白い、黒い

2015-04-30 00:00:26 | 市民A
アパルトヘイトの話じゃないから。

税関関係の講演に出席していて、強調されたのだが、

本年4月1日からの、危険ドラッグ(指定薬物)の海外からの持ち込みについて。

危険ドラッグについて、関税法上、10年以下の懲役、若(も)しくは3千万円以下の罰金(又はどちらも)の対象となる、とのこと。

shiroi


そして、『密輸に関する情報がありましたら、税関密輸ダイヤルへ』ということで、

フリーダイヤルで、

 0120-461-961 へ ということ。

461-961は、(シロイ、クロイ)と覚えるそうだ。

シロイ=薬物、クロイ=拳銃 ということだ。(黒っぽい麻薬や白っぽいピストルもあるが)

で、実は、関西の方では、結構、港湾地区の各所(阪神地区や関門地区)に、この461-961の看板が乱発している。何か根拠があるのだろうか。

ところで、「白い黒い」ではなく「黒い白い、つまり0120-961-461」という番号は実在するのだろうか。

これが、あるわけだ。

岡山市にある、リサイクルショップX社である。高級装飾品から、古くなった大型不用品まで手広く扱っている。

その隣の倉敷市でマンションを借りているのだが、不用品の処分をどうしようかと困っていたので、ここに電話をかけてみようかと思いついたのだが、番号を間違えると大変なことになると、あれこれ悩んでいる。

PICTORIALISM - Modern Photography at Dawn

2015-04-29 00:00:35 | 美術館・博物館・工芸品
pictorialism六本木の富士フィルムスクエアで開催中(~4/30)の『PICTORIALISM - Modern Photography at Dawn』へ。

困ったことにパンフレットのほとんどが英語で、地図の部分だけが日本語。昨今、アベノミクスの影響で、翻訳家の方々の仕事量が急増しているようで、数十行のパンフレットの翻訳などというアガリの少ない仕事は、放置されてしまうのだろう。別の国で使ったパンフの一部に地図だけ貼り換えたのだろう。もっとも翻訳家というのもキリギリス的性格の方が多いようで、稼いだおカネで旅行に行って、不況の風が吹くと冬眠状態に入り、生き残ったものが、次の旅に出る。松尾芭蕉もそういう生活だったし、いいかな。

で、しかたなく英文パンフによって解説すると、(といっても、パンフ部分は「そして、アートとしてのステージ・・」の段落以降、英文引用まで)

写真が発明されたのは19世紀の前半なのだが、それは技術としての写真だった。よく肖像写真とか残っている。日本でも幕末の人たちは、例えば殺人鬼土方歳三なんて、一枚の写真でその後数千万人の女性ファンを魅了しているわけだ。ただし、一枚の写真を写すには被写体は数十分静止しなければならず、見えないように後ろから首を支える器具が使われたりしていた。

そして、完全に実用化された19世紀の後半から20世紀の初頭に、写真はその後の方向がいくつかに分岐していった。

例えば、報道写真。新聞の挿絵画家が失業した(パリではまだ活躍している)。

例えば、軍事写真。偵察機の上から軍事目標を撮影したり、超小型カメラでスパイが潜入したりする。こちらは写す場所が衛星になったり、デジカメで産業スパイが盗撮したり・・

そして、アートとしてのステージが始まる。欧州よりもむしろ米国の方が中心だった。(たぶん、ドイツと戦争することになったため、ドイツ製のカメラを買うわけにいかなくなって、国策としてカメラやフィルムの国内産業を育成したのだろう)

その、アートとしての写真が、『PICTORIALIM』というわけ。

本展では10人の写真家の作品が展示されている。古い写真というのは、大変に貴重なもので、それだけで過去から作品を守ってきた多くの人の苦労なども感じ取れるものである。

そして、パンフ表紙の作品(untitled)の作家のRobert DEMACHY は、こう残している。

We must not make photography with artistic taste.On the contrary,we must make art with photography.


そして、現代。世界に無数に存在するカメラとその結果、さらに無限大に近く作りだされる写真。99.99%以上が個人、つまりアマチュアの手によるわけだが、

ほとんどの写真は、このPICTORIALISMの延長線上だろう。もちろん、単に出張に行った証拠写真のように無意味無価値の写真もあるだろうが、盗撮を続ける小学校教頭だって、本人の中では何らかの自分勝手なPICTORIALIMがあるのだろうと思う。


*ところで、引用したMr.Robert DEMACHY の言葉だが、黎明期の挑戦者がよく使う表現である。しかし、政治的に用いると多くの場合、大変危険な言い方になることは忘れない方がいいと思う。(特に、「We」といっても「I」の意味だし)

当選者と落選者の差

2015-04-28 00:00:51 | 市民A
統一地方選が終了した。その結果、立候補者は、当選者と落選者に二分される。

これを分類すると、以前から議員であり、今回当選した人と落選した人。以前は議員ではなく今回当選した人と落選した人の4つに分類される。大胆すぎる記号化をすると、「○○」「○×」「×○」「××」となる。

実は、心理学に凝っていて、人の喜びと心の痛みの強弱の話。もともとは社員の育て方ということで、叱るとマイナス3ポイントの気持ちになるが、褒めてもプラス1ポイントの気持ちになるだけというのがある。給料のアップだって、2%給料を上げてもモチベーションは1%しか上がらないが、逆に2%給料を下げるとモチベーションは4%下がるというようなものだ。

で、選挙後の各カテゴリの方の気持ちを大ざっぱにいうと、○○の人と××の人は、大して喜びも強くないし、悲しみも一過性だろう。それに対し、○×の人と×○の人が問題だ。たぶん、○×となって失業する人の気持ちのマイナス値は、×○で初当選した人の喜びの3倍位だろう。


そして、次の問題は「片側が開眼しなかったダルマ」の行方だ。落選候補にのみ発生するテーマだ。当選した方は、「縁起物」になるので、飾っても人にあげても邪魔にはならない。落選ダルマの行方は?

まず、左目しか黒く塗っていないわけだ。こういう状態を普通は、「か○め」というのだが、昨今は禁止用語らしい。「め○ら」と同じだ。おそらく次のようなことになる。

 1.次回の選挙で再利用する。埃が付かないように袋詰め
 2.購入した寺に、両眼書き入れた後、供養をたのむ。
 3.正月のどんと焼に放り込む。
 4.産業廃棄物
 5.達磨供養専門寺院に郵送

このうち1は、エコ度が最も高いが、ちょっと勝つという気迫に欠ける。しかし、七転び八起きというのが、ダルマの物理的本質だし。
2は、なんとなく出口感のない話だ。
3のどんと焼は、危険だ。以前、どんと焼きの幹事をしたことがあるが、ダルマが膨張して、大爆発。火の塊が群衆の近くまで飛んでいった。
4は結構高いし、みっともない。
5の専門寺院がある。出雲の倉留寺(そうりゅうじ)。真言宗である。達磨供養というカテゴリーがあり、所定料金を送ると焚き上げてもらえるようだ。


思えば、落選して、もっとも痛い思いをするのは、ダルマの方なのだろう。

徳川吉宗(井口朝生著)

2015-04-27 00:00:28 | 歴史
yoshimune徳川将軍は15人いるが、有名ランキングを作ると、1.家康、2.吉宗、3.綱吉といったところだろうか。慶喜、秀忠、家光というのが第二ランキングだろうか。どうも一言でいうと家康(狸)、吉宗(ケチ)、綱吉(犬)というところだろうか。慶喜(チキン)、秀忠(関ケ原遅刻)、家光(漁色)。

吉宗については、ドラマ「暴れん坊将軍」の松平健のイメージが強すぎて、どうも世間に誤解を多数生じさせている。

以前、国立公文書館で調べたところ、大変な読書家で、幕府の図書館でもある紅葉山文庫の多くの本を読み、読んだ本を記録したそうだ。たぶん、大衆小説や漫画などは読まないだろうから、暴れん坊将軍の原作を読むことはなかったろう。その後の将軍たちは、吉宗と読書量を比較されないように、読書自体をあまり行わなかったようだ。

しかし、本書には読書の話はでていない。

暴れん坊将軍での吉宗は、ボディガードの男女の忍びを連れて街中を歩き回るが、実際に市井を見聞していたのは、ライバルである尾張の徳川宗春の方だった。あまり市民や下層武士の実情を見てしまうとケチ政策はできなくなってしまうものだ。

そして、ケチで読書家の吉宗のもう一つの趣味が書かれている。

好色

十代の頃から、近くにいる女性に見境なく手を出す。妻妾にあきたらず、江戸城内の女中たちの中に好みがいると、「あの者は、何と申す」と言うと、
ただちに、お蒲団の用意が始まるわけだ。

名前が残っている数多くの女性の他にも、懐妊させてしまって、部下にコブ付きで拝領させたものが約10人ということだ。許嫁がいるものでもお構いなし、人妻の場合は、夫に離縁状を書かせてから略奪。さすがに法治主義者だ。

多くの女性は二十代で亡くなっていて、いささか不思議な感じがある。

大岡忠相は深く捜査しなかったのだろうか。下半身暴れん坊将軍。

小磯良平展で知った二人のモデルのこと

2015-04-26 00:00:00 | 美術館・博物館・工芸品
牛窓にある瀬戸内市立美術館で開催中の小磯良平展(~4/26)へ。小磯良平(1903~1988)は、まったくオーソドックスな洋画家であり、芸大の先生でもあった。きちんとしたデッサンのもとに、近代絵画の多くの思想と技術を理解し、どちらかといえば風景よりも人物を描き、特に多くの女性を描き、また群像画を残している。

若い時の渡欧経験によりドガの絵画の影響を受け、舞台裏の踊子なども描いている。そして、若干の戦争協力画を描いたことを悔やんでもいる。

本展は、姫路市立美術館とふくやま美術館の協力の元に開催されている。姫路市立美術館といえば、姫路城オープン記念としてシャガール展開催中だし、ふくやま美術館も先日行った時には特別展だった。休眠絵画の有効利用ということだろう。絵画のモデルも休みなしに出場しなければならない。

と、思いながら、展示の内容などをキャプションで読んだりしていると、女性画について二つのことがあることがわかった。

一点目は、和装の女性と洋装の女性の描き方。和装の女性は、上品かつ日本的古典美を意識して描いていて、洋装の女性は、もう少し自我を強く出すように描かれているということだそうだ。(本人に確認すればよかったのに、と思うが)

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二点目だが、モデルのこと。ある画廊の女性を長く描きつづけていたそうだ。確かに1960年代の婦人画は、すべて同一モデルのように見える。衣裳やポーズは変わっていてもだ。そして洋装。本展覧会のパンフレットに使われている婦人像(1969年・ふくやま美術館蔵)は、その代表的作品。

ということで、気になり、そのモデルのことを調べてみると、さらに意外な話があった。

この婦人像のモデルは、中出幸子さんという方で、昨年あたりから小磯良平にゆかりの人物ということで多くの会場で、小磯先生の思い出を語っている。現在は71歳と思われるが、写真で見ると、かなりしっかりとした方らしい。

モデルだったのは、1964年から10年間ほどということ。大阪の「梅田画廊」の受付をされていて、小磯先生からモデルを頼まれたそうだ。

そして、もう一人のモデルの方がいた。すべてを過去形で書かなければならないのが残念なのだが、中村悠紀子さんという女性。もう一人の方と名前が似ている。1971年からモデルをされていて、和装の方が多かったようだ。二人の期間を重ねてみると、3年ほど重なっている。実際に重なっているのか、少しずつ関係者の記憶がずれているのかはわからないが、この方も当時は同じ「梅田画廊」の社長秘書兼受付だったそうだ。

そして彼女は、数年後に渡米。さらに10年ほど経ち、米国企業の秘書としてニューヨークで働くことになり、新しい人生の準備のため日本に戻る。そして、1985年8月12日18時、羽田発伊丹行き日航123便に搭乗することとなる。

身寄りが少ない彼女についての情報を当局に連絡したのは、小磯画伯であったということだ。

刺激の内容は???

2015-04-25 00:00:15 | しょうぎ
職団戦の会場で、フリーペーパー:駒doc.を二冊いただく。2015年冬号と2015年春号。季刊誌だ。

ふと思うと、2015年冬号の次に春号ということは、1年が、冬→春→夏→秋→ということになる。ずっと昔は、春から始まって冬で終わるということだった記憶があるが、記憶違いかもしれない。

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ゲスト記事で登場したのが室谷由紀女流初段。冬号らしく白いコートだ。秋の撮影なのにすばらしい気配りだ。姉妹棋士で森信夫七段門下。アマチュア時代から関西で活躍していたのだが、昨年の4月に関東に移籍。そのあたりの質問に対し、アマチュア時代からのライバルである香川愛生女流王将が、関東から関西に来たことによって、「刺激」を受けて、東京に行くことにしたというように答えている。

まったく論理的じゃないように思える。単に逃げているように聞こえるのだが違うのだろうか。あるいは深いわけが・・


さて、4月11日出題作の解答。

a12


▲1三銀 △同玉 ▲2二銀 △1二玉 ▲2五角 △2三玉 ▲1三香成 △3二玉 ▲1四角まで9手詰

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0425


やや難問の匂いがある。実戦風にさばいたり、趣向的に駒を並べたり、最後はいたって詰将棋的な結末。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

牛窓オリーブ園へ

2015-04-24 00:00:31 | たび
新しいタイヤを買ったので(新しい望遠レンズも買ったので)、岡山県東部、まずは牛窓に向かう。残念ながらナビは一般道を指示する。


曲がりくねった道を進み、牛窓の海が見えるようになったら、丘を登り始める。ついに。日本のエーゲ海といわれる牛窓の地に足を下ろす。ただし、そこをエーゲ海と呼ぶのは、いささか気がひける。どうみても瀬戸内海だ。

olive1


山の斜面にオリーブの樹が並ぶ。古い幹もあれば新しいものもある。そして、見下ろす海は見事だ。

入場無料ということで、海とオリーブ畑と牛窓の街並みを描いている画家がたくさんいる。こっそり絵をのぞくと、皆プロ級だ。というかプロもいるかもしれない、というか全部プロだったり・・

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園内を望遠レンズを持って歩いていると、空に舞う大きな鳥が目につく。さっそく望遠レンズの登場だ。

olive2


さらに、歩くと、ローマの丘という場所があるが、ちょっと言い過ぎだ。雑草が多過ぎる。そして、このオリーブ園にきた一つの目的は、横浜の自宅に植えているオリーブの木の育成状態が思わしくないこと。ある人がいうには、オリーブは根が張りすぎると上に伸びないので、小さいうちは鉢で育てる、というのを確認するつもりだった。

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そして、大量の鉢植えを発見。やはり、育て方を間違えていた。放任主義はダメなのだ。

悪評を買う

2015-04-23 00:00:23 | マーケティング
「悪評を買う」という題名で書き始めたのだが、本来このコトバは、映画や舞台で、観客や評論家の支持を受けられず「駄作」の烙印を押された場合に使う。詰将棋の場合は、駄作は審査員のフィルターを通らないので、そもそも公開されない。

しかし、本日書きたいのは、「悪評」のある商品を買うという意味だ。

買ったのは、タイヤ4本。使っている車に最初からついていたブリヂストンが、8年も使ってサイドにひび割れ多数状態で、しかし、まだ1、2年は乗るだろうから替えざるを得ない。

といっても、これからさらに8年も使うはずはないから、高級品の必要もなく、単に安ければいい。それと燃費重視のゴツゴツタイヤは腰に痛みが走るので不可。ということで、ブリヂストンの見積りを見てから、「あと1年しか乗らないので、もっと安いのは・・」ということになって、登場したのが、「ファイヤストーン」。そう、ブリヂストンの子会社だ。

fire


そして、恐怖の一言が、

「ゴムに不純物が多いのですが、1年なら大丈夫です」。

要するにアジアンタイヤということだ。

で、4本28,000円(税込)で、走り始めたのだが、すでに1週間経過。残る日数は358日か。ホームページを読むと、バーストしやすいとか恐怖の噂が目に入る。

まあ、そんなにスピードが出る車じゃないので(メーターは180まで数字が書いてあるが)気にしてないけど、調べてみると、最近、ブリヂストン・ファイヤストーンという社名から、ブリジストン・アメリカン・インクに変わっていた。


もともとミスター・ファイヤストーンさんが作った会社でフォード一家と発展をともにした歴史があるが、20世紀の終わり頃に、ラジアルタイヤの普及によるタイヤ需要減による業績不振の結果、ブリヂストンに買収されたようだ。そして、その後、フォード・エクスプローラのタイヤバースト事件があり、痛手を受ける。

そのあたりに悪評の原因があるのだろうが、どうもブリヂストンが買えない貧乏なドライバーに代替品として提供するという裏メニューのお役目が与えられて、まだブランドが生き残っているような感じがある。

007シリーズ、第8作、第9作

2015-04-22 00:00:00 | 映画・演劇・Video
第8作、『死ぬのは奴らだ』。ジェームズ・ボンド役にロジャー・ムーアが初登場。ショーン・コネリーの重厚さと異なり、軽さと現代感覚が特徴だ。

本作では、カリブ海の某国にケシ畑を展開して、ヘロインを無料で配ろうという犯罪グループが登場。無料で配ると、犯罪組織が壊滅するのではないかと思うが、本当の狙いは、既存犯罪組織が壊滅すると同時に中毒患者が増加することで、新規参入する自分たちのグループが利益を独占するという構造だ。

独占禁止法の違反行為でもある。日本でもガソリンスタンドなどで一般的だ。格安価格で販売し、同業者が閉店。そこで高値で販売しようというのだが、実際には、うまくいかない。ロジャー・ムーアが組織構成員の99%を、ワニやサメに食わせなくても、たくらみは失敗したような気がする。

ボンドガールは、カード占い師。よく当たるようだ。映画で使われた占い用のカード、欲しいな。開業できそうだ。

一方、本作でのジェームズ・ボンドは、タクシーやレストランで、何度も同じパターンで捕まってしまう。ショーン・コネリーの時には、そういうことはなかった。知能が低いのか、ロジャー・ムーアの方が3歳高齢なので、チョイボケなのだろうか。敵に捕まる回数は、シリーズで最高回数ではないかと思うが、そんなランキングは見たことはない。

ところで、ボンドは英国のスパイだが、英国内で暴れることはない。近くの大陸か、カリブ海が多い。仮に、日本映画で、日本のスパイが南シナ海やゴビ砂漠の方で大規模破壊活動をしたり、現地女性を愛人化する映画を作ったら、受けるのだろうか。
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第9作:黄金銃を持つ男。前作同様、ガイ・ハミルトン監督とロジャー・ムーア。それと、前作でチョイ役だったニューオーリンズ警察の刑事が登場。前作で使った磁石付腕時計をまだ使うのかと思ったが、本作では秘密の小道具はなし。

ストーリーが、ちょっと小さいような気がする。

ソレックスという装置が登場。太陽光の放射能を使ってエネルギーを取り出す装置。これを実用化して売り出すという野望を持った男が登場。なにしろ地球では資源不足が深刻になっている。


石油石炭は枯渇するだろうし、原子力は危険で、地熱発電にはまだ時間がかかるということで、太陽光は無限のエネルギーだそうだ。そんな素晴らしい装置を、ジェームズ・ボンドは大暴れをして、壊してしまう。

ただし、本作では犠牲者の数は少ない。前回では1000人単位の犠牲者が発生したが、今回は100人未満だ。

なんとなく東洋人をバカにしているような雰囲気もあるが、気のせいかもしれない。

それにしても、007シリーズの映画を観ると、同じように、昼間からワインを鯨飲してから運転して大暴れしてみたいような気持になるが、そんな体力はないような気がする。夜なら元気なのだが。

余計なお世話

2015-04-21 00:00:15 | 市民A
最近、気になるのが、会社に行こうと自宅を出るころに、グーグル様から送られてくるインフォメーション。

いつもクルマで通勤しているのだが、目的地と自宅の間の地図とルートがスマホ上に表示される。「今、家を出ないと遅刻する」という意味の脅迫メールみたいな情報だ。


そういえば、東京方面にいるときも、今、羽田空港に向かって出発しないと何かに間に合わないというような情報がくることがあるが、すべて無視。

しかし、勤務先の始業時間とか、クルマで通勤しているとか、どうやってグーグル様は調べるのだろうか。

いずれにしても、通勤先の始業時刻とそこまでの所要時間を差し引いたものが必要出発時刻になるということがわからないような社会人がいるのだろうか?

ときどき出張先では間違えるが・・

困った忍者

2015-04-20 00:00:58 | スポーツ
イチローが、また忍者プレーをした。一死三塁でセカンドゴロで本塁突入。と思わせておいて、寸前でストップ。キャッチャーが、タッチする相手がいないことで慌てた瞬間に、時間差攻撃。一旦はアウトの判定だが、ビデオ判定の結果、セーフに。

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こんな練習していたのだろうか。日本でも米国でもありえないよね。

実は、イチローが引退したら、サラリーマンから引退しようと、前々から熟考しているのだが、そう思いだした当初は、「すぐにやめてしまったらどうしよう」と心配していたのだが、今日この頃は、「彼に付き合っていたら、長々と働かなくてはいけなくなってボロボロになるのではないか」と危惧を覚えている。

 のんびりやろうよ、イチロー・・・

ガールズ ビー アンビシャス!

2015-04-19 00:00:06 | 美術館・博物館・工芸品
横浜開港資料館(横浜開港記念館とは別)で開催中(~4/19)の『ガールズ ビー アンビシャス!(横浜山手のミッションスクール)』へ。

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横浜が最も輝いたのはいつだろうと考えてみると、案外、明治の初めなのかもしれない。開国後、しばらくは外国人居留区だった関内と日本人の住居が別だったのだが、あっという間に一緒になった。

ただ、横浜山手には多くの外国人が住んでいたのだが、そこになぜかミッションスクールが立ちはじめた。

事情は、日本ではなく米国の方にあったようだ。米国は1830年頃から全国に公立小学校が開設されていく。卒業した女性がさらに進学できるように、セミナリーとかアカデミーとか言われる女子中等教育機関が誕生する。そうした中、小学校の教員不足を補うため、セミナリーの卒業生が教師になるということになり、教職女子が増えていたわけだ。

一方、19世紀は宣教の時代とも言われ、男性宣教師がキリスト教各会派から各国に送り出される(カナダでは先住民との間で問題も起きている)。

で、キリスト教各会派が宣教師を送る一方、付属の学校で女性教師が教えるというようなスタイルが一般的になり、やがてミッションスクールの方が中心となっていったようだ。

まず、有名な宣教師ヘボンの夫人が開いていた学校を譲り受けたのが、オランダ改革派のキダー女史。フェリス・セミナリー(現フェリス女学院)を開設したのが1869年。1871年には米国夫人一致外国伝道協会から派遣されたプライン、ピアソン、クロスビーの3人が開設したのが亜米利加夫人教授所(現横浜共立学園)。その教授所が移転した場所に1880年に入ったのが、ブリテン学校(現横浜英和学院)。さらにバプテスト系では1886年に英和女学校が開設される。

一方、カソリック側も1900年に横浜紅蘭女学校(現横浜双葉学園)を開校させる。

そして、横浜に住んだ多くの外国人と同様に、これらのミッションスクールは苦難の道を歩むことになる。

まず、米国で起きていた日本人排斥運動。関東大地震。国粋主義の台頭。そして日米開戦。

思えば、よく生き延びたものである。今回の展示は5校まとめてのものなので、それらの学校で起きていた色々な苦闘については、「本当は色々あるのだが、今回は軽く紹介」といった感じが、よく伝わってくる。各校の学校史などを読めば、ある程度までわかるのではないだろうか。

(といっても、社史などには、会社の黒歴史は書かれることはないし、社史編纂室に異動になる社員の質など考えても、内容は期待できないのだが、学園史の場合はどうなのだろう。)

ビッグマウスに勝つも・・

2015-04-18 00:00:00 | しょうぎ
4月12日に東京武道館で行われた職団戦のこと。日本武道館じゃない。日本武道館は大学入学式で忙しいらしい。前日には東大の卒業式で、先輩から「東大を出ても社会に出れば無価値だ」という意味のスピーチがあったらしい。横道にはみ出した。

前回は個人的にもチーム的にも2連敗したにもかかわらず、幸運にも下のクラスへの陥落は免れる。「あなたが勝たなければ」とプレッシャー・メールも届く。ロイヤルゼリー入り栄養剤「即攻元気(明治)」を持ちこむと、「バ○ア○ラ」の方がいいんじゃないの、と言われる。

で一回戦の相手のうち一人は、ビッグマウスだった。有名アマチュアの名前を出したり、チームの構成員の何人かが東大卒だとか、わけわからないことを言う。前回降級したが、いつもすぐに昇級するとか・・


対戦する味方の選手も東大卒なのだが、苦笑である。東大の学歴は無価値だ。

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個人的には、いつにないペースで「即攻元気」で有利になるが、どうも寄せきれず、混迷。ついに形勢逆転で受けがなく、詰ますことにするが、相手の王が詰まないのはわかっていて、間違いやすい筋で王手をいくつかかけると、ついに詰み筋に入った。最初は、▲8一飛と打つ。実は、後手が詰みを免れる筋は1種類しかない。

例えば、すぐに△7四玉は▲9二角 △8三香 ▲同飛成 △同金 ▲7五香以下。△8二桂合は、▲同桂成 △9四玉に▲9五歩以下清算して詰み。唯一詰まないのは、△8二香合 ▲同桂成に取らずに△7四玉と逃げる手。

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実戦は△8二香合 ▲同桂成 を△同金と取ったため、▲8二同飛成、△同玉、▲8三香、△同玉に▲7四銀と打つ。実戦は△同玉だったので、▲9二角、△6四玉、▲5五金まで。後手最善は△7二玉だが、▲7三銀成、△同玉、▲7四香、△同玉、▲7五香 △8三玉、▲7二角以下即詰となる。チームも4勝1敗。2回戦へ。

二局目は、序盤の作戦失敗で、指す手がなく相手の浮飛車が左右にスイング。わざと一手損して、技巧的に千日手に誘導。同一局面3回目に相手が手を変え、無理攻めにくるも、駒得有利になるが、またも決め切れずに泥水に沈みそうになるも罠を張ってトン死勝ち。チームも好調で3回戦へ。

三局目。バシバシ大駒交換の末、気が付くと銀損。しかし猛烈に攻めると、銀を捨てて受けてくれたので、有利に。寄せにくい場面だったので、トン死狙いにいき、大成功。本日3勝だが、ここでチームは力尽きる。アルファベット3画のクラスに上がるのはお預けとなる。


さて、4月4日出題作の解答。

a12


▲1五銀 △1七玉 ▲4七飛 △1六玉 ▲1七歩 △同と ▲4六飛 △2五飛 ▲1六銀 △同と ▲4五飛まで11手詰。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0418m


邪魔駒をさがすと、いい。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

横浜の味?東京の味?

2015-04-17 00:00:05 | あじ
本場の味を違うところで食べると?と書いてみて、ちょっと主題が違うような気がしてきた。

倉敷某所にあるフードコートに、横浜の味と東京の味と称する店がある。

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まず、「横浜中華 チャーハン達人」。

注目すべきは、「横浜中華」。「横浜中華街」ではない。つまり現実には存在しない場所だ。そこの「チャーハン達人」。まあ、チャーハン食べに中華街に行く人はあまりいないと思う。そして、横浜では黒い皿なんか使わない。中華じゃない。

チャーハンにスープをかけたりもしない。世界のどこにも存在しない料理。

「達人の味」ではなく「アルバイトの味」といったところだ。自分で作った方が・・

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そして、同じ場所にある東京下町の味である、ラーメン。ちょっと東京風じゃない。だしが複雑すぎる。何種類もの味が重なるスープだ。自然界にない物質が入っているかどうかはわからないが、舌になじめない感じがある。そして表面がギトギトである。

東京に本店があるようで、ホームページを見ると、同じように見えるがスープは透明感があるが、倉敷の方はギトギトだ。

まあ、インドカレーとかジャワカレーとかいうネーミング食品と同じような感じがする。

よく見ると崖のそば

2015-04-16 00:00:27 | 市民A
おとといの夕方、羽田空港は大雨が降っていた。岡山便に乗ろうとしていたら、こういう日に限ってボーディングブリッジが足りなくなったのか、機体までバスで移動になる。バスからタラップまでの間にちょっとだけ濡れた。

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が、濡れたのがちょっとだけだったことに感謝するべきだろう。

岡山空港周辺は低い雲が垂れ込め、まったく見えない状況で左右に揺れながら着地。着地の寸前に地面が見えた。霧というべきだろう。特に中国地方では春に多い現象だ。

つまり、岡山空港ではもともと視界がないため、自動着陸装置が使われたのだろう。着陸時間は午後7時20分。

隣の広島空港では、その45分後にアシアナ航空のA320が低空飛行の結果、着陸失敗。着陸後機体は180度回転し、コース外に飛び出す。

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上空からの写真を見ると、ほんのもう少しで崖から落ちただろう。不幸中の幸い。落ちてしまったら大惨事になっただろう。だいたい見当がつくが。

最大の原因は、「空港の場所が悪い」ということだろう。広島、岡山両空港とも霧になったり乱気流になったりして、上下左右に大きく揺れる。今回は、視界がないと思って東側から侵入しようとしたが、行ってみたら見えなかったということだろう。それで無理やり降りようとした、ということ。

そういえば、インチョンを経由して北京に行こうかと思っていたが、作戦変更予定。