

 

武田康弘

(注)以上はわたしの直観(「顔は顕現する」ーエマニュエル・レヴィナス)であり、福山雅治という人の実態かどうかは分かりませんが、画面に写る像から感じたことを書いてみました。ファンには申し訳ないですが、熱烈なファンがいると同時に、否、と感じる人もいるわけです。芸能人は、イエスもノーもあることで成り立つ特別な職業です。
 彼の目つき、顔つき、話しぶりがつくり出すイメージは、背後に上記のような意味で不信を感じる、というわけであり、それが彼の実像であると断言する証拠は持ちません。
わたしが、そう感じた、といのは紛れもない事実ですが、もちろん、それが誤解だという可能性もあるわけです。ただし、わたしの直観はいつも後で「正解」となりますが。

 わたしには、内的世界の湧出ではなく【日本人の典型=外なる価値で自己をつくる人】と見えます。だから嘘なのです。仮面同盟の人。

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今日は、ロックのイデア ジェリー・リー・ルイスの80歳の誕生日 祝!!

2015-09-29 | 趣味

日本ではいま一つだが、世界的には、最も偉大なロック音楽の体現者と目されているジェリー・リー・ルイス。

恐ろしく上手い独創のピアノと共に「鳥のように歌が止まらない」彼の音楽は、何も考えずに楽しくノリノリ。

誰よりも危険、悪魔の音楽(少年少女を狂わす)と言われ、波乱万丈、世間と闘い、満身創痍のルイスが、80歳まで生きるとは奇跡のよう。

昨年も新譜を出したが、究極の癒しのロック。自由に羽ばたき、楽しんでいる。

今日9月29日は、生誕80年。

武田康弘





 

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川崎ミューザで感動!異次元のイブラギモヴァ。女性が開く21世紀のクラシック。名ホールと東響と。

2015-09-27 | 芸術



今日の川崎ミューザでの演奏会。ただ感動あるのみで心身の芯から満足だが、何か言わねば(笑)

イブラギモヴァの最初のフレーズを聴き、唖然。声を失った。艶やかで柔らかい美音が眩いオーラを放ち、オーケストラの全員が引き込まれ一つになった。

クラリネットなど管は音が変わり、ヴァイオリンと一体化する、弦はぴたりと揃い、序奏の音とは別物。

2楽章のカデンツァは、あまりの美しさにホールは凍り付いたよう、静寂が支配し、息をするのもはばかれるほど。

涙が出る、感動のモーツァルト。ヴァイオリン協奏曲の3番がこれほどの深みを持った曲だとは、はじめて曲の真価を知った。演奏が曲を上回った?

休憩の後にはベートーヴェンの7番、これにも驚いた。女性指揮者ピツァラによるリズムの祭典は、流麗な迫力で、快適に進み、実に気持ちよい。颯爽とした開放的なベートーヴェンの登場に心はウキウキ。拍手が収まらず指揮者は数回も呼び出されたが、アンコールの用意がないので、4楽章の途中からを再演!興奮。

今日の感動のコンサートは、指揮者は女性、コンサートマスターも女性、ソリストも女性。新しい時代の始まりを感じさせる貴重な体験でした。

それにしても東響は、日本の生んだ独創的な名ホールの中で、のびやか、しなやかな音を出し、音楽するよろこびにあふれていた。なるほど、ホールとオーケストラが一体となってよい音楽を生み出すのだな、と実感。

 

この東響に幸福をもたらした女神=ミューザホールの設計者・小林洋子さんと会場で出会い、休憩時間にお話しをし、帰りは食事しながらの長時間の歓談。とっても楽しかったな。



それにしても、小林さん設計のこのホールは、従来のクラシック音楽のイメージを覆す斬新なデザイン。ホタテ貝のようであり、古代アテネの円形劇場のようでもある。視覚的にも音響的にも開放的で、音が固まらず、のびのびと広がり、権威的ムードとは無縁。視覚と聴覚で民主的思想を体現したかのような設計に心から悦びを覚えた。サイモン・ラトルやヤンソンスも激賞。小林さんに感謝だ。ホールがオケを変え、聴衆を変え、音楽を変える。

 
(写真はみなクリックで拡大します。)


武田康弘

 

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 自分と自分の家族にばかり、それは最も愚かな人生

2015-09-26 | 私の信条

 意識がいつも自分に向かっている人は、不幸です。
自分に向かっていると、憧れの世界・善美の世界に向かいません。
 自分と自分の家族中心の人生には出口がありません。
他者のよろこびをめがける心に乏しいと、自他の楽しさが広がらないからです。

 自我の鎧のために、芯からの笑顔がなく、
自然態の柔らかさがなく、
他者をよろこばせたいというサービス精神がない。
 皆へという広がりがなく、自分と自分の家族のことばかりで、他者への配慮と善美への希求がない。

 自己をしっかり愛せない人は、そういう世界から抜けられません。
自己愛がないために、狭い自己に集中してしまい、他者愛に向かわないのです。
 自分と家族しか見えないのでは、悦びの乏しい人生しか得られません。
他者へ向かう心、他者を愛する心、他者の役に立ちたいと願う心が大切です。

 人間存在とは相互性なので、他者のよろこびをめがける「私」の意識が自らのよろこびや得も大きくします。

 子育て・教育で一番大事なのは、心身全体による愛でこどもを包むことです。それにより、こどもは深く自分の存在を肯定でき、自分を愛する心が育ちます。
豊かで安定した自己愛は、自己への固執を超えさせます。
 自分の意識は、みなへ、と向かうことで、きれいに燃えます。
意識が自分ばかリに向かうと、不完全燃焼を起こし有毒なガスを放出してしまうのです。

 


(クリックで拡大)
8月式根島サンバレーで。


武田康弘

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留まることを知らない新時代のデュオ ーーイブラギモヴァとティベルギアン (銀座の王子ホール他)

2015-09-25 | 芸術

残席在り、イブラギモヴァは、わたしのベストです。ぜひ、お聴きください。
王子ホール(銀座4丁目)03-3567-9990 全席6000円

以下は、転写です。

http://www.eurassic.jp/alina_2015autumn/

 

アリーナ・イブラギモヴァ&セドリック・ティベルギアン 日本ツアー2013

プロフィールメディア

  • エッセイ&インタビュー

Welcome

留まることを知らない新時代のデュオ


いま、もっとも未来に耀いているヴァイオリニスト
アリーナ・イブラギモヴァ

ロン・ティボー国際コンクールで優勝したイブラギモヴァの盟友ピアニスト
セドリック・ティベルギアン

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会[全5回]
2015年日本ツアー オフィシャル・サイト

公演日程
[東京公演:全5回]主催:王子ホール
2015年10月1日(木)19:00 銀座・王子ホール Vol.1
2015年10月2日(金)19:00 銀座・王子ホール Vol.2
2015年10月3日(土)15:00 銀座・王子ホール Vol.3
2016年3月24日(木)19:00 銀座・王子ホール Vol.4
2016年3月25日(金)19:00 銀座・王子ホール Vol.5

[名古屋公演]主催:電気文化会館
2015年10月6日(火)19:00 名古屋・電気文化会館

 

ニュース

NEWS

2015.09.24
矢澤孝樹氏(音楽評論)のエッセイ「予測不能の変容力~イブラギモヴァとティベルギアンのモーツァルトに期待する」をアップしました。
2015.09.16
アリ-ナ・イブラギモヴァの新譜情報9/21日本先行発売 バッハ:ヴァイオリン協奏曲集の情報をアップしました。
2015.09.07
舩木篤也氏(音楽評論)のエッセイ「アリーナ・イブラギモヴァ讃」をアップしました。
2015.09.07
アリーナ・イブラギモヴァ&セドリック・ティベルギアン:モーツァルト・ヴィオリン・ソナタ全曲演奏会日本ツアー2015の特設サイトをアップしました。
 

公演情報

CONCERT INFORMATION

[東京公演:前期]主催:王子ホール

2015年10月1日(木)19:00 銀座・王子ホール Vol.1 [好評発売中]
2015年10月2日(金)19:00 銀座・王子ホール Vol.2 [好評発売中]
2015年10月3日(土)15:00 銀座・王子ホール Vol.3 [好評発売中] *残僅少
各公演:全席指定 6,000円

[チケットのお問合わせ]王子ホールチケットセンター 03-3567-9990
詳細はこちら

■チケットの予約
王子ホールチケットセンター 03-3567-9990
CNプレイガイド 0570-08-9990
ローソンチケット 0570-000-407 (Lコード:32192)
e+ イープラス (パソコン&ケータイ)

[東京公演:後期]主催:王子ホール
公演チケット:11月28日(土)10:00発売

2016年3月24日(木)19:00 銀座・王子ホール Vol.4
2016年3月25日(金)19:00 銀座・王子ホール Vol.5


主催|王子ホール
[チケットの問い合わせ]王子ホールチケットセンター03-3567-9990
 

[名古屋公演]主催:電気文化会館

2015年10月6日(火)19:00 名古屋・電気文化会館[好評発売中]
全席指定 5,000円 学生券 3,000円 
*学生券は電気文化会館チケットセンターのみ取扱い

主催|電気文化会館
[チケットの問い合わせ]電気文化会館チケットセンター052-204-1133
詳細はこちら

■チケットの予約
電気文化会館チケットセンター 052-204-1133
チケットぴあ 0570-02-9999
芸文PG 052-972-0430
ヤマハPG052-201-5152

[2015年日本ツアー公演プログラム]

アリーナ・イブラギモヴァ&セドリック・ティベルギアン
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会


2015年10月1日(木)19:00 銀座・王子ホール Vol.1 [公演チケット発売中]
2015年10月6日(火)19:00 名古屋・電気文化会館
 [公演チケット発売中]
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ

ト長調 K301
変ロ長調 K10
変ホ長調 K481
ト長調 K379
ヘ長調 K30
ハ長調 K14
ホ短調 K304

2015年10月2日(金)19:00 銀座・王子ホール Vol.2 [公演チケット発売中]
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ

ヘ長調 K376
変ロ長調 K15
イ長調 K402
ハ長調 K6
ニ長調 K29
ト長調 K9
ニ長調 K7
イ長調 K305

2015年10月3日(土)15:00 銀座・王子ホール Vol.3 [公演チケット発売中]
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ

変ロ長調 K454
ト長調 K27
ハ長調 K296
ヘ長調 K547
変ロ長調 K31
ニ長調 K306

2016年3月24日(木)19:00 銀座・王子ホール Vol.4 [11月28日(土)10:00発売]
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ

ヘ長調 K377
変ロ長調 K8
ハ長調 K303
ヘ長調 K13
ハ長調 K28
変ホ長調 K26 他

2016年3月25日(金)19:00 銀座・王子ホール Vol.4 [11月28日(土)10:00発売]
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ

変ホ長調 K380
ト長調 K11
変ホ長調 K302
イ長調 K526他

 

プロフィール

PROFILE

アリーナ・イブラギモヴァ

© Rikimaru Hotta

アリーナ・イブラギモヴァ:ヴァイオリン
Alina Ibragimova : violin

今、もっとも未来へ耀いているヴァイオリニスト!

 バロック音楽から委嘱新作までピリオド楽器とモダン楽器の両方で演奏するアリーナ・イブラギモヴァは、ロンドン交響楽団、フィラデルフィア管、クリーヴランド管、ドイツ・カンマーフィル・ブレーメン、シュトゥットガルト放送響、フランス放送フィルハーモニー管、マリインスキー劇場管、フィルハーモニア管、エイジ・オブ・エンライトメント管、BBCの全てのオーケストラ等と共演を果たしている。

 これまでに共演した指揮者には、ベルナルド・ハイティンク、サー・チャールズ・マッケラス、ヴァレリー・ゲルギエフ、サー・ジョン・エリオット・ガーディナー、パーヴォ・ヤルヴィ、ウラディミール・ユロフスキ、フィリップ・ヘレヴェッヘ、ヤニック・ネゼ=セガン、トゥガン・ソヒエフ、ジャナンドレア・ノセダなどがいる。

 最近の主な協奏曲の共演で、ベルナルド・ハイティンク指揮ロンドン交響楽団とモーツァルト3番、サー・ジョン・エリオット・ガーディナー指揮ロンドン響とシューマン、ファンホ・メナ指揮クリーヴランド管とシベリウス、フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管とメンデルスゾーン、ウラディミール・ユロフスキ指揮フィラデルフィア管のデビューでモーツァルト4番を演奏。また今後の主な協奏曲の予定は、ケント・ナガノ指揮モントリオール響とベートーヴェン、コチシュ・ゾルタン指揮ハンガリー国立管とバルトーク2番などがある。

 またソリストとしての弾き振りでクレメラータ・バルティカ、エンシェント室内管ともツアーを行っている。

 ソロ作品と室内楽で定期的にパートナーを組むセドリック・ティベルギアンとは、ウィグモア・ホール、コンセルトヘボウ、モーツァルテウム、ムジークフェライン、カーネギー・ホール、シャンゼリゼ劇場などの他、ザルツブルク、ヴェルビエ、ロッケンハウス、そしてオールドバラなどの音楽祭に出演している。前シーズンのリサイタルのハイライトとしては、名古屋と東京でのベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会、サン・フランシスコやニュー・ヨークのパーク・アヴェニュー・アーモリ-・リサイタル・シリーズなどでアメリカをツアーした他、再びウィグモア・ホールとシャンゼリゼ劇場に登場した。

 ロシア生まれ、モスクワのグネーシン音楽学校で学び、1995年には家族とともにイギリスに移住。メニューイン・スクールと王立音楽院で学び、ナターシャ・ボヤルスキ、ゴルダン・ニコリッチ、クリスティアン・テツラフ、エイドリアン・バターフィールド等に師事。

 2010年のロイヤル・フィルハーモニック協会のヤング・アーティスト賞、ボルレッティ=ブイトーニ・アワードを受賞、  ハイペリオン・レコードで録音を多数行っており、使用楽器は、ゲオルク・フォン・オペルから貸与されたアンセルモ・ベローシィオ(c.1775年製)を使用。

 

アリーナ・イブラギモヴァ関連リンク

オフィシャル・ウェブサイトhttp://www.alinaibragimova.com/



セドリック・ティベルギアン

© Jean Baptiste Millot

セドリック・ティベルギアン:ピアノ
Cédric Tiberghien, Piano

 輝かしい国際的なキャリアは五大陸全土にわたり、カーネギー・ホール、ケネディ・センター、ロイヤル・アルバート・ホール、クイーン・エリザベス・ホール、バービカン・センター、ザルツブルクのモーツァルテウム等、世界で最も名声の高いホールに登場している。

 今後は、ロンドン交響楽団へのデビューや、エンリケ・マッツォーラ指揮パリ管弦楽団とベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏会を完結させる。リサイタルでは、ウィーン・コンツェルトハウス、アムステルダム・コンセルトヘボウのほか、ウィグモア・ホールの名誉あるマスター・シリーズへの出演やシャンゼンリゼ劇場に再び登場する。

 最新のCDは、ハイペリオンより2014年『シマノフスキ:ピアノ作品集』をリリースし、「その上品な妙技は巨匠の域である」(グラモフォン誌)など各誌で絶賛された。その他、「デュボワ:ロマン派ピアノ協奏曲シリーズ」(アンドルー・マンゼ/BBCスコティッシュ交響楽団)、「フランク:交響的変奏曲、交響詩《鬼神》」(フランソワ=グザヴィエ・ロト/リエージュ・フィル)、「ブラームス:ピアノ協奏曲第1番」(ビエロフラーヴェク/BBC交響楽団)、6枚のソロ作品集がハルモニア・ムンディからリリースされている。

 パリ国立高等音楽院でフレデリック・アゲシーとジェラール・フレミーに師事し、1992年、わずか17歳でプルミエ・プリを受賞。その後、複数の国際コンクール(ブレーメン、ダブリン、テル・アヴィヴ、ジュネーブ、ミラノ)で入賞し、1998年ロン=ティボー国際コンクールでの優勝では、合わせて5つの特別賞も受賞した。

 60曲を超える協奏曲のレパートリーを持ち、一流オーケストラと共演を重ねている。これまでに、ボストン交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、ワシントン・ナショナル交響楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、シュトゥットガルト州立歌劇場管弦楽団、BBC交響楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、パリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、シドニー交響楽団、NHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、札幌交響楽団等と共演。指揮者では、クリストフ・エッシェンバッハ、イルジー・ビエロフラーヴェク、ライオネル・ブランギエ、ロビン・ティッチアーティ、ヤニック・ネゼ=セガン、シモーネ・ヤング、チョン・ミョンフン、クルト・マズア、イヴァン・フィッシャー、ジェフリー・テイト、ルイ・ラングレー、リュドヴィク・モルロー、ステファン・ドヌーヴ、エンリケ・マッツォーラ等と共演している。

 室内楽にも熱心で、特に、アリーナ・イブラギモヴァ(vn)、アントワン・タメスティ(va)、ピーター・ウィスペルウェイ(vc)と定期的にパートナーを組んでいる。

 

チケット情報

TICKET INFORMATION

[東京公演:前期]主催:王子ホール

2015年10月1日(木)19:00 銀座・王子ホール Vol.1 [好評発売中]
2015年10月2日(金)19:00 銀座・王子ホール Vol.2 [好評発売中]
2015年10月3日(土)15:00 銀座・王子ホール Vol.3 [好評発売中] *残僅少
各公演:全席指定 6,000円

[チケットのお問合わせ]王子ホールチケットセンター 03-3567-9990
詳細はこちら

■チケットの予約
王子ホールチケットセンター 03-3567-9990
CNプレイガイド 0570-08-9990
ローソンチケット 0570-000-407 (Lコード:32192)
e+ イープラス (パソコン&ケータイ)

[東京公演:後期]主催:王子ホール
公演チケット:11月28日(土)10:00発売

2016年3月24日(木)19:00 銀座・王子ホール Vol.4
2016年3月25日(金)19:00 銀座・王子ホール Vol.5


[チケットの問い合わせ]王子ホールチケットセンター03-3567-9990

[名古屋公演]主催:電気文化会館

2015年10月6日(火)19:00 名古屋・電気文化会館[好評発売中]
全席指定 5,000円 学生券 3,000円 
*学生券は電気文化会館チケットセンターのみ取扱い

主催|電気文化会館
[チケットの問い合わせ]電気文化会館チケットセンター052-204-1133
詳細はこちら

■チケットの予約
電気文化会館チケットセンター 052-204-1133
チケットぴあ 0570-02-9999
芸文PG 052-972-0430
ヤマハPG052-201-5152
 

メディア

MEDIA

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■ディスコグラフィー

  • PCDA68068(日本語解説付き国内仕様盤)
    CDA68068
  • J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
  • アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
    アルカンジェロ、ジョナサン・コーエン(指揮)

  • PCDA67993(日本語解説付き国内仕様盤)
    CDA67993
  • イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集 Op.27
    アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)

  • OCDA67911/2(日本語解説付き国内仕様盤)
    CDA67911/2
  • シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
    アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
    セドリック・ティベルギアン(ピアノ)

  • PCDA67820(日本語解説付き国内仕様盤)
    CDA67820
  • ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
    アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
    セドリク・ティベルギアン(ピアノ)

  • PCDA67795(日本語解説付き国内仕様盤)
    CDA67795
  • メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲集
    アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
    ウラディミール・ユロフスキ(指揮) エイジ・オヴ・インライトゥメント管弦楽団

  • OCDA67691/2(日本語解説付き国内仕様盤)
    CDA67691/2
  • J・S・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)
    アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)

  • CDA67703
  • シマノフスキ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
    アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
    セドリク・ティベルギアン(ピアノ)

  • CDA67637
  • ロースラヴェツ:ヴァイオリン協奏曲集
    アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
    イラン・ヴォルコフ(指揮) BBCスコティッシュ交響楽団

  • CDA67547
  • ハルトマン:ヴァイオリンと管弦楽のための『葬送協奏曲』(1959年版)
    無伴奏ヴァイオリンのための組曲第1番/無伴奏ヴァイオリンのための組曲第2番/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番
    アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
    ブリテン・シンフォニア
 

エッセイ&インタビュー

ESSAY & INTERVIEW

予測不能の変容力
~イブラギモヴァとティベルギアンのモーツァルトに期待する

矢澤孝樹(音楽評論)


Sussie Ahlburg

 すばらしい女性ヴァイオリニスト―こういう言い方が今や意味のないものであることは承知しているけれども、ジェンダーあるいはそれ以前の固有の美質というものはたしかにあると信じたいのだ―が数多活躍する現代において、私が特にその個性と共通性において注目する3人は、イザベル・ファウスト、パトリツィア・コパチンスカヤ、そしてイブラギモヴァの3人である。それぞれ1960年代、70年代、80年代生まれの彼女たちは、未知のレパートリーやアプローチへの開拓精神と、ピリオド楽器演奏(あるいはH.I.P)の洗礼を拒まず、結果として異なる時代を様式的差異を十分に意識しながら行き来できる柔軟性を併せ持つ。

 そしてそれぞれの個性と言えば、ファウストの包容力と自然さ、コパチンスカヤの憑依的魔力に対し、イブラギモヴァは「変容力」とでも形容すべきだろうか。ハルトマンの厳粛さ、ロスラヴェツの2曲の協奏曲の様式的変化をみごとに描き出したかと思えば、J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータでは、ピリオド楽器奏者以上に過激にヴィブラートを減らし、凍りつくように緊迫した空間を創りだしていた。一方でルクーやラヴェルを香り高く奏し、プロコフィエフには圧倒的切れ味を、そしてイザイは内在する魔性を露わにし…まったく、手塚治虫の『火の鳥 未来編』に登場する、何にでも姿を変えることができる不定形生物・ムーピーのようだ。

 いやいや、この魅力的なヴァイオリニストを、架空の不定形生物などにたとえてはいけない。それにムーピーは、飼い主の意志に反応して姿を変えるが、イブラギモヴァは自発的に変容してゆくのである。しかも、一聴すると細身だが、芯のあるしなやかな描線で鮮明に楽曲を造型してゆくその特質には、いささかの揺るぎもないのだ。

 そのイブラギモヴァが、盟友セドリック・ティベルギアンと共に、モーツァルトのデュオ・ソナタを奏でる。このコンビは一昨年前に、ベートーヴェンのソナタのみごとな実演を聴かせてくれた(CDもある)。放埓さや大言壮語を慎重に排する一方で、遊びやきわどい逸脱を随所に潜ませつつ、聴き手の関心を一瞬たりともそらさないスリリングなベートーヴェン。ならばこのコンビのモーツァルトは、いったいどうなるのか。どちらかといえばピアノに主導権があるそのソナタたちを、ティベルギアンはどう牽引し、イブラギモヴァはいかなる変容力をもってそこに絡んでゆくのか。予測不能の変容力によって、モーツァルトのソナタたちが新しい貌を見せてくれるのを、心待ちにせずにいられようか!

 

アリーナ・イブラギモヴァ讃

舩木篤也(音楽評論)


R. Hotta

 一言でいえば、大人の魅力。アリーナ・イブラギモヴァのステージに圧倒されるときの感覚を、簡潔に表そうと思ったら、そんなことばが思い浮かんだ。

 若いわりに大人びて見えるということか? と問われれば、たしかに、それもある。うっすらと微笑んではいるが、客席をほんのすこし睥睨するようなまなざしで、むやみに愛想を振りまかない。身のこなしは─ダンサーのようによく動くけれども─落ち着いており、かりに一瞬プレイが危うくなりそうになっても、動じた色をひとつも見せない。そうしてすぐに解決策を見いだす。さすが、6才の時からオーケストラを相手に舞台を踏んできただけのことはある、と言うべきか。

 だが、なんといっても大人なのは、出てくる音楽そのものである。

 たとえば、バッハの《無伴奏》。21世紀にキャリアを積んだヴァイオリニストの多くがそうであるように、彼女もまた、モダン楽器を用いながら、フレージングや、付点リズムの解釈、舞曲的キャラクターの探求などにおいて、「ピリオド」的知見を援用する。ところが、ダイナミックレンジに関しては、これをまったく反ピリオド的に、じつに幅広くとるのだ。ソナタ第2番のグラーヴェ楽章における最弱音など、そこまで行くかと、思わず息を呑んだほどである。

 そしてここが重要なのだが、その際、ピリオドとモダンの混合とか、折衷とか、そういったことを微塵も感じさせない。つまり、全体のどこにも「ここはこのレシピで、あそこはこのレシピで料理してみました」的な恣意の痕がない。大人と呼ぶゆえんである。

 そう、大胆かつ自然。

 セドリック・ティベルギアンとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを演奏したときもそうだった。ティベルギアンのピアノは、かなり「仕掛けて」くるピアノだ。その意味では、イブラギモヴァよりも、やんちゃと言えるかもしれない。だがそれを、彼女は受けて立つ。たとえば、第7番の第1楽章。ドラマチックなこの曲で、ねっとり歌ったかと思うと、マーチを実にあっけらかんとやったりする。3日間かけたツィクルスで、音量の最高点を第9番《クロイツェル》に設定する賢さにも、舌を巻いた。

 そんな二人が、このたびモーツァルトのヴァイオリン・ソナタを、ここ日本で5回かけて全曲演奏するという(東京・王子ホールにて)。今秋は、うち最初の3回。この全曲プロジェクトは、彼らの本拠地ロンドンでも昨年始めたばかりのもので、まだ録音もリリースされていないから、いわば初モノと言っていい。イブラギモヴァは、同じくモーツァルトのソナタを、去る7月にはフォルテピアノ奏者のクリスティアン・ベザイデンホウトともやったようだから、そこでの経験も加味された、いわば東京ヴァージョンが聴けるかもしれない。


 ボディはしっかりあるが、甘くべったりとした響きではなく、どちらかといえばスル・ポンティチェロぎみの、辛口ヴァイオリン。シューマンやベルクの渋い協奏曲も好んで弾く。そんなところにも筆者は魅かれる。「未体験だが、それなら」と思われた向きは、ぜひ、この機会に足を運んでみてほしい。

ユーラシック〒151-0064 東京都渋谷区上原1-17-3-103
お問い合せ:info@eurassic.jp

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イブラギモヴァ賛! 来週からはじまる来日公演を前に最高の「バッハ ヴァイオリン協奏曲集」が出ました。

2015-09-21 | 芸術


(クリックで拡大)

いよいよ来週からイブラギモヴァ週間が始まる!わくわくドキドキだ。

それに先立ち、HMVで先行予約しておいたバッハのヴァイオリン協奏曲集が届いた。

一昨日から繰り返し聴いている、いま、4回目の途中。

とても気分がよくなる新しいバッハだ。

自由で、豊かで、濃やかで、伸びやかで、パワフルで、若さの美質が満開!!

今を生きる「私」の主観の全的肯定によるみずみずしいバッハだが、余分な思い入れ、主観への閉じこもりはまったくなく、晴れやかで癖っぽさは皆無。

艶やかな美しさに惚れ惚れするヴァイオリンの音色。

この演奏を好きにならない人は誰もいないだろう。個性的にして普遍的。

 

武田康弘

追記

以下は、いま(9月25日)王子ホールからの会員メールです。

 

【公演日迫る!当日精算にて予約受付中】
留まることを知らないふたり
●○ アリーナ・イブラギモヴァ&セドリック・ティベルギアン ○●
~モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会(全5回)~
2015年10月1日(木)19:00開演《Vol.1》
2015年10月2日(金)19:00開演《Vol.2》
2015年10月3日(土)15:00開演《Vol.3》【残席僅少】
全席指定 各日 6,000円
3公演セット券 16,500円(王子ホールチケットセンター電話予約のみ取扱い)
http://www.ojihall.jp/concert/lineup/2015/20151001-02-03.html?m207

実力、人気共に躍進目覚ましいヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァと
盟友セドリック・ティベルギアンが放つ旬のデュオ第2弾。2013年9月、3回の
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会に続き、今回は全5回にわたる
モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会を開催します。留まることを
知らないふたりの音楽への探究と才能をご一緒に追いかけたいと思います。

※招聘元ユーラシック社による特設ページ
http://www.eurassic.jp/alina_2015autumn/

※評論家舩木篤也氏によるエッセイ「アリーナ・イブラギモヴァ讃」
http://www.eurassic.jp/alina_2015autumn/#p07-1

※評論家矢澤孝樹氏によるエッセイ「予測不能の変容力」
http://www.eurassic.jp/alina_2015autumn/#p07
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「違憲の法案は認めない。政府に従う人は少なくなる。」ー田中秀征 元経済企画庁長官 

2015-09-21 | 社会批評

以下の田中秀征さんの主張に、わたしも全面的に賛同します。正論(公共善)です。違憲の政府は、国家権力の正当性を持ちません。

武田康弘(元参議院行政監視委員会調査質・客員「日本国憲法の哲学的土台」を講義)


 

今日、9月21日の『東京新聞』一面です。

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ネトウヨ的思考を培養してしまう学校でのディベート授業の現実。フィロソフィーへの転回を。

2015-09-20 | 学芸

 わたしは、こどもたちと毎日接しています。彼らの話しを聞くと、小学5年生からディベートの授業が行われているのですが、その模様には頭を抱えてしまいます。

 猫がいいか、犬がいいか。
 山がいいか、海がいいか。
 ディズニーランドがいいか、ユニバーサルスタジオがいいか。

 高校生では、
 大きな政府がいいか、小さな政府がいいか。

 これを二手に分かれて言い合い、勝ち負けをつけるのだそうです。

 これは、古代ギリシャでのソフィストの言論技術ー「勝てる言い方」の習得と同じですが、それと闘い、なにが「ほんとう=真実」なのかを求めての問答法=ディアレクティケーを実践したのが、ソクラテスでした。

 ソクラテスは、もっともらしく見せる言論、勝ち負けを競うための言論、人を酔わせるような言論を厳しく戒めました。プラトンによるソクラテスの対話編『パイドロス』(ソクラテス思想の芯を現わした代表作)でクリアーに説明されていますが、まず、言葉の意味をしっかり定義し、総合と分割の方法により、話を一つの身体のように全体像を示す必要があります。

 それは、なにがほんとうかを求める言葉=思考の訓練のために必要なので、それがフィロソフィー(直訳は「恋知」・従来の邦訳は「哲学」)の営みです。

 勝ち負け優先ではなく、なにがほんとうなのだろうか?と問う心=姿勢は、人が生きる上で何よりも大切です。真実についての答えは、あらかじめ決まっているのではなく、問答的思考(自問自答を下敷きにし、問い・応える)により、段々と開示されてくるもので、その営みが自他に深い納得をうむわけです。

 そういう考え方と方法によらないと、言葉は、生きて輝きません。自他の生を豊かにするよきものとはなりません。ディベート(ソフィストの手法)の訓練は、ディアレクティケーを身に付けるのとは逆に、【形式論理】の組み合わせで、相手を黙らせる技術をもつ悪しき人間をうむだけです。

 AはAでありBではない、という単純な思考は、ある一点だけで見ると反駁不能になりますので、それを組み合わせると、一見、もっともらしく厳密に見えるな理屈がつくれます。
しかし、現実は、Aは時間の経過とともにAではなくなりますし、また、同じものでも量が多いと質を変えてしまい、AはAではなくなります。また、部分を組み合わせても全体にはならず、全体を俯瞰できなければ部分の意味は分かりません。逆に、全体は適切に分割されて分析されないと混沌のままです。

 こういう優れた思考は、フィロソフィの実践がないとできず、ディベートは、それを阻害する役割しか果たさないのです。

 具体的な実践例としては、アメリカの公教育の一部で行われている「6才からのソクラテス教室」であり、フランスの幼稚園の一部で行われている「こどもの哲学対話」です。日本でもそのような取組をしないといけないはずです(白樺教育館のソクラテス教室では何十年も続けています)。

 ネトウヨ(ネットウヨク)と呼ばれるのは、戦前思想につく人で、安倍首相を熱烈に支持する若者ですが、政治的には右翼ではなくとも、ネトウヨ的な思考=単線的、平面的な形式論理でしか考えられない人がとても多いのが現実です。学校でのディベート授業をやめ、本質に向けて思考するフィロソフィの実践を始めなければ、日本の未来は拓けないと思います。

 

武田康弘

 

 

 

 

 

 

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昨日の参院特別委員会ー安倍首相は、総括質疑せず=国会ルールも無視!!(驚)

2015-09-18 | 社会批評

以下は、ヤフーニュースよりです。全文はクリック。

昨日の参院特別委での最大の問題とは、これまでの安保法制をめぐる国会質疑を締めくくる総括質疑を、こともあろうか省略、要するに、すっ飛ばしてしまったことだ

総括質疑とは、国会の委員会で、全閣僚出席のもとに、審議案件全般についてなされる質問だ(参考情報)。

報道されていたように、当初は安倍首相も参院特別委での総括質疑に出席、野党議員達とやり取りするはずだったのである。これまで、ことあるごとに「丁寧に説明していく」と繰り返し発言してきた安倍首相。しかし、実際には安倍首相自ら、野党議員に説明する総括のやりとりを、こともあろうか、「敵前逃亡」したのである。

これが鴻池祥肇委員長の独断ではないことは、明らかだ。国会質疑の進行ルールを完全に無視するような暴挙を勝手に行えば、当然責任は追及される。また、採決の瞬間、一斉に与党議員がスクラムを組み、鴻池委員長を守る「壁」となったことから観ても、最初から総括質疑をすっ飛ばすことは与党議員らの了解事項だったのだろう



武田康弘(元参議院「行政監視委員会」調査室 客員「日本国憲法の哲学的土台」を講義)

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強く安部首相を支持する若者(女性)とのネット対話ー「教育の本質論」について。

2015-09-17 | 教育

以下は、安保法制反対デモの「ユーチューブ」映像を媒介にしてのやりとりです。
yさん(女性)は、珍しく実名で顔写真入りですが、この場に載せるので、yさんとします。
安倍首相の強い支持者ですが、以下にあるように、途中から【教育】がテーマになり青字の部分)、一般にありがちな見方でしたので、お応えしました。
時間的に余裕がありませんでしたので、文章の推敲はできていません。

内田卓志さんの「武田哲学へのインタビュー」の6回と7回が教育問題でしたが、その補足のようになりました。

 

y

心の芯が優しくない人ってどのような人ですか?興味あるので教えて下さい。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

武田康弘

 幼少期に、その子の存在のありのままが受け入れられ、愛されて育った人は、自分を愛せるので(自己存在の肯定)他者を受け入れ、愛することもできます(自分の我と他者の我は一つメダルの表裏)。  
 表向き(外面)ではなくて、心根が優しいとは、実存(社会人とか国家の一員という前の赤裸々なわたしのありよう)の次元で、自他を愛することができる人のこと、と言えます。

ーーーーーーーーーーーーーーー

y

  武田康弘先生へ  愛されて育ってないとはどのような人ですか?具体的にお願いします。

ーーーーーーーーーーーーーーー

武田康弘

  親の考え方に従わされて(特定の理想像を要請される)、ありのままの心を認めてもらえないと、こどもは、自己の存在を肯定できなくなります。いつも「わたしの想いや関心」が否定されて、ある「型」に誘導されると、外面優先で形式的な言動に陥ります。  
 そういう人は、自分自身の心身と正面から向き合うことを恐れます。
具体例=わたしは「こう思う」と語らず、日本人は「こうすべき」というように語ることで、生身の自分としての責任を負わずに「国家に逃げる」。そのために、わたし固有の内的世界が育たず、実存次元=人として一番大切な領域が貧弱。  
 
そういう人は、他者の自由な言動を嫌悪し、特定の思想を国家権力で押しつけること、そのような教育をよしとします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

y

 モラハラってやつかな?先生の見解を総合評価すると無秩序になるような感じですけど。それって我がままの分類になりませんか?そのラインは誰がどのように判断するのですか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

武田康弘

 yさん、わたしは、息子を育てた経験と、孫と深く関わっている経験からも言えますが、こどもの我儘を認めて一緒に遊ぶ=心身全体で対話すると、こどもは、内的に(強制ではなく)成長し、一段づつ階段を昇ります。     
   だんだんと我儘を超えますが、それは、我儘のままだと、自分の世界が広がらず、よい関係性が築けないことを体得するからです。こどもはよく受け入れられ存在を丸ごと肯定されると、内的に次のステップに進みますが、否定されると自我はうまく燃焼できずに、そこから内的成長をやめてしまいます(外の目に怯えるだけの存在になる)。  
 
そうなると、内側からの秩序の形成に失敗してしまいますので、悲劇です。   
 「秩序=善美の基準」は、各自の心にあり、それは、存在の肯定(愛される)の中で育つと、誰でもが先験的にもつ能力(真偽、善悪、美醜を知る能力で、人間の言語使用と同じく先験的)ですから、開花します。     
 また、モラルの各自の違いは、公共性(互いの対等性と自由を認め合う「対話」によりつくられる妥当性))に基づいて調整されます。ここに、政治権力の意思が入ると、民主政は元から崩れてしまいます。「国家意思」という見方ではなく「公共意思」という見方が大切になります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

y

 その国家意思は公共意思を投影した姿なんですけどね。 民主主義という形で秩序が保たれる。 人間の育成にマニュアルが存在するという錯覚は、 先生が自己投影しただけなんですよ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

武田康弘

「人間の育成にマニュアルが存在する」  ---という考えとは対極なのです。 
個々人の存在、赤裸々な意識からの出発ですから、予め固定された「主義」を持たないのです。マニュアル的思考とは逆になります。一人ひとりの自由と責任による。 
 公共思想と国家思想がイコールになることは、残念ですがなかなかないことです。市民の公共性こそが本来の公共性なのですが、それと乖離する場合が現実には多いです。 政治レベルの話で言えば、 今回の安保法制もどの世論調査でも、いま通すべきではないとの答えが、いま通すべきとの答えを大幅に上回っています。公共意思と国家意思(議員意思)が異なっている一例です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

y

 内的成長を止めると思われた子供は先生が接した子供限定ということですね。それが全てではないということでいいですか?では最初に先生が述べた【心の芯が優しい】という人は定義化できないので、個々の感受性に頼るしかないということでいいですね。市民の公共性と国家思想がイコールでは無いというのは個々の思想が反映されるのが理想と思いますが、議会制民主主義なので多くに支持された政党が法をつくり、国会で承認され国民が好き嫌い関係無く遵守するということは、未来永劫変わりません。メディアの偏向報道については、反対賛成双方が言い合っていますのでそれも感受性~の想像の領域になるのでしょうね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

武田康弘

 個々の感受性、あるいは、個々の感じ思い考えること、に付く、といういのは、人間の営み・活動を考える原理中の原理です。それを超えることはできません。

  また、選挙で選んだ議員がつくる内閣に、あらゆる政策を一任したと考えるのは、近代市民社会の民主政では間違いです。国を左右するような大きな問題では、国民投票が必要ですがその制度が日本にはいまだありませんので、その問題を争点にして総選挙しなければなりません。安倍自民党がそれをやらないのは、負けることが分かっているからです(世論調査ではっきりしているので)。 民意とは異なることを強行しようとするので、大きなデモとなり、日本を代表する世界的な文化人の多数が反対を表明し、法律学者や弁護士の連合も反対を表明し、東大や京大や多くの大学の教授たちの多数も反対しているのです。
 重ねて言いますが、各社(自民党を支持するマスコミを含め)の世論調査で、この法案を通すことに賛成の人は少数なのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

y

 反対派の人物像は先生の希望であり定義すらないということですよね。だとしたら反対派がマジョリティということがイマイチです。あくまでも個人的な例えを書くと、デモ参加者を全国で百万人潜在的反対者を5倍と仮定しても5百万人です、それに対し日本の有権者数は1億5百万=反対派はたったの3%程度です。残りの人達は賛成派ということになります。先生はメディアの内閣支持率を根底から信用していないのに、どうして反対派がマジョリティという結論に至ったのでしょうか?物理的に定量的に具体的に教えてください。それともメディアを都合良く信用しただけで、個人的な確定根拠は無いという残念な見解ですか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

武田康弘

 人物像とは、像ですから、もちろん、わたしの経験から直観したものです。絶対に、という保証はありませんが、絶対にという保証はどのような事柄でもないですよね。 

 ただ、見てください。往年の大女優、吉永小百合さん、現代語・源氏物語を現した作家の瀬戸内寂聴さん(93歳)、作家三島由紀夫と親しかった歌手の三輪さん、旧満州国生まれで世界楽団の頂点=ウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めた指揮者の小澤征爾さん、世界的な作曲家の坂本龍一さん(ラストエンペラーのテーマなど)、アフガニスタンで奇跡のような水路建設により人々を救済し、21世紀の偉人と言われる(現地では神のように尊敬され慕われている)中村医師、ノーベル賞作家の大江さんや益川さん、落語家で人気者の鶴米さん、東大法学部で憲法学会の中心(今は早稲田大学に移籍)の長谷部教授と大多数の法学者たち・・・・・上げればきりがないですが、安保法制に強く反対する人たちです。みな豊かな人間性を表す顔(「顔は顕現する)をし、話し方も内容も「芯の優しい」そしてそれを支える強さを持つ人々とわたしには見えますが、いかかでしょうか? 

 なお、この法案への賛成(今国会で通すべき)がかなり少数なのは、各種の世論調査で明らかであり、論をまちません。


    
ソクラテス人形
 白樺教育館のプラトン全集をバックに

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


yさんのこの問題への返信は、ここで終わりとなり、いまは安倍首相への強い支持の立場から質問をし、アフガンの中村医師については、個人プレーとして全否定しています。

 

武田康弘

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NHKを豹変(生中継)させた山本議員の発言ー民主政で大切なのは、「公共善」を述べること、という教訓

2015-09-17 | 社会批評

13日のNHKの政治討論会で、山本太郎議員は、民主政の原則に則り(小沢一郎と同じ)、自民党を追い詰め、最後に以下のように言いました。

それにより、今まで「安倍政権の公共悪」を見せないように報道を控えたり、ごまかしたりしていたNHKは、昨夜から参議院の委員会報道ー生中継をずっと(やりすぎ?笑)続けています。

NHKの豹変ですが、やはり、誰が考えても「公共善」と思えることは、いかに状況・流れがおかしくとも、断固として主張することが大切、その証明です。

民主的人間・公共的良識人の条件は、大きな「公共悪」に対しては、何千回も何十年でもクリアーに言い続けること、行為し続けることでしょう。
それは、その人にとって、深い「楽しみ」であり「よろこび」であり、心身の充実を生みます。


よい考え、善美について生きているという実感は、次元の低い種々の問題を超えさせます。公共善への努力(他者ー社会への関わりと奉仕)は、自己の前進をなし、愉悦を生みます。

ーーーーーーーーー

山本太郎氏:
大きな問題の一つは強行採決だと思ってます。衆議院でも強行採決されました。参議院で間違いなく強行採決されるだろうと。強行採決というのは民主主義とは真逆ですよね。暴挙と言ってもいいと思うんですよ。これがどうして行われるかというと、やはり安倍政権が卑怯だからという言葉だけでは片付けられない。やはり、第三の目が入っていない。NHKが公共放送としての役割を果たしていただきたい。第三の目として監視する役割を放棄しないでいただきたい。


やっぱりね、強行採決やると言ったら、それは生中継入るといったらできないんですよ。有権者にそんなとこ見せられないでしょう。だから、これは生中継する必要があるんです。有権者への裏切り行為、その瞬間を生中継しないなら、公共放送を名乗る資格はないと思うんですよ。

司会:
はい、様々なご意見ありがとうございます。


山本太郎氏:
安保特別委員会での採決、くれぐれも生中継お願いします。受信料払ってる皆さんのために。

ーーーーーーーーーーー


当日の山本さんの発言の全文は、クリックで出ます。

武田康弘



 

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昭和天皇と国民と。京都御所に戻り、皇居は大戦祈念館等として開放すべきだった。   井上恭子

2015-09-16 | 学芸

以下の論考は、井上恭子さんが、わたしのfbに寄せられたものです。
明晰で落ち着いた論考で、なるほど、と思いましたので、ご紹介します。
武田


(クリックで拡大)
      京都御所
   写真は宮内庁

 

  太平洋戦争で日本人も悲惨な体験をしたのに、先の大戦は間違いではなかったし、戦前の日本人はすばらしかったと言い出す人が絶えない。戦前の特権階級の子孫に多いが、普通の人々にも少なくない。美化が頭の中で反響しているようで、井戸の中から広い空の下に出ない。

 それは戦争の最高責任者がケジメをつけなかったから。

 日本人は過去の事実を「過ぎた事」と、水に流す傾向がある。戦争には複雑な経緯があり、責任は単純ではないが、不慮の事故や天災ではない。たとえ部下が自分の意図を逸脱したとしても、結果責任を負うのが最高責任者。また最高責任者に責任を取らせないようにした、当時の占領軍や内閣にも、民主性の育たない国にした責任がある。過ちに陥った原因や経緯を教訓にしようとせず、風化させようとしてきた。

 戦後、天皇は伝統文化の家元として京都に戻り、皇居を大戦記念館と病院・防災公園・仮設住居などとして開放すべきだった。

 私は若かりし昭和天皇も、時代に翻弄された人だと思うので、責める気はないが、皇居を開放しなかった事と、戦後、真実を詳述されなかった事には責任があると思う。香淳皇后と共に葬られた天皇の日記には、知られざる真実が書かれていたかもしれず、複製もせずに葬った行為は、全く天皇にも国民にも罪な事。

 無謀な戦の「賭け」に陥った原因を深く知って、2度と繰り返さない国になるために、皆がより深く知り、考える必要がある。そして憲法九条を守り、世界中で救援活動などに貢献する国であり続ければ、いずれ近隣国とも和解できるだろうし、いつまでも旭日旗を振り回して、ナルシズムに陥ったりしないと思う。経済力が世界何位とかでなく、自然も、手仕事も、科学も同じ位大切にする魅力のある真珠のような国を目指すべき。

 今のような状態が続くのは、米国の間接的占領政策を利用して、自分の利益や地位を確保したい人が、なぜか各界のリーダーとして権限のある地位に就き、ますます深い蟻地獄を作っているから。それに関して論じようとすると、昭和天皇の責任の所で思考停止になってしまい口を閉ざす。責任を明確にしてケジメをつけた後、それ以上は責めないという方が清々しいと思う。



井上 恭子


以下は、井上さんの推す名言です。

 

「憲法について」masato 原発避難農民さんの名言

 

 

日本国憲法は不戦を世界に誓った理想憲法だと思っています。理想なのだから実践するのは難しい。その難しいことを敗戦を機に世界に誓ったのだ。
現実の世界政治に対応した憲法解釈を追求するといずれ核保有国を目指すことになるだろう。理想だからこそ誇れるし崇高だからこそ周辺国の信頼を得るのだ。


憲法9条誕生の経緯:元首相幣原喜重郎,吉田茂の言葉

◆憲法9条がなぜ書かれたか、いかに合理的か、とても良く解ります。

●長いですが、ぜひ下記サイトのリンク先の内容をご覧下さい。

 (長文ですが、これを読まずに押付け憲法と断定するのは、証拠を見ずに状況のみで犯人を断定しているようなもの)

 

・Blog【こだわり棟梁のまごころ】『小野田寛郎さんの訃報…時代は遠ざかりますね』より

  http://blog.seikikensetsu.co.jp/?eid=1422977  

実際の戦地での経験がある方が90歳代、だんだんと戦争の記憶が風化し、戦争を全く知らない世代が大部分になっています。
高齢者人口の比率が拡大する中で、若いフレッシュな気持ちで、今後の社会を動かしていってもらう事を期待しますが、大切な事が忘れられないかという危惧もあります。それは『敗戦』と言わず、『終戦』という新しい言葉を使ったことに、永遠の平和への決意を感じた事。
最近、終戦直後の憲法制定時の経緯について、事実を知らないまま、勇み足での議論があるかと思い、参考資料を拾い出してみました。長文が多いですが、ご一読頂ければ幸いです。
《平和憲法誕生の経緯、目的と意義、まとめ》
「幣原喜重郎・・・・深謀遠慮の宰相」:小海キリスト教会牧師所感
http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20130307/p1
《吉田元首相による回想》岩田行雄の憲法便り:日刊憲法新聞
http://kenpouq.exblog.jp/20491858
*もう販売していない本ですが、タイトルがいいと思う!
「無事がいちばん—不景気なんかこわくない」横井庄一著
  中央公論社 (1983/08)

 

◎【日本国憲法の誕生】(国立国会図書館)

 http://www.ndl.go.jp/constitution/

膨大な資料なので全部読む訳にはいきませんが、こういう資料があるという事、いつまでも公開されるべきだという事でリンクします。(転載等については、許可用のフォームから申し込む事。特定秘密保護法の施行で非公開にされてはいけないので、主要部分だけでも各自記録する必要があるかも。)

 

●【日本国憲法】(憲法に関するサイト:リンク集など)

 http://kenpou2010.web.fc2.com/index.html

 

 

 

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昨日のNHK討論、山本太郎さんの正鵠を射る発言が場を圧倒!!(文字起こし)

2015-09-14 | 社会批評

以下は、「シャンティ・フーラ」blogからです。太字・赤字は武田。

山本太郎氏の発言のみ全て抜粋:2015/09/13 「緊急生討論 安保法案採決」NHKスペシャル

(転載元より文字起こし)

YouTube 15/9/14

『集団的自衛権の講師限定的容認の必要性は』

山本太郎氏(生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表):集団的自衛権の行使というものを権利として持っているけれども、使うか、使わないかは、その国のスタイルで決められるはずです。それを守ってきたのが我が国であると。じゃあ現在これを必要としてるのは誰なのかということにスポットライトを当てなければいけない。

じゃあ、我が国の集団的自衛権の行使を必要としてるのは誰なのかというと、米軍なんですよ。4万人兵員を削減した。それだけじゃなく、本法案を織り込み済みで、防衛予算、アメリカの軍事費というものが削減されているということは、アメリカ米軍の準機関紙である、スターズ・アンド・ストライプスでも言っているし、それだけじゃなく、3年前に出た第三次アーミテージ・ナイレポート、そこでも集団的自衛権の行使から、新ガイドライン、戦争法案まで非常に具体的に細かく提言されている。アメリカのためのリクエストであることは間違いないわけですよね。
高村さん、最高裁の砂川判決もアメリカのリクエストでしたもんね。

司会:それは質問ですね?

山本太郎氏:はい。

高村正彦氏(自民党 副総裁):砂川判決は、裁判官15人一致の判決なんですよ。15人の裁判官がそれぞれ独立してるのに、どうしてアメリカがそこに影響力を行使することができるんですか。できるはずないでしょう。

山本太郎氏:公文書館から出てきてますよ、だってほら、マッカーサー米国駐日大使と、日本側の最高裁の長官が一緒に裏で話をして、跳躍上告をして、地裁から最高裁に持っていき、そしてその結論を急いでたということが、公文書簡からも出ています。

***

山本太郎氏:先ほど北朝鮮のミサイル防衛は日米じゃないと難しいという話をされてました。それ個別的自衛権の話ですよねって。集団的自衛権の話と混ぜてする話じゃないんですよ。本法案、先ほど、集団的自衛権の行使容認を誰が必要としているか、要求しているかという話ですけれども、先ほどは米軍だという話をしました。それは国内にもいます。誰なのか。経団連です。なぜなのか。経団連は2005年からもう既に集団的自衛権の行使容認という部分に関して提言を出しています。それだけじゃなく、そこと同じくして憲法の改正を求めている。96条の改正をもっとゆるくしろと、憲法を変えるルールをもっとゆるくするんだということを提言してるんです。

今まで経団連が政治に対して提言を行ったことってろくなことがないんです。例えば、消費税19%に上げろとか、派遣法でしょう、外国人労働者でしょう、残業代ゼロでしょう、原発でしょう、武器輸出でしょう。武器輸出は先日10日に経団連が出したんですよ。国家戦略として推進をするべきだという提言を出している。

皆さんの税金が、組織票や、そして企業献金をもらった党によって、税金横流しされちゃうんですよね。

***

山本太郎氏:国際法では武力行使に対する後方支援、武力行使と一体のもの、これ、相手側の攻撃目標になることは国際法上、明確ですよね。これはだから、一体化しないということ自体、ありえない、いんちきな考え方だと思うんですよ。

実際にイラクの時どうだったか、アフガンの時どうだったかって、自衛隊が行った。そういう戦闘行為はなかったけれども、在職中に自殺をなさった方が56人もいる。これ、退職者にカウントされてないんですよ。

米軍はどうだと。イラク、アフガンの帰還兵で200万人中、50万人が精神障害。毎年250人が自殺していると。2012年に公表された退役軍人省の資料では、1日あたり22人が自殺してる。それで、退役軍人省の予算というものがつけられた。メンタルヘルス対策関連経費、45億6000万ドルですよ。これ、計上できるようにしてますか?どうやって帰ってきた人たちをケアするということを考えられてますか?これだけの莫大な資金がかかれば、日常的な社会保障費はもっと削られていくこと間違いありませんよね。

***

山本太郎氏:大きな問題の一つは強行採決だと思ってます。衆議院でも強行採決されました。参議院で間違いなく強行採決されるだろうと。強行採決というのは民主主義とは真逆ですよね。暴挙と言ってもいいと思うんですよ。これがどうして行われるかというと、やはり安倍政権が卑怯だからという言葉だけでは片付けられない。やはり、第三の目が入っていない。NHKが公共放送としての役割を果たしていただきたい。第三の目として監視する役割を放棄しないでいただきたい。

やっぱりね、強行採決やると言ったら、それは生中継入るといったらできないんですよ。有権者にそんなとこ見せられないでしょう。だから、これは生中継する必要があるんです。有権者への裏切り行為、その瞬間を生中継しないなら、公共放送を名乗る資格はないと思うんですよ。

司会:はい、様々なご意見ありがとうございます。

山本太郎氏:安保特別委員会での採決、くれぐれも生中継お願いします。受信料払ってる皆さんのために。


(文字起こし:hiropan)

 
山本太郎さん

 

 

 

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いま、11日午後、利根川(我孫子ー取手)の写真ーー河川敷もすべて川の中

2015-09-11 | その他

いま、①利根大橋・JR鉄橋付近と、
②新利根橋と、
③守屋の住宅街の裏手の河川敷を通りましたので、
写真を撮りました。

さて、今から授業開始!こどもたちが来ましたので。

①利根大橋・JR鉄橋付近

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②新利根橋から。

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③守屋の住宅街の裏手の河川敷

 

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