先日、中原中也記念館に行った時に、すぐれた詩人(詩集)に贈られる中原中也賞の受賞者の列の中に、芥川賞受賞者の川上未映子氏の名前を見つけた。ミュージシャンでかつ女優。できる人はなんでも持っている。一つだけでいいから、わけてほしいな。
わけてほしい一番は「詩作」かもしれない。「女優」は困るし、唯一の使える楽器である「声帯」が変型したのか使用禁止なのでミュージシャンは無理。「小説」を書く根気がない。
それで、数冊読んで見ることにした一冊が「ヘヴン」。小説である。2010年に芸術選奨新人賞と紫式部文学賞をダブル受賞している。
中学2年生のクラスで起きていたのが、いじめ。男子と女子と二組のイジメが発生していて、いじめられている二人の間に「連帯感」が生まれる。二人の交換手紙という小説としては高度なテクニックが登場する。
そして、ふとしたことから、二人のいじめられているシチュエーションのほんの少しの違いから連帯感が崩れはじめる。
そして、この物語は、唐突に大爆発して終了することになる。唐突とはいえ、本の残りページから推定し、「もうすぐ小説は終わってしまうのに、作家はどうやって結末をつけるのだろう」と心配になるので、唐突感はないわけだ。電子ブックだったらそういう本の厚みで考えたりしないだろう。
「ヘヴン」とは、ある画家の描いた絵で、あるところの美術館で展示されていることになっていて、作家のコトバを総合するとシャガールになる。
ところで、イジメといえば、私も今、「無能な部下」を与えられて、苦痛に顔が歪んでいる。神様からのイジメだ。しかし、本書を読んだ結果。あしたから、いや近い将来から、神の与えてくれた「試練」であると考えようと思っている。
わけてほしい一番は「詩作」かもしれない。「女優」は困るし、唯一の使える楽器である「声帯」が変型したのか使用禁止なのでミュージシャンは無理。「小説」を書く根気がない。
それで、数冊読んで見ることにした一冊が「ヘヴン」。小説である。2010年に芸術選奨新人賞と紫式部文学賞をダブル受賞している。
中学2年生のクラスで起きていたのが、いじめ。男子と女子と二組のイジメが発生していて、いじめられている二人の間に「連帯感」が生まれる。二人の交換手紙という小説としては高度なテクニックが登場する。
そして、ふとしたことから、二人のいじめられているシチュエーションのほんの少しの違いから連帯感が崩れはじめる。
そして、この物語は、唐突に大爆発して終了することになる。唐突とはいえ、本の残りページから推定し、「もうすぐ小説は終わってしまうのに、作家はどうやって結末をつけるのだろう」と心配になるので、唐突感はないわけだ。電子ブックだったらそういう本の厚みで考えたりしないだろう。
「ヘヴン」とは、ある画家の描いた絵で、あるところの美術館で展示されていることになっていて、作家のコトバを総合するとシャガールになる。
ところで、イジメといえば、私も今、「無能な部下」を与えられて、苦痛に顔が歪んでいる。神様からのイジメだ。しかし、本書を読んだ結果。あしたから、いや近い将来から、神の与えてくれた「試練」であると考えようと思っている。